上野 池之端仲町商店街 蓮玉庵
上野 池之端仲町商店街 蓮玉庵
いにしえに思ひを馳せる : 今年も残すところ、あと少しとなりました。贔屓だった”池之端 藪そば”も今年夏には閉店の2文字が掲げられ、そんな道すがら、久しぶりに池之端 蓮玉庵へと足を向けてみます。上野二丁目、仲町(なかちょう)商店街、盛り場であって昼夜問わず、悪質な客引きが出没し、相変わらず通るにもはばかられる悪路(笑)であります。
この店、現在は6代目と7代目、創業は古く、江戸時代の安政年代にまで遡る。こちらへと引っ越す前、かつては不忍池近く(伊豆榮本店裏あたり)に店があったので蓮池に因んで、蓮玉庵。店先にさり気なく掲げられた扁額には、久保田万太郎の揮毫になる店名や石額もある。時代の変遷を潜り抜け、ひっそりとマイペースに営業なさっています。
* 台東区上野2-8-7 月曜定休
11:30~18:15
31日は10:00ごろまで
1月は4日から営業です。
別打ち 平打ちそば : 1000円(税込)
☆☆☆★
此処に寄ったら、昔語りのこちらを頼まねばなるまい。 : 通常のせいろとは違う、裏メニュー、別製、平たく打ったそば。”更科は細く、蓮玉庵は太打ちに風味有り”と謳われたごとくに、かつて50年前には太打ちがあったそうだが、そのニュアンスを今に伝えるに相応しい復古調というべきだろうか。もとの出自が信州伊那の出身ということで、こういうタイプは長野で食べたことがあるので、そういう流れも含めると奥ゆかしさも益すだろう。せいろは20数年前は美味かった記憶が残るまま、最近食べて凡庸そのものに成り下がってしまったようだが、平打ち、これはこれでなかなかイケる。
せいろの上に敷かれた葉蘭(はらん)が粋に見える。蕎麦は、硬めだが噛み締めると蕎麦本来の甘味がふっと広がる。古くから続いたこの店独自の決まりごとがある。まずソバ茶や日本茶は出てこない流儀。ツユは、やたら辛口、だしの味が無い。また提供も蕎麦徳利なしに猪口だけが出される。薬味は粗削りな大根おろしとネギ、ワサビは本わさびか業務用か判断が付きにくい。
*
CP=90 味=80
▽ 蕎麦湯は釜湯で、銅壺みたいな趣ある薬缶で出される。

この店、現在は6代目と7代目、創業は古く、江戸時代の安政年代にまで遡る。こちらへと引っ越す前、かつては不忍池近く(伊豆榮本店裏あたり)に店があったので蓮池に因んで、蓮玉庵。店先にさり気なく掲げられた扁額には、久保田万太郎の揮毫になる店名や石額もある。時代の変遷を潜り抜け、ひっそりとマイペースに営業なさっています。
* 台東区上野2-8-7 月曜定休
11:30~18:15
31日は10:00ごろまで
1月は4日から営業です。

☆☆☆★
此処に寄ったら、昔語りのこちらを頼まねばなるまい。 : 通常のせいろとは違う、裏メニュー、別製、平たく打ったそば。”更科は細く、蓮玉庵は太打ちに風味有り”と謳われたごとくに、かつて50年前には太打ちがあったそうだが、そのニュアンスを今に伝えるに相応しい復古調というべきだろうか。もとの出自が信州伊那の出身ということで、こういうタイプは長野で食べたことがあるので、そういう流れも含めると奥ゆかしさも益すだろう。せいろは20数年前は美味かった記憶が残るまま、最近食べて凡庸そのものに成り下がってしまったようだが、平打ち、これはこれでなかなかイケる。
せいろの上に敷かれた葉蘭(はらん)が粋に見える。蕎麦は、硬めだが噛み締めると蕎麦本来の甘味がふっと広がる。古くから続いたこの店独自の決まりごとがある。まずソバ茶や日本茶は出てこない流儀。ツユは、やたら辛口、だしの味が無い。また提供も蕎麦徳利なしに猪口だけが出される。薬味は粗削りな大根おろしとネギ、ワサビは本わさびか業務用か判断が付きにくい。
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CP=90 味=80
▽ 蕎麦湯は釜湯で、銅壺みたいな趣ある薬缶で出される。

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