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あるくみるきく 近ツリのPR誌

「 あるくみるきく 」

宮本常一が日本観光文化研究所長として編集に関わった

近畿日本ツーリストのPR誌 

1967~1980半ばまで刊行




 ここに一冊の薄っぺらい冊子がある。タイトルは、「 あるくみるきく 」である。そのタイトルは、旅する民俗学者 宮本常一の姿そのものであったと言っても過言ではないだろう。そして、また、忘れられた日本人の記憶の中から取り戻さなければいけないモットーのひとつでもある。



 「 あるくみるきく 」の形状は、たかが50ページ内外に収められた小さな情報誌、月刊誌である。近畿日本ツーリストが発刊している、謂わばPR誌であったが、あからさまな宣伝媒体物としてではなく、どこか文化の香りがするミニコミ紙として存在していた。



 当時、近畿日本ツーリストがお抱えの日本観光文化研究所で、その所長としてのポストを得た宮本常一が、企画・監修=自らが編集長となってあい勤めることとなった。果たして、その内容は、濃いが、いま、古本屋の市況で見かけることもない。反古の中で埋もれるには、惜しい、そんなある種伝説となった伝説を語る月刊紙であった。



 この薄っぺらい月刊誌が刊行され始めた昭和40年代、高度成長期を経て、日本も人びとも画期的な飛躍を遂げた。しかしまた、日本人としての矜持(誇り)を見失った、薄っぺらいままの日本人として起立してしまったようにも見受けられる。



 それは、どこか故郷を喪失したかのような、故郷を敢えて忘れた根無し草のような人間となって、都会へと出て、あるいは田舎であることを包み隠すように都会が広がっていった。



 《軒先を忘れた日本人》、あるいは、《身の丈を越えようとした日本人》そんな言葉がふと思い浮かんで来た。この戦後60年で、日本人が肥やしてきたものは、何だったのだろうか?都会と田舎の境界が無くなった事?と平板化され、便利になった生活の本質とはいったい何であったのか?考えさせられる想いがある。
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