FC2ブログ

中華ダイニング マサズキッチン47@恵比寿

中華ダイニング マサズキッチン47@恵比寿

MASA’S kITCHEN47

* ミシュラン2010 ひとつ☆獲得


 渋谷・神泉で文琳の元料理長だった、、、というより料理全般で、事実上のキャスティングボートを握っていたと思われる鯰江さんが独立して、2008年夏にオープンさせた中華料理店。店名は、もちろん、鯰江真仁さんの「マサ」と47は、「シナ」の意味合いだそうです。親会社は、恵比寿エリアに、松玄、焼肉チャンピオンなどをドミナント出店するピューターズ。



 マサズキッチン47(MASA'S  KITCHEN 47) HPは、恵比寿駅東口から恵比寿郵便局へと向かう間、ZESTがある角を一本、渋谷川寄りへと入った小路、そう近隣には、中華料理 前川さんやら海南飯食堂2、がひしめく裏通りにして昼時は混み合う通り沿い、ビルの地下1階にあります。



 外観、内観とも、中華の枠組みに収まらない、センス溢れたオープンキッチン。広々とした開放的空間のもと、カウンターとテーブル席が、詰め込みにならない位置でゆったりと並んでいます。



* 渋谷区恵比寿1-21-13 B1F 月曜休

11:30~14:00(ランチ) 18:00~22:30

 担々麺(汁なし) : 1400円(単品設定)

☆☆☆☆ (* 基本、夜のメニューと考えてください。)



 あらかじめ断っておきますが、こちらは、あくまでコース料理で、真価を発揮する創作中華のお店なので、アラカルトでも、単品だと、割高に感じますが、今回は、担々麺を食べるために、訪問してみました。なお、お昼時に伺っても、2000円で、ひととおり頂ける、おまかせのセットが、もちろん、おススメです。



 さて、担々麺、非常に美味です。麺は、細くて、いわゆる中華式麺。汁と混ぜるとはいえ、いささか、押し付けたような、ぼて~っとした盛り付け方で、麺に対する配慮が欠けるように思われました。



 味付けは、辛さも程ほどに、酸味が抜けるように効かせた、日本人の口に合うような味わい。なんと言っても、後味が爽やか、爽快感の残る、上品であっさり、さっぱりとした味付けで、満足です。味的には、文句なしですが、複雑な具材部分と、酸味利かせた汁部分、麺自体が、いささか、バラバラの様な印象もあります。ともかくも、美味しいことに変わりなく、コース料理も、改めて食べに来たいと思います。

続きを読む

スポンサーサイト



喫茶&レストラン シルビア 西新井店

喫茶&レストラン シルビア 西新井店

パチンコ屋 宇宙センター2階

第一線級のB級喫茶


 あなたは知っているだろうか?西新井駅西口から程近い、路地裏にあるパチンコ=UCHU-CENTER(宇宙センター)、その2階に上がっていったところにある、ふところ深いオアシスのようなB級喫茶店を?それは、かの北千住東口の超有名店=”サンローゼ”さえ霞んでしまいそうなぐらいの秘密の場所なのだ。



 それは、”シルビアという名前”の喫茶店、昼下がり、疎らにオッサンとオバサンぐらいしかいない、ムダに、だだ広く、ほの暗い店内。豪華なシャンデリアに、林立する、ふかふかなソファー。それも、、よく観察するに、ところどころ無用なくらいに装飾過剰な店内。



 パチンコ店らしく、入り口は、ふたつあって、正面と裏口、どちらの階段からも入れて、もちろん、どっちからも出られる。松岡商事というパチンコ店と同経営であり、なんと梅島と堀切にも支店がある。



 華麗さを通り越して、一抹の侘びしさ漂う店内、廃れる一歩手前の輝きがなんとも言えず、哀愁を誘うのだ。



* 足立区西新井栄町2-7-5 無休

9:00~21:00

 ナポリタン : 700円

☆☆☆ (サラダが付く)



 こちらは純喫茶とはいえず、何気に食事メニューも充実。そこで、心が揺れるのは、”肉うどん”なるものがあり、また、この店には、おススメ品として、”バーグナポリ”は、目玉焼きとハンバーグとナポリタンが合体して、さらに、サラダ、飲み物が付けられて千円なのだが、きょうは、ナポリタンの単品で我慢した。



