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ロースかつなら、とんかつ 丸一@蒲田・東口中央通り

とんかつ 丸一@蒲田・東口中央通り

暑い夏は、肉で乗りきれ!


 都内にある幾多のとんかつ屋さんのなかでは、まちがいなく、ロースカツが旨い店=トップ10入りするであろう、蒲田駅東口、東口中央通りにある、”とんかつ 丸一”さん。屋号から知れるように、大森にある名店 丸一さんの暖簾分け。蒲田、西口エリアには、ご存じ、”とんかつ 鈴文”さんがあるのだが、両者は、スタイルが違って、あっさり VS ガッつり な関係となる。



 落ち着いて、ゆったりした雰囲気なら=”鈴文”さん、ともかくも、ガッつり、脂ギッシュな快感を短時間で味わいたいのなら、間違いなく、”丸一”さんに行かねばなるまい。丸一さんへは、蒲田駅東口側へと降りて、妖しい風俗店が立ち並ぶ=中央通り商店街を歩き、ちょうど京急蒲田駅へと向かって、その中間地点あたりに位置しています。



* 大田区蒲田5-28-12 

日・月・水曜昼・祝祭日が休店

11:00~14:00(ランチタイム)

メニューは基本、売り切れ仕舞い

17:00~20:00

 上ロースかつ定食 : 2000円(高い!)

☆☆☆ (ご飯は、少なめでオーダー)



 さらに肉質が好いとされる=極上ロースは、2500円、人気メニューのため、昼過ぎ、すぐにでも売り切れることが多い。上ロ―スでも、十分に、その旨さの片鱗は、伺い知れる。



* 総括 : 肉質=◎ ”千葉県香取郡東庄町 林SPF無菌豚・使用”で、さすがに肉自体に、柔らかさと旨みが詰まってます。揚げ方のせいもあるのか、ジューシ―な肉汁と言うよりかは、やや、水っぽい仕上がり。肉自体は、旨いけど、油パワーが強いので、思ったよりも撚れてない仕上がりが、ある意味、リスペクト。



 客観的に観て、油は傷んでるし、油使いも悪そうだと思いきや、、、、、そんなこともない、、、、テキパキと思いッきりがよい揚げ方、かなり熟練して腕が有ると思う、、、油も、胃もたれしない。こんなに分厚い特上の肉をサラッと揚げて、パパっと差し出す、これはこれで、方法論的には、ありなのだと痛感。落ち着いて食べたい派には、蒲田って場所と、この環境は、チト辛いなぁ~。残念Bクラス。



 きゃべつ : ◎ 甘くて、とても美味しいで~す。とんかつソースも、かなりの甘口。加えて、豚汁も、なんと甘いことか。塩は、けっこう旨かった。付け合わせも、キャベツ単体だけ、レモン1欠片、なんだか、わびしい。上ロースからの高額メニューでも、貧相なお新香は、変わらず。



雰囲気=× 肉自体は、美味しいケドも、、、あとは、いただけない。トータルで満足感に欠ける。アットホームで庶民的な雰囲気、残念ながら、忙しない店内、2千円以上も出して食べるような雰囲気に欠けます。いくらレアでジューシーなトンカツが待ち構えていても、ちょっと、足繁く通うような特別さに欠け、蒲田の場末感が寂しい。



真っ黒コゲな揚げ具合と、肉は、なるほどレアな仕上がり、旨みギッシリ、肉厚なロースかつが、丸一の身上!

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(閉店)手打ち蕎麦 あめこやにて、土日限定ランチ@山下商店街・豪徳寺

手打ち蕎麦 あめこや@山下商店街・豪徳寺

2006年9月オープン

土日限定ランチに出掛けてみる。


** 2019年秋、閉店しました。跡地はお弟子さんに譲る形で、夜のみ営業、しおて、」です。
 お隣、杉並区の充実ぶりに比べて、世田谷区には、美味しい蕎麦を喰わす店が、まったくない。そんななか、開店当初から、評判の良さを、それとなく風の噂に聞くお店=”あめこや(AMECOYA)”さんが、山下商店街のなか程にある。くねった小道が続く、まったく冴えない商店街を中ごろまで歩き、豪徳寺駅前郵便局の斜め前ぐらいの位置関係となる。こちらのあめこやさん、蕎麦屋なのに、長らく、夕方からの営業で、それも予約しないと、なかなか入れないとの人気ぶり、近くとも、なかなか縁遠かったのも事実。



 つい、さいきんになって土日のみ限定で、御昼時にランチを提供してくれるようになっていた、これ幸いと、出掛けてみた。こちらは、雰囲気がシモキタにあるようなウッディーなカフェ仕様で、店主も、30代とおぼしき、若い方。それでいて、出てくる料理が、しっかりとしたバックボーンを持ったかのような、本格派仕様というところに、この店の個性が溢れている。



