ラーメン はやし@渋谷 道玄坂上 東京でも、トップクラスに君臨するラーメン専門店 創業2003年 自分が、理想としている、ひとつのラーメンの味、それが、こちらの、”渋谷 はやし”さん。場所は、道玄坂を登りつめて、渋谷マークシティーの反対側の一角に位置する小路に面してある。井の頭線駅ビルである=マークシティー3Fから、青山通りへと向かって出たところにある。 ”つけ麺”というジャンルの台頭や、とかくトッピングの有る無しが話題となる創作系、それらがブームとして定着して以来、なにげに作りこんでいる=正規のラーメンが、正統に評価されなくて、むしろ駆逐されてきたように思うのは、わたしだけだろうか?ラーメンがあって、つけ麺も、同時に成り立たせるのは、難しいばかりか、どちらかが、おろそかになると思うのだ。 この、渋谷 ”はやし”では、大盛もなければ、つけ麺もない。カウンター10席だけ、メニューには、ラーメン700円、味玉800円、チャーシュー1000円とだけある。同じ値段で、塩ラーメンも可能。これこそ、ラーメン屋のクラシック、本来的、ベーシックなものではないだろうか。 * 渋谷区道玄坂1-14-9 日曜&祝休 11:30~15:30(スープ切れ仕舞い) 味玉ラーメン : 800円 ☆☆☆☆ 味玉子が、半熟で旨い。できれば、この選択肢がベストだが、人気ゆえ、午後過ぎると、つい、売り切れになってしまう。麺は、やや、硬め、中ぐらいの太さ、少し角が立って、ガッツリとした食感が味わえて、実に旨い。スープは、やや、とろみある鶏主体、ねっとりとしたゲル状の一歩手前。 流行りのつけ麺店が、甘いタッチが多く、意外にブレた味バランスのなかで、こちらは、無化調、しっかりとした醤油の塩加減が良い!鶏系と魚介系のミックスなれど、バランスが上手で、香りには、にぼしが強く香る。全体的に、主張する、分かり易くも、クドい味ながら、やっぱり、ジャストポイントを押さえこんでいて、文句なく、旨い。すべてにおいて、理想的。 続きを読む
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長崎 ツル茶ん トルコライス @新宿伊勢丹催事 夏の大九州展で、 長崎 本場のトルコライス =大人のお子様ランチを喰らう! 催事ものが弱い、大型デパート=新宿伊勢丹(=”夏の大九州展” 8月19日~24日まで)へと、行ってきました。お目当ては、はるばる長崎から、初出展だという、本場の”トルコライス”が名物、大正創業の喫茶店 ”ツル茶ん”。この奇妙な名前のお店は、長崎にあって九州で一番古くから営業している老舗の喫茶店で、創業が、なんと大正14年。長崎港は、名称を、”つるの港”、と呼ばれており、その冠称と喫茶店を掛け合わせた名前なのでしょう。 この、”ツル茶ん” 、正確には、トルコライス発祥のお店ではないらしいのですが、比較的、創案当初から、長きに渉ってトルコライスを提供していることから、長崎でも、ほぼ元祖的な位置を維持・継承しているとともに、正統派=スタンダードなトルコライスへの直球勝負だけでなく、並々ならぬ熱い愛情から、さまざまなバリエーション(変化球)を開発している模様が覗われる。 一方、トルコライス自体の発生は、比較的新しくて、昭和30年代。肝心のトルコライス、名前だけは聞いたことがあるが、東京では、ほぼ口にしないメニューであり、ぜひとも、本場ものを口にしたいと、催事初日に伺ったのである。 ややっこしい本家・本筋とかはなくて、長崎にも多くのトルコライスが溢れており、また日本各地において、似た料理もあって、当然、それぞれ起源説等があるが、単に、”ポークカツレツをカレーピラフに乗せ、多目にナポリタンを添えただけの代物”という複合技を効かせたミックス定食であって、まさに”大人のお子様ランチ”というに相応しい外観である。発祥の地、長崎では、ローカルフードとして定着、近頃、とみに有名らしい。 トルコライスについては、ほんとうに、今回が初の実食なので、詳しいことは、店長自ら御推奨されていた、このトルコライス専門Blog=トルコライス マニアックス を、ご覧になり、参照していただければ、その全貌が、あまねく分かると思う。 