 麺は、細め、しかし、びろんびろんに伸び伸びで、ものすご~く軟らかめ。隠し味など一切無しのハインツ・トマトソース、一発勝負、けど、薄味、ダイレクト・テイストのべちゃべちゃ、べっちょり系なナポリタン。



 味付けは当りも無くイマイチだが、具材が、思ったよりも多く投入されており、それとなく、満足させてしまう一品なのである。ピーマンと赤ピーマン、タマネギ、ベーコン、マッシュルーム。ボリュームは、さほど多くないが、これはこれで、アリなのだ。



 でも、店名の”シルビア”?って何でだろう?何でだ、なんでだろう。





続きを読む

信州 山田温泉 共同湯 滝の湯

信州 山田温泉 共同湯 滝の湯

 信州 高山温泉郷のなかほどに、中規模の温泉街、山田温泉があります。旅館・民宿合わせて9軒、それに共同浴場が2つあり、傍らに松川流れる、その街道沿いに、こじんまり、まとまった、静かな、いでゆの里です。



 市部からのバスが発着する温泉街中心部には、外来の観光客も受け入れてくれる、山田温泉のシンボル的存在の”共同浴場 大湯”とそのエントランス広場には、掛け流しでアツアツな足湯も用意されています。大湯の反対側には、組合員=住民の方々専用の”共同湯 滝の湯”が、あります。



 建て替えられたばかりらしく、白木もまぶしい、とてもキレイな外観、立派な湯抜きの櫓を備えた三層構造、高い天井で、うっとりするような湯屋建築の長野らしい共同湯です。外来の方も、山田温泉に宿泊すれば、専用の鍵を渡してくれますので、それで入浴することが適います。



* 下高井郡高山村奥山田3564-1 無休

朝6:00~21:00(* お湯は、毎晩10時過ぎに落としてます。)

* 山田温泉各宿泊者のみ鍵を渡されるので、入浴可能。無料。

△ 滝の湯の内側から、眺めた街道側。火の見櫓の向こうが、もうひとつの共同湯 大湯。バスの発着所の右手に、足湯の広場があり、朝には、朝市が立って、地元の野菜やら特産物を売っていました。なお、この一角に、おみやげ物屋、蕎麦屋がありますが、コンビニのない、ごく小さな温泉街です。



 滝の湯さん、道路側に囲いが無く、見るからにオープンなつくりで、男湯側だけ、丸見えです(笑)。それゆえ、とても明るい内観です。スノコ状となった板敷きの床が、浴槽廻りに配され、熱い浴槽から上がったら、そこで洗ったり、しばし休憩したり、お湯掛けしたりできます。



 曇りガラスの格子戸を開けると、猫の額ほどの靴脱ぎ場、その先、ついたての向こうには、もうすぐそこが、浴槽。浴室部分と、脱衣場部分は仕切りとか境がまったくなく、一段上がってはいますが、ほぼ続きのフラットな構造。滝の湯の脱衣場側から見た、光景が、このバス停が見える大湯方向への景観。滝の湯の玄関側には、山田温泉では一番目立って豪華なホテル=藤井荘さんがあります。

 滝の湯 : ☆☆☆



 山田温泉の元湯とわなば源泉の混合泉という共同源泉使用。やはりゲキ熱で、水で薄めないと入れません。浴槽は、大湯よりも、小ぶりとなります。源泉が注湯されているパイプ(雨樋)を浴槽に入れたり、外したりして、温度調整、あとは2つある沢水の蛇口から薄めていきます。



 沢水の蛇口から出る水は、軟水気味、口当たりは、丸い印象で、とても美味しかった。お湯は、山田温泉の共通ですので、印象は、どれだけ沢水で薄まっているかで体感は変わってくると思います。ひのきの浴槽に沈んでいる消しゴムかすのような、細かな白い湯華の沈殿物はとても多く、浸かるたびに紙ふぶきのように舞い上がります。



 こちらには、竹のコップが用意されているので、熱い源泉を飲めますが、ほんのりと硫黄臭がして、塩っ気が感じられるので、ダシ系の美味しいお湯となります。地元の方も多い夕方ごろには、薄めることもままならず、ちょっと入り難い印象を抱きますが、朝早くとか、時間帯によっては客足が皆無なときもありますので、好みのときを狙いましょう。



 なお、共同湯から上がって、出る際の入り口の鍵掛けは、ちょっとしたコツが要ります。まず、扉を、取っ手右にある突起をフックして開けて、閉める際に、取っ手上部にある丸いボタンを1回押してから、そのまま閉めると錠が自動的に掛かる仕組みとなっています。施錠がされている状態で入るには、宿泊者に与えられる専用の鍵が必要となります。