 これまで、趣味蕎麦といえば、好くも悪くも、両国 ほ●川のような陳腐さに充ちた店で、ひょっとすると、遠方からわざわざ、来てくれる客層に対するホスピタリティーの大半を無視するような傲慢なケースが多々見られた。それは、吉川より両国なら、未だ近いだろう的な発想でもある。(大概において、頑固おやじが蕎麦を打ち、能書きばかりで、いけ好かない場合が多い。)



 この店、なんだか、そういう物騒なベクトルから、早々脱している。かといって、ひところ流行った、カフェ起業の野暮ったさも感じられない、なにか、じっくり通って付き合うほどに、よさも見出せる、そんな長尺の新しさがあるように思う。あえて、くどくどと言葉に乗せないが、イイ感じである、ある種、心地よい風だけを感じる。



* 世田谷区豪徳寺1-46-14 月曜&第1火休

12:00~14:00(土日のみランチ)

17:00~22:30

(席数も限られており、二人以上なら、事前要予約が確実) 土日限定ランチ : 天ぷらセット 1500円

☆☆☆  (大盛1.5倍につき、+300円)



 ランチは、2010年5月に入ってから、突然始動、土日のみで、数量も20食ぐらいの限定。まぁ、狭き門であることは確か。近所で、ふらっと訪れるのではなく、遠方から、どうしてもという方は、必ず予約電話は入れておいた方がよいだろう。ランチメニューとしては、天ぷら、魚セット(にしん旨煮)、肉セット(短角牛ステーキまたは青森産真鴨の鴨焼き)の3タイプより選べる。お肉コースだけが、1900円で、あとは、1500円。コースの〆に、手打ち蕎麦が振舞われる、こちらは、冷たいもり蕎麦か、温かい、かけ蕎麦を選択できる。



 天ぷらコース(内訳) : 魚1品と野菜3種天ぷら=キス・茄子・ヤングコーン・獅子唐。塩で食べる。福井農協から取り寄せた自家製米のご飯が、小鉢に付けられている。値段は、けっこう強気なように思えたが、天ぷら、ご飯、お蕎麦が食べれるのだから、目先も満足して、お腹もけっこう充たされる。



 どちらのセットにも、野菜のおひたし、だし巻き玉子、そば寿司(1ケ)、自家製米のご飯が付けられてくる。それでも、ビミョーに足りない場合には、ランチのサイドメニューとして、お惣菜が、いくつか別メニューで、つけられる仕組みだ。金時草のおひたし、木村伝次郎さんの長芋、自家製くずれ豆腐、蕎麦の実入り焼き味噌など、、魅惑の単品ラインナップが手書きのメニューに嬉々として躍る。



 土日のランチには、ランチならではの特徴を出すべく、夜営業のメニューは、頼めないようになっている。お酒と肴、手打ち蕎麦の各種を堪能したい向きには、ゆっくりと夕方からの営業に、付き合って予約したほうがよさそうだ。ランチメニューと夜メニューが、はっきりとわけられて違うのは、それなりに面白いし、両方味わってみたくなるので、それはそれで楽しさが倍増するだろう。

 自家製粉・十割そば(写真は大盛仕様) : この日は、群馬県赤城村産の今年の新蕎麦であった。非常に、蕎麦の風味が濃厚で、味わい深く、じゅうぶんに美味しかった。繊細さを期待していたのだが、こちらのは、がっしりとして噛み応えあるような田舎風味の素朴な蕎麦。ただし、形状から感じられるのは、エッジがキツイだけでなく、蕎麦からくる印象が、どこか、肩肘張ったような、堅苦しさが前面に出ていて、どうも優しさが足りない。



 蕎麦の味は、まこともって申し分ないデキバエと思うが、力が入り過ぎ、力み過ぎたところで、繊細さを欠くきらいがある。それもこれも修業の未だ過程なんだと思うが、しなやかさや、やわらかさを身に付けた時、きっと、満足な蕎麦の境地へと誘ってくれるだろうと、期待する。もっとも、あるいは山形あたりの板そばなら、しっかり噛み締めて、蕎麦自体の甘味が滲み出ると、こんな感じであるが、まぁ、あくまで、個人的所感だから、滋味深さあって、これはこれで十分なのだ。 



* 総括 : 店の雰囲気=◎ 蕎麦自体=△ 

ツユ=◎ 辛めで、実にシブイできばえ。なかなか完成形に近い。

天ぷら=○ なかなか技量は高い。油の配合がイマイチ。

その他、小鉢類=○ なかなか、筋がイイ。 蕎麦湯=◎ 旨い!

CP=△ やや、高めだが、交通費が掛らないから、いいか(笑)。

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蓼科 志楽の湯 八ヶ岳縄文天然温泉 尖石の湯@蓼科高原

八ケ岳縄文天然温泉 尖石の湯

蓼科高原、林のなかにある、野趣溢れた露天風呂


 ”蓼科 志楽の湯 八ヶ岳縄文天然温泉 尖石の湯”、、、、とはいうものの、目立って宣伝していないので、ふつうに、あまり話題に上ることがないであろう、蓼科高原の別荘地に、ひっそりとある施設で、健康道場(たてしなエグゼクティブハウス)の敷地内にある温泉。グループダイナミクス研究所という自己啓発セミナー系の会社が運営しており、志楽の湯と同じ経営母体であり、蓼科の研修所施設内で、温泉を掘り当て、普段は、断食セミナーなどを実施し、宿泊機能もあるのだが、土日祝だけに、一般へも日帰り入浴として開放しています。



 191号線と188号線との間の道なりにあり、目印は、三井の森・蓼科ゴルフクラブの大きな敷地へと差し掛かる、ちょうど手前にあります。場所ですが、途中、案内標識などなく、うっかりしていると見落としてしまうような、目印が、道沿い入口のところに掲げられています。たてしなエグゼクティヴハウスというモニュメントを目視出来たら、そのダートを奥まで入ってください。別荘のような建物が駐車場の上部に建っており、そこに入って、いったん受付を済ませ、係の人に案内されるまま、外の露天風呂へと向かいます。



* 長野県茅野市豊平10246-1 日帰り入浴は、土日祝のみ

11:00~17:00(日没閉門) 照明や雨避けする場所がない。

 勾玉野天風呂 : 1000円

☆☆ (温泉は、こちらの野天風呂のみというシンプルなもの)



 実際に、訪ねてみないとイメージは湧かないと思う。ほんとうに、高原の林間に開かれた場所に、岩組をして、お湯を溜めた感じである。完全に屋外仕様、野原の中に、浸かってる、まるで、北海道、羅臼にある熊の湯に居るような感覚がする。男湯と女湯の囲いも、このような、縄文時代のイメージそのままに萱ぶきみたいなラフなもの、もちろん、囲いがしっかり為されているので、外は見えませんが。



 川崎にある志楽の湯が、都会で縄文の湯を経験させるための場所提供だとするなら、こちらは、大自然のなかで、シンプルに味わえる、感性を研ぎ澄ませる場処だということでしょう。トイレは敷設されていましたが、脱衣所とおぼしき小屋掛けもなく、屋根さえない、まっさらな自然が迎えてくれます。



 温泉 : ナトリウム・硫酸塩・塩化物泉(中性低張性高温泉) 

53.2度 (掛け流し)

 湧出量=226リットル/分 成分総計=2753mg

 Fe2=1.9mg



 お湯は、見た目で、やや笹濁りのような感じで、鉄分のオレンジ色した湯華も確認できます。口に含むと、かなり金気臭が強く、その他、エグみのある感覚です。(同行者が言うには、山形の肘折温泉に感じが似てるのだとか。)成分表を見た限りでは、硫酸イオンの値が、962.5mgと、異常に多いことがわかり、長湯すると、けっこう身体に効きそうなお湯ではあります。



 けっこう露天としては、広い感じなので、設定温度を42℃ぐらいに考えているみたいだが、居合わせた宿泊客に話を伺うと、朝方や雨が降った直後は、屋外の高原であるし、浸かった際に、かなり体感温度が、ぬるくなってしまうらしい。奥には、竹筒から源泉が注湯されており、湯のコンディションは、構造上、奥側のほうがよいと思われる。



 駐車場の一角には、飲泉所もしつらえてあるそうですが、自分は、確認してません。こちらの湯口で確認した感じでは、エぐいタイプなので、あまり、飲みたくない味でした。

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中國書畫話 長尾雨山

長尾雨山 中國書畫話(筑摩叢書)



 ”長尾雨山”、、、という名前を、いまここで、もっともらしく掲げても、若い人には、その意味合いの凄さが分からんだろう。短めにいうと、交流が有った夏目漱石の漢詩の先生筋ですらある。もちろん、その程度のスケールで収まるはずもないところに、長尾先生の秘めて偉大なところがある。内藤湖南、狩野直喜とともに、中国諸般の知識に精通しており、明治以降~近代の中国学の礎を記した方々、もちろん、その道では、碩学である。



