鏡石 新菊島温泉
鏡石 新菊島温泉
スペクタクルなB級温泉の決定版
のんびりとした田園地帯に、忽然と姿を現した、病院のような建物の外観、地味なヘルスセンター系、地元専用っぽい温泉施設。いちおう看板には、ホテルの文字もあって宿泊施設らしいが、なんとも謎に近い希薄な存在感。しかし、一歩踏み込めば、なんと日帰り入浴客で、浴室は、かなり混雑して、人気であることを知らされる。道行に案内看板ひとつなくても、ここは、ひときわホットで有名らしい。
玄関に入ると、イキナリ歓迎してくれるのは、どデカイ、イヌワシの剥製にビックリし、男女の浴室を分ける入口には、なぜか、北温泉を思わせる大きな”天狗の面”が飾られている。これだけでも妖しさ満点。
あたり一面、田んぼのなかに建った、地方金満家の大邸宅を思わせる、城のような塀に囲まれ、無用なほどに大きな灯篭、趣味の悪いだけの巨岩が随所に配置されている。
正面脇を覗き見ると、緩やかなスロープになっていて、そこには、だだっ広い温泉プールが、打ち捨てられたかのように、湖面に、静かな漣を立てていた。なんだろう?この異様なまでの過剰装飾や、無用な豪華さ、押しなべて香る凄まじいまでのB級感!(* プールを作ろうと掘ったところ、温泉が出たと説明されている。)
その立地 : 地図がないと、おそらくは辿りつけないだろう。国道4号線から、田んぼの真ん中に位置している。55号線と4号線、そして東北自動車道に囲まれた地帯である。JR矢吹駅が、最寄であるが、きわどいかな行政区分は、岩瀬郡と、ちょうど西白河郡との境になる。
矢吹町からは、程近い、けれど、アプローチ過程で、どこにも案内板はない。しかし、当たりを付けて、臨むうちに、まわりの景色に溶け込みはしない不釣合いな外観、病院のような建物に出くわす、それが新菊島温泉である。
ビルの屋上には、陸奥の出湯となっている。"陸奥"って、青森じゃなかったっけ?此処は、福島なのに。陸奥を奥州の意味として使用するなら、福島は、未だ入口=陸奥口に過ぎないハズである。しかも、玄関入口には、取ってつけたように、”新”の文字が掲げられている、単なる菊島温泉もあるのだろうか?
そして、その前には、謎の、”WATER”のアルファベットが?おそらくは、ホットスプリング=温泉と英語で表記したかったのだろうが、何故、水なのだろうか?謎が、ますます深まる。東北一の湧出量の文字も、いささか虚飾に充ちて凄まじい。
ごらんのように、つっこみどころは、満載だろう、が、まとめると、要は、こうなる。施設とスタンス=ジモ専に近い、時代に置き去りにされたままのB級施設で、温泉は見かけによらず、かなり極上、上玉という仕掛けである。しかも、敗残感より、未だ現役で活況を呈している施設と云うことだ。驚くべきことに、説明は要らない、むしろ、おススメの施設だ。B級を終始徹底させると、おそらくは、こうなるだろう見本市なのである。
* 福島県岩瀬郡鏡石町大字久来石南町470-1 無休
朝9:00~21:00 300円
アルカリ単純泉 : ☆☆☆☆
山梨にあるような、ドカドカと源泉が流し込まれる式のすさまじい規模のモール泉である。今はなき、新座温泉の彩泉楼を、まさに髣髴させるような、暗く響く、”陰な雰囲気”を漂わせる施設である。温度は、40度をわずかに欠けるぐらいの絶妙なぬる湯。温まり感が、かなりあります。浴感は、肌に、ビッシリ泡付きもあって、ヌルすべが特徴的。源泉からは、硫化水素臭が、ほのかに香ってきます。肌合いもツルツルですが、同じく、床も、浴槽も、泉質により、かなり、つるんつるんに滑るので、要注意!
浴室は、脱衣場が男女別になり、かなり広々した、混浴または男性用の浴場、一応、女性用の浴室が、その一角を仕切られて、瓦のある塀で囲われている。しかし、混浴大浴場の一角に、銀色の隠し扉があり、女性浴室側からだけ、混浴サイドに行かれるようになっている。妖しい。
男性浴室の導入部分が、洞窟のように狭くなっている造形やら、いきなりの大きな岩が、多数は位置してあるのは、あながち意味がないわけではなく、つながっている女性浴室から入ってきた際の最大限の配慮とみるべきなのだろう。実際、便宜上は混浴であったとしても、豪快に男性客が多数居るなかへと、入ってくる猛者は居ないとは思うのだが、東北らしい、仕掛けを持った施設といえよう。
浴室の建物を囲んで、周囲は、全体が邸宅のようになっており、大浴場の周囲には、庭園が見える。つまりは、宿泊棟からみると、こちら側の浴室は、付帯の大浴場というポジションにあたるわけだ。
大きな岩や樹木を贅沢に配した大庭園に臨んで、大浴場がある、まことに立派な施設なのだ。
* 浴槽の広さ=5 お湯のよさ=4 B級度合い=5 なんとも素敵な穴場の温泉にB級ルネッサ~ンス!!
スペクタクルなB級温泉の決定版

