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浅草・食通街 蕎麦 長浦

浅草・食通街 蕎麦 長浦

 かつては向嶋に本店、銀座メルサにも支店があったのですが、いずれも時代の波に圧されて閉門、今やこちら浅草・食通街だけに、ぽつねんと、ひとつだけ静かに営業していますのが”禅味 妙興寺そば”を掲げた”蕎麦 長浦”さん。夕方前に暖簾が降りてしまい、昼の短い間だけの営業スタンス。加えて、以前はメニューに有った、手打ちうどんも今は止めてしまったとか。



* 台東区浅草1-13-1 不定休

12:00~17:00まで

 雲水 : 1200円(税込)

☆☆☆ ビジュアルがイケてなんぼ。



 運ばれて来ると、なになに?って感じですが、たっぷり目な大根おろしの下にお蕎麦が隠れましてございます。ユルイ大根おろしには、うっすらと、とろろも混ぜてあって、それなりの弾力性で、これに蕎麦ツユを掛けながら、蕎麦と混ぜ混ぜしつつも、ずず~っと行きます。卵が乗った、つけとろそばとともに夏場イイ感じなのです。



 観光地モードで、値段は少々お高めながらも、食に対する、こだわりやセンスなどが感じられ、禅味とあるような朴訥とした民芸調風情のお店で隠れファンも多いはずですが、まぁ、客の大半が呑兵衛に間違いないところ。そば般若、妙興寺そば、などメニューもオリジナリティーがあって、なかなか全制覇も難しいぐらい、悩みどころです。それがまた愉しからずや。



 夏場になりますと、やはり人気は季節限定の、梅干しそうめんでしょうね。あと”油そば”っていうのは妙興寺蕎麦タイプに白髪大根をカラッと揚げたものが、ちょこんと乗ってる、そんな感じであります。なお、こちらの天ぷらは、海老と野菜だけしか揚げないからツマラナイのです。天婦羅として肝心の魚を揚げると油自体の痛みが激しいとのこと。だから正しくは精進揚げですね。





CP=80(観光地値段) 味=80

メモ : ちなみに相場と比較して

北前そば高田屋(浅草店)で”鬼おろしそば”は750円也。

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神田須田町 天婦羅 天兵@淡路町

神田須田町 天婦羅 天兵@淡路町

* 2018年9月にて閉店。


 外堀通り沿い、神田淡路町交差点すぐにあるのが、かやの実油で揚げた、”かや揚げ”がトレードマークで、、お馴染の”天婦羅 天兵(てんぺい)”です。かつて神田・須田町には天米(てんよね)という本店筋(明治6年馬の鞍横丁で開業)があり全国に弟子を輩出し、その天米支店として昭和15年に独立。



 ざっかけない天婦羅、江戸前なら、鉢巻き締め直し、八ツ手なんぞには目もくれず、自分はもっぱら、こちらが好き。揚げ場に熟達の職人が居るなか、大方、家族で回す、いまも飾らぬ庶民派の店。店主は相変わらず畑違いっぽい見てくれながら、だんだんと揚げ場も板に付いてきた風。



* 千代田区神田須田町1-2 土日祝定休

11:30~14:00(ランチ)

17:30~21:00

 天丼並 : 1250円(税込)

☆☆☆★ ご飯は少な目で所望。



 小エビ2尾、キス1尾、穴子(半身)、野菜2(カボチャとピーマン)。これに、かき揚げ(芝えび&小柱)が入ったのが中天丼(1850円)、なお中天丼が巻海老となったものが上天丼(2800円)と明快で分かり易い。山椒効かせた赤出汁が妙に美味い。車海老天重が2100円。穴子天(1850円)。酸味キレがある丼つゆが、まこともって美味い。ご飯の粒が小さく、硬く炊かれ天丼に、ニクイほど合うなぁ。榧の実から絞った油、かや揚げが好いかどうかは判断付きかねますが、カリッと揚がった江戸前天ぷらは、おおよそこんなもんでぇ。そんでもって天丼より天婦羅定食の高いランクの方が冷凍ものではない天種が食べれて吉です。