 まぁ、端的にいうと、江戸時代の漢学は、鎖国していたがゆえに、内容的には停滞を余儀なくされており、まことにお粗末なもので、その情報は、明の時代の遺物でしかなかった。それと同時に、文明開化とやらで、西洋かぶれも立ち現われる。そんななか、明治が開明し、中国大陸で、清国の文化人たちと、同時代の枠組みの中で実際に交流するうち、渡りあえるような才能を発揮できたのは、数少なかったと言わねばなるまい。そのひとりが、長尾先生である。



 たとえ、内藤湖南の書物を読みかけて、あまりの(知識の)広さに挫折しかかったひと(自分を含めであるが)も、長尾雨山が遺してくれた、本書だけは、完読し、頭に叩き込まねばならないのである。ともかくも、中国の歴史、書、絵画すべてにおいて、精通しながら、驕ることのない、その文人ぶりは、いまとなって、国宝級の人物と思う。しかし、そういう人物に限って、著作を自ら拒否するところが多々あり、残してくれた書物が少ない。



 こちらの、”中国書画話”、、は、そんな彼の知識が、子息の編纂により、まことに凝縮され、コンパクトにまとめられ、あますことなく放たれた珠玉の講演集、野暮ったく言えば、もっとも濃密なる内容を詰め込みながら、なんとも読み易く、手頃なガイドブックである。版元では、絶版らしい、もっとも復刊が待たれる。古書店の棚に並んでるのをみたら、即買うといい。



 私ごとになるが、祖父は、勤め人の傍ら、南画を描いていた画家であった。職業画家に為り切れぬ焦燥もあったろうが、それゆえ、生まれながら、描き欠けであったか知らぬが南画が反古のようになったものが、うず高く積み上がった光景を目にしながら育ったし、それに自然と愛着が湧いていた。



 祖父から受け継いだ、 端渓硯、墨やら書具一式が身近にあり、それらについて、想いを巡らせることも多かった。こうして、ひととおり長尾先生の著作を、事あるごとに読み返していくなかで、祖父の南画についての想いを深くする、ある種、特別な感慨もひとしおである。

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ラーメン タンタン@八王子 子安公園通り

ラーメン タンタン@八王子 子安公園通り

昭和55年創業、八王子ラーメンの代表格


 再開発(乱開発?)著しい、JR八王子駅、南側地区。田舎町で、のんびりと流れる、山田川に掛る観音橋を渡って、子安公園通り沿いに、バラック小屋のような外観の”タンタン”さんがあります。



 地元では、けっこう有名らしいが、母娘ふたり体制で、カウンター10数席のお店を切り盛りしている。やはり、八王子ラーメンで有名な、”みんみん”さんの店主母親が営むお店らしい。食べれば、分かるが、とてもシンプルで、分かり易い味わい。だけど、こういうのが、無性に食べたくなるときがあるものだ。濃い口醤油に、奥行きに欠ける単調なテイストの化調風味、刻みタマネギ、黄色っぽくって、ボソボソした尾張屋滝井製麺所の麺、そして、思ったよりもラード満載、油ねっとりんこ。



 自分が、学生時代、遠征と称して八王子ラーメンを驚くほど食べ歩いていたとき、”星の家”で食べたエゲつない味わいに翌日、熱を出してしまったという嫌な思い出がトラウマとなって、未だに、八王子ラーメン全般の評価は低い。しかし、取り立てて美味しくもない八王子ラーメンのレッテルのなかで、唯一、まともに旨いのが、こちらのタンタンさんである。 ラーメン(並) : 480円!!!

☆☆☆



 美味しい!480円なら、なにも、文句は言うまい。麺は、硬めでコール。並盛だと、さすがに麺のボリュームには欠ける。しかし、これが、全体のバランスを保っていて、実に正解。麺は特大ぐらい頼まないと、腹ごなしには、グッと来ないが、食べ過ぎると、芸が無い味ゆえ、極端に飽きが来るタイプなので、大盛ぐらいで我慢した方が旨い。C級テイストだからこそ、この味わいを求めて、通う人も多いと思う。



平日、昼間だけの営業。平凡なのが、いつも旨い、それがラーメン!あたりさわりのないルックス、街道筋にある昔ながらのラーメン。暖簾をくぐれば、誰でも平等。気取らず、美味しく、コレですよ、ラーメンは!



* 八王子市子安町1-30-6 土日祝休

11:00~14:30

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芝浦1丁目 鰻割烹 梅家

芝浦1丁目 鰻割烹 梅家

創業65年 芝浦の家庭的な鰻店


 芝界隈で、鰻と言えば、断然、”割烹 明月”さんのほうが、歴史も古く、知名度も高いとは思えるのだが、芝浦の梅家さんも、なかなか、侮りがたい魅力が有ります。芝四丁目の交差点から、ガード下を潜り、いわゆる、旧海岸通りを抜ける芝1丁目の交差点の角地、ヤナセ本社の向かい側方面に、日本家屋の鰻屋さんが、ビル群の谷間、ポツンと取り残されたように、古い長屋の街並みが維持されてる一角があります。



 梅家さんは、創業65年にならんとする、いま二代目、家族経営、庶民的スタンスの気取らない、好い風情の鰻屋さんです。そう、かつては、芝浦芸者なども歩いていた、”かつての花街”であったろう、その入口付近に位置している、昔の芝浦を思い浮かべそうな、そんなお店です。接客も、ていねいで、温かみがあり、好印象です。



* 港区芝浦1-7-1 日&祝休(土曜日は昼のみ)

11:30~13:30(ランチ)

17:00~20:00

(鰻そのものは、売り切れ仕舞い・夜は、居酒屋風)

 鰻重(梅) : 3500円

☆☆☆ (かなり高め)



 食べるからには、こちらでは、ケチってはいけません、断然、1匹半仕様の梅を選んでください。ランチサービスとして、1300円(松)がありますが、これでは貧相極まりないし、2600円(竹)とは、鰻身の目方が違う、やはり、屋号の”梅”を選んでやってくださいな。鰻屋で、おいしい鰻にありつける鉄則です。



 三河一色産仕様、ちゃんと毎朝捌いて、炭火で焼いて出される、まっとうな蒲焼。タレ自体は、やや甘いと思うのですが、かなり濃い口に、タレがネットリと付け焼きされて出されるので、食べ終わって喉が乾きます。蒸しは、弱めなので、炭火で程良く炙されて表面はパリッと、サクッと、鰻自体の硬めの食感を楽しめる、なかなかどうして旨い蒲焼です。御飯も、硬めに炊かれていて、美味しい。分量的には、かなり、腹いっぱいになります。

 肝吸い : 吸い地は、なかなか、メリハリ利いて、濃い味仕様。お麩、かまぼこ半欠け、吸い口には三つ葉散らし、ユズが利いてます。基本、肝吸いに、入れるので、よほどのことが無い限り、肝焼きの分まで回ってきません。そうあるのが、まともな鰻屋さんてことなのです。あらかじめ、肝焼きのために、肝を仕入れるなんぞ、実は、言語道断。



 お新香 : 家庭的な品ながら、ボリューム的に、かなり盛りだくさんで、イイ感じです。ただし、ちょっと塩っ気はキツイかもしれません。

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信州岡谷名物 鰻料理 観光荘の炭火焼き蒲焼

信州岡谷名物 観光荘の鰻

うなぎのまち岡谷

これぞ、本場、やなのうなぎ、地焼きの醍醐味!


 天竜川沿いにある、"観光荘"さんの鰻を喰らえば、東京で食べれる数多の、お上品に蒸された蒲焼、あるいは、蒸す手順を省いただけの焼きオンリーな蒲焼などとは、いっしょにされたくない、まったくもって、別格本山、別次元、別物なんだということが、瞬時に呑み込めます。そして、これを知らずして、地焼きなどという言葉を、都会で、片時も軽々しく口にして欲しくないのです。蒲焼の食べ方には、こういうのもあるのか、って言う感じです、それは、こちらに来てみなければ分からない、そう思います。こういうのも好きです、盛夏の信濃路に陽炎、炭火焼きの逸品、此処に有り。



 観光荘さんがあるのは、岡谷ICを降りて、天竜川に沿って、国道14号線を南下し、並走するJR中央本線で川岸駅近くになります。店は、天竜川の流れを眺められるような絶好の河岸高くに位置しており、駐車場を降りるなり、もうもうと立ち上った炭火焼きの煙と、あたりに香ばしい匂いが立ち込め、ほおを綻ばせ、すぐにそれと分かるような大きな建物です。



昭和29年創業。こちらの観光荘がある場所には、かつて、諏訪湖に端を発する天竜川本流を堰き止め、川を下って海へと向かう鰻を仕留めるための大規模な梁場(やなば)=”本瀬締切り梁場”がありました。これは、江戸時代中期、高島藩が用いた仕掛けで、以来、この地方での伝統的な漁法として定着してきましたが、昭和49年、諏訪湖治水事業の一環として整備された天竜川護岸工事のために姿を消してしまいました。



 そういった古くからの梁場の漁法・文化への想いを、いまに伝えるのが、梁師として活躍した宮沢さんが創業者となって、同地にある、観光荘なのです。まるで、旅館のなまえのようでありますが、辰野がある天竜川で、その昔は、蛍が舞い、綺麗な光を放っていたとの謂われから、”ホタルの舞う光を観る、荘(やかた)”の意味合いで名付けたとされています。



* 長野県岡谷市川岸東5-18-14 

木曜定休(他不定休につきHPにてチェックのこと)