続きを読む

靖國神社 奉納あさがお展はじまる

靖國神社 奉納あさがお展 はじまる

7月26日~8月2日 朝6:00~朝11:00前まで


 夏の風物詩といえば、誰しも思い浮かべるのが=”夜の花火大会”かもしれないが、さしずめ”朝の花火”っていう感じで、朝顔の展示会っていうのは、どうだろうか?昼ぐらいには、キレイな花たちが萎んでしまうから、あくまで早起きしなければいけないが、暑い夏でも、朝のうちの散歩は楽しい。



 桜の季節にしか訪れたことがない靖國神社。7月後半になると、毎年決まって、ここ靖國神社境内では、奉納あさがお展が、有志によって開催されています。規模こそ、小さいけれど、今年で36回を数える催し物で、東京あさがお会会員により、500鉢を越える出品があり、能楽堂前の特設展示場に朝のうちだけ飾られています。(* ものが朝顔だけに、11時過ぎには片付けられてしまうので要注意。) よしずで囲まれた展示場には、向かって左手に、小ぶりに見える形状の”切り込み作り”のアサガオ鉢が並べられ、向かって右手には、花の直径が優に20センチを超えるであろう豪華でなんとも涼しげな大輪の朝顔たちが、”螺旋仕立て”にて並べられています。



 大輪あさがおの評価は、端的に、花の大きさ、つまり直径の一番大きなものが賞を取ります。そして、どんな朝顔が優秀なものかといえば、やっぱり、”葉っぱが小さく、花が大きく”、というものです。葉っぱは、斑入りで、切れ込みがあるもの、まるで蝉のように見える形状なので、通称=せみ葉と呼ばれる。



 花だけ目立つように咲かせるためには、極力、葉っぱと仕立て姿は、コンパクトに、まとまって居なければならない。全体が野放図に伸びすぎて見苦しくなるのは失敗の元、つまり徒長こそが大敵。水遣りが遅れると、致命傷だが、遣り過ぎも又、徒長を増長させてしまうこととなる。

 水遣りは、朝早くと、遅くとも午後3時ぐらいまでだという、人間も遅い時間に食べ過ぎると太るように、アサガオも、また、夕方から水を遣り過ぎると、あっというまに翌日はツルが伸びすぎてしまい、ぼさぼさの風体になって、見苦しくなり易いそうだ。



朝顔は、江戸時代から栽培が盛んであり、当時は、変わり朝顔なんかの珍しいものも多く栽培されていた。かつては、三田の魚藍寺や神代植物公園などでも、変化咲きアサガオの展示会があったらしいが、今では、アサガオの展示会も、靖國と日比谷公園だけになってしまったようなのだ。



 切り込み仕立てでは、朝顔本来のよさが出ているものを優良とするらしい。円満花といって、花弁が丸く完璧な円周上に大きく広がっているのを評価するそうだ。こちらは、東京風の仕立て方で、大阪には、大阪の仕立て方の個性があるらしい。 大きな花を咲かせるのも、やはり土作りも大切。ひとそれぞれに、こだわりがあるらしいが、多くは、腐葉土40%に、軽石、赤玉土などを配合していく。ひとによっては、鉢の下部分には、南京豆の殻を敷きつめて水はけを確保するそうだ。



 朝顔は、夏の朝だけの開花、もう10時過ぎごろには、大半が萎んでくる。朝8時~9時ごろの開花具合が見映えとして見頃で一番よいため、その頃の直径を計るのだという。計測が終わった朝顔は、そのまま、このようにして押し花として記念に残していく。

 夏の暑い日ざしを浴びて、明日のためスタンバイされた鉢たち、少々うなだれ気味に見えますが、太陽を浴びて、つぼみは膨らみつつあり、翌朝には咲くのを待つばかり。特別展示の小屋掛けには、花つきがよいものを、このような本殿脇にしつらえた場所から、つぎつぎに引き上げて並べていく。



