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鰻 蒲焼 高田馬場 愛川

鰻 蒲焼 高田馬場 愛川

堅焼きの蒲焼きが食べれる家庭的なお店


 蒲焼きは、やっぱり”蒸さないほうが美味しい”、そういう分かりきったことを、東京で味わうのは、なかなか至難の業というもの。うなぎそれ自体が持つ、独特の食感やら風味、それらを凝縮して味わうには、やはり蒸さないほうが適している。鰻を普段から食べつけない輩には、調理上で蒸さないことは、案外と酷かもしれないが、蒲焼き本来の旨味は、”焼き”によって得られるものだからだ。(と自分には思える。) 鰻 愛川さんは、そういう意味合いからも、蒸し無しで地焼き好きの無理を聞いてくれる、東京での心強いお店のひとつである。JR高田馬場駅をロータリー側に降りて、早稲田通りを進み、戸塚第二小学校を過ぎて、二つ目の小路を入ったところ、戸塚特別出張所の先にある、鰻好きには、知る人ぞ知る、ごく小さなお店である。距離的に見れば、最近は地下鉄 副都心線の西早稲田駅からも、ほど近い。



 店構えからは、至ってチープ&派手すぎるため、一見の客が、却って入り難い、外観。もっとも、常連を除いては、ほとほと目立たないお店で、ご夫妻が、こじんまりと営んでいる。オヤジさんが、最近は病院通いなので、時には、開店時間もずれ込んだり、不定休なので、確実を期すなら予約はある意味、必須かもしれない。



 こちら、高田馬場で店を構えて、16年ほどになるという。それまでは、中里で鰻屋を営んでいた。もう、かれこれ、通しで26年ほどのキャリアだそうだ。オヤジさんも、オバサンも、とても人懐こい人柄で、いたって家庭的で和む。



 商売スタンスは、気どったところなく、あくまで常連を大切に思う、いわゆる下町っぽい商いのため、べたべたした雰囲気に馴染めないひとも、溶けこみ難いひともいるかもしれないが、自分は、なかなか好きである。



 人物的に、オヤジさんは、市川 相之川のそめやさんのタイプに近いかもしれない。そめや>愛川>との村、と並べて、との村が、一番、あっさり目で枯れた味わいだから物足りない。かと言って、相之川のそめやでは、アクが強すぎて、とシツコサを敬遠する向きには、是非、こちらの愛川さんをおススメしよう。



 うなぎ専門店として、過度の期待は禁物でしょうが、なかなかに手堅い味わいであることだけは確かであろう。同じ高田馬場界隈であっても、こちらは東西線高田馬場駅出口近く、一方、東西線早稲田駅近くにある、老舗の馬場下 すず金のふわふわ~っとした蒲焼き、つまり歯がないお年を召した通人好みのホロホロっとした蒲焼きとの好対照を是非味わってもらいたいものだ。どちらも得がたい。



* 新宿区高田馬場1-17-22 水曜日(不定休)

11:30頃~13:30 17:00~19:00

 鰻重 : (菊)=2600円(値段は、やや高め)



* ランクは、鰻自体の大きさで、2100-2300-2600円であったので、もちろん、一番大きい匁のものを選びました。必ず美味しいものが食べたい時は、ケチらず、量でもなく、値段ではなく、鰻自体の大きさの大きいものを選ぶ鉄則を踏みましょう。(こちらでは、重さのほかに、分量、つまり蒲焼きの枚数で3枚仕様のものまであります。)



 通常は、蒸しが入ったバージョンとなりますが、”堅焼き”で、とあらかじめハッキリ意思を伝えておけば、+110円増しで、蒸さない地焼きタイプの蒲焼き(または白焼き)が食べれます。注文を告げてから、20分ほどで、テーブルへと鰻重が運ばれてきます。

 蒲焼き自体 : ☆☆☆(客観評価。個人的には、満足の5つ☆でしょう!)