CP=100 味=80

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鳴子温泉 旅館 姥の湯

鳴子温泉 旅館 姥の湯(姥乃湯)

 鳴子温泉駅から線路を渡って急坂を下り、国道47号沿いに建つ大きな旅館、義経ゆかりの宿を謳った、姥の湯。共同浴場である滝の湯とともに古くから知られた鳴子の湯。



 建物は旅館部と自炊部に分かれて道路の反対側に、それぞれ入り口が設けらえていますが全館通路でつながっています。敷地内に4つの自家源泉地(こけし湯源泉地だけが自炊棟・駐車場と逆手にある。)があって、それぞれ近い場所に各源泉仕様の浴室が配置されています。



 浴槽によって男女入れ替え制だったり、掃除中もあるため、立ち寄り湯では、随時、2つぐらいしか使用できないようになってます。館内は建て増し構造になっており、迷路のようで段差も多いですし、浴室も源泉に合わせて設えたかたちになっているため、段差も多くバリアフリー度合いは低めです。



* 宮城県大崎市鳴子温泉河原湯65

日帰り入浴=500円 7:00~17:00

△ 旅館部内湯 義経風呂 : 源泉名=芒硝泉

☆☆☆☆



 ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩泉 泉温=56.2℃ PH=7.7



 多くの浴室がまとまってあるのは旅館部と自炊棟がジョイントされた中央ですが、3つの源泉は広場のようになって、祠やら石碑などがあって、それぞれ3つの浴室への入口があります。4つある源泉のうち、姥の湯発祥の温泉とされ、今でも大切にされており、旅館部に属したエリアにあるのが源義経風呂で、ここだけ少し離れた場所に別個だけあります。



 このお湯だけは特筆すべき好いお湯。個人的には、いちばん気に入ったお湯で、身体がシャキッとシャンとする良泉です。白い湯華と黒っぽい湯華が舞い、肌合いはツルすべ、甘い香りのする透明なお湯。湯温は、やや熱め仕様。好いお湯です。温まります。(なお同じ源泉仕様で貸し切りの小さな浴室も旅館部にはあります。)

 露天岩風呂 : 源泉名=啼子の湯(旧姥の湯) :

☆☆☆☆ 注=21:00~朝9時前まで男性風呂(15~21は女性用)

含芒硝-重曹泉



 ナトリウムー炭酸水素塩・硫酸塩泉 PH=6.2 54.2℃



 スペースは思ったより広く、庭の景観を配して風情ある、宿自慢の露天岩風呂となっています。垣根や板塀に囲まれてはいますが、その向こう側に交通量の多い国道があるので、車が通るたび、音が大きく、なんとも風情が削がれます。少しの金気臭と重曹泉のツルツル感が合わさって絶妙な美肌湯となっています。肌合いの当たりはとてもすべやかで好いお湯と思います。亀若の湯と義経風呂を混合したニュアンスです。

 亀若の湯 : 源泉名=姥の湯芒硝泉

☆☆☆★



  単純温泉 PH=6.6 44.2℃



 鳴子では単純泉=鉄泉である。内湯ではいちばん広いスペース。鳴子じゃなくっても良くありそうな金気臭のある、やや緑っぽくも見える透明~黄褐色のお湯。思ったほど身体に効きません。浴槽が大きすぎて鮮度は鈍り気味。やや熱めながら、入れないほど熱くはない。ごくふつうな浴感。

 こけし湯  : 源泉名=姥の湯・硫黄泉

☆☆☆



 含硫黄ーナトリウムー炭酸水素・硫酸塩泉 PH=7.1 泉温=65.4℃



 唯一白濁して、明確な硫化水素臭のある濁り湯のため、その湯小屋風な見かけ上での風情も相俟って人気があるお湯です。期待していましたが、実際に浸かると、まぁ、よくある硫黄泉でした。浴槽は深め、広さも狭いです。浴感は、ごくふつうの硫黄泉。