 今朝、訪れた、日曜から始まったばかりの朝顔展、これからが本格的な開花期ということですので、みなさんも早起きして、散歩の途中に訪れてみてはいかがですか。

続きを読む

北信濃 飯山市 うなぎ専門店 本多

北信濃 飯山市 うなぎ専門店 本多

創業明治37年、老舗の絶品うな丼 うな重

美味しい鰻屋さん巡り 100撰 第52話


 土用・丑の日、わたしは、ちょうど長野に居た。もちろん温泉旅が目的である。しかし、このところ、地方でも、蒲焼を食することが多くなった。普段だったら、混雑する土用・丑の日に、わざわざ鰻屋を訪問するのは、あまり薦められたものではないのだが、旅先でも、近くに評判の鰻やがあるとなれば、それはそれで、一期一会の旅、鰻レーダーが発動してしまうのは止むを得ない性(さが)であろう。



 昨年も、諏訪や岡谷で蒲焼を食べている、長野のレベルの高さを思い知らされたばかりである。19日、土用・丑の日であったからなのか、当ブログは、これまでにない活況を呈し、当人が不在で更新が儘ならぬ中、ランキングの最上位を叩き出した。不思議なものである。鰻のサイトとして、認識してくださっている方も多いらしい。



 飯山市内に、創業明治37年、老舗の鰻専門店として県外にも名が知られている、うなぎ専門店 本多(HP)さんがあるのを知ったので、尋ねてみる事にした。場所は、JR飯山線 飯山駅から、程近い、市内のおそらく中心街、郵便局やら、裁判所、森林組合、法務局飯山支局などがある官庁街のなかほど、飯山市役所のちょうど隣辺りにありました。



 こちらの本多さん、飯山の地元ならずとも長野県下では相当有名で、名の知れた人気店らしいですが、普段は、日曜日が休業とのことでした。運よく、土用・丑の日が連休の日曜日となったため、臨時営業の恩恵に与れたようです。たしかに、”土用 丑の日”という最大の繁忙期にも拘わらず、少なからず行列はありました、しかし店の方の対応は、驚くほどスムーズに執り行なわれており、好感が持てました。 店の裏手には、立て場がありました。生き鰻を活かしておくには、こうして、新鮮な水を流し続けて、活かしておく場所、あるいは泥を吐かせる=立て場や水槽が必須となります。良い蒲焼には、まず良質の水と鰻本体のセッティングはもちろんのこと、それを支える、お米、炭、醤油などの存在も、ともに必要となります。



 美味しい鰻重の背景には、日本人が培ってきた、郷土の農産物の恵み、海と川の生活史を体感した鰻のメッセージが組み込まれているのだと感じてきます。こちらの飯山市内にも、近くに長野を代表する千曲川の流れがありますが、そうした川との付き合いから、古くから川魚料理が食べられていたのかもしれません。



* 長野県飯山市大字飯山1117 日曜休(連休時営業)

11:00~18:30(通し営業)

 うな重 : 2800円

☆☆☆☆☆(ほんとに美味しい、北信の至宝、ワン&オンリーな味わい)



 こんなにも、あちこちで、鰻を食べ続けて入るものの、行く先々で、また違った未知の旨さにその度ごとに出遭っては、舌鼓を打ってしまい、鰻料理の奥深さを思い知らされます。また、そのことは、言い換えると、いかに東京での職人レベルが低下していること、食べる人間の側も、それを知らされていないか、まったく無知であるかの、どちらかなのだろうとも思う。



 そして、”飯山 うなぎ専門店 本多”さんで食べた蒲焼は、やはり蒸しの巧さ、焼きの妙味、タレの旨さ、この3つが、まともに鼎のごとくに出遭ってこそ、美味しい蒲焼に至れるのだという、うなぎ屋の原点へと立ち返れたような気もした。



 うなぎ専門店である=本多さん、こちらのメニューでは、あくまで、廉価版 うな丼(=2300円)がメインのように謳われているのですが、蒲焼にした際の鰻自体の大きさとボリューム感が違う、うな重が、個人的には、おススメです。



 こちらでは、他店と違うのは、やっぱり特殊な秘伝タレの旨さにあります。普通の醤油よりも、アミノ酸が生きているというのか、ようするに旨みの絶対量が違ってくる=醤油と味醂を使用とのことです。



 蒲焼 : ◎ こちらの特徴は、独特な焦げ目が付いた蒲焼の外観=パッと見た目で焼きムラを魅せたような、いかにも食欲をそそらせる、蒲焼らしい焦げ目ですね。炭火焼きを謳っていますので、本焼きは炭火でしょうが、もしかすると仕上げにガスバーナーで表面を炙っているのか、または、このような焦げ目が斑模様で付くような、金網越しに加熱しているのだと個人的には、推測しています。ともかくも、ふつうの炭焼きでは出ないような、他店にはないスタイルの焼き加減が絶妙なのです。



