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(閉店)ペルーレストラン インティライミ@川崎駅西口通り

ペルーレストラン インティライミ

@川崎駅西口通り 1997年創業 

* 2015麻布十番へ移転するも閉店。 


 2009年も、精力的に世界各国の料理を身近なところから攻めて、いろいろ食べ歩きました。そして、年末〆として、通算34ヵ国目となるであろう=ペルー料理レストラン インティライミさんへと伺いました。



 ラゾーナ川崎が竣工して、大きく様変わりした川崎駅西口界隈。もうひとつの大きなビル=ミューザ川崎へと続くデッキを歩き、大宮町側へと降りていきます。これまでのマイナスイメージをすっかり払拭したと言っても過言ではないほどに、川崎駅だけが、新しく生まれ変わろうと、もがいています。



 川崎駅東口も、垢抜けることなく、未だ、ヤバイ感じで溢れかえってますが、西口に拡がった大宮町地区には、かつての市営住宅、公団住宅、旧国鉄社宅などの荒廃した団地群、堀川町地区では凋落した東芝の大規模工場跡地などが混在して、ごちゃまぜとなり老朽化著しいイメージが付きまとったものを、川崎市が十把一絡げにして先導する形で、総合的に市街地整備開発を進めたのです。



 おかげさまで、川崎駅西口は、ヨコハマを追い越しかねない、”イマドキのふつう”を装ってしまったわけですネ。まぁ、例によって、大手資本が牛耳った、面白みのない、近未来的なゴーストタウンを産み出してしまったようにも予想されます。



 さて、そんな駅周辺の”大改造!!劇的ビフォーアフター”を経た、川崎西口は、ミューザ川崎のシンフォニーホールによって、”臨海工業地帯の川崎”と言う東向きの硬いイメージに、表向きだけでも、心地よい響きを西側の川崎に送り込もうと、誘致されたのだと思ってしまいます。



 そんなわけで、刻一刻と時代が流れて変貌度合いが激しい駅前から、少しだけ離れた地点、”太陽の祭り”という意味合いの店名が掲げられた=インティライミさんは、川崎駅西口から、南武線尻手駅へと向かう西口大通り沿いに、店を構えています。徒歩、5分ぐらい。



* 川崎市幸区大宮町15 火曜休

11:30~13:30(平日ランチ)

~22:20

 Cau cau (カウ カウ) : 

ハチノス(豚の腸)とじゃがいもの煮込み

1000円(ライス付き) カウ カウ コンアロス



 ☆☆☆☆☆ すごく美味しい!!



 久々に、”美味しいものを食べた!”って感じがする。ハーブの味わいとハチノス&じゃがいもの取り合わせは、ベストマッチ。単に、塩味で、スパイシーなシチューと説明されても、非常に複雑なスパイスの味わいが後を引く絶妙な旨さ。ミント、クミン、ターメリック、にんにく、たまねぎ、唐辛子、パクチーなどを炒めて煮込むのだそうだ。味付けは、塩とコショウのみ。無化調。塩、こしょうだけながら、味的なバランスが良くって、ほんとに美味しい!



 メニューには、”アロス コン ポジョ”というピラフみたいがあり、こちらは、インドのチキン・ビリヤニに似たもののようであった。

 前ほど大々的に、ランチは、行っていないみたいで、その日ごとに、1品ぐらいは、ペルー風カレーなどが、スープ付きで、700円ぐいらいで食べれるようだが、あくまで、グランドメニューから選んで、大勢で、いろいろと食べるのがイイかと思う。



 オーナーである日系人のママさんが、とてもフレンドリーで、食後に、”チチャモラーダ”というブドウ色のジュースをサービスとして呑ませてくれた。なんでも、ペルー産の紫トウモロコシのジュースだそうだ。どっかで、飲んだ覚えがあるのだが、思いだせない。味は、赤ワインの気が抜けた感じ、濃縮のブドウ果汁をプーアール茶で薄めた味わい。悪くはない、とっても素朴な味わい。ポリフェノールが高く含有しているそうで、健康に良さそうだ。



 この店、知らないと、入るのに勇気が要りそうだが、じっくり付き合えば、絶対に料理の腕は良いのではないかと思う。ラゾーナを抜けて、敢えて、此処まで辿り着くのは、億劫であるが、是非、ほかにも目白押しだった、各種ペルー料理を食べてみたいものだと思った。

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宮本常一 : 忘れられた日本人 発表から50年過ぎた。

忘れられた日本人 宮本常一

2009年、ちょうど発表から50年になるロングセラー




  『 忘れられた日本人 』 という岩波文庫に収録された著書を、最初に読んだのが、自分の宮本常一との、ある一過性の出逢いであったのだ。それから、宮本常一の世界、その隅々まで、徐々に、引き込まれていった。



 それまで、、宮本常一のなまえさえ知らなかった。ある意味、こうして、この本を手に取って、読み進めたことが、”宮本常一”当人こそが、忘れられた日本人のひとりであり、その系譜につながるであろう日本人のたちの無垢な歴史が、生活があるのだというようなことを、、、少しづつ理解してきた(つもりである。)



 そういうわけで、自分にとっても、また、宮本常一の名を知る、大半の人びとにとっても、忘れられた日本人という本書は、彼を身近に知る上からも、一番のベストセラーとなっている。そして、今現在も、岩波文庫によって、人口に膾炙して、何十万部も読まれていることとなる。



 忘れられた日本人は、はじめ、1959年雑誌上にて発表された翌年、1960年、未来社から単行本化され発売される。その原本が、こちらの”皺が刻みこまれた老人の横顔”というカバー装丁になる本書である。まさか、宮本の代表作となり、大ベストセラーになるとは思いもよらない、簡素すぎる幕開けである。



 2009年は、そんな代表作=忘れられた日本人が、発表されてから、50年の歳月を数える記念すべき年となった。奇しくも、こうして、自分の手元にも、初版本が手に入ったのである。



この著作、『 忘れられた日本人 』が、出版され、世に問われた年=1960年は、日米間に新安保条約が成立した年であることを忘れてはならない。従って、宮本が、図らずもがな、意味したのは、その時機をもって、敗戦・占領下のニッポンから離れ、高度経済成長への新たなる戦(いくさ)の道(あるいは茨の途)を突き進むであろうことを、暗に示唆しているように、自分には、思えてならない。



 日米、新安保条約成立、このときを経て、これまでの勤勉であった農村や漁村の多くの典型的な日本人たちは、字義通り、忘れられた日本人、あるいは日本人であることを忘れた日本人となるのである。それ以後の身勝手な日本人の氾濫は、あたかも、ひとり、繁栄を勝ち得たような顔をして、のさばるのであり、それが幻想であることすら、未だに気付きはしまい。



 忘れられた日本人にならないようにと自戒の念、自責の念、を込めて、日本人は、新たな歴史を獲得し、前進を試みなければいけない、あたかも、そのように宮本は言っているような気がしてならない。



*  自分は、人一倍、本を読んでいるのだが、元来、書物は読むよりも飾って眺めるものだという想いが、いっそう強い。何冊も、書庫に並べられて、本は活き活きとした別の顔を魅せる。初版本蒐集には、読んで理解することの重みのほか、読まずに飾られた楽しみが加わる。

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珈琲専門店 ホットケーキのお店 トミィ@錦糸町

創業35年 珈琲専門店 トミィ@錦糸町

冬季限定のフルーツバーグ

ホットケーキの店


 前から是非、訪れたいと思っていたお店、図らずもがな錦糸町でコンサートがあったため、立ち寄るのに、又とない機会を得た。 ”ホットケーキ”、”トミィとネコ”、そして錦糸町という猥雑な匂いがする路地裏、その取り合わせは、まことに奇妙だが、そこだけ、ゆったりとした時間が流れている場所がある。



 なぜか、ネコちゃんが、店前に居て、入りたそうなそぶりをしている。きっと、おやつをねだりに来る時間らしい。いつもそうとは限らないが、たいてい、そうなのらしい。それでいて、こちらの飼い猫ではなく、近所で飼われ、この界隈が好きで、適度に甘えながら、各店の前を彷徨っているのだろう。



* 注 : こちらのお店の飼い猫ではありませんし、気まぐれなネコゆえ、天気、時間に関わらず、いつも、このように店前に居るとは限りませんので、あしからず。

 ”珈琲専門店 トミィ”さんは、錦糸町北口から、区立錦糸小学校へと向かってしばらく歩いた通り沿いにある、まちなかの喫茶店である。創業35年になり、高齢なマスターと娘さんらしき、ふたりで、こじんまりと営業されています。昼時の憩いを求めて、近隣から、珈琲の友に、みなさん、ホットケーキを頼みながら、思い思いに休憩の時間を過ごしていかれます。カウンターとテーブル席数席という昭和の匂いがする典型的な珈琲喫茶店。実に味わいがある、ひとときを過ごすことができます。



* 墨田区錦糸2-10-7 日&祝休

朝8:00~16:30 

(2009年12月29日=2010年1月4日まで休)

 フルーツバーグ : 冬季限定 630円

☆☆☆ (ブレンドコーヒー+390円)



 ホットケーキに、フルーツ(キウィ、バナナ、みかん缶詰)とバタークリームが挟んであって、四等分に切られ、楊枝が刺してあります。バターの風味と、カリカリに表面が焼かれて硬めな食感と中身が、もっちりと詰まった感じが、とても美味しいパンケーキです。

 珈琲を頼むと、、、セットみたいになって、デザートにアイスクリームがサービスで付いてきます。錦糸町は、タイ料理のお店が多いのですが、わりと、昔ながらのゆったりとした時間が流れている街でもあります。適度に賑わってる街並みがダラダラ続いています。



 それでも、こういう昔ながらのお店も、時代の波に消されていく運命にあるのではないでしょうか。錦糸町は、どちらかといえば、昼より、夜の人口が多いような繁華街です。ネオン街の昼は、かえって静かさのなかに眠っているような、のんびりした空気が流れています。 ネコは、入りたそうな、そぶりで、けんめいに尻尾を振るのですが、店には入れてもらえません。毛並みが長い、人懐っこいネコです。



 日がな一日、このネコが、扉の前に、ちょこんと居座っているはずもなく、しばらくすると、隣りのスナックのママさんが出勤してきて、そちらのほうに移動して行ってしまいました。この気まぐれネコちゃんは、なにげに錦糸町の街で、思いのほか人気なようです。

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さいたま市 大宮に見沼天然温泉 小春日和(こはるびより)オープン

さいたま市 見沼天然温泉 小春日和@大宮

2009年12月28日、オープン

ひさびさ、鮮度感の素晴らしい温泉が、

近場にお目見え!

そして、見どころは、日本庭園の眺め


 このところ、経済の冷え込みもあって、東京近郊で、新たな温泉施設のオープンは、すっかりと鳴りを潜めていましたが、大宮駅から、少し東側へと入った場所に、見沼天然温泉 小春日和(こはるびより)さんが、師走も終わりの時期になって開湯されるというので、さっそく行ってみました。



 車が無いと、ちょっと不便な立地ですが、徒歩なら、大宮駅東口バスターミナルから高島屋脇の国際興業バスで、7番乗り場、行き先系統(=大01大02大03大81)に乗車、所要時間20分(250円)で、途中、”山村”のバス停にて下車。



 山村バス停から、左折して、新興住宅街を抜け、小さな用水路を渡って、右折すると、ごらんのような綺麗に舗装された道路が見えてきて、それをさらに北上、バス停から15分ぐらいで、小春日和の建物が見えてきます。道中は、実に、のどかで埼玉らしい農村・田園風景、植木・植栽の農地が続き、途中、野菜無人販売所など見ながら、進んでいきます。



 車だと、214号線沿いで、もうふたつ先のバス停=”染谷新道”交差点から、右折、片柳コミュニティセンター目指して進み、その隣あたりの場処に、経路を進めていくと、小春日和さんの建物は、見つけ易く、分かり易いかもしれません。



 なお、バスの経路・系統としては、その道筋手前には、スーパー銭湯=小さな旅 むさしのさんがあります。 この小春日和さんがある=染谷という土地柄、このあたりは、昔から、造園業が盛んな場所らしく、植木やら盆栽は、大宮の地場産業であり、そのただ中に位置するわけで、必然的に、この施設も、そういった地の利を活かした庭園が美しい贅沢な作風になっています。



 イマドキのスーパー銭湯とすれば、ともすれば、内部の機能的なアトラクション過多に偏重するむきがあろうが、こちらは、あえて、贅沢な日本庭園を配して、かなり趣向を凝らした自然の多い、憩いの場所を演出して、和みの温泉施設として空間設計したもののようだ。



* さいたま市見沼区染谷3-191 年中無休

(追記 : 諸般の事情があって、2月5日リニューアルオープン HPも刷新されました。)

平 日 10:00~24:00

土日祝  9:00~24:00  

平日=800円   温泉浴槽 : 嬉しいことに、内湯の水風呂と加熱白湯浴槽を除いて、あとは、すべて温泉浴槽仕様なのである。しかも、非加熱源泉掛け流し浴槽が、内湯と露天に、それぞれ配備されている。水風呂とカランのお湯は、井泉の濾過仕様とのことだが、、カランから出るお湯は、若干、黄色味帯びた井戸水で、なかなか、肌当たりもよいのが特筆される。



 なお、こちらのコンセプトで、ゆっくり、ゆったり浸かってもらうために、ひろびろとした空間設計がなされており、全般的に、寝湯仕様というべきか、、、とても浅い作りに浴槽が設えてある。いささか、違和感を持たれるかとも思うが、泉質上、かなり高張泉で、長時間、浸かると、火照るので、案外、浅目のほうが好都合な場合も生じてくる。