 鰻は、問屋任せで、その時々、各地の産地からの入荷が違うようですが、この日は、愛知県一色産のようでした。ガス焼。鰻の裁きは、毎日、活鰻から、朝の内に捌いてしまいます。下ごしらえした鰻を、蒸して焼く普通のバージョンと、お客からの要望もあって、蒸しのない焼きのみのバージョン(関西の地焼きとは、ちょっと違うと言ってましたが)も、頼めばやってくれます。



 これでもか、というまで、こげ焦げに焼き上げてもらいました。大満足です。ちょっと焦げ付きすぎではありますが、これを求めて食べに来たので、結果オーライです。表面は、カリカリ、パリパリであっても、なかは、驚くほどにフワフワで、これぞ蒲焼きって感じです。



 蒸されてふんわりした蒲焼きも、もちろんそれ相応の美味しさはありますが、よく焼かれることで、適度に脂が落ち、また必要な旨味と脂分が内部にしっかりと残されて、さらに凝縮するような感覚もあり、堅焼きは、通常の蒲焼きとは別物の美味しさがあると感じます。これはこれでアリなのです。



 蒲焼き自体は、かなり硬めに焼かれて、対照的に、ごはんは、一方、ちょっと軟らかめに炊かれています。その強弱も、なかなか味なもの。付けタレは、やや甘め、潜らせは、ふつう程度。

 肝焼き : 2本から 760円

☆☆☆



 コリッコリッとした食感で、プリップリな肝です、こちらの食感は、肝吸いにも通じています。



 肝吸い : 吸地は、ほぼ、かつお出汁オンリーな仕上がりで、すごく、あっさりした内容。麩に、小口ネギが散らされ、みょうがも入ってます。



 通常は、お酒を頼まないと付かないように思われますが、このときは、オヤジさんの心意気というか、心づくしというべきか、サービスで、お通しである=ほうれん草の胡麻和えと竹の子と若布の煮物小鉢を付けてくれました。お気遣い、ありがとうございます。



 お新香 : 自家製と市販のミックスでしょうか、浅漬けのキュウリには面取りがしてあり、甘酢漬けの桜大根とか、べったら漬け、白菜漬けなど、風味が違う香の物、数種が盛られています。

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手打ちそばと 創作郷土料理 土湯温泉 味工房ひさご

手打ち蕎麦と 創作郷土料理 味工房ひさご@土湯温泉

旬の山採り山菜を天ぷらで

いただく素朴な贅沢


 福島県下に入ると、車窓から見えるスーパーの大きな看板は、大概、ハトのマークでお馴染みのイトーヨ-カドー系列(セブン)のヨークベニマルとなる。首都圏では見慣れないヨークベニマルは、郡山発祥で、県下では、もっともメジャーなショッピングセンターらしい。その店内は広く、食材は、驚くほど豊富で、生鮮食料品にいたっては、軒並み価格も安く、かつ、郷土色も豊かで賑やかな様相を魅せていた。



 そんななかでも、東京に住む自分の目を惹いたのが、季節柄、山菜の入荷である。東京では、考えられないような種類の豊富さに驚かされもし、また憧憬の眼差しで見つめた。未知の食材として食べてみたい気もするのだが、家に持ち帰ってまで食べたいとは思わない。



 そんななか、昼食で、思いがけず、満面の笑顔で、チャンスは巡って来た。荒川に沿って、静かな温泉街が広がる、土湯温泉郷。月の橋を渡ってすぐのところに、店を構える、味工房 ひさごさんで、蕎麦をいただく事とする。



* 福島市土湯温泉町字杉の下21 木曜休

11:30~14:00 18:00~22:00

 山菜天ぷらそば : 1350円

☆☆☆(満足度合い)



 東北の食材で、楽しみなのは、なんといっても秋は、きのこ、そして春の山菜。聞けば、例年だと、山菜の芽吹きは、5月、ゴールデンウィーク入ってからなのだとか、でも年々、暖冬傾向のせいなのか、今年は、山桜も満開の中、もう既に、山で採られたばかりの初々しい山菜の各種ラインナップが出揃っているようなのです。



 味工房 ひさごさんのカウンター越しに、笊に置かれ並べられた、採れたての山菜たち。みずみずしくも、煌く、東北の春の美しいめぐみたち。地元、福島での地方での呼び名を交えて付けられた山菜の名称。どうほ(=よぶすまそう)、たらの芽(栽培品ではない)、山うど、しどき(=もみじがさ)、行者にんにく、こごみ(=くさそてつの芽)、さしぼ(オオイタドリ)など。

