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ルドンとその周辺~夢見る世紀末展@丸の内・三菱一号館美術館

ルドンとその周辺~夢見る世紀末展

@丸の内・三菱一号館美術館


 グラン・ブーケ(大きな花束)新規収蔵記念 : 



 ルドン展を観てきた。前回が、渋谷・東急文化村での、『 ルドンの黒 』(2007年7~8月)であったから、およそ5年ぶりということになろうか。日本国内でルドンのまとまった形のコレクションがあるのは、”岐阜県美術館”で、今回も出展・所蔵元は同じ。岐阜美術館は、このたび大改装をするにあたって、その間、大々的にルドンを引き連れての全国行脚することとなり、再び東京でコアなルドン作品との僥倖に恵まれることとなる。



 従って、内容的には、5年前とほぼ同じ作品群ということになろうが、今回の開催は規模的に大きいことはもちろん、目玉は何と言っても、本展覧会開催に合わせて”丸の内・三菱一号館美術館”が新規収蔵したという、幻の秘蔵品(110年近くコレクター宅に眠ったままであったらしい。)=グラン・ブーケの本邦初公開という、記念すべき展覧会なのです。グラン・ブーケは、その前に立つと、圧巻のひと言。小さな木炭画にしか印象がない、そんなルドンが見事に描き切った、最大級のパステル画が此処に飾られております。



** 開催 : 2012年1月17~3月4日まで(なお、これ以降、グラン・ブーケの一般公開は、2012年9月以降となる予定だそうです。)

グラン・ブーケ : 巨大な絵画である。圧倒されるぐらいに大きい。そしてルドンの色彩の魔術が余すことなく描き尽くされている。ドムシー男爵が、自らの城館を装飾するために、食堂を全面に渉って飾る絵画をルドンに発注する。



 男爵は、ルドン初期のパトロンであった。男爵は、食堂としてのイメージに合わせるよう、オレンジなど暖色系でまとめるように指示したのだが、もちろん従うはずもなく、ルドンは、自らのテーマカラ―である青を絵の中心へと据えた。この絵が創案されたのは、彼が生れ故郷の荘園を失なって、黒から色彩の世界へと移行、飛翔する時期だったらしく、まさに、さまざまな色合いと豊かさが生れ行く状況を背景にしているかのようであった。



 初期の黒基調とした絵画には、神秘主義傾向の強いコレクターが多かったとの説明書があったが、まさにそのとおりだと思う。どこまでも、夢のようなルドンの絵は、多くの事を色彩と陰影を通して語りかけてくれる。
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