FC2ブログ

白骨温泉 ゑびすや(えびすや)

白骨温泉 ゑびすや(えびすや)

 白骨温泉は、今回、いくつか立ち寄り湯したのですが、一番、自分なりに印象が好かったのと、気に入ったのが、こちらの、”信州白骨温泉 ゑびすや”さん。御隣に控えた、団体客の御用達なホテル=白骨グランドホテルと同系列で、こちらが、謂わば個人客向けの静かな御宿です。



 ゑびすや、御隣の白骨グランドホテル、新宅旅館、、、こちらも、白骨温泉の湯元である=斉藤旅館とは親族関係にあるポジション。温泉っていうのは、湯元っていう名前の利権なんですね、だから蔵王温泉もそうですが、限られた山あいの立地条件に同族経営、縁戚関係のどろどろとした人生模様があるのでしょう。そういう背景があって、あの白骨の入浴剤混入事件も読み解くと興味深いものがあります。



* 松本市安曇4206-2 立ち寄り湯 : 770円

 内湯 : ☆☆☆☆

奥田源泉使用 湧出時=46.7℃ 毎分35リットル 内湯=41℃

含硫黄-カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩温泉(硫化水素型)



  すばらしい!湯加減も好いのですが、お湯のコンディションもバツグンで、まろやかな、実に白骨らしい、イイお湯に浸かれます。透明に近いのですが、おそらく成分的に、カルシウムとかの析出物が湯華のように湯の表面に膜を張るかのように流れて、漂っています。奥田源泉とよばれる独自源泉で、引き湯の距離は、なんと50メートル。



 白骨温泉の由来が、白舟(しらふね)温泉というに相応しく、木枠の浴槽は、すでに石膏のような質感と化しています。



 露天風呂 : ☆☆☆☆ 野天風呂=39℃



 露天は、完全なる野天風呂仕様で、開放感あり、階段を下って道路側へと降りたところにあります。あたりの景色と相まって、非常に風情が有り、また、お湯のコンディションも、この上ない。ターコイズブルーの薄い水色に映えるお湯は、神秘的な色合い。上から注がれた湯口からの析出物が、丘のようになって盛り上がっています。

続きを読む

スポンサーサイト



お茶の歴史 ヴィクター・H・メア&アーリン・ホ―著

お茶の歴史 河出書房新社刊

ヴィクター・H・メア&アーリン・ホ―共著




 中国茶好きにとって、かなり画期的な本が、10月に上梓されました。300ページにも及ぶ、たいへんに興味深く、読み応えのある本です。単に読み物として面白いだけでなく、100枚以上も掲げられた写真・図版でさえ初見が多く、国の洋の東西を問わずに渉猟されたであろう文献からの引用も目新しいものばかりで、目を惹きます。



 スウェーデン人のジャーナリスト=アーリン・ホ―とアメリカの中国文学の教授=ヴィクターによる、三年がかりで、まとめ上げられた、その名も『The true history of tea 』



 もとのお茶のルーツは、中国。それが分かっていながら、その基軸をもって、イギリスの紅茶、日本の茶道、イスラム世界のお茶、それに抜け落ちた空白地帯である中国西域、それらすべてを中国茶の視点から説き起こした、抱き上げて、論じた本書は、たいへんな労作と言っていいでしょうし、また、評価されるべき論点も浮かび上がってくるようです。



 これまで、お茶に関しての本は、その何らかの一面だけを伝えたものに過ぎませんでした、たとえばイギリス紅茶の伝統であるとか、あるいは、極めて閉鎖的な日本の茶道の形式について、また、大半は、どうでもいいようなテーブルセッティングの話とか、それら断片的なお茶にまつわるデキゴトを、少しでも体系化して、それをお茶の伝播や根本的な史実の変遷と絡めて論じることは、それはもうテーマが大きすぎて、誰も手を着けようとはしない聖域だったのです。



 中国からイギリス、インドそしてアメリカが絡んだお茶の話題に関する諸事情は、歴史として調べれば、文献も揃い、なんとか外形は把握可能でしょうが、こちらの労作たるゆえんは、普段あまり気に欠けることもない、ネパール、チベットやロシア、イスラム圏に、むしろ射程を据えて、中国茶との関係を少しでも浮かび上がらせていることに目から鱗なのです。

