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ラリマー(ブルー・ペクトライト)

ラリマー(ブルー・ペクトライト)



 いまさらながら、ラリマーに想いを寄せている。ラリマーは、わたしが石に興味を抱くようになった、その端緒の石、というよりも、おそらく自分より、前に在った石のひとつなのである。ラリマーに出逢ってからは、ラリマーに教示されて何もかも始まったようなものだから、その出逢いのあとは、すべて自分を含めてラリマーの後ということになる。



 むずかしい言い方だが、このラリマーの大きなスフィアが全ての源であり、創造の源泉のひとつでさえある。ラリマーは、多くを語らないが、自らの源泉から、泉のように何もかもが湧き出でて、それが如何様にも変化していく中で、かたちを変え、スピードを変え、色彩を変えて、その時空を編み上げていくようにも思う。



 そして、ラリマーの波紋、色紋は、さまざまに変化しながらも、本質的にかたちを変えることなく、そこにとどまり続けている。それは伝達的な明らかなものではなく、たぶんにマージナルなものとして存在している。ラリマーという名前は、単なるお飾りのトレーディングネームでしかない。鉱物的には、普遍的に世界中に存在しているような、陳腐なペクトライトという塊に過ぎない。



 そんなペクトライトが、此処までブルーの色合いを纏い、きれいなカリブ海の打ち寄せる波間のような造形美を描き出すとき、それは、宝飾性の高い素材として、ラリマーの名称で呼ばれることになる。石が生成される過程において、へマタイトを含んだ成分が流れ出すと、樹形のデンドリックな赤い模様を見せることがある。



 石と出逢う瞬間は、ひととおり同じではない。だからこそ、そのひとつづつの出逢いにドラマが隠され、そこからふくらみが生まれ出るのだろう。ラリマーの蒼さは、その時々で、自らを照らす青さでもある。それは未熟で未完成だが、穢れを知らない無垢な清浄心を抱かせる。
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