ともかくも、じっくり浸かって、自分が好きな温度設定の浴槽が選べるのが、特徴。それ以外に、アトラクティブな要素は、一切ないので、庭を観ることだけしか、あまり面白みに欠けるかもしれない。まぁ、環境が良くって、お湯がイイと言う以外に求める必要性が無いとしたら、この温泉施設は、とてもシンプルで原点回帰なお湯として、末永く人気を保ち続けるであろう。 非加熱源泉掛け流し浴槽 : 

☆☆☆☆ (ナトリウムー塩化物強塩泉・高張性)



 非加熱の源泉掛け流し浴槽は、内湯と露天にひとつづつ配置されている。源泉の温度は、38.4℃で、冬場のこの時季、掛け流し浴槽の温度は、35.8℃だった。寒風吹きすさぶ中では、かなりぬるくて、体感は寒々としている。春~夏などは、逆にちょうどいい湯加減になるのかもしれない。これからの厳冬には、やや加熱される可能性もあるだろう。



 鮮度感は、バツグンな温泉で、鉄分が強いため、匂いの大半は、ヒモノのような生臭い金気臭のみで、鉱物臭や油臭は、まったくない。源泉は、ポンプアップを含め、注湯時に、かなり発泡しているように見えたが、浴槽内に馴染むと、肌には、泡付きはまったく感じられない。成分に入っていても、ポンプアップで出ているだけで、アワアワではありません。メタケイ酸が少なめなせいか、あまり、ぬるっとした肌合いは、なく、むしろ、浴後、肌が乾くにつれ、サラッとして気持ちが良い。 効能 : 効能は、かなりあると思う。ともかく、温まりの湯であり、長時間、浸かっていると、肌が、紅潮し、その温浴効果が実感できる。非加熱源泉のぬるい浴槽より、加熱された源泉浴槽のお湯に、浸かったほうが、その加温効果が高まるように感じた。



ともかくも温泉は、生き物。非加熱の源泉と、加熱された源泉とでは、ビミョーながら、肌合いが変わってきます。それでも、この温泉、湯づかいに気を使っているし、また、源泉も480ℓ/分という、たいした量を、地下1500メートルから、ドカドカと惜しげもなく浴槽へと注ぎ込んで、また、オーバーフローさせているので、高張性の成分と相まって、かなり身体に浸透性が感じられるパワーのある源泉なのです。



 ひさびさに、ホッとひと息つけるような、ゆったりして、いい頃合いの温泉なので、近くにお住まいの方は、是非、正月にでも、出かけてみてはいかがだろうか?大晦日、元日含め、年中無休だそうだ。



** なお、施設内の写真撮影に就きましては、事前に、オーナーの許可を取ってあり掲載させて頂いております。**** メモ : 大宮駅東口、ロフトの裏手から氷川神社入り口まで、斜めに伸びた=”一宮通り”は、古着屋やヘアーサロンなどおしゃれなお店が立ち並び、まるで裏原宿のような景観があって、なかなか面白い。

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江戸蕎麦 ほそ川@両国

江戸蕎麦 ほそ川@両国

 蕎麦のことは、もう、あまり、とやかく言いたくない。東京なら、”銀座の古拙”"白金の三合庵”、そして”両国のほそ川”、三つ巴=この三店に勝るものはない。そういう事は、誰にでも、もとから判り切ったことだ、辛くも、今年、この3つが、ミシュランで、ひとつ☆に揃った。当然といえば、当然である。



 ただし、どうなんですかねぇ?と聞かれれば、そりゃ~美味しいに決まってる、でもネ、、、と続く。ほそ川は、正直言って、吉川にあった頃を含め、もとから、あまり評判がイイ店では無い。なにかと物議を醸す温床が多い。しかし、言われれば、蕎麦が美味しいことは、たしかで、なにより全てにおいて、バランスがよい。



 では、何に気まづくさせる要因があるのだろうか?それは、かならず接客を通してであることも多い。だからと言って、なにも店側に落ち度があるばかりではなく、実のところ、客のほうを選ぶ店であるからだと自分は思う。客の思いのまま、店が成り立っていると思ったら間違いの場合も、得てして多いのだ。勘違いなお店もあれば、、客のほうが大半、勘違いの場合も多い。また、さらに突き詰めて言えば、店主の思いのまま、すべてが罷り通ってしまうようなお店を、ミシュランは好んで推すと言ったら聞こえがいいのかもしれない(笑)。



* 墨田区亀沢1-6-5 月・第2火休

11:45~15:00

17:00~21:00 さぁ、どうしよう、、このお店、書き記すまでもなく、、これで、終わってしまう。店内は、案の定、撮影禁止である。まぁ、それはいいとしても、蕎麦は、格別美味しいし、また、値段も高い、それまでだ。江戸東京博物館を、清澄通りを隔てた向こう側、北斎通りから、一本入った小路沿いにある。



 両国という地の利を考えると、好きな人だけが通えばいいと思ってしまう。だから、あえておススメはしまい。どこか、よそゆき顔なお店なんだと言うかもしれない。しかし、馴染みの客は覚えていてくれるし、普段定位置である=天婦羅・揚げ鍋の前を離れて、ご主人が席まで、わざわざ挨拶に来てくれたりもする。別段、なに不足ない、小奇麗な店内、静けさと小粋さに溢れた、また、こざっぱりとして簡素な蕎麦屋とだけ印象を得るかもしれない。



 この空間で、寛げるかどうか、、、、憩うのは、やはり相性と、そのひとの度量のなせる技であると自分は思う。これ以上は、文章で伝える自信がない。むしろ、何事も、やたら自信がある店主に、どう接すべきか、それが蕎麦の有名店との相性、そうなのかもしれない、いや、これに尽きるのではないか!



 せいろ : 1050円 ☆☆☆☆ (文句なく美味しい!)



 この日は、茨城産仕様。同日は、田舎そばは、用意でき無かった。しかし、せいろも、10割。口に含むと、ねっとりした食感で、甘く、硬めに水で〆られて、喉越しのよさも、申し分ない。さすがの1枚。ツユは、なおさら感服。すべてにおいて、程良さ加減が素晴らしい。東京で、間違いなく、格別においしい蕎麦屋のひとつであろう。しかし、あえて、個人的には、おススメはしない。



 蕎麦屋稼業が、すべからく、こうあるべきと、思われては勘違いであるからだ。また、どう鍛錬しても、細川さんの技量を真似ることも不可能であるだろう。そもそも、ユニクロが粗悪品であることも気がつかず、買いに走っているような大衆が、”ほそ川”のよさを、だだ、ミシュランの星だけで、感知するには、未だ、程遠いと思われる。万事において、蕎麦は何たるものか、それが、ほそ川の佇まいである。何事があれども、マイペースを貫き通す、それが、ほそ川。蕎麦を知るには、まず、この店の流儀に馴れることだ。

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多賀野@荏原中延

多賀野(たかの)@荏原中延

1996年オープン
 2009年、らーめん部門の〆(しめ)に、”有終の美”を飾るなら、やっぱり、”多賀野(たかの)”に行くと決めていた。有名店は、頭の片隅には、ちゃんとインプットされていても、なぜか、、、後回しになってしまうことも多い。なぜだろう?



 並びを嫌うわけじゃないが、、、各店ごとに暗黙にしてルールが違うので、そういうことに合わせて、なおかつ食べようと言う気概が、薄れたのかもしれない。正直、自分のタイミングで、自分の好みに忠実に、好きなものを食べればいいのだから、なにも構える必要もないのだが、いきおい、身構えさせるのが、噂には聞こえる有名店の行列というものなのだろう。



 自分が食べたいらーめんを食べ歩くのが本望であって、世間一般が騒いでいるものを追従するわけとは限らない。でも、多くのひとの賛同は、ある一定的な認知度合い、食べるに値する何かを惹き付けた結果なので、厳粛に受け止めなければならない。



 さて、東急池上線、荏原中延駅前にある大人気店、多賀野さんである。店主は、店名からも察するように、調理場で陣頭指揮を執る=高野多賀子さんという女性である。荏原中延の駅、改札抜けると、店は、すぐ目の前に見えてくる。昼時、うんざりするような長い行列も、同時に視界に飛び込んできて、すぐに、そこが多賀野さんであることが分かる。



* 品川区中延2-15-10 火曜休

11:30~14:30(日曜午前のみ)

18:00~20:00(スープ無くなり次第仕舞い) 店内は、テーブル席1卓、あとは、カウンターのみ15席ぐらい。東京で、いま、曜日に関わらず、一定的、恒常的にもっとも行列するお店のひとつなので、油断すると待たされることとなる。実際、平日にも関わらず、開店時で、既に40人近くが並んでいた。わりと、のんびり目に作業しているので、回転は、意外と、ゆっくり。



 中華蕎麦 : 680円(+100円で、煮玉子)

☆☆☆



 ふつうに美味しい!でも、 しつこ過ぎて、どこか、バランスが悪い、イマドキの味わいながら優秀な中華そば。 はじめの喰らいつきから、旨みばかりが強過ぎて、味が立体的に奥行きをもって創り出されるまえに、そのままフラット(平板的・平均律)で終わってしまい、ピーク後の複雑な味の立ち上がりに欠け、奥行きが感じられない。ようは、旨みが勝りすぎて、かえってツマラナイ。



 中華蕎麦で、果たして、ここまで、旨みを優先させる理由もないと思うのだが、まぁ、それは好みの次元だ。悪くはないが、行き止まり感が強い味わいが強いられる、それは逃げ場のない、完成しつくされた味わいであって、得てしてファストフードのそれと重なる。



 ようは、食べて旨いのだが、それだけだと、”本来の旨み”がない、とも言えそうだ。肝心の旨みが、数種ぶつかって、引かない、弾けないで、そのまま重合して留まってしまう、つまりは、味がクド過ぎて、一本調子に成りがちだ。うまみの演出だけで、ストーリー性がなく、単調に終わってしまう。



 無化調のよさなら、そのまま抜けるような風味や、後味に凭れかからない、しみじみとした味わいなどが出てくるはずなのだが、それが微塵も感じられない。複合的な要素の付け入る隙がないほど、完成系であることだけは、たしかなのだが、そうしたラーメンのさまざまな醍醐味としてのアウトラインよりも、むしろテーマが勝ってしまう。ようは、ことのほか自己主張の激しい一杯である。



 とはいうものの、23区内では、もっとも、美味しい醤油ラーメンのひとつであることだけは、認めて確かである。加えて、自分好みの理想形をもった中華蕎麦であった。中華蕎麦には、硬めに茹で上げられた、中細麺、つけ麺には、太めを使っている。麺の量は多いほうだが、大盛にすると、かなりの分量となる。

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金杉橋 天婦羅 あみ熊 はぜ天丼@芝1丁目

芝 金杉川口町 天婦羅 網熊(あみくま)

創業40余年 

絶品、ハゼ天丼は、冬だけの名物


 天ぷら部門、2009年〆で伺ったのは、実は、あまり、よそ様には教えたくない、家庭的な良いお店。第一京浜と交わった首都高の下に流れるのが、古川、そちらに掛ったのが、金杉橋ですが、その交差点から、JR線へと向かった方向が、むかしの芝浜で、線路を渡ると芝浦、ようは、こちらで上がった魚が、江戸前ということになろうかと思います。



 古川の河口にあたることから、戦前は、”芝区 金杉川口町”とよばれ、いまでも、、釣舟、屋形船などを係留した船溜まりがみられ、船宿や料理屋さんなどが多い、浅草橋・柳橋にも似た景色です。



 もとは風情ある地域だったのですが、、埋め立ても進み、しだいに開発の波に洗われて、大規模開発でビルも林立して、すっかり様変わりしてしまいました。その一角に、”天ぷら・活魚 あみ熊”さんの小さなお店があります。カウンターと小上がりのテーブル数席のこじんまりとして、江戸前天婦羅の家庭的なお店。



* 港区芝1-3-5 土日祝休

11:30~13:30(ランチ) 17:30~21:30

 はぜ天丼 : 1500円

☆☆☆☆☆ (もちろん満点な美味しさ!)



 寒風が吹きすさぶ頃、短い期間だけ出回るのが、こちら、江戸前のハゼ。こちらでは、貴重な江戸前の新鮮な、”はぜ”を、そのまま天ぷらにして、天丼にしてしまった、ハゼ天丼が、11月~1月頃だけ味わえます。ひよっとすると、”きす”よりも、今頃のハゼのほうが数段、美味しいかもしれません。カウンターの向こうの水槽というか生簀には、ハゼが泳いでいます。このところ、温暖化のせいで、江戸前のハゼの漁獲高が激減しているそうで、そういった意味で、こちらで食べれるのは、非常に貴重で、しかも庶民には嬉しい値段なのです。



 江戸前天婦羅の醍醐味は、獲れた地物を、サラッと、ガツンと胡麻油で揚げて食べたってこと。そのネタは、穴子、えび、小柱、めごち、いか、夏場なら、ぎんぽうなどと決まってます。



 オヤジさんも、船に搭乗するといいますが、近隣の漁師仲間から、いつも新鮮な江戸前のめごちとか魚介類が、随時入荷していて、まさに、いつでもパーフェクトな江戸前の天ぷらや刺身類が食べれるお店なのです。

  ハゼは、小ぶりのほうが美味しいということで、2尾づつくっ付けたような形で、揚げていますので、分量は、けっこうあります。きすよりも美味、白身のあっさりとした、旨みのあるハゼの天ぷらが、甘いタレに絡まっています。野菜は、れんこんと獅子唐。



 こちらは、息子さんが揚げてくださったのですが、揚げ方が、とても上手で、白身は、ほくほくって感じで、外はカリッと仕上がって、とても理想的、完璧な天丼でした。もちろん、パリッと揚がってるんで、尻尾もパリパリ食べられちゃいます。



 ハゼの天ぷらとご飯の間には、冬の季節柄、ゆずの刻みが、さりげなく敷き詰めてあって、これらが、なんとも言えない贅沢な風味を演出してくれてます。ご飯は、千葉県大多喜産で、とっても、粒立ちしていて美味しい!



 千葉のお米が美味しいのは、あちこちで食べて実証済み。千葉が、不味いという輩が居るが、まったく分かっていない。新潟の米が美味しいというのは、伝説にすぎない。作り方によって、米はどにでも変わるし、料理に合わせた米の選び方、使われ方って絶対にあると思う。でも、まだ大半はそれに気がついてもいないし、方法論も確立していないと見受けられる。なお、味噌汁は、しじみ汁、お新香が付く。トータルで大満足な一品。



このお店、家族経営で、オヤジさんが、とっても江戸っ子気質で、人懐っこい。はぜは、掻き揚げにしても美味しいよぉ~とのこと。天ぷら以外の鮮魚のお造り、煮つけなども夜などに食べてみたい。

* 天ぷら=◎ タレ=甘め お米=◎ 店の雰囲気=◎



* メモ : なお、ハゼ好きには、、ハゼの佃煮⇒帝釈天参道 佃煮 丸仁さんも、要チェックされたし。

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上原ひろみ with 新日本フィルハーモニー交響楽団 クリスマス特別公演

上原ひろみ with 新日本フィルハーモニー交響楽団 

クリスマス特別公演@

すみだトリフォニーホール


 ひさびさに充実した、いいコンサートだった。クラシックのオーケーストラをバックに、念願のソロコンサート。何回も、スタンディングオベーションを浴びて、何度も舞台上へと、アンコールで舞い戻ってきた上原ひろみ。



 クリスマスらしく、真っ赤な衣裳だったが、アンコール時には、まさかのサンタ・コスでの登場。かわいらしい赤い帽子を被って、最後の最後、アンコールに、この日、あえて封じ込めていたクリスマスソングのメドレーを特別バージョンで披露して、会場は、これ以上はないぐらいにヒートアップし、最高潮の盛り上がりを魅せた。



 このところ、年末行事は、上原ひろみのコンサートへ足を運ぶこととなっている。昨年と同様、今年も、年間で、2つもライブを観たことになる。2010年、クリスマスは、錦糸町駅前、すみだトリフォ二ーホールで、沼尻竜典(指揮)を迎えて、 初オーケストラ公演である。全曲上原ひろみの編曲によるオーケストラ作品と彼女のソロとなる。



 上原ひろみが、10代の頃から思い描いていたという自らの作になるオリジナル曲をオーケストラバックに演奏する、その夢が、2009年クリスマスに叶う事となった。例年は、バンド編成でのツアーであったが、今年の後半は、ソロアルバムのリリースと同時に、初のソロコンサートツアー決行となった。



 その前から、温められていたと思われるオーケストレーションによる編曲の数々が、此処に来て、一挙に爆発することとなる。初演して、初披露の曲もあるのだろうから、胸が高まる。 クリスマス特別公演 セットリスト :



 『 第一部 』 

1.Brain Training 2. Reverse 

3.Golden Earrings

4. The Tom and Jerry Show 

5. Spiral



 『 第二部 』 

1.Legend of the Purple Valley 

2.Place to Be

3. Desert on  the Moon(ピアノソロ) 

4. Choux a la Creme(ピアノソロ)

5. Step Forward (組曲風1~3)



 『 アンコール 』 1.クリスマスソング・メドレー

(w/新日本フィル)

2~3. 上を向いて歩こうなど数曲(ピアノソロ)



* 今回は、ピアノの内部で、弦を弾いたりして音を出す=内部奏法に限ったソロも、かなり長尺な演奏全開で、アップライト・ベース音みたいなタッチから、弦に金属片をのっけてプリペアドしたチェンバロみたいな奏法の曲も、はじめて聞いたスゴイものでした。ほんとに、アコースティックながら、一台のピアノで、いろんなピアノの可能性を変幻自在に魅せてくれました。



 ということで、これまでのツアーでは、お馴染みの曲もあれば、今回のソロアルバム=プレイス・トゥ・ビーからの曲もあり、もちろん初演も含め、かなりバラエティーに富んだ演奏内容となった。オーケストラバックにすると、いつも聞き慣れていた曲目も、壮大なスケールの中に盛り上がってくるので不思議だ。バンド編成のなかで、ベースやギター、ドラムスが絡み合ったインタープレイも出色であったが、ジャズのフレーヴァーを要所に保ちながら、ストリングスのスムースな調べ、ホーンの厚みある艶っぽい音色などが重なると、上原ひろみのピアノが、七色に煌めくのを惹き立てるように思える。 これまでバンドでの演奏では、なかなか上原ひろみのソロパートだけに注目するわけにはいかなかったので、この機会は、彼女の演奏上の技量のみならず、作曲や編曲、大所帯での体力勝負など、これまでにない魅力と才能を余すところなく発揮させることとなり、聴く側にも、演じる側にも、かなり良い結果をもたらしたことと思う。



 これまでの上原ひろみのコンサートの中でも、たぶん、今宵は、ベストに数えられるほどの出来栄えであったように思う。存分に弾きまくっていたし、緊張部分もほぐれて、かなりピアノは鳴っていた。音響が抜群に良かったことと、やはり生音を主体としたコンサート会場で、鳴るピアノ、また、楽器としてのピアノを限界まで使い切った彼女の気力・体力・技量には、すさまじい破壊力と浸透性がある。



 小さい音から、大きなアクションで掻き慣鳴らす、その音響のダイナ三クスに対しての感性は、”天性の冴え”で、まさに見事としか言い様がない。ふつう、バンドでは、リズムを刻むドラマーがダイナミクスを体現し、ベースはリズムを細かに表現するのだが、HIROMIのメンバーは、時に、ベースがメロディーとハーモニーを奏で、ギターがリズムを刻んだりもする。イニシアチブは、どこまでも、上原ひろみ自身が発しているダイナミクスの意のままなのかもしれない。

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天然温泉 ヌーランド さがみゆ@雑色商店街

天然温泉 ヌーランド さがみゆ@雑色商店街

 京急雑色駅から、取り立ててなにもない雑色アーケード商店街を抜けて、雑色商店街の大通りを蒲田方向へと、しばらく歩き、熱帯魚と小鳥屋さんが見えたら、そこから左折すると、外観は、それなりに立派な作りな天然温泉 さがみゆ、nu land(ヌーランド)さんがあります。



 見かけ上は、いかにも綺麗なビルに見えて、中身は、いわゆる、ヘルスセンター系、B級感漂う、区民の憩いの場処です。朝から営業してますので、けっこう平日でも、コンスタントに賑わってます。昼間っから、ガンガンにカラオケが鳴ってます。



* 大田区仲六郷2-7-5 火曜休

10:00~23:00 入浴のみ=450円

 △ 黒湯の画像は、HPより転載してます。



 黒湯浴槽 : ☆☆ (カルキバリバリ仕様)



 内湯と屋外に設置されている半露天風呂に、黒湯が張られています。加熱、循環、加水あり、バリバリのカルキ臭がする温泉。加水された露天に比べ、内湯のほうが濃く鮮度はいいのですが、いかんせん、お客さんの入りも多くて、泉質は、鈍って(なまって)います。



 源泉を上手に活用できていれば、かなり黒くて、濃厚に見えますし、侮れないくらいに温まるのですが、いかんせん、お湯の扱いが、そんざいで残念、これと言って推すものがなく、黒湯としては、効能薄め。



 黒湯起因の匂いと強いカルキ臭とが相まって、かなり甘い、モルト臭になっています。内湯、外湯ともに、温度はぬるいのですが、おかみさんが巡回してくる際に、常連さんが、温度が低いよぉ~と声掛けして、41度ぐらいまで上がります。温度は、上がったほうが、黒湯の効き目は、俄然増します。



 黒湯の力が、イマイチなので、あまりおススメはできませんが、温泉、飲む、唄う、食べるが揃ったトータル仕様で、このあたりでは、俄然人気施設みたいです。

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芝浦残照

芝浦残照



 あれは、いつ頃だったのか、もう遠い記憶の影に打ち消されてしまった。港湾施設群に混ざって、インクスティック芝浦、タンゴ、ゴールド、そしてジュリアナ東京があった。憑かれたように賑やかだった街も、やがて、その勢いを潜めて、もとの静けさに、いったんは戻る。そして、ふたたび、胎動し始める。







△ JR架線が通っている場処は、ちょうど芝浜を境に、かつての波打ち際を意味している。早くから埋め立てがなされていたとはいえ、芝と芝浦は、陸地と海で、その様相を異なったものとする。ビルが立て込んでしまって、芝浜だとか、芝エビが獲れた海岸線を思い浮かべることは酷である。頭上を見上げれば、浜松町と羽田を結ぶ東京モノレールがある。ひょっとしたら、モノレールが、陸地と海とのなにやら曖昧な境界を、うやむやなまま、中空で示しているかのようだ。

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