 こちらの蒲焼は、ふんわり、ふわふわ、ほわっとして、ほわわ~んと口中で溶けるような、とても柔らかな食感で、上手に蒸されているものです。蒲焼の外観を大きく損なわずに、しかも、そのかたちのまま、中身はあくまで、ほっこりと上品に仕上げているのは、蒸しと焼き双方の技術が大変に高い証拠であると思います。



 御飯 : ○ 白米は、長野県下高井郡木島平村という近隣の名産地のものを使用とのこと、蒲焼には、当然、その土地の地物、地元のお米が合うのはもちろんのこと、非常に、ふっくらと炊かれ、甘味があって美味しいです。



 また、それを演出し、惹き立てるべく、意匠としての漆器の重箱、その存在も素敵で、普段良く見かけるものよりも、ひとまわり横幅が広いように思われ、大振りの蒲焼がたっぷり目に、伸び伸びと入るサイジングが、また、たまりません。 吸い物 : 350円 

☆☆☆☆



 こちらの値段表、実は、吸い物が付いていない正味の値段、つまり、それを含めますと、東京並みにお高い値段設定であることに気がつくわけです。ただ、あくまで良心的なのは、松竹梅なしに、上=うな重、並=うな丼の設定になっており、分かりやすいと思います。鰻のボリュームが多いため、しつこさを嫌う向きには、さらにリーズナブルな、一切れ丼、なんてのもあり、これに名物の白焼きをセットにしても良いわけです。



 表示での”吸い物”は、つまり肝吸いです。肝は、大きめがひとつ、かなり強く炙ったタイプで旨いです。吸い地は、鰹節のダシが効き過ぎた、酸味が出てしまった野暮なタイプながら、こってりした蒲焼の口直しに、メリハリと上品さも兼ね備えた、なかなかの一品。具には、珍しく、東京では見られない=”大きめな生麩”ひとつに、葉三つ葉が加えられていました。



 蒲焼のタレ : ◎ こんなにも滋味豊かな蒲焼の粋を感じたのは、久々でした。それも、これも蒲焼の秘伝のタレのよさに尽きる気もします。こちらのタレは、予想に反して田舎風の甘口ではなかったのです。どちらかといえば、かなり塩分強めな、ひしおっぽい、昔風の醤油の味なのです。それも、江戸前のいきおい塩っぱいだけの味とは、また違って、風味と余韻をあとにふっと香らせるような深みある、天然アミノ酸たっぷりな醤油の旨みが蒲焼を後押ししています。



 タレは、しかし、野暮ったく効かせずに、あくまで、あっさりと、すっきりとした仕上がりで決めてますので、ほんとに何もかもバランスよく、漆器の重箱に、程よく収まっています。なにしろ、絶品のお味。おススメなのです。

 白焼き : ○ ふわふわですが、いささか、水っぽいように感じられました。素焼きを割り下醤油にて、生山葵で食べます。白焼き単品は、小ぶりで、はじめから半身となっているようでした。こちらの醤油は、評判で、店頭でも売られているようでした。



* プライスゾーン : 一切れ丼なるメニューがあり、こちらは、中一切れの鰻重に、どんぶり御飯で1400円。こちらと、白焼き(中一切れ)1050円を組み合わせますと、なんと、ハーフ&ハーフで、白焼きと蒲焼のふたつの味わいが、一度に味わえる、お得な組み合わせも可能となっています。なお、肝焼きは、1本400円。



* 山椒が無い店 : こちらの特徴は、山椒がテーブルに配備されていない点にあります。もちろん、事前に声掛けすれば、用意してくれますが。 さんしょは、管理がむずかしいので、そのつど出されるのが相応しいとも思えますし、個人的には、蒲焼には、山椒は、鰻本来の味わいを消してしまうため、不必要だと思いますので、こういうのは賛同できます。美味しい鰻に、山椒は野暮です。 自家製漬物 : × うな重を頼むと、付いてきます。こちらでは、漬物が、一押しだそうですが、言うほど、たいした味ではありませんでした。季節ごとに、出されるものが違ってきます。夏場には、このきゅうりとピーマンの細切りが混ざった浅漬けバージョンでした。