* 人気の自炊宿で宿の方は、忙しそうに広い館内を動き回ってます。思ったよりも親切でアットホームな宿。お湯質は、全国平均以上ですが鳴子にあって他と比べて飛びぬけて個性的とか良泉といった特徴がありません。旅館として利用するより、自炊宿としてじっくり湯に浸かりたいとき、好きな浴槽に浸かれる、そんな長期滞在が良さそうな宿です。

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幡ヶ谷 カレーライス カリヒオ

幡ヶ谷 カレーライス カリヒオ

 幡ヶ谷駅北口から六号通りを進み、431号線へと抜ける一歩手前、不如帰がある路地より一本向こう側、カレーライス Cari-Rio(カリヒオ)さん。青い鳥より超えて、次の小路の向こう側。マスターは銀座ナイルにて修業経験あり、2007年、幡ヶ谷呑み屋街にオープンした、カレー居酒屋。



* 渋谷区幡ヶ谷2-48-7 月曜定休

11:30~14:00(ランチ)

17:30~22:00

 ランチ・全部のせカレー(Sサイズ) : 950円(税込)

☆☆☆★ ライス、サラダ付き。



 ひたすら甘い、濃い味の創作カレー。玉ねぎが上手に炒められているのか、ベースとなるカレーはとってもフルーティな甘さに充ちて美味しい。鉄なべに、キーマ、ポーク、チーズ、温玉子、野菜(ピーマン、ニンジン、茄子)が入っています。オリジナルドレッシングがたっぷりかかったサラダも付き、これで十分に腹いっぱいになりますねぇ。

 店内を見回すと、棚の上に、なんと特攻野郎”ミスターT”フィギュアが飾ってあるではありませんか!マスターは、きっとミスターTのファンなんでしょうか。素敵なカレー屋さんです。





CP=100 味=85

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幡ヶ谷 洋食 ヴォーカル

幡ヶ谷 洋食 ヴォーカル

 幡ヶ谷で昼時のオアシスと言えば”ヴォーカル”、、、、表通りである六号商店街にあるのが洋食ハーベストなら、裏通りにある地元御用達の洋食屋さんといえば、ヴォーカル。幡ヶ谷駅北口階段上がって、初台方向へ歩き、すぐに左折して住宅街へと進み、銭湯・観音湯手前にあります。2009年先代亡き後、息子さんと娘さん、姉弟が継いでいます。



* 渋谷区幡ヶ谷2-12-11 日・祝&奇数月の土曜定休日

11:30~15:30(ランチ)

17:30~22:00

 ポークソテーハワイアン : 860円(税込)

☆☆☆★



 パイナップルが乗っけられたポークソテー&ライス。肉の厚みも薄からず厚からず、ちょうどいい。キャベツ、レタスにポテサラという布陣。ウスターソースベースな味付けも美味しいねぇー。茹で置き麺を、ケチャップで鉄フライパンにて煽りまくりなナポリタンもおススメ。加えて、ポークジンジャーもあります。こういう真心こもった市井の佳品、廉価版の優れた逸材求めてます。





CP=100 味=80

アットホームな居心地よさ。

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鳴子温泉 鳴子ホテル

鳴子温泉 鳴子ホテル

 鳴子温泉駅を見下ろす高台の一角、鳴子小学校裏手に聳え立つのが大規模ホテル(客室128、収容人数550名)の鳴子ホテルです。明治6年創業で開業以来143年の老舗ですが一時は破産宣告しオリックス傘下によって事業再生し、その後、所有・経営権を創業者側が再び買い戻しました。



 泊まってなんぼの施設なので、正面玄関から駐車しての立ち寄り外来は出来ず、いったん裏手へと回り、温泉神社脇の駐車場に停めて、広い館内を歩き、フロントで受付し、再び大浴場へと至るという実に複雑な経路を経ての入浴と相成りました。お湯を堪能するならバイキング付きの宿泊プランがおススメです。