玄関に入ると、イキナリ歓迎してくれるのは、どデカイ、イヌワシの剥製にビックリし、男女の浴室を分ける入口には、なぜか、北温泉を思わせる大きな”天狗の面”が飾られている。これだけでも妖しさ満点。
あたり一面、田んぼのなかに建った、地方金満家の大邸宅を思わせる、城のような塀に囲まれ、無用なほどに大きな灯篭、趣味の悪いだけの巨岩が随所に配置されている。
正面脇を覗き見ると、緩やかなスロープになっていて、そこには、だだっ広い温泉プールが、打ち捨てられたかのように、湖面に、静かな漣を立てていた。なんだろう?この異様なまでの過剰装飾や、無用な豪華さ、押しなべて香る凄まじいまでのB級感!(* プールを作ろうと掘ったところ、温泉が出たと説明されている。)

矢吹町からは、程近い、けれど、アプローチ過程で、どこにも案内板はない。しかし、当たりを付けて、臨むうちに、まわりの景色に溶け込みはしない不釣合いな外観、病院のような建物に出くわす、それが新菊島温泉である。
ビルの屋上には、陸奥の出湯となっている。"陸奥"って、青森じゃなかったっけ?此処は、福島なのに。陸奥を奥州の意味として使用するなら、福島は、未だ入口=陸奥口に過ぎないハズである。しかも、玄関入口には、取ってつけたように、”新”の文字が掲げられている、単なる菊島温泉もあるのだろうか?
そして、その前には、謎の、”WATER”のアルファベットが?おそらくは、ホットスプリング=温泉と英語で表記したかったのだろうが、何故、水なのだろうか?謎が、ますます深まる。東北一の湧出量の文字も、いささか虚飾に充ちて凄まじい。

* 福島県岩瀬郡鏡石町大字久来石南町470-1 無休
朝9:00~21:00 300円

山梨にあるような、ドカドカと源泉が流し込まれる式のすさまじい規模のモール泉である。今はなき、新座温泉の彩泉楼を、まさに髣髴させるような、暗く響く、”陰な雰囲気”を漂わせる施設である。温度は、40度をわずかに欠けるぐらいの絶妙なぬる湯。温まり感が、かなりあります。浴感は、肌に、ビッシリ泡付きもあって、ヌルすべが特徴的。源泉からは、硫化水素臭が、ほのかに香ってきます。肌合いもツルツルですが、同じく、床も、浴槽も、泉質により、かなり、つるんつるんに滑るので、要注意!
浴室は、脱衣場が男女別になり、かなり広々した、混浴または男性用の浴場、一応、女性用の浴室が、その一角を仕切られて、瓦のある塀で囲われている。しかし、混浴大浴場の一角に、銀色の隠し扉があり、女性浴室側からだけ、混浴サイドに行かれるようになっている。妖しい。
男性浴室の導入部分が、洞窟のように狭くなっている造形やら、いきなりの大きな岩が、多数は位置してあるのは、あながち意味がないわけではなく、つながっている女性浴室から入ってきた際の最大限の配慮とみるべきなのだろう。実際、便宜上は混浴であったとしても、豪快に男性客が多数居るなかへと、入ってくる猛者は居ないとは思うのだが、東北らしい、仕掛けを持った施設といえよう。
浴室の建物を囲んで、周囲は、全体が邸宅のようになっており、大浴場の周囲には、庭園が見える。つまりは、宿泊棟からみると、こちら側の浴室は、付帯の大浴場というポジションにあたるわけだ。
大きな岩や樹木を贅沢に配した大庭園に臨んで、大浴場がある、まことに立派な施設なのだ。
* 浴槽の広さ=5 お湯のよさ=4 B級度合い=5 なんとも素敵な穴場の温泉にB級ルネッサ~ンス!!
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