続きを読む

手打蕎麦処 安曇野@三軒茶屋

手打蕎麦処 安曇野@三軒茶屋

 極めて普段使い、日常的で手堅いところも、少しは、記録しておこうと思って。お馴染み、三茶といえば、こちら、釣り堀へと行く手前にある、お蕎麦屋さん、”手打蕎麦処 安曇野”。駅前蕎麦屋と思いきや、打ち場もしっかりした、本格派で、値段もそれなりに高い。



 オペレーションは、バイト任せ、やや拙いが、蕎麦の腕は確か。日曜でも夜遅くまで営業している、なんとも心強いスタンス。うどんも喰える。でも、三軒茶屋で、個人的に一番好きなのは、もちろん、茶沢通り沿いにある、”武屋”さんで、なにしろ使い勝手がイイ。



* 世田谷区太子堂4-20-24 木曜休

11:30~16:00 17:00~21:00

土日祝=通しで中休み無し。

 鴨汁せいろ(田舎そば仕様)大盛 : 1730円

☆☆☆  



 こちらへと立ち寄る意味合いは、昔っからひとつ。都内有数、太めな田舎そばを、ガッつり食べること。こちらのツユは、あっさり、優等生タイプで、けっこう旨い。蕎麦は、かなりの太さで、”神楽坂の玄菱”と競えるぐらい。あんまりクセがなくって、美味い。こちらの薬味は、なぜか、うどんと同じ、生姜と小口ネギ。



 蕎麦屋は、個人の好み、趣味の範疇だからね、好きなところで好きに食べればいい。

続きを読む

てんぷら 小野@八丁堀・鈴らん通り

てんぷら 小野@八丁堀・鈴らん通り

創業15年、家族経営の堅実店


 見かけは、ジミかもしれませんが、お手頃価格の佳い店で食べたいというのが、自分の理想です。そして、日本橋界隈だからこそ、天婦羅食べるには、店選びは大切です。日比谷線八丁堀駅下車して、すぐ、二八通りを歩き、すずらん通りに面した雑居ビルの狭い階段を、三階まであがったところにあるのが、”てんぷら 小野”さん。



カウンターのみ、家族経営の堅実スタンスなお店。現在は、二代目が仕切っていますが、薀蓄満載、昔堅気の職人肌、初代も健在、有名どころの天婦羅店(栄華を極めた=いなぎく)で揚げ場を任された後、こちらに、ご自分の店を持って、15年目になるそうです。メインとなる夜は、コース8000円から、いっぽう、1500円からと言う御昼時のランチは、厳選食材や油のコンディションを考えますと、この界隈では、まさに破格のCPです。紺地に白字、染め抜かれた暖簾は、築地の老舗海老問屋=海老の大丸から贈呈されています。



* 中央区八丁堀2-15-5 ビル3F(階段のみ)

土日祝休 11:00~14:00(要予約が好ましい)

17:00~21:00(要予約が好ましい)

 お昼の部 : 竹コース 2800円

☆☆☆ (CP観点からは、☆5つ満点)



 御昼時は、松(1500円)、竹(2800円)、梅(5000円)という設定。竹コースは、海老が2尾、あと季節の魚が、選べたりもします。まず、手始めに、カリッとして、中身ふわっと揚がった才巻海老(さいまき)2尾。半紙には、柚子胡椒が、少々付けられています。



 こちらは揚げられた際に、そのタネごとに、食べ方、塩か天つゆか、レモンかなど、さりげなく告げてくれますので、あとは、好みで参考にします。セットには、契約農家から直送した野菜に、二代目考案の自家製ドレッシングがたっぷりと掛ったサラダが付けられています。香の物は、京風の柴漬け。ご飯は、宮城県登米市産、小振りのお椀、お代り自由、とても甘くて美味しい。 野菜編 : 山形県庄内地方での特産品、”平田の赤葱” : はじめて食べました。根元部分が赤みを帯びるそうですが、にんにくや赤カブの根茎にも色合いは似てます。油に放たれると、本体は、しなやかな体になり、ネギ独特のキツイ香りが消えて、本来の甘みがグッと前面に出てきます。揚がったらすぐ、そのまま菜箸で、天つゆのなかに入れてくれます。



 こちらは野菜類も契約農家からの直送と、こだわっておりまして、写真には収めてませんが、この日は、オーストラリア産の太いアスパラガス。アスパラガスは、初代が揚げてくださって、穂先(頭)は、香りが感じ易いので、あえて粉は振らずに、こちらから噛み締めて、茎の太い部分は、やや早めに引き上げて、パシッとした食感をきちんと味わう。美味しい!



 もう1品は、山形県庄内地方のシイタケ。揚げは、かなりハードで、クリスピータッチ。こちら、野菜にも力を入れてる、並々ならぬ意気込みを感じさせました。

 魚介編 : 魚の一品目は、江戸前だと言う、キス。かなり、分厚くって、ぷりっぷりな食感で、尻尾は、カリッとしてます。この日、もう1品の魚は、選ばせてもらいました。北海道、 鵡川(むかわ)町のホンモノのししゃもです!こんな高級魚が、昼ランチで食べれるなんて幸せ!



 あくまで、ししゃもの身を愉しむので、子持ちでないオスをいただきます。見た目、けっこう大きいのですが、二代目の話に依りますと、やはり魚は、その季節ごと、ある大きさに達したものを見極めて仕入れて、それを揚げるのが美味しいそうです。こちらのししゃもも、大きさはあるものの、大味で無くって、身は、柔らかな白身、非常に上品で美味しい。カボスを絞っていただきます。そういう観点からすると、これからが旬な落ちハゼも、ある程度、大きめがしっかりした味わいで食べ頃ということでした。 穴子は、二代目に無理言って、ミニ穴子丼仕立てにしてもらいました。これも、時間が許すかぎりなので、混雑時には、やってません。穴子丼は、蓋をして、スタンバイ、しばらく蒸してから、ゴ―サインが出されます。穴子は、房総富津沖産。とっても、プリプリっとした、分厚い穴子。天つゆは、あまり潜らせずに、あっさりと、とは言うものの、けっこうガッつり系。こちらの天つゆは、自分好みから言わせてもらうと、やや甘め。穴子と前後して、その骨を、カラッと揚げたものが出されて、〆です。なお、お椀は、しじみの赤だし。



* あくまで個人的な所感ですが、油は、クドくはないのですが、ややゴマ油が強め。香りは、あまりなく、しかし、力強さは、グッと出てきます。腹もちは、やや重め、力強さを求めるタッチの天婦羅好きなら、GOOD!でしょう。でも揚がり具合に、優しさは感じられない。接客同様、推せ押せな仕上がりの天婦羅ワールド。店全体の雰囲気は、家庭的で、カジュアル、堅苦しさはありません。



続きを読む

信州安曇 のりくら温泉(乗鞍高原温泉) 滝見館@乗鞍高原

信州安曇 のりくら温泉 滝見館@乗鞍高原

 上高地や飛騨高山という観光地を控え、その隠れた拠点化しつつある乗鞍高原リゾート。しかも近隣に白骨温泉と言う著名な温泉場を有しながら、北アルプス乗鞍岳の中腹に拡がった乗鞍高原には、さらに4つの温泉があり、のりくら温泉郷を為しています。メインとなる”①のりくら温泉(旧称・乗鞍高原温泉)"は、昭和51年ぐらいから開湯し始め、乗鞍岳(東山麓 標高1500メートル)中腹から自然湧出している湯川源泉を集中管理して、集湯場に溜めて、高原内に点在している施設=約100軒の宿へと引湯しています。



 ”②すずらん温泉”は、平成13年、乗鞍高原、鈴蘭地区西方から湧出した新しい温泉で、鉄分が多い、単純泉、15軒の宿に引湯されています。”③安曇乗鞍温泉”(炭酸水素塩泉)は、休暇村・乗鞍高原が、地下1300メートルから掘削した淡褐色のお湯で、天峰の湯に引湯されている。最後に、”④わさび沢温泉”(マグネシウム・カルシウム・炭酸水素冷鉱泉)は、もっとも新しい、平成14年、わさび沢地区に3軒だけ引湯されているお湯です。



 乗鞍高原にある温泉郷にあって、”のりくら温泉”だけが、掘削では無く、乗鞍岳中腹に自然湧出した源泉地から、高低差544メートル、引湯距離=7.6キロの長きに渉って引っ張っています。湯川源泉地では、毎分1500リットル、50度。引き湯された鈴蘭地区集湯場でも、極端に温度が下がることなく維持して、各施設へと送り届けられています。

 のりくら温泉(湯川源泉)は、温泉ボーリングに頼らない天然自然湧出の良泉、長野県下でも、きわめて良質な単純硫黄泉です。近隣の白骨温泉にむしろ目が向いてしまいますが、お湯の資質は、のりくら温泉も、負けず劣らず、非常に有効だと思います。