 山菜天ぷら(5種)=完全なる山採り品 : 繁忙時はダメらしいのですが、来店した時は運よく、ずらっと並べられた山菜のなかから、自分が好きな5種を選んで、その場で天ぷらに揚げてもらえるという幸運に恵まれました。



 とは言っても、判別が付いたのは、ごく数種だけ。都会でも、容易に手に入る、たらの芽や、うど(* と言ってもタラの芽や、うど、行者ニンニクなどは栽培品であるので、山採り品では、根本的に味や風味が違って、アクもあり、香りが強い。その分、旨味は増す)を除いて、あまり手に入らない、食べたことがない種類を狙ってオーダーしてみた。



 天ぷら : ☆☆☆☆ やはり採り立ての三菜を揚げてもらうのが、一番美味しいみたいだ。塩で食べれるように薦められたが、そのままの風味を生かすため、何も付けずに食べるのがヨロシイし、そばツユに付けるのも美味しい。 蕎麦 : ☆☆ こちらでは、福島県産蕎麦粉100%仕様、手打ち蕎麦が食べれます。この値段にして、トータルした味わい、天ぷら一式、ボリューム含めて、満足度合いも高い。おススメのお店です。肝心の蕎麦の味は、ふつう。ツユは、いただけない市販のような類であったけれど、十分に満足がいく内容でした。



 なお、味工房 ひさごさんは、夜は、蕎麦も食べれる居酒屋さんとしても機能していますし、近くには、ひさごカフェっていう鄙びた温泉街にしては、とても洒落たお店もあります。

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磐梯 土湯温泉街を歩く

磐梯 土湯温泉街を歩く

 土湯温泉街に、初めて足を踏み入れました。全体的な外観は、下部温泉を髣髴させるような、典型的な、山あいの静かな温泉町のようです。観光財源でもある=”こけしの里”を謳って、のぼりか各所に見られる。温泉街は、掃き清められたように、とても綺麗で、素朴ななかにも、ある種、品があり、その点で好感が持て、しかも、無料で見学可能な、郷土の施設もあるのです。

 土湯温泉~荒川沿いに標高を競り上がった土湯峠温泉郷は、、自然湧出というより、噴気を川の水と混ぜ合わせた蒸気造成泉の温泉旅館が立ち並びます。造成泉として、土湯温泉、野地温泉、新野地温泉、幕川温泉、鷲倉温泉などが、そのカテゴリーに入ります。



 しかし、端的に造成泉とは片付けられないよさもあり、また少数ですが、独自源泉が湧出するスポットも存在して、実は、多彩な磐梯の温泉を形成している地域なのです。



 土湯温泉街には、観光客向けに、四ケ所、足湯が設けられています。写真は、折からの山桜が満開だった月の湯橋たもとに位置した、”足湯 月のゆぶじぇ”です。あづま屋風の小屋掛けで、小さな足湯が白木作りで、佇んでいました。 土湯温泉は、日本でも有数の”こけしの里”として、鳴子、遠刈田と共に、”日本三大こけし”のひとつに数えられています。町中には、こけしをディスプレイしたショーウィンドーが並び、なかには、伝統的なものもあれば、このように、現代的で奇抜なデザインのこけしたちも同様に並んでいます。



 写真に写りこんでいる土湯伝承館や土湯見聞録館、または土湯温泉観光協会等で、さまざまな情報を得ることが可能となっています。

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高湯温泉 安達屋旅館

高湯温泉 安達屋旅館

 福島駅から、西側に拡がる磐梯吾妻スカイラインの入口手前に、位置する、温泉街=高湯温泉で、標高750メートル、一番最奥に位置しているのが、安達屋旅館さんです。有名な旅館 玉子湯さんに比べると、ずいぶんと地味な外観ですが、立ち寄りよりも、むしろ宿泊で真価を発揮しそうな、しっかりとした、もてなしの和風宿として有名です。



* 福島市町庭字高湯21

立ち寄り湯 : 700円(時間制限=1時間) 10:00~17:00(混雑時不可能あり)