11:00~14:00 16:15~20:00

 付き出しの骨せんべい他 : ☆☆☆☆ (サービス品)



 待ってるさなかに、待ってる肴(さかな)として出される、骨せんべい。お店からすると、料理が出されるまで、待ち時間が長いことのお詫びとしてサービスされる、ほんのジャブ程度の牽制なんだろうけど、、こちらの付き出しで、もう既に、鰻好きには、ムードが高まりつつ、出来上がってしまい、ダウン寸前となるのです(笑)。



 まったく臭みなどない、カリッカリに揚がった骨せんべいに、小振りで食べ易いぐらいな鰻の頭を丸ごと素揚げした”カブト”、そして、季節の川魚のフリッター、この日は、わかさぎの稚魚。まったくもって、予期せぬ僥倖、嬉し美味しい限り。パリパリ、ポリポリやりながら、待つ蒲焼の恋しさよ。



 日曜日来訪だったので、昼時は、かなりのお客さんが押し寄せてました。諏訪湖方面は、バイク乗りにとっても聖地らしく、それに子連れの家族も多く訪れてます。”うなぎのお子様ランチ”もあるので、子連れにも好評なのかも知れません。とにかく、都会でも格式張った料亭風ではない、農家の居間に上がるような気さくな感覚、いつでも気取らない、ざっくばらんに大勢でワイワイ言いながら食べる、田舎風がイイ感じです。



 店内は、けっこう広くて、別に宴会場スペースもあるなか、入れ込み式ではない、顧客単位のテーブル対応にて、ゆったり席に着けます。広い座敷形式、開け放たれた窓から、川面を渡った風が、心地よく入ってくるような、よいロケーションでしたが、そのうち、客の意向で窓閉めてクーラーをかけてました。



 向かって、右側の窓からは、1両だけで走る電車=中央本線を眺めながら、鰻が食べられ、左手の座敷からは、合歓の木(ねむのき)が満開の中、眼下には、天竜川の流れが望めます。観光荘では、すべて活鰻(かつまん)を使用し、地下50メートルから汲み上げた井戸水にて、うたせて、その後、鰻を捌き、じっくりと炭火で焼き上げて出されます。 うな重(竹) : 2300円

☆☆☆   (小鉢・肝吸・漬物付) 



 美味しい!岡谷の鰻は、東京でみる蒲焼と、少々違う形状となってることが多いです。こちらの観光荘さんでは、火力の強い炭火で、蒲焼を金串で打って炙ってます。鰻の上中下は、ほぼ無くって、選別されたものだけを同店で下ごしらえし、あとは、1切れ~3切れというように、あらかじめカットしたようなコンパクトな切り身で、焼き上がった枚数を、大きさを調整しながら割り振っているように思えます。



 あと、産地についても、国産のみという書かれ方をしておらず、そのときどきに似合ったものを使用しています。したがって、値段から察するに、たぶん、鰻としては国産より台湾産のほうが多いと思われます。しかし、このダイナミックな調理法の前では、きっと、肉厚でプリッツプリな仕上がりを残せるようなものだけが相応しい素材のような気もします。正直、見た目では、思ったより小さめではありますが、これは、蒸さずに、そのまま炭火焼するため身が適度に縮むからなのです。見た目、少なく見えても、なにしろ、味付けが濃い関係上、二切れでも十分堪能でき、却って、うな重(松)=2700円で、三切は、どうしても多くて、しつこいような気もしてきます。



 こちらでは、食事に際して、きも吸いか味噌汁かの選択をすることが可能です。蒲焼は、もう地焼きの真骨頂ともいうべき、パキパキ系とでも言いましょうか、岡谷独特の水飴が入った極甘なタレが、パリッパリに焼かれた蒲焼の表面をしっとりとコーティング。この食感を味わうと、自分にとって、地焼きの理想形は、おそらく岡谷の蒲焼なんだなぁ~という感慨が漏れます。



 蒸し時間が長い=江戸前の蒲焼、いわゆる、ふわとろ系の対極にある、無骨で、見た目ワイルド、炭香が効いた、もっとも漁師町での川魚料理らしい荒削りな蒲焼、その下品でも、バクバクと貪り喰らう地焼きの醍醐味が味わえます。 肝吸い : ☆☆☆☆ (旨い!)



 吸い地は、かなりメリハリの利いた濃い感じながら、それに見合った、大ぶりな肝、それも、炭火でしっかりと焼けて、焦げ味が風味として加わった絶品が味わえて、まことに嬉しい!



 お新香&小鉢 : ☆☆☆



 お新香自体は、田舎臭いふつうのものではあるが、まぁ、美味しい。キノコの和え物は、非常に美味しい!



**総括 :  蒸さずにじっくり炭火焼きの蒲焼!水飴入りの甘いタレが絡みます。 

 

 店の雰囲気&ロケーション=◎ 田舎の鰻屋さんの醍醐味!

 待ち時間=かなり長時間  

 蒲焼自体のパフォーマンス=△(炭焼きが好きなひと向け)

 タレ=○ 岡谷独特な水飴が入った、照りと甘さがキテマス。



 店ならではの蒲焼の個性=◎  ボリューム&CP=◎

 やなまぶし丼 : 2400円



 こちらが、当店オリジナルの食べ方らしく、東京あたりだと流行りで、ふつうは白焼き丼などで見られるようなものを、タレ付けた蒲焼で焼いたものを、甘めのワサビ醤油でいただくものと、うな丼のツーウェイが楽しめるものです。うなぎとネギとワサビのコラボです。おススメ品と、謳われてはいますが、あまり、あれこれ見た目で変化させるのは、どうも正統派から外れるため個人的感覚からは、アウトです。



 ほかに、人気メニュー!として掲げられていた、二色御膳(=2500円)は、やなまぶし(わさび・ねぎ)と唐辛子を使った、まぶし丼をツーウェイで揃えた欲張りメニュー。シャキまぜ丼(=2500円)は、ねぎとみょうが、柚子胡椒、にんにくおろしなどを、お好みで、ザックリと混ぜて味わう鰻丼です。



 訪問時、土用丑の日を控えた、夏場の忙しい時季故、表メニューが限られており、裏メニューがたのめず、うなぎの白焼き等はなかったのが、非常に残念ではありました。

肝焼き : 1300円

☆☆☆☆☆



 これまで食べてきた、肝焼きの中でも、大きさ、風格、風味共に、いちばん美味しかったもののひとつでしょう。炭焼きの焦がし具合が効いて、表面は、カリッカリッとして、なかは、程よい弾力性。少しだけ甘いタレが、また、程よく絡められていて、これは至極、美味い筈ですわ。絶品大賞!まぁ、素材的には、おそらく肝として仕入れたもので国産のものではないと思います。1皿で、9つぐらい入ってます。豪勢です。夏バテした身体に、精が付きます。

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生パスタ工房 はちやで、下町風ナポリタン@町屋

生パスタ工房 はちや@町屋

もんじゃタウンの下町風ナポリタン温玉添え

自家製生パスタ専門店、オープンして8年目


 行き当たりばったりではなく、なるべく美味しいお店だけを紹介したい、量より質を目指す、このコーナー、そうは宣言したところで(笑)、なかなか、どうして、みつけにくい店、やっぱり不調の日々が続き、ブログにアップすらできない=ダメ素材が連日続く。でも、実地で歩きまわり、見当つけて、訪れると、やっぱり、アタリだな!と納得させてくれる店も、多い。



 都電荒川線町屋駅前から、尾竹橋通りを進み、町屋斎場へと行き着く手前で、右折したところにある、地味な商店街の一番、奥ら辺にある、生パスタ専門店、それが、オープンして8年目になるという、気取らない町の食堂風 ”生パスタ工房 はちや”さん。なお、この町屋~尾久あたり、都電・荒川線沿線は、東京もんじゃ発祥の地(間違っても月島ではない)ゆえ、この周辺にも、多くのもんじゃ屋さんも、ひしめいている。



* 荒川区町屋1-19-3 月曜定休

11:30~14:30(ランチメニューあり)

17:00~21:30(ディナーメニューあり)

 下町風ナポリタン(温玉添え) : 950円

☆☆☆☆ 美味しい!



 下町風と名付けられたナポリタンは、たぶん、自分の中では初めて、ふつうとどう違うのか、よくわからない。たぶん、町屋が、ごっそりと下町モードだから?でも、見る限り、洒落たファミレス風のナポリタン。麺は、大盛で、+150円、ディナーで、飲み物は、サービスとなった。



 なお、ランチタイムなら、日替わり3種の設定範囲内で、大盛は無料、値段は、780円(ミニサラダ付き)、これは、お得だ!ナポリタンは、全日、この値段かと思われる。



 生パスタのナポリタンは、これで、三度目だ。昭和の香りがするナポリタンという=喫茶店風とは、若干ズレてしまう気もするが、麺好きにとって、やはり、デュラム・セモリナ粉を使用してないと、パスタとして括れないので、どうせ食べるなら、やっぱり、生パスタに憧れるものだ。 麺は、もちろん、もちもちした弾力感があり、やや細めな、見目麗しきお姿。ソースは、クドくない、あっさりした味付けで、優しいトマトソース絡め、シンプルにして、まんまナチュラル。もちろん、非ニンニク、無化調。



 具材は豊富で、なかなか、ふるってる。ベーコンの旨みと、サラミ風ソーセージの香り高らかに、ピーマン、しめじ、マッシュルーム、タマネギ、わりと、どっさりこんと入ってます。特徴的なのは、温玉子がチーズの白雪を被さって、中央に鎮座ましましてるってところ。温玉子を、くずしつつ、まぜまぜして食べると、なんだか、まったりとしたペースで食べれて、なお、いっそう、優しくマイルドな味わいへと変化技も楽しめます。イイですな、コレ、旨い。



 大盛は、通常の1.5倍とか、並は、250gぐらいだから、大盛は、けっこうお腹いっぱいになります。こちらの小路へと迷い込む途中、その通り入口にある、”喫茶店 珈琲 みどり園”さんも気になるが、やっぱり、生パスタが美味しい=はちやさんが、まずは、おススメでしょうね。

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野沢温泉 新田の湯(しんでんのゆ)

野沢温泉 新田の湯(しんでんのゆ)

 さてさて、熱いお湯の洗礼を、もろに受けた、はじめての野沢温泉街だったが、ひととおり、メイン通りを抜けて、流してきたが、その外れに、、、新田の湯という、地味な共同浴場を発見。先客が数人、子供の姿もみられたことから、これは、案外、イケるのではないかと、心が躍った。



 こじんまりしているが、建物の様式が、あたらしく、構造的に、今風っぽい。脱衣場と浴室が、ガラス戸で仕切られている。西日が差し込んで、とても、明るく、清潔感溢れる浴場。とりあえず、こちらを、今回の探索の〆に選ぼうということになった。



 お湯は、43℃~44度ぐらい、けっこう浸かってられる限界だが、なかなか、イイ感じ。やや白濁しており、茶色っぽい、藻の様な湯華が多数舞っている。カランも複数あって、使いやすいイイ感じ。でも、スペース的には、狭い作りだから、お客さんが大勢入ってる時間帯は、おそらく、地元の方優先になりそうな雰囲気。



 ライオンの湯口から、熱い源泉が、ドカドカ流しこまれている。ライオンの顔が、石灰華だろうか、お湯の析出物によって、もはや、見えないまでになっている。

 新田の湯 : 茹釜&下釜混合泉(=中尾の湯、横落の湯に同じ)

含硫黄・ナトリウム・硫酸塩温泉 81.9℃ 成分総計 1029mg



硫化水素イオンは、8.6と、そんなに多い方ではない。カルシウムは、84.9、硫酸イオンは、490.8と、結構多め。



 幕末に発見されたお湯で、野沢温泉街の中では、歴史は、比較的新しめだということだ。すぐ裏手には、立派な、お堂があって、お参りしてみると、西ノ宮神社とあった。最後は、観光案内所方面へと歩いて、いちおう、振り出しに戻った。最初に、見つけられた共同浴場が、この横落の湯(よこちのゆ)だった。



 こちらは、ビルの地下に、温泉場が収まっている、ちょっとスペース的には、きゅくつみたいな場所である。

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田村隆一 滑川哀歌

田村隆一 滑川哀歌



 鎌倉を流れる最大の川は滑川 ナメリガワ 

「 鎌倉欖勝考 」巻之一には 「 一流にして六名 」とあり

 くるみヶ谷にては胡桃川 浄妙寺前に至りて滑川と呼び 

またその下流にては座禅川 小町辺にては夷堂川と唱え 

延命寺辺より大鳥居辺に至りすみうり川と称し

 閻魔堂の前にては閻魔堂川という



 つまり滑川は名前を六回変えながら 鎌倉の町のなかを貫流する

滑川にかかる東勝寺橋を渡って右へ行くと 東勝寺跡



 春になればヤマザクラの花が咲き 左へ曲がればハラキリ・ヤグラ

ハラキリ・ヤグラのすぐそばに北条高時の井戸

上方勢が稲村ケ崎に黄金の太刀を投げ込んで乱入したとき

北条一族は滅び 高時は井戸のそばで切腹し身を投じる

東勝寺は、「東ガ勝ツ」ことを祈願して建立されたのに あっけなく敗北した



好きな詩人に田村隆一がいる。以前、隆一が生前住んだであろう、幾多の鎌倉の土地を散策して、その想いを深めた。神保町で立ち寄った、古書店の店主は、詩人・田村隆一としてではなく、ただの呑んだくれオヤジ、田村隆一と親交があった人物だった。はなしのなかで、詩人らしい、優美な、ふるまいはなかったと、散々聞かされてきた。それでも、自分の中では、いまでも、鎌倉の路地の裏裏まで、染みついた、田村隆一の痕跡と哀愁、いくばくかのダメ人間としての在り様まで、感じ取ることが可能である。

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とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

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