 個人的には、白骨温泉がイメージ的に秘湯を勝ち得て有利なのに実質は、いささかパワー不足な、宿泊費用がバカ高いだけ、温まり感が少なめな、お湯であるのに対して、のりくら温泉(湯川源泉)は、庶民派のカジュアルな宿も多く、掛け流しされた、極めてパワフルで、ガツンと効く良い温泉なのです。



 のりくら温泉が引湯された地区は、非常に広く、中心地である鈴蘭地区を中心に、避暑地、冬場のスキ―場など高原リゾート開発が行われています。滝見館さんは、乗鞍高原内、ヒュッテなどが点在している落ち着いた林間、ブロック21地区にある、家族経営のアットホームな旅館です。



* なお、”のりくら温泉”名義としては、公営の日帰り温泉施設=”のりくら高原温泉 湯けむり館”があります。場所は、乗鞍観光センターという広い休憩広場みたいな場所の手前。また、その対岸、バス停のコロナ連絡所前という小さな待合小屋があるのですが、それを奇特にも見つけたなら、その対岸、道路を渡って、渓流沿いへと下っていくと、わさび沢沿いに小さな小屋があって、”のりくら温泉 せせらぎの湯”という無料で24時間開放している共同浴場、男女別の温泉小屋があります。こちらも、加熱された源泉が掛け流しされています。公営で管理されている事を思うと、頭が下がります。路上・路肩には、車を停められませんので、先に有る観光センターの無料駐車場を利用徹底しましょう。なお、冬季閉鎖です。  内湯 : ☆☆☆☆

湯川源泉(43.7℃) 単純硫黄泉(硫化水素型)



 浴室は、すべて木造りされた素敵な湯小屋で、内風呂は、非加熱、源泉掛け流しの素敵なお湯。見かけ上は、ほぼ透明ですが、成分的に湯滓が沈殿しているため、舞い上がって白濁して見えます。色合い的には、白骨温泉が、グレーから若干青っぽい色合いに見えるのに対して、こちらは、やや緑がかった白濁に見えます。



 白骨温泉より硫化水素臭は、のりくら温泉のほうが、かなり強め、また、白骨に顕著だった=カルシウム分・炭酸水素イオンが少なめで、逆にメタケイ酸イオンが、145.8と高く、やや肌にスベスベ感が強い。いちばんの特徴は、白骨温泉には、まったく無いに等しい、硫酸イオン(サルフェ―ト)値が、321・5と高く、こちらが、非常に身体に効く性質があります。



 白骨温泉のお湯が、見た目では、白濁して濃そうに見えても、実は、さらっとした感覚のお湯なのに対して、のりくら温泉のお湯は、火山性の性質をもって、非常にパワフル、ダイレクトに身体が反応して、紅潮する温泉なのです。



 露天風呂 : (画像は、HPより借用)



 内湯の浴槽から、オ―バ―フローしたお湯が屋根付きの露天風呂へと注ぎ込まれており、外気温が低いため、常時、追い炊きのように加熱しています。内湯よりも、やや温めで浸かり易いですが、やはり成分が濃いため、長湯で肌が紅潮し易いです。 滝見館さんの食事は、美味しかったです。季節ごとに、付近の山で採れた、山菜やキノコ、川魚でもてなしてくれます。地元産の山採りきのこは、くりたけ。旅館玄関前の木立に絡まった、山ブドウを使った、自家製の葡萄酒が食前に振舞われて甘くて美味しい。



 地元産の松茸も、松茸の天婦羅、土瓶蒸しとして、夕食メニューにしっかりと組み込まれていました。旅館前の沢水で養われた、岩魚の刺身、長野名産の馬刺し、ニジマスの塩焼き。お新香には、自家製の野沢菜。デザートは、長野と言えば、リンゴ、そのコンポ―ト。

続きを読む

かき氷 埜庵@藤沢・鵠沼海岸

かき氷 埜庵(のあん)@藤沢・鵠沼海岸

11月でいったん休止になるナポリタンを喰らう!