 男性内湯 : 掛け流し100% 含石膏明礬硫化水素泉

☆☆☆☆  * 湯花沢3・5・6号泉/混合泉



 硫黄成分が草津などに次いで多いのが特徴。浴場に入るや否や、むぁ~っと来るニオイは、かなり強烈。非常に、硫化水素臭が強くて、湯口付近に長湯すると、クラクラしてくるほど。露天と内湯では、鮮度感と酸味ある湯味としては、もちろん内湯に軍配があがりますが、奥行きがあり、ひろびろとした開放感や、野趣溢れた野天風呂の醍醐味は、やはり大露天風呂のコーナーとなろうか。硫黄の効き目は強く、長湯は、身体的にくたびれるので、各人、お湯との相性を考えながら、入ると効果的かと思われる。湯自体の体感的印象は、あっさり、すっきり系。



 大露天風呂(混浴、一部、女性用専用露天風呂スペースあり。) : ☆☆ 導入部分は、すごく浅く、寝湯、うたせ湯、洞窟風呂等、子供用のプールのような作庭であるが、一段深くなった奥のパート、その竹筒の湯口あたりの風情は、なかなかのもの。写真に映ると、殊更、雰囲気よく見えるのだが、案外、コンパクトにまとまっていて、それほどのダイナミックさには欠ける。大露天風呂に浸かってみた雰囲気において、個人的には、しつらえの良さは感じられなかった。



 そうは言うものの、全体として、スペースが広いためなのか、、加水もされて、白濁も弱く、イマイチ、薄い感覚のお湯。まぁ、当日は、あいにくと雨日和だったせいもあろうが、内湯に比べると温度がぬるい。逆に、景色を眺めながら、長い間、寝そべって湯に浸かることも可能だといえよう。

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千住1丁目そば久@北千住 本町センター商店街

千住1丁目 そば久@北千住 本町センター商店街

創業明治28年、北千住で最古参の蕎麦屋


 ところは北千住、本町センター商店街、何も知らないと、安直に柏屋へと流れて行ってしまいがちなのだが、そこは、奥が深~い北千住のこと、突き進めば、さらに奇特な選択肢が、うっすら灯りを燈して待ち構えている。



 まことに町場の蕎麦屋らしい正統派の蕎麦屋なら、むしろ、此処、”そば久”を贔屓にすべきだと自分自身に言い聞かせるのだった。町の蕎麦屋らしい素朴な雰囲気があって、ふつうに和めるから。どんな町に行っても、落ち着いて、居心地がいい、自分の居場所を自分で見つけることは、町歩きの愉しみなのだ。



 そんな、平凡でもいい、平凡な毎日が嬉しい、庶民のための隠れ家、それが、そば久。なにか取り立てて旨いわけでもないが、なんでもあるメニューが、庶民の懐をやさしく、腹を充たしてくれるだろう。 



 いいものは認めてやって、ドンドン紹介していきたい。自分が惹かれた理由、どんな情緒や雰囲気があるのか、そういうものを自分なりに伝えられたらウレシイ。短い文章に、ある種の想いを込めるのは、ムズカシくもあり、余計な気もしてくるが、とにかくスタンスはいつも生身のままだ。



 北千住に、メイン通りは、いくつかあるが、駅の西側、駅から眺めて、トポスの前に走っているのが、本町センター商店街、この道は、歴史が古く、江戸時代から、いわゆる街道筋の商店街、つまり、旧日光街道そのものであり、宿場町千住の面影を今に伝えている。



 そして、街道筋には、古くからの老舗も多いが、蕎麦屋といえば、柏屋(創業明治37年)が北寄りに、そして、地味ではあるが、この、そば久さんが創業明治28年、しっかりとした佇まいで、南端に頑張っておられる。



 知らなければそれまでだが、知ってしまえば、実は、北千住で食べるなら、実は、そば久である。中途半端に、宣伝されたお店は、この際、うっちゃっておこうではないか。



* 足立区千住1-26-2 日曜&第2・4土曜休

11:00~15:00 17:00~20:00

 かといって、何があるわけでもない(笑)が、ここは、誠実な町場のお蕎麦屋である。自分は、こういうのが好きだ。なによりも自分は、むかしからの蕎麦屋稼業を愛す。そして評価したい。店主が脱サラで始めたような中途半端な、趣味蕎麦より、よっぽど実があって、旨い。