 ちなみに、人気の漬物、年間カレンダーでは、キュウリ&ピーマン、キュウリ&ミョウガ、浅漬けの野沢菜、本漬けの野沢菜、白菜など、季節に合わせた野菜により、理想的なラインナップでローテーションされているようです。鰻の濃厚さを、口元で、さっぱりさせてくれるし、そのつど季節感を持たせてくれます。* まことに立派な漆器の重箱に”葵の紋章”はなぜに? : 本多姓は、もとは京都賀茂神社に仕えた神官の出自であり、それゆえ、徳川家もそうなのです。家康が天下人となった際に、御紋の使用を禁じましたが、本来からの生粋のトレードマークである本多姓と、また同じく流れを汲む=長野善光寺は、それを拒否し、葵の紋章を使い続けて今日に至ります。ちょっとした、鰻重の箱の表にも、実は、土地柄を感じさせた歴史を垣間見ることができます。うなぎの本多さんも、もとは、飯山藩家老の家柄を引く子孫のようです。

続きを読む

ニッコウキスゲ@志賀高原

ニッコウキスゲ@志賀高原



 真夏の高原を、くっきりと彩り、草原のミドリに映えるのが、黄色いニッコウキスゲ。とくに群落になって咲き乱れた姿が印象的で、きれいですね。前にも紹介しましたが、このニッコウキスゲの変種=ムサシノキスゲで、高原から山里へと降りて生育しているという珍しい生態系が、都内の多摩地区に自生しています。



続きを読む

信州 小布施 そば玄 せきざわ その2

信州 小布施 そば玄 せきざわ その2

 お新香 : 500円

☆☆☆



 こちらの、そば せきざわ (HP)さん、事前リサーチで、”お新香が旨い”との口コミだったので、迷わずにチョイスしました。これで1人前なのですが、ドンブリいっぱい入ってます。キュウリに見えるのが、ズッキーニ。そして、大根が旨い。にんじん、桜色が美しい日の菜かぶの酢漬け(たぶん)、茄子とキュウリ古漬けみたいなものなど。



 漬物というより、和風なピクルスという要素も混ぜ、しょうゆ味やらで、それぞれの持ち味、風味を活かしながらのメリハリがピッチリ付いて、飽きさせない逸品となっていました。

 変わりそば : ◎ この日は、谷中生姜でした。口に含むと、ふんわりと生姜の爽快な香りが飛び込んできます。こちらは、打ち方も違うようで、かなり、シャキっと、さっくり、硬めで、夏場に相応しい、すっきりテイストに仕上がっていました。加水率少なめです。

 あら挽き : ○ こちらは、田舎蕎麦タイプで、こころもちですが、太めでした。ねっとり、べっちょりした、鮮度と風味が保たれた、蕎麦らしい蕎麦。食感が、そばがきにも近い、もっさりとしたものです。加水率多め。



 こうして3種類味わってみますと、三種三様に、店主がイメージで描こうとしたものが、なんとなく味わいのなかで、強弱となり、それがハーモニーとして感じられる域まで達していて、素晴らしいと思います。いわゆる、商いとしての町場の蕎麦屋には無い、肩肘張らず、勢い込まず、自然体でありながら、わきまえた趣味そばのよさを出せていて素敵です。

 蕎麦アイス : 350円

☆☆☆



 ”冷製そばがき”といった風情で、蕎麦粉が練りこんであるアイス仕立てにした、食後のデザートです。蕎麦粉のもっさりとした、垢抜けない感じが、ほどよいテイストで、粘った美味しさを出しています。美味しい。



* せきざわ : 店の内観&外観、雰囲気など=4 応対サービス=4 味わい=3 

総合的な、おススメ度合い=5 東京から、わざわざという程には至りませんが、小布施に来たなら、マストなお店のひとつでしょう。



(* そば せきざわさん、店外観ほか前編は、⇒その1へ

続きを読む

草津 外湯(共同浴場) 白旗の湯(しらはたのゆ)

草津 外湯(共同浴場) 白旗の湯(しらはたのゆ)

 国道292号線、道路を走っている最中に、なにやら、、草津よいとこ~♪のメロディーが、どこからともなく響いてきた。はじめは、気がつかなかったが、どうやら、テレビで見たことがある、”音響道路”というやつらしい。道路に刻んだ溝によって、そこを法定速度で車が走ることで、路面を通じて正調草津節が奏でられるようになっているスグレものだった。知らないと、かなりびっくりする。



 ダムに沈んでしまうであろう=川原湯温泉を過ぎ、草津のエリアに踏み込むと、すぐさま硫黄の香りが鼻をくすぐる。時節柄、雨模様のせいかもしれないが、町じゅうが、むせ返るほどに、強い硫化水素臭さに包まれていて、やや、息苦しい感じさえしてくる。   



 あいにくと、雨に煙る湯畑は、草津のシンボル。そして、また幾つかある湯屋建築様式、外湯の存在もまた、温泉王国草津の定番。バスが止まる草津温泉場の正面口、湯畑の目の前に、有名な白幡の湯がある。



 白旗とは、源氏の旗印、その由縁で発見者として挙げられる源頼朝に関係する。この一大温泉地 草津には、18箇所もの無料共同湯=外湯があるそうなのだ。 そのうちで、もっとも有名で、お湯も雰囲気もすばらしい、ひとつが、この白旗の湯。入ってすぐ、下駄箱があり、その向こうには、浴室と仕切りのない脱衣場、すぐに木張りの床になっており、ふたつの湯船がある。



 一方の浴槽(今回は手前=写真)は、白く濁っており、浸かってみると、熱いのだが、我慢ができるような、43度前後。そして、もう一方は、地元の常連さんが、浴槽の周りを取り囲むように座になっている、透明の浴槽があった。



 地元の方に入り方を聞いてみると、こちらが元湯で、激アツだそうだが、本来は、このお湯に、じっくり浸かってこそ、草津の効能が体感できるのだと熱心に説かれた。なるほど、46度ぐらいはありそうで、それでも、いつもはもっともっと熱いのに、きょうはぬる過ぎると、常連顔した共同湯の主らしき人は、ぼやいておられた。



* 白旗の湯 : 群馬県草津町 無休(臨時休館あり)&無料

朝5:00~23:00

 白旗の湯(透明な浴槽) : ☆☆☆☆☆



 なるほど長時間は浸かっていられないが、ほんの少し浸かっているだけで、身体が軽くなるというか、楽になる。すごい即効性のある薬湯である。ゆっくりと身を浴槽に入れ、身動きせずに、じっとしていると、皮膚も慣れてくる。



 我慢せずに、自分のペースにあわせて、木の床で上がって休む。その際に、かけ湯をして慣らす。慣れてくるほどに、熱い浴槽にアタックするのが快感となってくる。こちらの白旗の湯では、一日ごとに順繰りに浴槽のお湯を落とし、入れ替えするらしく、その新しく入れ替えられた浴槽が透明なほうで、時間によっては入れないほどに激アツになってるらしい。



 そうなると、1日置かれた浴槽は、当然のごとくに空気に触れ、結果、白濁するのだが、こちらのほうが素人目には、もちろん入り易い。しかし、それを、常連に言わせると、クズのようなバカ湯と言い放たれていた。慣れは必要だが、当然、自分にあった方法で草津の湯を味わいたいものだ。



 白旗の湯 : お湯の効能=5 湯気抜きのある木造建築&風情=5 キングオブ草津の風格あり。

続きを読む

信州 小布施  そば せきざわ (その1)

信州 小布施 そば玄 せきざわ

都住駅近くに佇む、趣味そば 人気実力店

開業1991年

(その1)


 初めて小布施の町並みを拝見したが、実に、洒落て都会然としたコンセプトに驚かされもし、ある意味、気落ちもした。須坂や松代が古くは栄えた町と思うとき、時代の流れを感じさせずには居られない。



 小布施は、落ち着いて、品がある、おしゃれな町で、古い田舎町のよさを存分に残しながら、多くの人を惹き付けるような、観光地としての要素を存分に垣間見せてくれた。もちろん、良くはあるが、東京からやってきたものに、あまり長居させるものは、なかったようにも思えた。



 さて、前置きは、そこまでとして、長野まで来たら、やはり、蕎麦を食べることになろう。事前に調べておいた、評判店、”そば せきざわ”さんへと向かう。小布施の洒落た町並みは、たとえると信州の自由が丘とか、鎌倉などの雰囲気にも似通っているのだが、それらと違うのは、ゴテゴテした騒がしさもなく、また、寺社が無かったりする点であろうか。 ”そば せきざわ” さんは、小布施のメインどおりから、ちょっと2ブロックほど離れた、静かなところにある。長野電鉄長野線では、小布施のひとつ先、無人駅である都住(つすみ)を降りて、その踏み切りも入れて、湯田中方面へと3つ目の踏み切りへと出て、それを通過する、中ぐらいの県道沿いにみつけることができます。