 厳冬期の時分は自ら氷作りにも参加していると言う秩父や日光の天然氷使用の本格派かき氷でブレーク中、湘南きっての”かき氷カフェと言えば、”藤沢・鵠沼海岸 かき氷 埜庵”さん。なにを隠そう、オーナーとは、自分の妹が同級生であり、自分も小中学校とも後輩であるナイスガイ=石附君のお店なのである。全く自分には記憶が無いが、小学校時代、我が家にも遊びに来ていた(笑)らしい、などの懐かしい会話でしばし盛り上がる。



 場所は、鵠沼海岸駅改札を出て、こじんまりした商店街を抜け、住宅街に差し掛かったところ、駅からもすぐ、もちろん鵠沼の海もそばという立地条件。1年を通して、かき氷一本で勝負するお店。それも、シロップなどは、自家製で、季節ごとのバリエーションも豊富で、工夫されている。かき氷好きな方は、是非とも、足を運んでもらいたい素敵なお店だ。



 お店は、見ての通り1軒屋であるが、住居部分は無く、二階も含めて、テラス席、一階すべてが店舗である。寒い季節に氷なんてねぇ、、、とお思いのお客様には、ちょっとした料理も展開している。しかし、あくまで、かき氷が食べてもらいたいとの一心から作ったお店。その想いはハズセナイ。伝わってくるアツイ想いで、氷も融けそうだ(笑)。



 2003年、鎌倉小町通りにて、テイクアウト専門であるが、屋台スタイルにて、かき氷の店=埜庵を始動させ、その後、2005年、現在の鵠沼海岸に場所を構え単独店舗をオープンさせて、今日に至る。



* 藤沢市鵠沼海岸3-5-11 月曜休だが夏以外は不定休

11:00~18:00

 なつかしい味のナポリタン : 500円 (*現在終了)

☆☆☆☆☆ (素晴らしいかな湘南ナポリタン!!)



 かき氷やさんで喰う伝説のナポリタン : 今回、訪問したのは、残念ながら、今週でナポリタンがラストラン、つまり一時休止になる旨を知ったからである。知ってしまって、病みつきなるファンが続出。なにせ、西洋銀座等でコックを務めたスタッフが、並々ならぬ気合で作ってる、ふつうの氷屋では食べれない、ちょっとした隠れナポリタンなのである。



 オーナーがイメージしたのは、自分たちが育った70年代の昭和の香りがするチープなナポリタンだそうだが、実際のところ、シェフたちが腕によりをかけて調理してしまうので、まったくの贅沢バージョンになっての登場である。もちろん、500円は赤字覚悟でしょうね。でも、そこは、かき氷専門店ゆえ、単品での注文は不可となっております。



 さてさて、定評がある、ごはんメニューですが、季節外れでも食べに行きたいかき氷、、、そこで、もう一品、次週からは、ハンバーグなど企画中とか言ってましたね、今後の展開も実に愉しみです。ナポリタンは、やや太め、アルデンテに茹で上げられ、少々クリーミーな隠し味を持ったトマトソースに絡められて、ピーマン、たくさんのウィンナーが入ったバージョン。まことに美味、大満足であります。

桃とアプリコット かき氷 : 900円

☆☆☆



 こちらでは、市販のシロップでのバージョンが、500円ぐらい、オリジナルのシロップが、600円~900円というラインナップ。たぶん、王道からすれば、抹茶とか金時とか好きなひとも多いでしょうね。オーナーは、静岡が好きらしいんで、緑茶にも並々ならぬ関心事を寄せてるとのこと、今後のアップグレードも期待できます。



 運ばれてきてビックリ。たしかに、値段は張るのですが、ボリュームも尋常ではありません。シロップの質が上がると、これはもう、氷と言うより、ソルべの類になるんでしょうか?ともかくも、氷の質感というものは、コダワリがないと到達できないものでしょう、みなさんも是非、味わってみてください。

続きを読む

天然創作料理と手打ちほうとう 元祖 へっころ谷@六会日大前

天然創作料理と手打ちほうとう 

元祖 へっころ谷@六会日大前

創業32年、ご当地グルメ=藤沢炒麺も食べれる

ナチュラルフード&オーガニック料理の食堂
 都会で一時期流行った、オーガニックカフェの田舎回帰、スローフードバージョン。場所は、六会日大前駅から歩いて、R467(藤沢街道)沿い、藤沢方面へと10分強歩いた先にあります。”田舎料理 手打ほうとう へっころ谷” 、、、、は、地産地消、安心素材、すべて手作りナチュラルフードを扱って、創作田舎料理を、”支店へっつい庵 ごんぱち”とともに、湘南藤沢で展開している。



 へっころ谷とネーミングした意味は、”山奥の辺鄙な場所”、そんな田舎に帰ったような、くつろぎと賑やかさを兼ね備えた、アットホームな憩いの場。メニューがとにかく豊富で、選ぶだけで迷ってしまう。しかし、かなりのスローフードスタイルのため、調理に時間が掛る。古民家のような内観で、居酒屋のようなカウンター席、テーブル席、座敷スペースがあるが、全体的に、それほど広くはない。



 みんなニコニコ、美味しいごはん、こころ喜ぶ、美味しいごはん、食べてゆるめて、また明日~



* 藤沢市亀野井3-30-1 火曜休

11:30~15:00(平日のみ限定ランチセットあり)

17:00~22:00 七彩(なないろ)ベジタリアンランチ : 1200円

☆☆☆



 とにかく、カレーから、タコライス、玄米チャーハン、さんま塩焼きまで、さまざまなメニューが並ぶのだが、定番として、ほうとう、とろろ御飯が絡んでいるメニューで攻めてみる。なお、藤沢炒麺も、メニューに加わって、そそられた。お得感があるランチセットメニューは、平日限定らしい。



 週替わりで、本日のランチ(800円)、あとはメイン、へっころ定食(ほうとう&雑穀ごはん小のセット)、七彩ベジタリアンランチ(1200円)、ハレの日のお昼ごはん(1650円)と品数の豊富さと値段が上がっていきます。



 七彩(ななさい) : ミニほうとう、雑穀ごはん(小)、味つきとろろ(小)、季節のサラダ(赤カブとキノコなど)、高野豆腐のマサラフライ、車麩の味噌カツ、もずくの酢の物、お漬物。(*完全ベジタリアン対応ご希望のお客様には、調合しますと書き添えられていた。)



 カフェめしの食べ慣れたプレートランチと思いきや、調理に工夫がみられ、味もしっかり、ボリュームも兼ね備わっていて、昼食には万全な構え。地場のものを多く取り入れている点がオリジナリティーに芯を与えています。ほうとうは、甲府近辺で食べるのより、甘くて優しい味わい。



 具材は、みにほうとうであっても、かなり豊富。麺類の主菜というより、具たくさんな副菜としておかずであったり、汁ものとしてサイドメニュー化されています。 麦とろセット : 900円

☆☆☆



 千葉県栗源町の香取さんの有機栽培大和芋を根葉の入った昆布出汁で、溶き上げています。ミニほうとう、雑穀ごはん(中盛り)、小鉢、お漬物付き。こちらの麦とろは、かなり粘性が強いバージョンで、ごわっとしております。中身が濃い感じで、あまり汁で伸ばしていないタイプ。とろろの中には、原木しいたけっぽいのが入ってます。



 セット展開とはいえ、まさに”カツ丼&きつねうどん”にも匹敵するボリューム感で、麦めしとほうとうがダブルで頂けると言う、他所ではあまり見ない取り合わせです。どれを選んでも、腹ごなし感に溢れたメニューなんで、自分が好きな主菜を中心としたセットものを頼むのがコツかと思われます。



** へっころ谷、こだわりの手打ちほうとう・スペック : 手打ち麺=国産小麦仕様。なんと7月~翌春までは、完全無農薬の自家栽培の小麦仕様だそうだ。天目山の天然水仕様。野菜は、へっころ自家菜園や地元農家からの調達したものを主として、全国の農家が無・減農薬で育てたものを使用。味噌は、国産大豆100%で、白州の白州味噌、甲府のヤマゴ味噌の麹味噌ブレンド。

続きを読む

御座敷洋食 来福亭@人形町・甘酒横丁

御座敷洋食 来福亭@人形町・甘酒横丁

創業明治37年


 古株の洋食屋さんが、わんさか並ぶ町、日本橋人形町。何を食べるにも、それなりに選択肢は多い、美食の宝庫ですが、ひとたび、暖簾をくぐり間違えると、散々な目にあうことも事実。玉ひでに並ぶような観光客レベルは、無視するとしても、各ジャンルで、何をチョイスしたらいいのか、それぞれ食べる側にもコダワリがあります。