 素敵な蕎麦屋は、店に入って眺めると、やはり店のつくりがしっかりとして、柱からして頑丈である。多彩なメニューとともに、中華そば部門という括りがあるのも、繁華街、町場の蕎麦屋を髣髴させる。それで、いただいたのが、ラーメン。



 ラーメン : 520円

☆☆☆

 

 日本蕎麦屋のラーメンは、惹かれるもののひとつである。意外と美味いのだ、コレが。駅前の ”中華そば はたの” に比べても、甘味処 福島家よりも、遜色なく、こちらのほうが数段、旨い。ラーメンが、あれば、たいてい、蕎麦も、うどんも、それなりにイケるはずだと、見込まれる。こちらの蕎麦は、ちゃんと自家製らしい。次は、肉南せいろを食べたい。



 こちらのラーメンは、オーソドックスな鶏ダシ、油はけっこう強めで、どこか酸味が利いた、独特な味わい。麺は、やや平たいもので、柔らかに茹で上げられている。この値段で、具材も、分量が多く、チャーシューも旨い。なごみの〆は、そば久で、決まりだ。

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布田 国領神社の千年乃藤が見頃です

布田 国領神社の千年乃藤が見頃です。

甘い藤の花の香りが、あたりに立ち込めています。


 調布の一歩手前、布田駅北口から、三鷹通りを進み、旧甲州街道を超え、甲州街道沿い、八雲台小学校前に、國領神社 (HP)という小さな社があります。甲州街道を走るときに、気がつく人もいるかもしれませんが、こちらには、千年乃藤と呼ばれている大きな藤の樹と藤棚があって、ゴールデンウィーク前の4月末に満開を迎えています。



* 調布市八雲台1-7-1



 今年の藤は、4月23日、いまが、ちょうど満開です。藤の開花は、意外と短くて、1週間ほど、雨風に弱いので、咲き始めが、やっぱり一番綺麗です。特に、咲き始めだけに香る、甘~いニオイが境内に立ち込めたときが、いちばん、花の見頃ではないかと思うのです。



 こちらの藤棚は、他に比べて花穂が短く、いきおい目線が高くなってしまうので、全般的にイマイチ華やかさに欠けますが、都内随一な藤の名所である=亀戸天神の人混み等を考えると、なにしろ穴場なので、花見客も少なくて、ゆっくりと自分のペースで眺めることが可能なのです。

 こちらの場処は、古くは、武蔵野の雑木林のような、木々が鬱蒼と繁ったところだったようで、小さな祠があり、大木に藤も絡まって繁茂していたようです。現在では、社務所も作られて整備され、その面影すらありませんが、シデなどの木々があったようです。



* このあたりのかつて在った、シデの林の面影は、現在、歩道橋階段脇にある大きなソロ(アカシデ)の樹があるので、その雰囲気が残っているのは、その下あたりの木陰でしょうか。



 かつて中央には、大きなケヤキの木があり、そこに大きな藤のつるが絡まって高く登っていましたが、落雷により欅自体が朽ちたため、その安全性から、東京電力などが協力して、昭和47年に支柱(電柱)を2本立てて、古い藤の樹を保護しています。



 藤棚全体では、400平方メートルで、本体となる古樹2本を中心にして、四方から、7本ぐらいの細い藤を加えて鉄枠に絡めて仕上げられています。一番古くて太い、千年乃藤、樹齢は、もちろん、千年は経っていませんが、9本ぐらいある藤棚のフジの樹のなかでは、幹も太いのが、オリジナルの2本で、こちらが、藤棚を越えて、4メートル近くまで櫓状に登っているのが、なかなか圧巻です。



 甲州街道に架かった、歩道橋を八雲台小学校側から上って眺めると、その様子が眺められて、なおさら綺麗です。藤棚も上から、その全体像を見ることも可能なので、まさにビューポイントとして知っておくと便利です。

 こちらの藤棚、規模も小さく、パッと見、花数も少ないので、ハッキリ言って、期待するほど壮観/壮麗ではないのですが、こじんまりとして、商売っ気がない、人混みが少なめなところが、手作りで素敵です。樹齢も、500年とか説明書きされていますが、実際のところ100年ぐらいではないかと推測されます。いずれにせよ、長寿です。



 そもそも、京都や鎌倉に限らず、ひとびとが神仏にお参りに出かける理由と云うのは、梅に桜や牡丹、あるいは紅葉にせよ、いずれも花が咲く時季だと思うのです。その花が咲くことで、ひとびとが毎年、集まり、花の綺麗な光景を愛でて宴を催す、そういう日本人のきもちを汲み取ることができます。

 千年乃藤守 : 社務所で、ひっそり頒布されていた、お守り。こちらで採取された、藤の種が入った、オリジナルのお守りです。年中売られているわけではなく、藤の花が咲き始める頃から、期間限定で販売されているとのこと。



 元来、藤は、野山でふつうに生える野生のもの、しかも旺盛な繁殖力を持ち、その性質にあやかって、延命、子孫繁栄、商売繁盛、万物繁盛を神木に願い、また、フジの字は、不二・無事に通うじていることから、災厄を防ぎ守るご神木として崇められているそうです。



 社務所の方に、いろいろと来歴を伺っていたのですが、藤も、咲ききった後、すべて実を為らせてしまうと、来年の花付きにも悪影響だということで、開花後に大半を切り取る作業がタイヘンなんだそうです。また、そうしたなかにも、採取された貴重な実を分けていただくことで、命を永遠につないでいく意味合いができてくると思うのです。



 この袋の上に置かれた、黒い丸いのが、この千年乃藤の貴重な実です。この実は、祈願され、長寿や繁栄の意味合いを込めて、御守りのなかに入っています。

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祖師ヶ谷大蔵 キッチン マカベ@祖師谷商店街

祖師ヶ谷大蔵 キッチン マカベ@祖師谷商店街

創業1961年 ウルトラな街で、

絶品 ポークジンジャーを喰らう


 雑誌 ”おとなの週末”にて、しょうが焼き部門で、東京ランキング、堂々の1位を獲得した。しかし、ご近所でありながらも、これまでは、意外とノーマークなお店。地元で、まわりのひとに聞いても、さほど感触は薄い模様。むしろ、自分たちは、少し手前にある、中国菜館 岡田屋でたむろすことが多いので、マカベさんまで至らなかったらしい(笑)。まぁ、実際、祖師谷で考えれば、蕎麦屋 さかもと⇔ 中華 岡田屋のローテーションで、しのげる気がする。



 かつては、中華メニューと洋食メニューが、いまより充実して、混在していたらしいが、現在は、揚げ物をメインにした洋食主体のお店に成り変わってしまった。値段は、付近の相場と比べて、かなり高めだが、肉類が食べれるし、それなりに美味しいと評判らしい。



* 世田谷区祖師谷3-1-15 木曜休

11:00~14:00 17:00~21:00 

(* なお、メニューは、昼夜通しで同じ価格展開)

 ポークジンジャー : 1280円

☆☆☆☆



しょうが焼きっていうと、どうしても、我が家で調理して食べる晩御飯のイメージが強いが、お金を払ってまで、よそで食べて美味しいと思えたのも珍しい。こちらのお店、よほど、しょうが焼きに、こだわりを求めるのか、アイテム的に2種あって、迷う。



 もっとも、オーソドックスなのは、薄めの豚肉を使った、所謂=しょうが焼きであるが、やや厚めの厚切り豚ロース仕様となれば、ポークジンジャー、しょうゆ味ベースだけなら、ポークソテーしょう油風味と記載されており、あるいは、ポークソテーにデミグラソースバージョンもある。お好きなタイプを選んで欲しい。



 まず、なにより、肉自体が旨い。柔らかな焼加減と、小麦粉の付け具合で、すごく食欲をそそるし、なによりタレが極上!甘くてリンゴの風味がする生姜タレが、よく絡んで、ポークジンジャーという一品を成り立たせている。さすがの逸品。もちろん、無化調と思われる。



 それに対して、不満だったのは、ややキャベツが新鮮さに欠けていたりして、つけあわせに手抜かりがあってこと。それを考えると、やはり、値段は、高めである。つけあわせひとつにも手抜かりをせずに、また、それ相応のボリュームが欲しいところである。



 さらに加えて、洋食に味噌汁であるが、スタイルは歓迎でも、味は、いたってビミョーな出来映え。出汁パックだろうか、不味い。あるいは割り箸が無いのに、豆腐が入った味噌汁は、いかがなものだろうか?気配りがない。