トルコライス(スタンダード版として提供されていた。) : 980円 ☆☆☆ おいしい!食べるまでは、ただ単純に、カツカレーとピラフを合わせたミックス定食に、添えものとしてナポリタンを付け合わせたイメージであったが、実食してみて、その思惑は見事に、粉砕された。ナポリタンが、強烈に旨く!まったく脇役ではない。 そして、分量的にも、カツ、ピラフ、ナポリタンが、いがみ合わずに、同等の権利を持って、三種三様で大連立しているメニューなのである。 なかでも、ナポリタン : ☆☆☆☆ すごく美味い!!麺は細め、マーガリンを利かせたような、濃厚な味わいが抜群で、付け合わせとしてでなく、単品としてでも、最上位に食い込みそうなほど、久々に旨いナポリタンを味わった。子供の頃、デパートの食堂で味わった、お子様ランチの記憶が、思わず蘇ってきた。 そんなところ、トルコライスの胆(キモ)について、長崎から、折しも来店されていた、ツル茶ん、三代目店主=川村さんに、名刺まで頂いて、(恐縮しながら)、直接、熱い解説を恭しく聞いたのだった。店長によりますと、現在では、ひとくちにトルコライスといっても、さまざまなパターンができているが、そもそも昭和に発生当初は、オリジナルは、ポークカツレツに、トンカツソースがかかり、それとカレーピラフとナポリタンの三種盛りだったようです。 カツカレーというのではなく、あくまで、とんかつは、豚の肉を薄く叩いて伸ばしたような平べったいものを高温の油で揚げた、ポークカツレツ(とんかつの原型)で、こちらのツル茶んさんでは、ポークカツレツにカレーが掛り、バラーライス(ピラフ)にナポリタンがつき、サラダが付いている、そんなスタイルがスタンダードタイプ。 店長が語るには、日本人が、ご飯、味噌汁、おかず、をそれぞれ口に取り、交互に食べていく食べ方を踏襲しつつ、3つの異なった異国の味をいっぺんに味わえるという醍醐味もあって、開花したものではないかということであった。 なるほど、交ぜ合わせの妙というより、それぞれ3種類が、独自の主張をしつつ、なかよくテリトリーを分け合って、ひとつの皿に盛られている。つまり三種盛りでもあり、日本で、おそらく初めてお目見えされた、カフェのワンプレート・ランチなのではあるまいか? そう考えると、すべての洋食がヨコハマ~ヨコスカ発生というラインも薄れてくる。たかが開港してから、明治以来の歴史しか有さないヨコハマを考えるに、もしかすると、ナポリタンもカレーも江戸時代以前から、ひよっとすると長崎では食べられていたのかもしれないと、そんな憶測も自分のなかで浮かんできたのだった。 ”ツル茶ん”のトルコライス、今回、デパートの催事での提供とはいえ、気合の入った、手抜きなし、なかなか素晴らしい出来栄えで、恐れ入った。おいしい本場ものを食べれた上に、店長から、直々に、いろいろとお話が聞けて。なおさら嬉しかった。長崎に出向いた際には、”ちゃんぽん”のほかにも、ぜひ、トルコライスを各店巡って、その違いを探訪してみたいものだ。 △ 今回気がついたポイント : 新宿伊勢丹の階段、踊り場には、このような冷水器が用意されていて、無料で飲むことが可能となっていた。デパートの中は、冷房が利いていささか寒いのだが、暑い外から入ってきて、このようなサービスがあるのは嬉しい。さすが、伊勢丹である。 続きを読む
麺屋 ごとう@西池袋 立教大学正門前 創業1998年 大勝軒系のラーメン もりそば ** 2014年駒込へと移転 駒込1-39-5 B1F 東京メトロ副都心線の池袋駅出口から、立教通りを歩き、徒歩数分、正門前と西池袋公園との間に位置する小道沿いにあるのが、”麺屋 ごとう”さん。多くの競合飲食店がひしめく商業ビルの半地下に位置しています。 いわずと知れた、東池袋 大勝軒(山岸さん)系統で、JR線路の反対側=西池袋にある実力店です。どうのこうの言う必要もない、磐石なスタイルを貫き通して欲しいお店のひとつ。 * 豊島区西池袋3-33-17 B1F 日曜&第二月曜休 10:45~16:30(* 但し、スープ切れ仕舞い) ラーメン(小) : 650円 ☆☆☆ (200g) 自分は、やっぱり、ラーメン!