 なかなか探し難いとは思うので、鉄道の線路伝いに、3つ目の踏切を目印にすると良いと思われます。



* 長野県上高井郡小布施町中松872 

 水曜日・第二木曜休み、火曜は夜休

11:30~14:00 17:30~19:30

 コテージ風に、木目も鮮やかな木造のお店、兼住宅。ひとのお宅に上がるような、素敵な内観そして、木々の緑に囲まれるようにして、”そば せきざわ”さんはあります。



 店内は、カウンターと広いテーブル席が、かなり、たくさんあります。シンプルであり、統一感のある店内は、落ち着く感じがし、和む空間であります。



 店主が書かれた和紙のお品書きには、その人柄、人となりを表すような、素敵なイラストと文字が踊っていました。このメニューが、指し示すものが、このお店の堅苦しくない、伸びやかな、温和な雰囲気と重なってきます。ご主人と奥様、おふたりだけで、お店を切り盛りされていらっしゃいます。



 4年ぐらい前まで、お店は、群馬県箕輪町にあったそうなのですが、蕎麦の生産者を手伝ううちに、のめり込み、蕎麦畑が近い、この小布施へと引っ越してきたそうなのです。前橋での修行先は、”草庵”さんという有名店で、現在の" そば せきざわ”さんも、そのメニュー的に継承したものが多いそうです。



 そば せきざわ (HP)さんは、蕎麦の有機自家栽培、天日干し、採取、完全自家製粉まで、こなしておられます。 おつまみとして、本日のおまかせ : 1000円

☆☆



 オードブルのような感じで、お酒の肴風のものが、お皿に盛られてきます。これで、1人前。けっこう品数もあって、豪華ですね。時季的に旬な、生のきくらげ煮含め。鴨焼き、手前は、モロヘイヤのお浸しにミョウガ添え。イタリアントマトのボイルしたもの、パプリカの葉っぱの佃煮、向こうが出汁巻き卵、それに、だだ茶豆のビネガー和え。種類も多く、いろいろな口取りが、目も楽しませてくれます。

 三昧そば : 1400円

☆☆☆(一枚、ひとつづつがボリュームあり、かつ味わいに変化を持たせてあり満足)



 ”変わりそば”が、メインとしてお品書きの冒頭にあるので、蕎麦打ちの系統は、たぶん更級系嗜好になるのでしょうか?三昧蕎麦は、生粉打ちそば、変わりそば、あら挽きそばの3タイプが、次々と味わえるお得なメニューです。



 生粉打ち : ○ ふんわり、柔らか、やさしさが口いぱいに拡がる。ちょうどいい食感の美味しい蕎麦。こちらのツユは、かえし主体の、やや甘めで、かつお風味が香る、優しい味わい。



* こちらの蕎麦粉は、長野県下水内郡栄村産、有機、しかも、自家栽培、自家採取というこだわりよう。



(⇒その2 =蕎麦編へとつづく)

続きを読む

信州 善光寺参り

信州 善光寺参り

遠くとも一度は詣れ善光寺



”牛に引かれて善光寺参り”という有名な言葉がありますが、御開帳がある丑年ということで、今年こそは、お参りしたいという念が強まったのだと思う。ようやく、縁あって、信州 長野の善光寺へと辿り着きました。



 人が多い!思った以上に、ベタな観光地でしたね。連休ということもあって、境内はおろか、寺の周辺まで、わんさかと、かなりの人出が見られました。とにかく人が多すぎて、霊場という、厳かな雰囲気は微塵も感じられませんでした。



 ただし、境内は、とても広く、古い建造物があちこちに点在していて、全部は見れないほどです。とくに、本堂の撞木作りの屋根は、立派な外観で、とても目だっています。

 善光寺らしさを印象付けるのが、参詣客目当てで発展した門前町であると同時に、全国からお参りにやって来る参詣者のための宿泊施設=宿坊が、完備していることです。参道の賑わいが、たとえ、浅草 仲見世や柴又 帝釈天を思わせるものであったとしても、その周囲の小路が至る所、宿坊であることに驚かされました。宿坊の数が、40近くあるとのことです。



 あと、長野らしいのは、門前に蕎麦屋の数が多いこと、これは金比羅様や伊勢神宮なら、うどん屋さんなのでしょうれど、やっぱり、おそばが名物ですから、そうなったみたいですね。

続きを読む

プロフィール

momoneko0725

Author:momoneko0725
とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
桃猫温泉三昧
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR