鰻 蒲焼 高田馬場 愛川
鰻 蒲焼 高田馬場 愛川
堅焼きの蒲焼きが食べれる家庭的なお店
蒲焼きは、やっぱり”蒸さないほうが美味しい”、そういう分かりきったことを、東京で味わうのは、なかなか至難の業というもの。うなぎそれ自体が持つ、独特の食感やら風味、それらを凝縮して味わうには、やはり蒸さないほうが適している。鰻を普段から食べつけない輩には、調理上で蒸さないことは、案外と酷かもしれないが、蒲焼き本来の旨味は、”焼き”によって得られるものだからだ。(と自分には思える。)
鰻 愛川さんは、そういう意味合いからも、蒸し無しで地焼き好きの無理を聞いてくれる、東京での心強いお店のひとつである。JR高田馬場駅をロータリー側に降りて、早稲田通りを進み、戸塚第二小学校を過ぎて、二つ目の小路を入ったところ、戸塚特別出張所の先にある、鰻好きには、知る人ぞ知る、ごく小さなお店である。距離的に見れば、最近は地下鉄 副都心線の西早稲田駅からも、ほど近い。
店構えからは、至ってチープ&派手すぎるため、一見の客が、却って入り難い、外観。もっとも、常連を除いては、ほとほと目立たないお店で、ご夫妻が、こじんまりと営んでいる。オヤジさんが、最近は病院通いなので、時には、開店時間もずれ込んだり、不定休なので、確実を期すなら予約はある意味、必須かもしれない。
こちら、高田馬場で店を構えて、16年ほどになるという。それまでは、中里で鰻屋を営んでいた。もう、かれこれ、通しで26年ほどのキャリアだそうだ。オヤジさんも、オバサンも、とても人懐こい人柄で、いたって家庭的で和む。
商売スタンスは、気どったところなく、あくまで常連を大切に思う、いわゆる下町っぽい商いのため、べたべたした雰囲気に馴染めないひとも、溶けこみ難いひともいるかもしれないが、自分は、なかなか好きである。
人物的に、オヤジさんは、市川 相之川のそめやさんのタイプに近いかもしれない。そめや>愛川>との村、と並べて、との村が、一番、あっさり目で枯れた味わいだから物足りない。かと言って、相之川のそめやでは、アクが強すぎて、とシツコサを敬遠する向きには、是非、こちらの愛川さんをおススメしよう。
うなぎ専門店として、過度の期待は禁物でしょうが、なかなかに手堅い味わいであることだけは確かであろう。同じ高田馬場界隈であっても、こちらは東西線高田馬場駅出口近く、一方、東西線早稲田駅近くにある、老舗の馬場下 すず金のふわふわ~っとした蒲焼き、つまり歯がないお年を召した通人好みのホロホロっとした蒲焼きとの好対照を是非味わってもらいたいものだ。どちらも得がたい。
* 新宿区高田馬場1-17-22 水曜日(不定休)
11:30頃~13:30 17:00~19:00
鰻重 : (菊)=2600円(値段は、やや高め)
* ランクは、鰻自体の大きさで、2100-2300-2600円であったので、もちろん、一番大きい匁のものを選びました。必ず美味しいものが食べたい時は、ケチらず、量でもなく、値段ではなく、鰻自体の大きさの大きいものを選ぶ鉄則を踏みましょう。(こちらでは、重さのほかに、分量、つまり蒲焼きの枚数で3枚仕様のものまであります。)
通常は、蒸しが入ったバージョンとなりますが、”堅焼き”で、とあらかじめハッキリ意思を伝えておけば、+110円増しで、蒸さない地焼きタイプの蒲焼き(または白焼き)が食べれます。注文を告げてから、20分ほどで、テーブルへと鰻重が運ばれてきます。
蒲焼き自体 : ☆☆☆(客観評価。個人的には、満足の5つ☆でしょう!)
鰻は、問屋任せで、その時々、各地の産地からの入荷が違うようですが、この日は、愛知県一色産のようでした。ガス焼。鰻の裁きは、毎日、活鰻から、朝の内に捌いてしまいます。下ごしらえした鰻を、蒸して焼く普通のバージョンと、お客からの要望もあって、蒸しのない焼きのみのバージョン(関西の地焼きとは、ちょっと違うと言ってましたが)も、頼めばやってくれます。
これでもか、というまで、こげ焦げに焼き上げてもらいました。大満足です。ちょっと焦げ付きすぎではありますが、これを求めて食べに来たので、結果オーライです。表面は、カリカリ、パリパリであっても、なかは、驚くほどにフワフワで、これぞ蒲焼きって感じです。
蒸されてふんわりした蒲焼きも、もちろんそれ相応の美味しさはありますが、よく焼かれることで、適度に脂が落ち、また必要な旨味と脂分が内部にしっかりと残されて、さらに凝縮するような感覚もあり、堅焼きは、通常の蒲焼きとは別物の美味しさがあると感じます。これはこれでアリなのです。
蒲焼き自体は、かなり硬めに焼かれて、対照的に、ごはんは、一方、ちょっと軟らかめに炊かれています。その強弱も、なかなか味なもの。付けタレは、やや甘め、潜らせは、ふつう程度。
肝焼き : 2本から 760円
☆☆☆
コリッコリッとした食感で、プリップリな肝です、こちらの食感は、肝吸いにも通じています。
肝吸い : 吸地は、ほぼ、かつお出汁オンリーな仕上がりで、すごく、あっさりした内容。麩に、小口ネギが散らされ、みょうがも入ってます。
通常は、お酒を頼まないと付かないように思われますが、このときは、オヤジさんの心意気というか、心づくしというべきか、サービスで、お通しである=ほうれん草の胡麻和えと竹の子と若布の煮物小鉢を付けてくれました。お気遣い、ありがとうございます。
お新香 : 自家製と市販のミックスでしょうか、浅漬けのキュウリには面取りがしてあり、甘酢漬けの桜大根とか、べったら漬け、白菜漬けなど、風味が違う香の物、数種が盛られています。
堅焼きの蒲焼きが食べれる家庭的なお店


店構えからは、至ってチープ&派手すぎるため、一見の客が、却って入り難い、外観。もっとも、常連を除いては、ほとほと目立たないお店で、ご夫妻が、こじんまりと営んでいる。オヤジさんが、最近は病院通いなので、時には、開店時間もずれ込んだり、不定休なので、確実を期すなら予約はある意味、必須かもしれない。
こちら、高田馬場で店を構えて、16年ほどになるという。それまでは、中里で鰻屋を営んでいた。もう、かれこれ、通しで26年ほどのキャリアだそうだ。オヤジさんも、オバサンも、とても人懐こい人柄で、いたって家庭的で和む。
商売スタンスは、気どったところなく、あくまで常連を大切に思う、いわゆる下町っぽい商いのため、べたべたした雰囲気に馴染めないひとも、溶けこみ難いひともいるかもしれないが、自分は、なかなか好きである。
人物的に、オヤジさんは、市川 相之川のそめやさんのタイプに近いかもしれない。そめや>愛川>との村、と並べて、との村が、一番、あっさり目で枯れた味わいだから物足りない。かと言って、相之川のそめやでは、アクが強すぎて、とシツコサを敬遠する向きには、是非、こちらの愛川さんをおススメしよう。
うなぎ専門店として、過度の期待は禁物でしょうが、なかなかに手堅い味わいであることだけは確かであろう。同じ高田馬場界隈であっても、こちらは東西線高田馬場駅出口近く、一方、東西線早稲田駅近くにある、老舗の馬場下 すず金のふわふわ~っとした蒲焼き、つまり歯がないお年を召した通人好みのホロホロっとした蒲焼きとの好対照を是非味わってもらいたいものだ。どちらも得がたい。
* 新宿区高田馬場1-17-22 水曜日(不定休)
11:30頃~13:30 17:00~19:00

* ランクは、鰻自体の大きさで、2100-2300-2600円であったので、もちろん、一番大きい匁のものを選びました。必ず美味しいものが食べたい時は、ケチらず、量でもなく、値段ではなく、鰻自体の大きさの大きいものを選ぶ鉄則を踏みましょう。(こちらでは、重さのほかに、分量、つまり蒲焼きの枚数で3枚仕様のものまであります。)
通常は、蒸しが入ったバージョンとなりますが、”堅焼き”で、とあらかじめハッキリ意思を伝えておけば、+110円増しで、蒸さない地焼きタイプの蒲焼き(または白焼き)が食べれます。注文を告げてから、20分ほどで、テーブルへと鰻重が運ばれてきます。

鰻は、問屋任せで、その時々、各地の産地からの入荷が違うようですが、この日は、愛知県一色産のようでした。ガス焼。鰻の裁きは、毎日、活鰻から、朝の内に捌いてしまいます。下ごしらえした鰻を、蒸して焼く普通のバージョンと、お客からの要望もあって、蒸しのない焼きのみのバージョン(関西の地焼きとは、ちょっと違うと言ってましたが)も、頼めばやってくれます。
これでもか、というまで、こげ焦げに焼き上げてもらいました。大満足です。ちょっと焦げ付きすぎではありますが、これを求めて食べに来たので、結果オーライです。表面は、カリカリ、パリパリであっても、なかは、驚くほどにフワフワで、これぞ蒲焼きって感じです。
蒸されてふんわりした蒲焼きも、もちろんそれ相応の美味しさはありますが、よく焼かれることで、適度に脂が落ち、また必要な旨味と脂分が内部にしっかりと残されて、さらに凝縮するような感覚もあり、堅焼きは、通常の蒲焼きとは別物の美味しさがあると感じます。これはこれでアリなのです。
蒲焼き自体は、かなり硬めに焼かれて、対照的に、ごはんは、一方、ちょっと軟らかめに炊かれています。その強弱も、なかなか味なもの。付けタレは、やや甘め、潜らせは、ふつう程度。

☆☆☆
コリッコリッとした食感で、プリップリな肝です、こちらの食感は、肝吸いにも通じています。
肝吸い : 吸地は、ほぼ、かつお出汁オンリーな仕上がりで、すごく、あっさりした内容。麩に、小口ネギが散らされ、みょうがも入ってます。
通常は、お酒を頼まないと付かないように思われますが、このときは、オヤジさんの心意気というか、心づくしというべきか、サービスで、お通しである=ほうれん草の胡麻和えと竹の子と若布の煮物小鉢を付けてくれました。お気遣い、ありがとうございます。
お新香 : 自家製と市販のミックスでしょうか、浅漬けのキュウリには面取りがしてあり、甘酢漬けの桜大根とか、べったら漬け、白菜漬けなど、風味が違う香の物、数種が盛られています。
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