* 宮城県大崎市鳴子温泉字湯元36

11:00~15:00終了 

1080円(貸し手ぬぐい無料)

 敷地内から自噴する3本の豊富な自家源泉が魅力です。地上に湧出時は100℃以上とのことで、一度タンクに溜めて、80度まで冷やし、湯舟に注いで42度ぐらいになるよう湯守が調整しているそうです。

 芭蕉の湯 :

☆☆☆☆



 広い館内には、大浴場が、違う設えをもった、芭蕉の湯と玉の湯とふたつあって、男女入れ替え制です。日帰り客の利用できる時間帯では、男は芭蕉の湯しか利用できません。加水、循環仕様の大きな浴槽=芭蕉の湯では、、お湯は白濁していて、この日は、うぐいす色っぽい色合いに白濁していました。



 露天風呂の湯 : 鳴子ホテル1号・2号・3号泉混合泉

含硫黄-ナトリウム-硫酸塩泉

☆☆☆☆☆ これは凄いわ、圧巻。



 泉温=85.0℃ PH=8.0 サルフェート=392.3

 チオ硫酸=1.5 硫化水素=72.2 アンモニウム=0.3 メタホウ酸=126.8



 鳴子でいちばん狂暴なる硫黄の湯 : 浴室の外側にしつらえたれた半露天は、源泉掛け流しなのでしょう、野沢温泉で見るような、濃いグリーン、透明なエメラルドグリーン、極上の硫黄泉があります。これは、やや熱めのお湯で、しかも強烈な硫化水素臭で充たされていますので長湯こそできませんが、うなぎ湯と言ってもいいほど、にゅるっとした肌合いの極上湯です。

 さすがに撮影不可能のため、HPより転載・掲載させていただいております。

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赤坂溜池山王・永田町 鰻懐石 山の茶屋

赤坂溜池山王・永田町 鰻懐石 山の茶屋

美味しい鰻屋さん百撰 第88話


 真の”うなぎ好き”として積年の夢叶う。 : 溜池山王駅から向かうと、日枝神社のお山の向こう側に位置した、末社が祀られた猿田彦神社や稲荷さまの赤い幟旗が並ぶ奥、国会議事堂駅からが至近で、キャピトルホテル東急方面へと地上に出て、日枝神社駐車場脇に門を構えた、鰻割烹 山の茶屋さん。政界や財界人など多くのVIPたちに愛された、知る人ぞ知る名店です。ミシュランガイドで端っから、ひとつ星獲得、8年連続だという。庶民がなかなか手の届かぬところに位置し続けて変わらないのは、その前進はレジェンドとなる、かつての”麻布 大和田”という別格本山だからです。



 苔むした茅葺屋根の門構えを抜け、昼なお暗い森のなかを階段で進むと、木造家屋・数寄屋作りの1軒家が見えてきます。こちらの敷地の地主さんは日枝神社さんですが苑内の粛然とした風情が一体化した都会のど真ん中の緑深き茶寮というに相応しい佇まい。木々の合間から除く建物は向かって手前右手にある離れが一番新しくて、昭和29年増築され、掘りごたつ付き部屋あります。



 母屋となってるメイン棟は離れより進んで、さらに奥にあり、もとは大正11年増築、それに昭和27年に建て増しされた2階建てとなっております。客数4組(最大収容40人)だけ、それもすべて個室対応という完全予約制のハイグレードな鰻屋さん。門の隣りがすぐに日枝神社の駐車場、ホテルや議員会館、首相官邸も近く、場所柄、タクシーは頻繁に来ます。



* 千代田区永田町2-10-6 日・祝休

11:00~14:00

17:00~20:00

 かつて六本木・芋洗坂近くに、江戸時代、嘉永2年(1849年)開業という、鰻の銘店=麻布 大和田がありました。(現在同名の大和田は各地にありますが嘉永年間では、鰻屋で大和田を名乗った店は数多くありました。流行りのネーミングというわけで、現存する正当なる大和田屋号の系譜とは違っております。) こちらの”麻布 大和田”は、大正~昭和戦前当時の高級店として鳴らした繁盛ぶりは文章上にも描かれた名店であったようで、しかしその後、麻布 大和田は戦災で焼失、休業の憂き目にあいます。