 料理味=3 サービス=3(愛想はよい) 客層=年輩むけ 値段=高い



 二階席もあるが、昼夜いつでも、それなりに客数は多い。オムコロを頼むひとも多いようだが、フライ類やら、ハヤシライスなども機会があったら、食べてみたい。キッチン・マカベの向かい側の小路を進んでいくと、そしがや温泉21の裏手に突き当たる。昼食べてから、黒湯に浸かるか、お湯に入ってから、夕食で浸かるか、悩みどころだ。この頃、祖師谷温泉、軟水&黒湯のパフォーマンスは、なかなかもって快調である。

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旨酒と蕎麦 山久(さんきゅう)@自由が丘通り

旨酒と蕎麦 山久(さんきゅう)@自由が丘通り

 自由が丘駅、南口から、(九品仏川)緑道をスイーツフォレストへと向かって、しばらく歩き、その手前、ちょうど自由通りとクロスするあたり、花きゃべつ隣に、旨酒と蕎麦 山久(さんきゅう)さんがあります。



 蕎麦屋にしては、一風、変わった店名=山久は、”Thank you”に通じているようで、店内に入ると、どこぞの居酒屋よろしく、愛想振りまいて、挨拶励行な、気持ちよいお店であります。2006年までは、線路の向こう側、緑が丘にあったのですが、それから、こちら側の自由が丘とうきゅう裏手へと移転オープンしました。



 外観は、黒塗りで、一見すると、どんなお店か判りませんが、通ってリピーターになるひとも多い、自由が丘人の間では、たいへん評判のお店です。なんでもあるように思えて、実は、とくに使えるお店が限られるこの界隈では、非常に女子ウケがバツグンのお店なので覚えていくと便利です。



* 目黒区自由が丘1-7-3 火曜休

11:30~14:00(ランチ) 18:00~22:00

 山久セット(昼) : 1100円

(* 今回は、田舎蕎麦チョイスにつき、+200円)

☆☆☆☆(満足度合い)



 昼と夜とでは、メニューも雰囲気も変わってくると思われます。ランチの一番人気は、やっぱり、定番の”山久セット”でしょう。自家製お稲荷さん(この日は、ゆかり入り)、日替わりの小鉢、口取り、甘味など、それに、お蕎麦が加わった、目にも舌にも楽しさ溢れたラインナップ。目でも楽しませてくれるし、女性なら、スイーツ・フォレスト参戦前に、適度な腹ごなしに、まさに最適な昼食かと思います。



 田舎そば : ☆☆ 通常のセットには、ふつうの蕎麦がつきますが、こちらは、田舎そばにしてもらっています。分量は、いわゆる専門店クラス。味は、町場の蕎麦屋に、毛が生え揃ったくらい、あまり期待しないほうが良いです、ふつうのお蕎麦、かといって、けっして不味いわけではありません。及第点。



 雰囲気 : ☆☆☆☆ トータルで考えた場合、この観光地自由が丘で、あえて日本蕎麦を食べたいと思うなら、こちらが、おススメでしょう。店内の飾り付けが、ゴテゴテしすぎて、かえってセンス悪いなどど思わなければ、けっこう頑張って個性を全面へ出して勝負している、趣味的な得がたい個性派のお店です。おもしろみは、あります。



 トータル : 蕎麦の味だけで云々するわけでなく、お酒や、肴類で、トータルして考えれば、なかなかコストパフォーマンスは、スグレモノだと思います。ただし、蕎麦屋の店員としての自負や気遣いなどは、いささかモノ足りずに思い、サービスの足りないお店のようにも思えます。



 それらも含めて、きわめて敷居の低い、カジュアルで、CP良し、洒落た蕎麦屋と認識できれば、この界隈では、奥沢から中目黒に移転した織田以上に使えるお店かもしれません。(注 : 中目黒・織田は、閉店)

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緑色の桜=御衣黄(ぎょいこう)

緑色の桜=御衣黄(ぎょいこう)



 緑色の桜は、珍しいが、探せば、けっこう見つかる。ソメイヨシノよりも、若干後に開花するようだ。咲き初めは、ややクリーム色がかった、淡い黄緑のようだが、咲き終わりに達する最後のほうには、花の中心にいくに従って赤みを帯び、花びらの先のほうは、緑になって、けっこう色合いがめまぐるしく変化する。



 緑色の正体は、じつは葉緑素であって、花びらと言うより、葉っぱやガクっぽい趣き。緑色の花が咲く桜には、御衣黄のほかに、黄桜、ウコンサクラの三種が有名。



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ハンガリー家庭料理レストラン  キッチン・カントリー@自由が丘デパート3F

キッチン・カントリー@自由が丘デパート3F

創業50余年 地元に根ざした確かな手ごたえ

ハンガリー家庭料理 レストラン


 各国の料理を食べる、これで数えて、45ヶ国目の訪問です、なかなか、地道な作業で、もう飽きてきました(笑)。自由が丘を紹介するのに、おしゃれな店は、ひとまず差し置いても、やはり灯台元暗しと言いましょうか、駅前ビルとして地味に君臨する=自由が丘デパートも語らねばならないでしょう。



 戦後間もなくの闇市の復興から始まった、駅前マーケットが前身で、代替わり激しいとはいえ、いまでも、そのうち数店は、戦後間もなくの頃から営業している古株です。こちらのキッチン・カントリーさんも、また、創業50余年、その名残を留めた、クラシックな洋食店であります。



 自由が丘デパート、さすがに若者向けなものは少ないのですが、ごく最近、エレベーターも、新設されて、ようやく探検よろしく、妖しげな階上(笑)へも、行き易くなりました。



 同じ3Fフロアでも、有名なだけの”餃子センター”じゃ、ちょっとねぇ~美味しくないヨ、という方にも、その向かいにある、ハンガリー料理店は、完全なるノーチェックであったかもしれません。



 今からでも遅くはありません。こちらは、イケてます。キッチン・カントリーさんは、3階なのでネ、自由が丘駅前ロータリーが見渡せる、案外、絶景に位置しています。知る人とぞ知る、と言いましょうか、昔からの常連客、馴染みの客しか通わない場所ですが、食べれば、いっぺんにファンになるような、そんな、折り目正しくもあり、肩肘張らない程度のきちんとしたレストランなのです。



 ことさら、新しい店舗の移り変わりが目まぐるしい街、自由が丘ですが、じつは、長くから営業なさっている、オールドタイマーのお店も、多いものです。その評価は、どうあれ、好みのお店は、各人是非とも確保しておきたいものなのです。



* 目黒区自由が丘1-28-8 自由が丘デパート3F

水曜休 11:30~14:30(ランチ) ~22:00

 ポークピカタと海老のカニクリーム詰め : 1280円

☆☆☆☆(これが、なかなか美味しい)



 ”カントリースペシャル”というランチメニューの定番です。こちらは、カニクリームコロッケが絶品なのですが、昼過ぎて、売り切れの場合も多いのです。似た感じで、エビフライとカニクリームコロッケが見事に合体した、このバージョンが、くいしんぼ欲張りメニューでおススメです。



 ランチは、日替わりメニューもあって、1000円から可能、カントリースペシャルは、メインのほか、スープ、パンかご飯が付きますが、こちらはパンが美味しいので、もちろんパンが、おススメですね。



 グヤーシュ : ハンガリー起源のシチューともいえそうなもの。スープは、パプリカを使用した、酸味が強いトマトベースのスープで、サワークリームみたいなのが入っています。ポークピカタは、小麦粉がまぶされて、ソテーされただけのようですが、なかなか口当たりが、ふわっとできあがっていて、けっこう美味しいです。



 このピカタには、ウスターソースベースのようなデミグラソースがあり、エビフライには、自家製の濃厚なタルタルソース、そして中身である柔らかなホワイトソースと、一皿で、実は、三種三様の自家製ソースの饗宴となっていますので、そのあたりを、カントリースペシャル=つまり、ここのウリとして味わいましょう。



 付け合せのボイルされた野菜、絶品のエビフライを含め、満足度合いが高い逸品。おススメです。

 ▽ 自由が丘デパートの隣、ひかり街にも、古株の和菓子屋さん=大文字さんがあります。やはり50余年の創業。手作りの和菓子、お赤飯などが店頭に並んでいます。味的には、ふつうです。



大文字 : 目黒区自由が丘1-27-2 水曜休

10:00~20:00 

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とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

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