ここでは、あつもりとか、つけめんは食べたくない。麺は、やや硬めに茹でられていて、終始、美味しいままで食べ終われる。スープも、クドくないぐらいの魚介風味と、やや脂コッテリな味わいで、ちょうどイイ感じ。日によって、自分の食欲次第で、今日は、”高田馬場 べんてん”だと、クドさがキツいという日でも、案外、ごとうなら、すんなり逝けちゃう感あり。 トータルバランスは、いいが、麺を大盛りにしたりするとバランスが崩れて台無しになる。所詮、飽きる味。メンマは、ヤワヤワで不味いし、チャーシューも旨みがヌケているように思える。ネギは、注文時に、ネギ多めでお願いするのが、コツ。 ともかくも、いつも、ふつうに美味しい、大勝軒系の合格点圏内維持、推奨店。スープで、雑味も残しつつ、あくまで洗練されることを目指さない、野暮ったい味わいと大衆的でローテクな商業スタンスの継承、東京ローカルなラーメンとして末永く灯を絶やさないで居て欲しい。 * メモ : このビルの階上にある、ジャークチキン屋は、見るからに偽ジャマ遺憾な感じで、食べるまでもないと思う。 続きを読む
パキスタンレストラン マルハバ@池袋 トキワ通り 激安な、ビリヤニ・ランチ! まことに玉石混交、猥雑にして、いろいろ発掘のし甲斐がある、”なんでもござれ”的な町!、池袋(とくに北口界隈)。池袋全体としては、本場中華料理、インド料理、タイ料理、ベトナム料理とエスニックな選択にも事欠きません。 平和通りと劇場通りの、ほぼ真ん中に位置しているのが、トキワ通り。めっちゃ妖しげな北口ホテル街の中ほどに、ひっそりと、”パキスタン料理 マルハバ”さんがあります。外観は、レンガ色したマンションの中2階ぐらい、少しだけ階段を上がります。 内観は、薄暗い、B級ちっくな喫茶店風。昼時にしては、客足も少なく、広いテーブル席を専有して落ち着いて食べれます。カレーも各種ありますが、やっぱり、ビリヤニのお得なランチ・メニューが、目を引きます。 * 豊島区池袋2-63-6 2F 無休 11:00~15:00(平日ランチ) 17:00~22:30 マトンビリヤニ : 750円(ランチ特価) ☆☆☆ 安さとボリュームが爆発! 大きなお皿で運ばれ、ボリュームが結構あって、しかも、思ったより待たせない。ミニサラダ付いて、ドリンクフリーで、750円は、池袋にあって、まさに奇跡としか言いようのない、激安ランチのビリヤニ!メニューには、羊肉ドライカレーピラフと表記されています。 味的なニュアンスは、先般のシディーク Akibaカレー館 には、及ばず、さほど美味しくもないのですが、味的に落ちても、このボリュームと値段では、文句のつけようはありません。むしろ、感謝したくなるような、ビリヤニ・ブートキャンプ状態(笑)。ただし、残念だったのは、バスマティライス100%でなく、意図的でしょうが、10%ほど日本米のようなものが混ざっていました。 あっさりとして、スパイシーさも、辛さも、さほどありません。それでも、バスマティライス主体だと、フワ~っとサラッとした仕上がりなせいか、腹もたれしませんね。羊肉もいくつかは骨付きでした。でも、茹で玉子が、わずかに1枚だけ、期待したパクチー(香菜)も入っておらず、また、決め手となるヨーグルトのライタも付いてないとなれば、750円で食べれるのも、まぁ~値段相応、妥当というより他ありません。サラダも名ばかり、ショぼくて、ウサギの餌のようなキャベツのざく切りでした。 味=3 ボリューム=4 ふつうよりも多いぐらい スパイシー&辛さ=2 コストパフォーマンス=5 雰囲気=2 空いてて、薄暗い。 続きを読む
KRANTZ CARLOCK LEFEBVRE キース・カーロックの最新作! RUDDER新作、鬼才ウェイン・クランツとの3ピース 自らのパーマネントグループ=RUDDERでの来日も鮮烈な印象だった、超絶ドラマー キース・カーロック。彼の地元=NYで、つるむ、ごく近しい親友とのスタジオ・セッションアルバムともいうべき、ウェインクランツのギタートリオの新作=”KRANTZ CARLOCK LEFEBVRE”が、8月18日にリリースされた。 内容的には、予想された想定内。これまでのクランツ節サウンドを踏襲しつつ、ラダーでも魅せた、実験的な音も見せている。OZ NOYと、いったい、どう違うのか?と問われれば、返答に困るが、音楽的なアプローチの立て方が違うみたい。 おそらくクランツのほうが、テクニック的には、ギターは数段上を行き、インプロでの自由度合いが高いというのか、その独特な浮遊感、空間性のなかで彼のギターを味わわせる術に長けている。 それでも、クランツには、捉えどころのない、型にはまったクセがない分、おそらく、なお屈折した部分もあり、一筋縄ではいかないものの、結果的にはポップであり、またアヴァンギャルドでもある。 OZ NOYは、意外とワンパターンになりがちなところがあり、その中で駆け抜けて、なおかつ、スケールアウトできる弾きまくりで押し通すスタイルにも思える。いずれにしても、ドラマーにキースカーロックやベーシストに今をときめかせるタルちゃん(=タル・ウィルケンフェルド)も在籍していたことを思うと、やっぱり、ニューヨークのローカルミュージシャンとしてのウェイン・クランツが隠れた大物のような気がする。 そして、RUDDERは、新作である、セカンドアルバム=MATONINGを、同時期に、リリースしている。RUDDERのサウンドは、完成の域に達しており、管楽器が入るので、カーロックのまた、違ったドラミングが味わえる。 続きを読む
サロンドぺリニィヨン@門前仲町 深川不動尊参道にある、ケーキサロン 門仲スイーツ巡り 《 どうせ食べるんだったら、美味しいもの、日ごろから、そう想いつつも、タイミングがなかなか巡ってこない。でも、チャンスに出逢ったときには、みなさんに☆(四星)で紹介していきます。 》 深川不動尊~富岡八幡宮などに、お参りする際、立ち寄るんだったら、感覚的に、やはり和風の甘味処へと向かうことが多いのではないでしょうか?これまでも、参道入り口にある、老舗 甘味処 伊勢屋さんの喫茶部門 や、いり江 さんを紹介していますが、ほかにも、アジアンカフェとして先駆的だった、カレー&チーあんみつでお馴染み=お招き屋ディデアンさんも、参道沿いに引越ししてきています。 そんななか、不動尊参道沿いの商店街に、小さなケーキ屋さんがあります。銀座に、レストラン・ぺリニィヨンやドンピエール、神田にルー・ド・メール などを経営統括しているぺリニィヨン・グループ HP が、手がけたケーキ部門=サロン ド ぺリニィヨンがあります。 うっかり見落としがち、地味な外観、感覚的には、神田神保町の柏水堂 さんを思い浮かべるような、似た感じで、店頭では、手土産用のお菓子を買ったり、またお参りの帰り道に立ち寄って、休憩、奥にあるカフェでピックアップしたケーキなどを食べることが可能です。 * 江東区富岡1-13-11 無休 9:00~20:00 ジャルダン(左) : 420円 ☆☆☆☆ イチジクの果実が、タワーのように積み上げられており、トップとベース部分には、ベリー系の味があり、イチジクの苦味とクリームのねっとりした甘味を巧くバランスさせた逸品です。 シブースト(右) : 380円 ☆☆☆☆ 美味しい!端的に言って、食感は、まったくのカスタード・プリンなんですが、表面のキャラメルが焦がされ、オレンジ果肉をはさんで、パイ生地に乗っかっています。カスタードパイの隠し味=チーズ風味が濃厚で、これは、個人的には、ツボです。 ショーケースを見るかぎり、おそらく、こちらのすべてのケーキ、イケてます!おススメは、こちらの2種と定番のロールケーキ=ペリニィヨンロール、ショートケーキ、モンブラン、シュークリームなど、バツグンに美味しいです。 ケーキは、見た目、かなり、小ぶりですが、それゆえ、2種類(欲張って)食べられて、飲み物=アールグレイ(420円)を飲んでも、このお得な値段感覚!まったく、よくぞ、下町にケーキ屋さんが、あったものだと感心させられるものです。 それに比べて、同じケーキでも、見た目だけで実がない=京橋のイデ●・スギ●(伏字)などは、やっぱり、みんなが騙されてるのか、ちょっとした詐欺みたいなものですね。 続きを読む