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カザフスタンのシトリン

カザフスタンのシトリン



水晶のなかに、ポワ~んと、金色に輝く極楽鳥(ふうちょう)が羽根を広げて飛んでいる、そんなイメージがする石だと思った。あるいは、握っていると、妙に落ち着くのだが、毛がふさふさのチンチラ・ゴールデン、猫みたいな、人懐っこさもある。


 自分は、これまで、シトリンに縁がなかった。というより、純正のシトリンを求めていただけなのかもしれない。驚くかもしれないが、大半の黄色いシトリン、それが原石のポイントであったとしても、加熱などの、人工的な、ひと手間が加えられているものが大半(ロシアのものはそうらしい)であるからだ。



 今回のシトリンは、見るからに、控えめなルックスながら、強い自己主張を持ち、本性的には、緩くて、かつ頼りがいのある、いい奴なのだ。擬人化するまでもなく、石には、個性があるというわけよりも、それを求める人間のほうに、わがままが介在する場合が多い。



 見るからに、ケバケバしい宝飾品で飾られた人間は、それなりに、胡散臭く、しっとりとした装いで、しっかりした物持ちのひとには、それなりの石が組み合わさる。自分には、自分が好きなタイプの石しか集まらない。



 強く攻撃的な石は、自分が、そうであることへの証であり、柔らかな印象の石は、物腰の柔らかさを、自分が身にまとっていたいからなのであろう。この石、一見すると、渋いルックス、静かで、押し黙っているが、落ち着いていて力強い。中央カザフスタン産。これまで、モリオンやら、ストロベリークォーツ、あるいは、赤いアメジストなどが採掘された場所とは違う産地である。



 国土の西には、ウラル山脈が、東側には、天山山脈が聳え立っていて、中央カザフスタンには、アジアでバイカル湖の次に大きな湖=バルハシ湖がある。四国と同じくらいの大きな湖に、ほど近い町=TASARAL(カザフ語で、岩島)で、採れたもので、ここ2年ぐらいの新規鉱物らしい。



 見かけ、茶色いアメシストもしくは、アメトリンのような双晶っぽい断面を見せる。トラピチェというには、お粗末であるが、見かけによってはトルマリン結晶の断面にも似て、重量もトルマリンっぽい。うまく水晶の柱面に沿って、縦割りにした感じで、スフィアに磨いてある。



 このスフィアから感じることといえば、やはりブレがないところ、バランスよく磨かれた、得がたい結果である。



 ちょうど白い部分が多いところ=もやもや~っとしているのが、ポイントでいうところのトップに近い部分であって、星型にコニャック色が切り込んでいて、美しい断面を魅せているのが、結晶の底部と推測させる。



 マディラ・ワインの色合いを持ったシトリンのことを、トレードネームで、マディラ・シトリンと呼んで区別するそうだ。こちらは、言うほど赤みは強くはないが、その茶褐色を太陽光で照らすと、ずいぶんと熟したような綺麗な赤みを帯びた黄褐色に見える。 ぼんやりと眺めていると、ニューギニアのうっそうと茂ったジャングルに、金色の飾り羽で優雅に踊り舞う、ふうちょうのようにも、シトリンの部分が見えてきた。そのまま、ふうちょうを伝説の鳳凰(ほうおう)に言い換えてもと好いし、インド神話・伝説の鳥=ガルーダにも見えてきた。



 ガルーダ、これが、日本に渡ると、かるら(迦楼羅)もしくは、金翅鳥という仏教的なモチーフとなる。ちなみに、この、かるらから、烏天狗(からすてんぐ)が生まれ、やがて天狗と成り代わる。
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Re: 同じタイプのシトリン

tokunagaさま、こんにちは。シトリン、お好きですか。なかなか得難い、シブい一品ですよね。わたしも、このタイプは遭遇するに一回だけです。色合いはスモーキー、感覚的にはアメトリンです。

同じタイプのシトリン

こんにちは。
素晴らしいスフィアですね!
私は同じ産地のポイントを所有しています。
まさしくコニャックブラウン、濃い~オレンジ色というところです。
時々探しているのですが、なかなかお目にかかれないですよね。
スライスは同じところで少しだけありました。

私の中ではお気に入りの一本です。
なにか情報がありましたら教えていただけたらと思います。
よろしくお願い申し上げます
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