fc2ブログ

ウクライナのトパーズ

ウクライナのトパーズ



 あるとき、無性にトパーズが気になっていたころがあった。その当初は、縁がなかったものの、しばらくして、私の前に現れたのが、左側のインペリアル・トパーズである。



 トパーズは、単に眺めただけでは、水晶か、はたまた別の石か、ちょっと検討がつきにくい。これといった、特徴の無い地味な印象の石だ。しいて言えば、クラックが多い、それも水晶とはちがった亀裂になる。でも、比重が特別大きいので、手に持ったときにずっしりとした重みだけが残る。



 そのどっしり感が、トパーズに、独特の安定性と基底性を与えている。右側も、ウクライナ産のブルー・トパーズである。同所では、100年以上も前から、このシェリー・カラーとブルーの2色のトパーズが採れているそうである。



 インペリアル・トパーズを眺めていたとき、ふと、あるイメージが浮かんで消えた。それは、砂漠の隊商のようであり、頭にはターバンのようなものが巻かれており、しかし、駱駝ではなく馬で、引き連れたのは軍隊のように見えた。



 それからウクライナの歴史という本を紐解いたときに、ひとつのヒントが隠されていた。ウクライナは、そのむかし、スキタイという遊牧系の騎馬民族が創った国が栄えていたという。ロシアとイスラム風なイメージが咬みあわないと思っていたが、このウクライナの遊牧民族の存在を知ったとき、何か腑に落ちた気がした。石が、物語を語ろうとすることは、ごく稀にある。それに付き合うことも、また楽しみのひとつであるから。

 
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

momoneko0725

Author:momoneko0725
とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
桃猫温泉三昧
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR