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きしもと食堂の沖縄すば

創業明治38年

 ~ 沖縄すば きしもと食堂100年の味わい @ 新宿伊勢丹 大沖縄展




 * 7月26日本日より~月末まで開催中!



沖縄のスローフード=木灰すば



 新宿や渋谷のデパートで毎年開催される沖縄フェアーには、かならず地元の有名店がいくつか出店してくる。そのたびに食べにいくのだが、なんとなく東京でも食べられる味に満足ならずに終わる。



 でも、今回だけは大きく違った。明治からの伝統的なそばを守り続けている本部 きしもと食堂が新宿に期間限定で姿を魅せたのだった!



 時間が無いから間に合わせでセブンイレブンでおにぎりを買う、どうでもいいからマクドナルドでハンバーガーにかぶりつく、そんなファストフードではない、自然発生的なローカルフード=ソウルフードこそが、この伝統的な木灰を使った沖縄すばなのである。



 どこがちがうのかといえば、イタジー(椎の木)の薪灰を水に溶かし、その上澄みを使用して麺に練り込んで作った昔ながらの製法の麺が食べられるからである。



 戦前から、沖縄の人は炊事で薪を使い、その灰がたまったら、それを甕に入れ、水に溶かし、その上澄みであるアルカリ性の灰汁を塩とともに用いて繋ぎにしてソバを打った。



 それがいつの間にか、化学的に製品化された、カンスイに代用されて無難な麺にすり替わってしまうようになった。それとともに、人々の暮らしの廻りに確かにあった、ガジュマルやモクマオウたちの木はやがて尊厳を失い、使われなくなって、人間の魂が食事の際にも、自然と通い合わなくなってしまった。



 機械化された沖縄ソバの味とは微妙に違う。うどんよりパスタのような不思議な味わい。何故なら、つなぎで使用した椎の木の灰は、茹で上がった麺に独特の張りと食感を与えるからだ。



 スープも沖縄に普通にある、海と山の幸である豚骨にカツオ風味であっさりと仕上げる。唯一、これまで食べた何かに似ているのが、秩父で食べた地粉を使った手打ちうどんであった。スローフードとか、ロハスという登録商標は、ただ単にマスメディアが喧伝し、一人歩きし、己の利益のために広告会社が作った浅はかな幻影でしかない。



ほんとうのソウルフードとは。。。
 ほんとうのスロー・フードとは、この木灰すばのように、控えめで、ごくふつうのスタンスで照れずに、綿々と自然の営みの中で紡ぎだされ、育まれてきたもののなかにある。



 ひとは、そのひとがたべるものへと還っていくという。



 つまり、ファスト・フードを食べ続ければ、自ずとその屍はグローバリゼーションについばまれることとなり、大地と繋がっためぐみに感謝しながら食べた食物は、大地へと戻されて必ずや循環される。



 人間は、《人間が作った時間ーそのもの》に縛られ、自然の豊かでゆったりとした時間を刈り取って自ら断線してしまう!



 マスコミに書かれない、ほんとうの意味でのスローフードとは、そんな断線していない、自然との豊かな繋がりを保った時間を共有していける人間の営みのなかにある食の文化のことである。



 それは、たったわずかなことかもしれないが、イタジーの木を薪に使い、火力の恩恵に与り、その灰汁をソバのつなぎに使わせていただくという自然のつながりを保持することに他ならない。


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