 ”麻布 大和田”だった頃のオーナであり、またこちらの家屋の持主でもあった遠藤さんは邦楽等を嗜む通人で、当時は、庵を貸席として仲間に場所提供するのみで鰻稼業はしていませんでした。謂わば休眠中であった麻布 大和田が戦後、山の茶屋に移して再び鰻屋を営むことになったようなものなのです。

 ランチ・うなぎ尽くしコース : ☆☆☆☆★



 肝焼き(2本付け) : ☆☆☆☆



 まず、突き出しとして、かなり味が濃厚な胡麻豆腐。捌き立てが信条なんでしょう、さすがの鮮度。炭香バッチリな肝焼きが2本付け、鮮度感よく、すたれものという概念が飛びます。エリ付きですが、ふんわり、とろりと上品に仕上げてあります。おそらく肝焼きが苦手っていうひとも好きに惹き込まれることでしょう。

 くりからの白焼き : ☆☆☆★ 端切れとか余り身を使って云々というのは呑み屋でのひとコマ。こちらでは新仔よりも小ぶりな、めそっこサイズの鰻身を全部使っての白焼き、鰻身を余すところ無く、波打ちさせて、ヘビのごとく竹串に巻き付けたスタイルが”くりから”です。見た目に反して、箸で持つと、ほろほろと崩れてしまいそうなぐらいに、ほんとうに柔らかな白焼き。ありきたりな山葵醤油ではなく、塩でサラッと頂きます。

  うなぎ蒲焼 : ☆☆☆☆



 うなぎの蒲焼は藍色した丸皿に盛り付けられ、赤出汁(大根・お麩)、ご飯(お櫃入り)、お新香が来ます。ランチ時に簡便な鰻丼やら鰻重など、無粋なものはなく、コース仕立てで、タイミングを計りながら次々と運ばれてきます。なにより、秘伝とされたタレが美味いのです。備長炭の焼き加減もイイです。

 永井荷風 断腸亭日乗より : 大正14年2月14日

 

 麻布芋阪大和田の鰻を馳走せらる。余鰻を食せざること十余年なり。この夜味殊に美味なるを覚ゆ。夜十時諸氏と共に辞して帰る。此夜節分に当る。

 

 デザート : 水菓子は旬の”すいか”



* ランチ :

CP=85 味=90

* メモ : 俳優・長谷川一夫が繁夫人とかつて赤坂で経営していた料亭 賀寿老(かずお)は、この建物とは全く別モノで、その場所は現在、マンションになっている。もちろん北大路魯山人が居た星ケ岡茶寮も、この近所にあったが、此処とは関係ない。

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東鳴子温泉 いさぜん(砂善)旅館

東鳴子温泉 いさぜん旅館

 赤湯地区にある東鳴子の温泉街は多くは自炊宿によって形成され、なにか≪気≫の流れが淀んだような、どこか不思議な磁場を有する場処で、そのお湯も実に個性的、かつ、ワンアンドオンリーなものが多いです。県下の農家や伝統的に三陸海岸方面の漁労関係者が湯治に訪れた場所でした。



 さて東鳴子のメインアクトのひとつ、鳴子御殿湯駅から歩いてすぐのところにあるのが、いさぜん旅館さん。漢字表記では砂善と書いて、いさぜん。玄関前にある大きな松の木が目印な昭和16年開業、常連さんに愛された、自炊湯治宿です。