 親子丼に、つゆだくという悪しき伝統を持ちこんだ玉ひでの行列には目をくれず、お隣の静かな佇まいのお宅を訪ねます。来福亭さんは、創業明治37年と言う古参の洋食屋。一階フロアが、5~6人、靴を脱いで階段上がった座敷もあるが、キャパは、極端に少なめ。けれど、どこぞのように品なく、寒風吹きすさぶ中、店前に並ばせるなんて野暮なことはしてません、満席なら、きっぱり満席ですのコール。でも、とっても温かな家庭的雰囲気のお店で、昔からのファンも多い。



* 中央区日本橋人形町1-17-10 土日祝休

11:30~14:00

17:00~20:40

 カキバタヤキ(ライス付き) : 1000円(+200円で味噌汁)

☆☆☆☆



 カキフライとカキバターは、10月末~3月お彼岸頃まで限定で、みなさん、楽しみになさってます。玄関前に掛ってるメニューに、カキ始めました、という張り紙が出された時から、牡蛎の季節到来となります。値段的には、カキフライとライスだけなので、少々高めなんですが、味は、申し分ない。



 ちなみに、味噌汁とお新香は、別料金。お味噌汁は、一年中、同じ具材、お馴染みの豆腐とエノキたけです(笑)。キャベツの刻みにも、特徴あって、緑色の部分がほとんど、白い部分がほとんど無い。こちらのカキバタヤキは、しっかりと小麦粉がまぶされて、しっかりと味付けされ、しっかり火を通したバージョンなので、とっても美味しい。



 ボリューム的には、やや足りないような気分にさせますが、味の旨さ云々では、バランス的にはバツグンなカキバター焼きです。牡蛎が苦手な人にも、是非、食べてもらいたい絶品メニューです。 カキフライ&カキバター : こちらのカキは、小振りで、細長い感じのルックスです。カキバターも、カキフライも、見た目、同じような外観で、同じ数量、おそらく同じ牡蛎を使用。たぶん、ボリューム的には、少なめなんで、値段的な配分から言うと、貧相に思えそうなカキフライより、カキバタヤキがおススメ。あとは、隠れた人気メニューとして、”カニヤキメシ(700円)”が人気メニューとしておススメです。いわゆる、カニチャーハンっていうのか、ピラフですネ。

続きを読む

備長炭本焼 うなぎ 彦衛門@中葛西

備長炭本焼 うなぎ 彦衛門@中葛西

創業17年 地元で人気な鰻専門店

東京近郊美味しい鰻屋さん巡り百撰 第67話


 葛西という町、川を渡ったら、そこは、もう浦安市、千葉県境なんですね。葛西駅南口から、環七通り沿いに、しばらく歩いて、仲町会館手前にあるのが、”備長炭本焼 うなぎ 彦衛門”さん。通りの行きつく先は、葛西臨海公園、ディズニーランドにもっとも近い鰻屋さんかも知れません。うなぎの本場、千葉県とエリアは重なっているせいなのか、海浜の鰻屋は、どこも、それなりに美味いのです。



 ターミナル駅からは、徒歩でかなり歩くことになるため、アクセスは必ずしもよくない。振りの客は居ないような近隣住民の需要に応えてきた風のお店。葛西駅側からだと、もっとも近いバス停は、葛西駅から1つ目にある=仲町西組で、徒歩3分ぐらい。他にも、一之江駅、船堀駅へと通じているバス路線が有ります。



* 江戸川区中葛西8-21-19 火曜休

11:00~13:30(ランチあり)

16:00~20:00

 うな重 特上 : 3360円

☆☆☆ (☆は、3.5)



 美味しい!相場的には、少々高めの値段設定であるが、品物もよく、備長炭仕様なので、満足な一品。ビル内に収まった店故、雰囲気的には重厚感があるものの、半面で店内は、閉そく感がある。テーブル席は3卓、ほかに、明るい間取りの小上がりの座敷スペースもある。



 調理され、テーブルに運ばれてくるまで、およそ20分ぐらい、それまで、ゴマ油の香りがする鰻の骨せんべいをかじって待つことになる。メニューを観る限り、こちらは、蒲焼・鰻重のみの展開で、他に、うざく、肝焼きぐらい、いわゆる鰻専門店らしい。持ち帰り用の鰻も販売している。御主人は、長年修行したのち、こちらに17年前、自店をオープンさせたらしい。

 鰻重 : こちらの鰻重は、竹(並2枚)=1417円、松(並3枚)=2415円が前段としてあり、これが廉価版で食べ易い金額になっている。竹・松よりも目方が重い鰻を、3枚(1匹半)使用したものが、うな重 特上となります。



