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麻布散策 きりん屋~暗闇坂~仙台坂上  安藤記念教会会堂、釣堀坂など

麻布散策 きりん屋 暗闇坂

~仙台坂上 安藤記念教会、釣堀坂など


 暗闇坂は、東京でも、忘れてはならない有名な坂道、自分も好きな坂道のひとつ。麻布十番の端から、一挙に元麻布の邸宅地へと上る急坂。広尾や白金に抜ける要所のために、いつもタクシーを交えて、とても交通量が多いのだが、頂上は、とって静かな別天地である。付近には、高級マンションとインターナショナルスクール、大使館に囲まれた純然たる、お屋敷町。



 坂は、庶民の下町模様と、お屋敷町の崖地とを必ず区分けしている。このあたりでは、外人(白人)と出遭う比率が高い。江戸時代の昔は、山上が鬱蒼と茂った森であったため、覆いかぶさるような木立に日が遮られて、暗闇坂と名付けられたのだろう。いまでは、すっかり小奇麗なマンションに建て換わった、いわゆる布団も干せないような、組合の規約があると聞いた。

 きりん屋 : 暗闇坂と聞いて、すぐに思い浮かぶには、もちろん、おススメは、自分も御用達のカレーのきりん屋 HPさん。暗闇坂の直下にあります。テイクアウト専門ながら、かれこれ、20数年、こちらで頑張っておられる。飾り気のなさが、人気の秘訣らしい。夏場、カレーが恋しくなるころ、インドへと長期旅行(しばしば研修などと謳ってはいるが)に出てしまい、寂しい思いをすることがある。自分は、いつもお昼時は、卵とトマトカレーと決まっていた。少なめなご飯とカレールーとの割合に悩んだものだった。

 安藤記念教会会堂 : この珍しい大谷石造りの建物、非常に古くて、大正6年竣工・建造にして、はや80余年、あの関東大震災をも耐えて、いまに至っている。ハワイからやって来た、大正時代のステンドグラスも綺麗。このあたり、古川に下るに、寺町でお寺が多くなるのだが、このような教会も珍しい。



 冬の建物は、石造りが、丸裸にされたようで寂しいものの、夏ともなれば、蔦に絡まった緑鮮やかな教会になる、そんな季節感が彩りを添える、仙台坂上のビューポイントである。



* そもそも、このあたりの元麻布界隈邸宅の全て、安藤記念教会の敷地も含めてであるが、江戸時代には、山崎主税助という旗本の広大な、お屋敷跡なのだ。敷地面積は、優に1万坪を超え、その庭園部分には、がま池と呼ばれる大きな500坪ぐらいの池があった。がま池には、数々の伝説がある。いまでは、マンション開発で、だいぶ埋め立てられてしまった。

 麻布は、やたらアップダウンが激しい坂の町である。いまは、南麻布とか元麻布とかツマラナイ名前に統一されてしまったが、旧町名も残った古い町並み。あちこちの坂の名前で、だいたいの場所が判別できるほど、入り組んで高低差が激しい場所である。



 麻布十番から暗闇坂を上り、尾根道を歩くと、仙台坂上に抜け出る。韓国大使館があるため、デモなど不測に事態に対処するため、のんびりとした町並みながら、いつも同様なピリッと張り詰めた雰囲気も漂う、この界隈、何事かあった場合は、二の橋と仙台坂間で、すぐに通りを封鎖できるように警官が詰めていることが多い。仙台坂の分岐から、広尾方面へと抜けられ、奴坂、薬園坂を経て、再び古川に沿うようにして、四の橋~白金の下町へと通じている。



 古川沿いの白金(しろかね)は、純然たる下町である。銭湯 玉菊湯さんは、お隣の玉菊薬局が経営している、番台に人が居ないと思って呼ぶと、白衣の調剤士さんが来たりする。とても良い黒湯(温泉認可は執ってないのだが)で、如何せん、コンディションの良い悪いが日によって激しいお湯。



 いまは、月火水金の4日間だけの営業で、なかなか貴重な温泉。コンディションの良い黒湯の日は、甘いモール臭が香る、絶品のツルすべな黒湯に浸かれて、よく温まる。 奴坂~麻布本村町 : 仙台坂を上りきって、低地=明治通りと併走する古川に向かっての南斜面が、麻布本村町。なまえのとおり、本村(ほんむら)とは、麻布村の中心、元村の意味。麻布のいちばん古くから集落があった場所で、あるが、その後、開発が遅れ、明治から拓かれたため、かなりの荒蕪地とされ、ほんとうのネイティブな麻布界隈です。



 元始麻布とでも申しましょうか、いまでも、とても静かな、昔のままのよい、とうきょうが息づき残された場所です。非常にアップダウンが激しく、窪地のなった場所に湧水があり、それが池となって、奴坂下の路地には、いまでも、釣堀=衆楽園があります。



 釣堀坂 : 奴坂のさき、薬園坂方向から、右折れで、V字谷の窪地へとくだる、急な坂道。非常に、ダイナミックなアップダウンが見られて、自分が好きな場所。かつて、イラン大使館裏手、いまの本村住宅あたりに釣堀があったので、釣堀坂と称される。なお、現在もある付近の釣堀=衆楽園は、ひとつ先の奴坂からしか行き着けない。



 * なぜ、このあたりに釣堀が?と訝しがる向きもあるだろうが、お屋敷町は、あくまで崖上の話。崖下にあたる、この近辺には、かつて湧水が豊富であった。その豊富な窪地の湧水を池として、釣堀が作られたと想像される。事実、麻布の山頂を基点として、逆の北側、つまり現在の六本木ヒルズ近辺では、江戸時代、湧水を利用した金魚養殖が盛んであったと聞く。



 つまりは、大名屋敷では、金魚や鯉が飼われてブームになる一方、下級武士たちは、その供給をすべく、小遣い稼ぎで、植物やら金魚などを栽培して、売り込んでいた、謂わば内職であったという。



 六本木の山側から麻布十番へと直滑降で下る急坂が、鳥居坂で、その先に位置して、北側の麻布十番側から山頂へと上る暗闇坂に対して、南側の四の橋(しのはし)へと下る=薬園坂である。この坂の由来は、このあたり江戸時代に、薬草園があったから、それが現在の小石川植物園のもとになったものらしい。ともかく、麻布と云う町には、歴史が谷底や坂道に刻まれた場所なのである。

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