 敷地内から自噴した2本の自家源泉と通称で赤湯と呼ばれる”赤梅の湯”、このあたりの赤湯共有源泉1本所有し、それらを貸し切り風呂含め4箇所ある浴場に掛け流ししています。自家源泉2本がある浴槽は、混浴浴室のみです。薄暗い脱衣場には、入り口が左右別々で、左手に炭酸泉、右手には鉄鉱泉と書かれた札が下がっていて、それぞれの入り口から急階段を数段ほど降りた半地下先に、それぞれの浴槽があります。しかし中央には高いパテーション《衝立)はあっても、同じフロアという不思議なつくりとなっています。手すり等は付いてますが完全なバリアフリーではありません。



 この日は男女入れ替え制のため、通称・露天風呂は入れず、また大浴場もお湯の張替え中で入れませんでした。立ち寄りだとなかなかタイミング的に全湯制覇が難しいようです。しかし赤湯共有源泉(=新井2号泉 新井5号泉 唐竹沢源泉混合泉)については、まるみや旅館で入っているので省略しました。いざぜん旅館は、かなり目立ったタイガース贔屓、加えて強烈な猫臭のする施設です。



* 宮城県大崎市鳴子温泉字赤湯11

立ち寄り=10~20:00 500円

 いさぜんの湯1号&2号混合泉 : 

ナトリウムー炭酸水素塩泉(純重曹泉)

☆☆☆



 泉温=44.1℃ PH=6.8



 熱いお湯が多い鳴子にあって珍しい、ぬるめのお湯。ぬるゆの黒湯といったイメージ。木質臭がする、やわらかなお湯。温まり感が強く、常連の支持も篤く、いざぜん自慢の子宝の湯、子持ちの湯とされてきた。

  いさぜんの湯3号泉&赤湯共有泉混合泉

ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉(含食塩・芒硝・重曹泉)

☆☆☆



 透明ではありますが見た目で黒っぽくもあり、加えて臭みある重曹泉は東鳴子を代表した名湯。この瓢箪を思わせるアール利いた浴槽といい、薄暗い浴室、ツ~んと鼻の奥に来る源泉起因の匂いと言い、いかにも東鳴子らしい重曹祭、高友旅館等と同じような、あのクレゾール臭(クレオソート)のするお湯です。匂いの成分はアンモニア臭と思われます。やや熱めの湯。

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東鳴子温泉郷 赤這温泉 阿部旅館

東鳴子温泉郷 赤這温泉 阿部旅館

 鳴子温泉郷は、江合川に沿って、川渡、東鳴子、鳴子温泉が距離的に離れながら、それぞれが個性的な湯でもてなす、独立した温泉街を、ゆるやかに形成しており、上流に向かって左岸にだけ温泉旅館が集中しています。しかし忘れてならないのは、こちら東鳴子から川渡地区への手前にかけては江合川を渡った対岸にも温泉がいくつかあるのです。



 そんな川向うにある”赤這(あかばい)温泉 阿部旅館”さんは鳴子御殿湯駅から江合川にかかる橋を渡って左手を進むとある、こじんまりとした民家のような外観、アットホームなもてなしで評判な民宿然とした趣きのする良い湯治宿です。浴室は建物の廊下を歩いて一番奥に2つあり、それぞれ違う源泉が楽しめるように工夫されています。



 温泉については端っから固定した男女別浴室があるというわけではなく、2つある、それぞれの浴室を使用するごとに個人の管理で、貸し切り対応で札を掲げることとなります。もちろん譲り合い&分かち合いの精神で、男性、女性使用中の札を掲げるのが通例で、なかには家族水入らずでの入浴もあるわけで、そういう場合は、貸し切り中の札が掲げられることとなります。まぁ、そういうシステムです。



* 宮城県大崎市鳴子温泉字赤這125-1

立ち寄り湯 : 8時~19時 入浴料=300円

 赤這温泉3号 : 

含硫黄-ナトリウムー炭酸水素塩ー硫酸塩泉 (重曹芒硝・硫黄泉)

☆☆☆☆



 泉温=71.8℃ アンモニウム=1.6 PH=7.2

 成分総計=1395.9mg サルフェート=225.2 チオ硫酸=1.2

 硫化水素=2.4



 あべちゃんのお湯は好いわ。 :  客室から歩いて浴室は向かって手前です。こちらは3号泉単独使用のため、加水が為されています。色覚的には透明で、白い羽根のような湯華が多数舞ってます。2号泉を使用しなくなったために新たに掘削した源泉で敷地から少々遠い湧出地より引き湯してるそうです。アブラ臭にも似た香りと硫化水素臭がします。



 浴室に入るなり、鮮度イイ硫黄臭に満足感の高いお湯です。女将さんの話によれば、温度調整が難しく、暴れるお湯だそうですが、そんななかでも高めの湯温で、とてもビシッと決まるお湯で素晴しい。 

 赤這温泉1号&3号 混合泉 :

ナトリウムー炭酸水素塩ー硫酸塩泉 (含芒硝ー重曹泉) 

☆☆☆☆



 泉温=62.1℃ PH=6.8 F2=1.1 サルフェート=189.4

 硫化水素=0.2 チオ硫酸=<0.1 臭素=<0.1 ヨウ素=1.2

 アンモニウム=1.4



 こちらもまた惹かれるお湯だわ。 : 金気臭にアブラ臭(臭素やヨウ素臭)が加わって奥深い複雑な匂いに硫黄臭がドッキングしたような不思議な、天然湧出ではちょっと無いような、これがまた珍しい感じのお湯になっていてマストではあります。



 1号井は阿部旅館創業当初からのメイン源泉であり、もとは赤這沢の由来ともなったように赤茶けた色合いで湯華も多く、強い金気臭がするお湯だったそうで、以前よりはおとなしくなったということから高温の3号泉とブレンドして上手に使っています。温まり感が強いお湯です。こちらはブレンド時に調整してあるらしく加水なしです。色覚的には、透明ですが、やや笹濁り、夕方になると緑がかったように見えます。

 宿泊メモ : なによりコストパフォーマンスに長けた宿。女将さんの温かみある接客が好感もてます。食事は夕食がすべて醤油味という内容でしたが味付けもよく、つつましやかだけれど、それなりに満足感はある夕餉。コンパクトにまとめてあり、押しなべて美味しくいただけました。ただボリューム感はないです。お湯の良さが抜きん出てます、隣の音が聞こえたりもして住環境は必ずしも最適とは言えませんが温かみある家族ぐるみのサービスでもてなす湯治宿と思えば快適です。 

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手打そば 川渡温泉 蕎壽庵(きょうじゅあん)

手打ちそば 川渡温泉 蕎壽庵

 川渡温泉街から沢筋に伸びた道で、そばの幟がはためいているので、それを目印に杉木立も深い山あいへとしばらく登っていくと忽然と開けてあるのが、手打そば 蕎壽庵(きょうじゅあん)さん。ロッジ風の建物で、なにしろ食べる店が少ない鳴子界隈では貴重なランチスポットです。手打ちなので数量も限定されるとあって、人気繁盛店、開店前から並ぶのが鉄則です。桜が咲き終わったあとでしたが山あいだけに肌寒いです。



* 宮城県大崎市鳴子温泉泉沢110-9 月曜休

11:00~15:00(売り切れ仕舞)

 鴨南蛮そば : 1545円(税込)

☆☆☆



 前回の注文時には辛味大根のせいろ。しかし個人的に、蕎麦を陶器の皿などに盛り付けるのは、あまり好きではありません。従って、今回は寒かったので温かいかけそばタイプにしてみました。蕎麦は、せいろのときより、やや太めに感じられる仕上がりでまずまず。薬味が山椒や黒七味ですらなく、単に七味だったのがビックリ。ネギは軽く炙ってます、鴨肉も期待したほどの質と分量ではありませんでした。コクの無いあっさりタイプ。こちらは大盛りはプラス250円ですが、もとから多めの分量なので並で充分。おはぎがあったので腹ごなしに食べました。



CP=85(都会並みの値段)

味=80

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Author:momoneko0725
とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

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