 メニューには、但し書きがあって、松と特上の注文の際に、ご飯の上にタレを掛けるか、タレの掛ってないご飯と蒲焼別々にすることもできるので、事前に告げてくださいとある。なるほど、食べてみると、十分にふつうの鰻重でも美味しいのだが、いささか、タレが辛口で塩っぱい、だから、好みで別々で頼むのも良いかも知れない。



 鰻は、しっかりと表面が炭焼きされていて、サクッとかぶり付きたくなるようなルックス。大満足の内に食べれます。見た目でも美味しそうな感じがして素敵である。蒲焼は、やはり、ビジュアルありき。鰻は、静岡産、けっこう小振り、たぶん、4Pですが、いちばん旨みが乗ったタイプを使用。タレが、かなり辛口で、絡まって塩っぱいのですが、表面が硬めに、中身はふわっとして炭火焼の良さを出してます。重箱は、大きめで立派な津軽塗(津軽のバカ塗り、唐塗)。ご飯の量も、たっぷりめで、かなりお腹に堪えます。サービスなんでしょうか、梅酒が、ちょっぴり戴けたのもヨカッタ。



 肝吸い : ☆☆☆

 肝焼き(2串=630円)は、メニューにはありますが、肝吸いに使われるため、常備されてるわけではななく、この日は、有り付けませんでした。肝吸いは、吸い地が、しっかりした濃い味、吸い口は、みつばのみ。



 お新香 : 小振り、少量の糠漬けですが、味は良い。

 

 どうです、このギラついた感じ、そして、ぬた~っとして不敵なルックス。たまらんでしょ、この照り具合といい、焦げ具合といい。 



蒲焼って、もう見た目だけで食べたい、とよく思う時があります。老人たちの集まるクラス会とか俳句会、法事とかの鰻とは、また、違った、いかにも精力が付きそうな、活力源としての鰻、、、、イイですなぁ~。

続きを読む

白骨温泉 煤香庵

白骨温泉 煤香庵

食事と日帰り野天風呂、立ち寄り施設


 宿泊タイプ、それも、お高いイメージの旅館が多い白骨温泉にあって、数少ない日帰り入浴施設が、こちらの”立ち寄り湯 煤香庵”さん。いわゆるセンター系の温泉施設にせず、白骨温泉特有の景色、しっとりとした山あいの温泉雰囲気に溶け込ませた、食事処と立ち寄り露天風呂のしつらえが、上手に作り込みされています。



 斉藤旅館、白骨温泉の湯守りと言いましょうか、源泉の大元、発見者以来綿々と続いている湯元で、つまりは、10軒ある旅館街の内訳で、斉藤一族が占めている割合が高い。そして、斉藤旅館系列で、ともかくも、日帰り入浴が叶うのが、こちらの煤香庵さんなのです。斉藤旅館は道行の一番奥となりますので、その手前にある斉藤別館のすぐ脇にある、小奇麗な日本家屋の建物が、煤香庵さんとなります。



* 営業期間=5月~10月末 営業時間=9:00~17:00

料金=700円(食事料金とは別料金)

 露天風呂(男女別) : ☆☆

含硫黄・カルシウム・マグネシウム・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)

湯元5号泉仕様。 39.9℃ 102リットル/分 加熱掛け流し仕様



 こちらは、食事処の奥に併設された、なんとも味気ない浴室に、横長の大きな露天風呂ひとつあるだけ。食事処の古民家が時代もので、細部に至るまで、あまりに立派なのに対して、浴室は、簡素と言うか、なんとも拍子抜け、風情に欠けるお風呂。道路側に面して、横に長い感じで木造りです。42℃に加熱された源泉を、毎分28リットル、掛け流しにしております。



 加熱が強いからなのでしょう、お湯は、なんというか、硬い、エッジが効いた感じで、白骨のお湯にしては、攻撃的、まろやかさに欠けます。

温泉粥 : 850円

☆☆



 白骨の湯で、炊き込んだ、温泉粥。硫黄っぽさは、ほとんど感じられません。ふつうのお粥。出来合いのおかずをならべただけで、手抜き感がある食事、でも、この値段なら、御の字でしょう。

続きを読む

プロフィール

momoneko0725

Author:momoneko0725
とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
桃猫温泉三昧
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR