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ベラルーシの家庭料理 ミンスクの台所@行合坂 六本木/飯倉片町

ベラルーシの家庭料理 ミンスクの台所

@六本木/飯倉 行合坂

* 移転しています。
 さて、はて、ベラルーシって、どこにある国なんだろう?としばし、聞き覚えがある名前に、ふと想いをめぐらせると、そうだ!自分が持っている隕石=パラサイト・ブラヒンちゃんが、採れた国であることを思い出す。つまりは、旧ソビエトで、ポーランド、ロシアとウクライナに挟まれた地域。



 一番、分かり易い説明といえば、チェルノブイリ原発事故!、そう、今から20年も前のこと、未曾有の原発事故があった、風向きの加減で、その隣接していたために、一番の被害国となってしまった悲劇の主人公なのです。一昔前の名前なら白ロシアです。ミンスクは、そのベラルーシの首都になります。



 ”ミンスクの台所”は、2002年にオープンした、そんな馴染みの薄いベラルーシの家庭料理のお店で、飯倉片町の交差点と谷町JCTのちょうど真ん中、IBM本社に程近い、行合坂上、麻布小学校のすぐ隣にあります。地下鉄の南北線 六本木1丁目駅から数分、六本木駅からだと坂を上がるので、10分強ぐらいになります。



* 港区麻布台1-4-2 無休

11:30~14:00(平日ランチ) 17:00~23:00

土曜日=夜のみ。 選べるランチセット : 1000円

☆☆☆☆



 選べるランチは、メイン、付け合せ、お飲み物を、それぞれ数種類の中から、好みで組み合わせながら、自由に選択できます。まず、サラダ、本日のスープ、それに、ジャガイモのピューレと自家製のパン、ライス、またはカーシャと呼ばれる蕎麦の実。そして、メインとなるチキンの各種料理、そしてコーヒーか紅茶に自家製のデザートになります。



 このほかにも、人気だったのは、ロールキャベツで、裏メニュー的に常備されているみたいで、常連さんは、かなりオーダーしていました。ロールキャベツも、ロシア発祥になる料理なのですね。

 正直、どこが、ベラルーシ風なのか、わかりません(笑)が、この日のメイン、いわゆる、クリームシチュー(=ロシア料理によくある、きのこのつぼ焼き風の味)を蕎麦の実が茹でられたものに混ぜ合わせて食べます。冬場には、こういう身体が温まるのが好いですよね。パンにも合うと思いますが、この日は、珍しさに負けて、蕎麦の実(カーシャー)をチョイス。日本では玄米はありますが、蕎麦の実そのものを、打った蕎麦でもなく、デザートとかではなく、主食的に食べるのは、初めて。なかなか、美味しいですね。



 スープ : ラッソルニクとよばれる、きのことピクルスが入ったスープにサワークリームが入れられていました。ベラルーシ料理といえども、結果的には、ロシア料理に酷似しているので、基本的にボルシチとか、そういう類のアラカルトになります。



 カーシャ : ロシア粥みたいなもの。こちらは、蕎麦の実を、ご飯のように炊いたもの。玄米というか、オートミルのような感じで、朝食にすることが多いのだとか。ポーランドやウクライナなど旧ソ連系では、良く食べられているそうで、ボルシチの片割れ的な存在だそうです。

 昼時は、オフィス街立地のせいか、非常に混雑していて、けっこう広い店内でしたが、カウンターとテーブル席は、つねに満員状態でした。それでも、店の雰囲気とか、給仕してくれるベラルーシのお姉さんたちが綺麗な方ばかりで、たいへんに満足しました。



 ランチでは、ベラルーシらしさを味わうのは、無理かとも思うのですが、どれも、一般的なロシア料理屋よりは、かなりグレードが高いものだと思います。ちょっと、知らないと、アクセスがし難い穴場的な店ですが、かなりおススメかと思います。

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麻布は坂のまち

麻布は坂のまち

 △ 《 飯倉交差点あたり、外苑東通りから、麻布台、東京タワーを臨むビューポイント 》 : 



 このあたりから、正面にデカデカと、どこまでも付いて回る大きな東京タワーが圧巻、大好きである。とうきょうらしい眺めとしては最高だ。特に、タワーが雨にけぶって、最上部が雲のように隠れてるときの感じが良い。夜のほうが、もっと雰囲気が出る。



 とうきょうで、間違いなく、一番すきな町のひとつである麻布と言う町。一口に、麻布と言えども、そういう町名はなく、東麻布、南麻布、麻布台だとか、事細かに分かれた町名がくっ付いて来る。



 なにもかも麻布、全部、ひっくるめて麻布っていいたいところだが、その風情を体感できるポイントは、各所にあって、書き出すにはタイヘンだ。



 麻布を表わすパーツで、なにが、一番、目立ってるかといえば、それは、第一に、東京タワーが真近に見えること、そして、坂がやたらめったら多いことではなかろうか?

 《 もっとも急峻な、イタチ坂もしくは植木坂 》 :



 そんな、麻布界隈、数ある坂の中で、好きなポイントと言えば、この急峻な麻布永坂町/狸穴町の谷あいへと下る坂。真っ逆さまに、谷底へと下っていくような景観がなんともスリリング。この坂は、坂名を表わす標識が立てられていない。諸説あるようで、鼬坂(いたち)とも、また、この坂下から右手へと上がる=植木坂とも、混同されて、よくは分からない。自分は、植木坂が正しいように思える、高速道路に沿った永坂に並行して下る、細い坂道、情調があってよい。



 この赤い手すりが切れたあたり、右手に、かの島崎藤村が、晩年、暮らしていた旧居跡を示す石碑がある。谷戸には、季節柄、真っ白に咲き誇った水仙の群生と芳しい匂いを運んだ紅梅の樹があった。折りしも、黒い猫が、お昼寝に訪れていた。



 島崎藤村 : 大東京繁昌記(山手篇)より 「 鼠坂は、私たちの家の前あたりから東に森元町の方へ谷を降りて行こうとするところにある細い坂だ。植木坂と鼠坂とは狸穴坂に並行した一つの坂の連続と見ていい。ただ、狸穴坂の方は、なだらかに長く延びて行っている傾斜の地勢にあるに、ひきかえ、こちらは二段になった坂であるだけ、勾配も急で、雨でも降ると道の砂利を流す。こんな鼠坂ではあるが、春先の道に椿の花の落ちているような風情がないでもない。この界隈で、真先に春が来ることを告げ顔なのも、毎年そこの路傍に蕾を支度する椿の枝である。 」 島崎藤村語るところの植木坂、いわゆるイタチ坂を下ると、少し、開けた場所に出るが、再び、現在の表示で植木坂と思しき、もう一本、右手に上がって坂上に引き戻される。



 これと並走するように、東側に下る道を、狸穴坂と称している。このあたり、江戸時代は、電燈も無く、それは暗い竹やぶであったのだろう。その急峻な崖地を称して、魔魅(まみ)も棲むべき土地と謳われた。崖には、穴倉のような箇所もあり、タヌキが棲んでいたとしてもおかしくはないのだろう。



 それゆえ、このあたりは、麻布狸穴町(まみあな)という床しい名前を残されている。新撰東京名所図会には、こんな記述も見られる。 :



 「 狸穴町三番地の角を飯倉片町の東角を経て南に折れ、直に下る坂路をいふ。稍下れば道恰も馬ぼうを成して其右は凹谷なり。人家亦谷底に在りて、琴声幽かに脚下に起り、眺望亦清雅にして殆んど画中の観あり。 」  

  植木坂に通じて、クランク状に、再び、さらに東麻布方面の古川へとつながる谷底を下っていく最後の坂道が、鼠坂(ねずみ)である。こちらも、狭くて急な坂道である。坂道の果てには、平穏な麻布公園が待ち構え、麻布でも、庶民的な下町へと開けていく。外務省や大使館が多い山の手と、川沿いの商家との景観の違いを坂道がジョイントしてフォーカスしてくれる。なお、六本木アマンドがある交差点を基点として、六本木の高地から、南側方面、崖下へと下る坂道には、西側から、ご存知、芋洗坂、鳥居坂、永坂、そしてイタチ坂(植木坂)、狸穴坂、土器坂となる。



 狸穴町あたりは、その昔、藪が深く、文字通り、タヌキが出てもおかしくは無いような、寂しくうらびれた場所であったろうと思う。とくに、暗がりなら、黒いタヌキや狢などが出てこようものなら、ビックリしたに違いない。かつては、崖地から湧水もあったようなので、湿潤としたところで、魔魅(まみ)という名に相応しく、凹地(窪地)ゆえに、いまでも陰のエネルギーが貯まり易い場処のように感じた。なお、外苑東通りから麻布台方面、反対側へと下る窪地は、我善坊谷という。

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イスラエル料理 デビッド・デリ@三田/白金高輪

イスラエル料理 デビッド・デリ@三田/白金高輪

2004年オープン


 町を歩いていて、珍しいものに出遭うと、すぐに惹かれてしまいます。イスラエル系のデリ=デビッド・デリが、桜田通り沿い、魚藍坂下交差点からすぐのところにありました。駅だと、地下鉄の白金高輪から、古川橋方面へと徒歩5分ぐらい、大きな路面店なので、分かり易い立地です。



 イスラエル料理?って、食べたことありませんよね。”DELI”って言葉、よく聞きますが、もとはNYで、ユダヤ系移民が作った惣菜屋が起こりだそうで、その後、ニューヨークを初めとして、世界中へと広めていった軽食屋なのだそうです。つまり、このデリこそ、本場?のデリカテッセンのデリなのです。まぁ、地中海系のオーガニック・ファストフードみたいな内容ですね。



* 港区三田5-13-13 年中無休

11:30~15:00(ランチ) ~23:00

 ファラフェル&フムスセット(ランチメニュー) : 980円

☆☆☆



 これは、もう、1品1品、実際に食べてみないと、すべての味とかわかりませんねぇ。普段、我々が食べつけていない料理、かなり変わった風味と味付けで、まさにエスニックな世界です。昼時は、何種類かの一品を組み合わせたランチのみなので、基本的なラインを試してみました。



 まず、ピタパン(丸い形したナンみたいなもの)かベーグル(*ベーグルもユダヤ発祥のパン)を選びます。これを、右のマヨネーズみたいなヒヨコ豆をつぶしたペーストに付けて食べます。なかなか、濃厚系ですが、美味しい、でも塩っぱい。



* フムス(フンムス) : 中東圏のイスラエルだけでなく、トルコ、ギリシャ、キプロス、ヨルダン、レバノン、シリア、イラクなど広い地域で食べられている伝統食で、ひよこ豆をすりつぶして、オリーブ油、ニンニク、ねり胡麻、塩を混ぜて作ったもので、見た目はマッシュポテトにマヨネーズを混ぜた感じにも思える。



 盛り付けに、形式があるらしく、もんじゃ焼きのように土手状になっており、中央のくぼみに、オリーブオイルが、しこたま垂らされている。添えられたピクルスのほか、上に掛かっている、赤っぽい粉末は、どうやらスンマークとよばれるハーブらしい。これらを合体させて、肉など挟むと、フンムスがディップとなり、いわゆるピタサンドとなるようだ。 ファラフェル : 肉団子が、この店では、いろんな調理法でメニューに載っているが、売りらしい。やはり、ヒヨコ豆をつぶして、パセリやコリアンダーなどを混ぜ込んだ上、団子状にしている。



 こちらは、焦げ目が付くくらいに、カラッと揚げボールですが、かなりハーブ・スパイスが効かせてあり、見た目からは、まったく想像できませんが、味は全く違って、激辛な一品!印象的には、外側は、唐揚げ粉まぶし、中は、カレーみたいな、でも一緒に団子状態にして揚げてしまった感じ。コショウの刺激が強いせいでしょうか、かなりシビレます。ちょっと食べたことの無い、異色な食感に、ビックリ。 マラビ : ローズシロップ牛乳プリン400円(ランチとは別料金)

☆☆☆



 あまりにスパイシーだったので、波状攻撃に疲れ、癒すためにデザートも狙ってしまいました。バラの香りのミルクプリンと説明がされていたもの。かなり激甘、クドイような。



 印象としては、ハウスフルーチェ(笑)に食感が近いもので、プリンと言うよりは、ヨーグルトのようなモゴモゴした、まさにパンナコッタちゃん、みたいなものでしょうね。上部には、淡いピンクのソース=バラ水のシロップも絡めてあり、また、日本人には合わないであろう=松の実を油で炒った様なものも掛かって、ミントが添えられていました。



 コーヒー、紅茶は、ランチタイムにセットで付いてきます。コーヒーは、ちなみに、量も適度で、かなり美味しいです。話の種に、コーヒーと軽食で、見つけたら気軽に入ってみたらいかがでしょう。外人の占有率は、広尾や麻布十番ほどではありません。たしかに、雰囲気は変わっているかもしれません。



* メモ : イスラエル料理は、あと江古田にもあるようなのです。 

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大口通 鷲の湯@京急子安

大口通 鷲の湯@京急子安

創業昭和12年、国道1号沿い

ゆったり、広々とした黒湯銭湯

 大口・子安地区の近隣には、場所柄、たくさんの温浴施設が、ひしめく、この下町界隈。個人的な、おススメは、やっぱり、この鷲の湯(HP)さんですね。たとえ、ビルに建て換わっても、広々として威風堂々たる、横浜の銭湯に相応しい、おおらかさに溢れて、なにより、朝から晩まで、450円で、黒湯を始めとして、いろんな浴槽に浸かれる良さがあります。



 場所も分かり易くて、国道1号線沿い、横浜屈指の商店街=大口通商店街の出口付近、あるいは、通りを渡り、大口1番街を抜けて、さらにトンネルを潜って、京浜急行 子安駅から、徒歩5分強ぐらい。また、横浜そごう脇から、鶴見・川崎駅行きバスで、大口通下車、バス停の前になります。



* 横浜市神奈川区七島町151 フロント&浴室共に2F 

不定休  朝11:00~24:30

 黒湯(源泉水風呂) : ☆☆☆



 こちらは、左右の浴室が、それぞれ違う景観をもって作られており、日ごとに男女入れ替え制になっています。自分が行く時は、いつも、左手なんですが、それぞれに白湯、黒湯の浴槽のほか、露天風呂もしつらえてあるようです。詳しくは、HPで確認ください。



 その趣きは、弘明寺 中島館さんとか、井土ヶ谷 天然温泉くさつ さんにも似たコンセプトですが、こちらの鷲の湯さんが、こうしたスーパー銭湯的な顧客第一主義に基づく、複合的なフォーマットに最初に着手されたように思われます。この平成の時代に入って、なお、昔かたぎの商いとして、銭湯稼業を、熱心に取り組まれている姿勢が自分は好きです。

 黒湯 : 加水なし、2つの浴槽で加熱あり、循環仕様で、消毒もありですが、比較的、鮮度もよく、顧客数が多いためか、注入とオーバーフローのバランスが良いので、なかなか、肌合い、いいかんじの黒湯なように思います。



 ことに、サウナ脇に在って水風呂として使用され、源泉カランから、常時注入された、黒湯浴槽は、かなり、スベスベな肌触りも良いもので、夏場などは、爽快です。3つある黒湯の浴槽は、どれも深くて、長く浸かれないような作りであるのですが、鮮度感では、水風呂>岩風呂>円形内湯(少々カルキ臭あり)の順番でした。



 美肌に良く、冬場にも、よく温まります。銭湯機能としては、なかなか充実した、使えるし、おススメなスポットです。なお、嬉しいことに、カランには、シャンプーとボディーシャンプーが完備していますので、手ぬぐい持参で、いつでも入れます。入口付近には、軽食コーナーもあります。

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ミンガラバー@高田馬場

ミンガラバー@高田馬場

1997年オープン

リトルヤンゴン 高田馬場へようこそ 第3話


エスニック料理に、一端、ハマってしまうと、なかなか、そこから、抜け出して、大陸方面へと舵取りするのが難しくなる。東南アジア系のスパイシーな味わいの誘惑からは、なかなか離れられない。長い時間、ウダウダとしてしまうのが、常である。



 それにしても、人間は、毎日、どうして食べるのだろう。蕎麦、カレー、ラーメン店や回転寿司などが、コンスタントに繁盛する理由も分からなくも無い。人間、いちいち、今日は何を食べようか?などと真剣に悩んだりはしないからだ。ただ、赴くままに、コンスタントに手短に腹を満たせるものが、すぐそこ、ここに、待ち構えてくれれば、好都合なのだ。



 だから、深く考えずに、毎日、ラーメンでも、寿司でも、すんなり食べられるのは、すごく当然で、おおよそ幸せなことなのであろう。それに敢えて、反抗?して、なにかと、考えながら、今回は、これにしようかとか、いや、そろそろアレが食べたくなったなどと考えをめぐらせるのは、よほど可笑しくて、シンドイことなのだ。だから、万遍なく、いろいろなものに接していこうとすると、好奇心が、いつ磨り減ってしまわないか、心配になる。



 正直、モノを食べるのは、案外、テキトーな衝動でいいのである。食べたいと思うから、そこに行くのであって、面倒くさくなったら止めればいい。味をしめる、っていう諺があるけれども、自分は、結果より、過程を大事にしたいと思う。だから、本能の赴くまま、風任せで、いろんな店を訪れる。 前フリが長くなってしまったが、また、ミャンマーコミュニティーの地、高田馬場を散策である。JR高田馬場駅から、早稲田通りを行き、戸塚第二小学校正門前にある、雑居ビルの3階に、ミンガラバーがあります。同ビルには、エレベータを降りると、インド料理店もあって、紛らわしいのですが、向かって右手奥、左の店になります。



 店内は、ビル中とはいえ、天井も高くて、かなり居住性もよく、ゆっくり和めます。オーナーの旦那さんでしょうか、中国系らしく日本語が通じて、穏やかな人柄で好かれています。これまでの観察から、とかくミャンマー人が多いミャンマー料理専門店でも、ようやく初めて!!日本人が大半を占める、比較的馴染みやすい雰囲気のお店です。日本人ならリトルヤンゴンへの入門編として、恐れるに足らず、最適なお店、おススメです。



 なお、これまでミャンマー料理を食べた、印象を、ひとことでまとめるなら、至って、つかみどころの無い漠然としたエスニック味です。韓国やタイ料理、インド料理が、比較的に、はっきりした味付けで、辛さや甘さ、酸味がそれぞれ強く主張されていたのに対して、なぜか、ミャンマーは曖昧模糊としており、隣国のどれもが旨く合わさったような感じなのです。



 それを称して、説明しづらい味なのですが、食べつけると、案外、日本人好みの要素が多いとは思います。もちろん、味付けは料理人や出身地に拠るところも大きいとは思うんですが、こと東京のミャンマー料理店で感じる限り、曖昧模糊とした薄味であるか、ハッキリした味付けの2タイプしか無いように思えます。それで、この店の味も、至って淡白で、どこか物足りなさを感じさせます。



* 新宿区高田馬場2-14-8 3F 不定休

12:00~15:00(ランチ) 17:00~24:00 チェーオーピョウ : 1000円

☆☆



 ランチメニューもあったが、やはりミャンマー料理と言えば、麺類が充実なので、代表的な、太いきしめんタイプのあっさり味を頼んだ。特徴的なのは、白湯スープに、幅広なきしめん状の米麺と細いそーめんが、一緒に入っていること。なぜなんだろう?2種類の麺を入れる意味が不明。



 さらには、生卵が、落とされており、うずらの卵も入る。このバージョンには、豚ガツ、ハツ、レバー、それに鶏団子みたいなミンチボールが入り、上には、青梗菜が乗り、けっこうコショウ味が強い。ひとつひとつの具材はともかく、全体がチグハグと成らずに、案外、まとまっているのが、不思議な感覚である。でも、やはり味は、イマイチ。



 スープは、どちらかといえば、韓国のソルロンタンスープとか、カルグクスを髣髴させる。



 塩味スープのきしめんビーフン&そーめん入りなのだが、あっさりといっても、澄んだ印象ではなく、けっこう雑味が多く、しつこくもある。中華料理や韓国料理のスープが、よくエッセンスを惹き出して、洗練された美食なら、ミャンマー料理は、雑多なものの組み合わせで危うく出来上がっていると言えよう。



 肉団子をつけて食べる、サンバルソースみたいなチリベースのソースが付いてきますが、印象としては、甘くもあり、どちらかと言えば、ケチャップに似ています。



 ミャンマー茶 : 温かいお茶を頂いた、印象としては中国茶の黄金桂を薄めたような穏やかな感じのお茶だった。



 * メニューには、数多くの品があり、カオソーイに似た、ココナッツミルク味のもの=オンノカウツェというのもありました。タイのカオソーイ自体も、もとはラオスから伝わったとされ、ミャンマー、ラオス、タイはつながってるのでしょう。なお、マレーシア/シンガポール圏になると、これがラクサに成るのではと思いますし、タイでも、カレーそーめんがカノムチンと呼ばれたりもします。

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ハンバーガーレストラン テンテン ノエル ドライブ (1010 Noel Dr.)@用賀

テンテン ノエル ドライブ(1010 Noel Dr.)

2008年10・10オープン、

用賀 住宅街のスローなハンバーガーレストラン

ハースグリラーで焼かれた国産牛肉100%パティ


 田園都市線用賀駅北口から、駅前を走る427号線(瀬田貫井線)、用賀神社の鎮守の森を右手に眺めながら、緩い坂道を、桜新町方向へと上り詰めた頂上あたりに、ふいに、店舗が表れる。



 1010 Noel Dr.(テンテン ノエル ドライブ)とは、オーナーがかつて暮らした、アメリカの番地なんだそうだ。ファストフードには無い、対面式オープンキッチンにも近い、目の前でハースグリラーで焼かれた国産牛肉100%、スローフードなハンバーガーを食べれるお店、2008年10月10日にオープンしたばっかりです。



 閑散とした用賀駅前から、さらに離れた場所で、必ずしも良い立地条件ではなく、分かりにくい場所であるけれども、区民なら知っておいて重宝するお店でしょう。店内は、窓も大きく取られ、明るく、オープンキッチンスタイルですが、スペース的には、かなり狭い。カウンターを含め、4人掛けテーブルひとつで、9組しか入れない。ありがちだが、スツールが高すぎて、食べにくい。脱サラのように見受けられるロマンスグレーの優しげな方が、オーナーらしく、自ら、ひとつづつ丁寧に、調理を手がけています。



* 世田谷区用賀3-11-1 月曜休

11:00~21:00(ランチタイムなし)

 チーズバーガー : 980円

☆☆☆



 国産牛肉100%、かなり大きめなパティーを、目の前で、鉄板(グリルプレート)ではなく、ハースグリラーで焼き立てを味わえると言う、なかなか贅沢な一品。ハースグリラーは、ステーキなどを遠赤外線を効果的に使って焼くことのできるガスグリル。たしかに、肉質、肉自体のボリューム感と、焼きたて、旨味はバッチリなのだが、ハンバーガーとしての風情を全体的にまとめると、評価が難しい。肉以外、これといった、訴求感に欠ける。



バンズは、右手にあるグリドルで、軽く温められる、もう少し、焼き目を付けてもいいかとも思うのだが、肉もバンズも、柔らか路線らしい。イマイチ、素材感だけで、トータルな調理と言う繊細さに欠けるのは、そのあたりの勘所が不足しているみたいにも感じられる。



 チーズバーガーは、トマト、ピクルス、オニオン、レタス、付け合せにクレソン1本、オリジナルのタルタルソースが加えられ、オープンスタイルにて運ばれてくるが、ナイフとフォークで半分に切って食べるようだ。かぶりつけるようなバーガー袋が常備されていない不便さを感じさせる。



 セット料金のような、消費者に簡便なシステムをあえて取らず、単品注文を習いとしているコダワリが、やや高めな印象を生む。最低基本ラインで換算すると、ハンバーガー(900)+フレンチフライ(250)+ルートビア(350円)=1500円は、これは高いでしょ。

 フレンチフライ : 250円

☆☆



 五反田のフランクリンで見かけたようなあの巻き巻きタイプですね。揚げが緩いというのか、水っぽい味。あまり、おいしくない。



コールスロー : 250円

☆☆

  

 こちらの1品は、どれも、二人でシェアするぐらいのアメリカンサイズのように思える。味は、家庭的。コールスローより、寒い冬場には、ホットになれる=クラムチャウダー(500円)のほうが、案外、おススメかもしれません。△ 用賀商店街と呼ばれているのが、大山街道、旧街道筋の名残を残す、古い店舗も、ちらほら、残されているので要注目です。そんななかで、ビューポイントは、彼方に建つ駅ビルにして新しい用賀のシンボル、高層ビル=世田谷ビジネススクエア(用賀SBS)と、本来的な用賀のシンボル的存在である=鎌田酒店(写真では向かって左手の青い庇の店舗)です。



 鎌田酒店は、創業150余年、かつて賑やかであった大山詣での街道筋で、旅人に、おでんなどを振舞っていた茶屋のような形態から存在していたと言う場所です。店の脇には、土蔵部分も残されており、店上に掲げられた大きな金看板は、約80年前のものとか。

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タイ料理 クルン・サイアム 吉祥寺店

タイ料理 クルン・サイアム 吉祥寺店

東京で食べれるカオソーイ 第15話


 《食べ歩きの妙味》は、ちょうど、オセロゲームにも似通っている感覚があります。プライマルなグループともいえそうな四隅が埋まると、あっという間に、駒がめくれて行くのが自分でも分かります。それで、次々と同じようなお店を巡っていくことが重なるのです。



 それでも、1枚か2枚めくってみたところで、途中から、立ち行かなくなるケースも多々存在しています。そんなときには、店巡りも、ジャンルごと打ち止めになって、尻つぼみな結果に成らざるを得ません。ひとつのジャンルで、勢い、100店舗ぐらい、持ち駒がめくられて、自分の陣地へと組み入れられれば、そう、制覇したも同然な形勢なのです。



 *****************



 さて、引き続き、吉祥寺で忘れてはならないのが、クルン・サイアムでしょう。場所が、裏路地に混ざっているために、けっこうマイナーで地味なお店ですが、地下にありますので、吉祥寺のあの雑踏とは無縁の落ち着いた環境でタイ料理が食べれます。



 JR吉祥寺駅北口を降りて、サンロードを北上し、三浦屋があるビルが見えてきたら、左側へと回り込むように小路に入ったところ、小島ビルB1にあります。レンガ館モールとサンロードとの中間あたりの細道に面しています。あのごちゃごちゃした闇市マーケットの裏手のゾーンの一角になります。なお、支店は、自由が丘にもあります。



 地下へと狭い階段を下りていく入口だけは、なぜかしらピンク一色ですが、店内は、一転して、ほの暗い、居抜きで使用されたかのような古びた内装になっています。夢は無いけど、味だけは確かですね。



 * こちらで、珍しかったのが、水ではなく、プーアル茶が飲み放題だったことです。まるで、ラーメン屋桂花を髣髴させるような(笑)、冷たくて、真っ赤なプーアル茶。銀色のコップに注いで飲みます。辛い食べ物には、やはり、こういうサーブがあると助かります。



* 武蔵野市吉祥寺本町1-8-24 無休

11:30~14:30(ランチ) 17:00~22:00

 カオソイ : 1050円

☆☆☆



 カオソイは、ランチメニューに加わっていないので、一品料理として扱われるために、少々、調理時間も掛かるし、値段が高くなっていますが、味は、けっこうイケてると思います。この店に、独特な、かなり個性的な味付けで、スープは、とにかく、酸味が強くて、甘味が無いために、辛さが、時限爆弾的に火を噴きます。



 前述の南口 チャオ・チェンマイで食べたカオサイが、あっさり系(ある意味、現地タイ仕様)なら、このクルン・サイアムのカオソイは、メリハリが利いて、かなり刺激的で攻撃的な味わいです。スパイシーで、辛さが好きなひとには、おススメの個性派カオソーイです。



 トッピングの揚げ麺は、その場で揚げているみたいでした。あと、特徴的なのは、別皿に盛られてきた、薬味が、大充実でした。特に、ショウガの千切り、これが、入ると旨さが惹き立ちますね。パクチーや、香草類のバランスも多めで自分好みでした。



 ただ、ちょっと辛さが深追いしすぎなところもあり、ココナッツ味が少なくて、甘味に欠けて、酸味が強すぎました。個性的であるのは、好いとは思いますが、人によって好き嫌いが分かれる味ではあります。



 なお、麺は、日本式で、かなり細め、1玉半ぐらいのボリュームはありました。なんでも、北海道ラーメン系のものを使用しているとのこと、なかなか、美味しかったです。



 鶏肉は、骨付きではなく、唐揚げに使用するような大きなさのものが、ゴロゴロと多数入ってました。とても、丁寧に作られた一品と思います。その分、値段は高めかとは思いますが。

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京成臼井駅前 うなぎ 川よし

京成臼井駅前 うなぎ 川よし

地焼きの鰻が食べれるお店


 鰻を食べるんだったら、もう地焼きでないとダメだ、そう思い始めて久しい。同じような想いに共感してくれるお店を探しては食べに行くことにしている。好きな蒲焼きだもの、どうせ食べるなら、美味しいもの、自分が贔屓にするお店を探したいものだ。



 川よしさんは、京成本線 臼井の駅前、ホームから、うなぎ 蒲焼きと書かれた青いのぼりが、おいでおいでと誘うように、寒風のなか、はためいてるのが見える、臼井駅北口の出口、直近な立地にある、けっこう見落とし勝ちで、ちょっとした穴場の優良店。



 商売的なスタンスは、店の外観から窺い知れるように、冴えない、地味で田舎臭いものですが、先代が川魚の問屋業を始めてから、はや78年の地道な歴史、鰻屋として店を構えたのが、京成の臼井駅ができた頃、今から25年前という古株にあたります。



* 佐倉市稲荷台1-10-2 木曜

12:00頃~13:30 17:00~22:00頃

 東京でこそ名は知れてませんが、地元では、けっこう有名、昼間は客も疎らですが、夜ともなれば、予約が入り、白焼きで一献傾ける老輩が、大挙訪れます。鰻好きは、噂に聞こえて、もちろんのこと、遠方から、馴染みのお客さんほど車を飛ばしてやってくるお店なのです。お店は、ご主人と女将さん、娘さんの3人で回している、こじんまりとして家庭的なお店です。鰻好きなひとたちだけに教えたい隠れ家的存在のお店。



 佐倉には、前に紹介した、歴史ある趣きのうなぎ割烹 玉家さんが他に有名ですが、成田まで向かう手間を考えるのなら、ここ臼井は、駅前のロケーションにあり、かなり穴場だと思います。カウンターとテーブル席、奥には、座敷も構えています。



 店の敷地内に、2本井戸が掘られ、調理場の奥に、立て場があって、井戸水で、鰻を活かしていました。鰻は、全て、愛知県一色産で、お客さんが注文されてから、鰻を捌いて、焼きます。一切、蒸しはしていません。席に着いてから、鰻重が運ばれてくるまで、約20分~30分は待ちます。



 ご主人とも話したのですが、やっぱり鰻本来の風味や持ち味を活かすには、蒸しは必要ないとのことで、意見が一致しました。よって、川よしさんは、千葉でも、数少ない、関西風の地焼きオンリーなお店なのです。 川よし重(鰻重&白焼き2ウエイ) : 3500円

☆☆☆☆ (2段)



 この店に、並だとか上といった野暮な区別はされていません。1ランクの鰻があるのみ。だからと言って、ふつうでもなく、それなりに上物と目される鰻が、鰻重か、白焼きで食べれます。鰻重なら、小鉢、お新香、肝吸いが付いて、2100円。白焼きなら、単品で、1400円で食べることができるという、庶民派納得のお値段。なんとも魅了されるスタンス、さすが鰻王国=千葉県への入口ですね。



 そして、白焼きも蒲焼きも食べたいと所望すれば、このように合体した、2段重ねの、川よし重を作ってくれます。蓋を開けますると、上段に、白焼き、下段には、鰻重が香ばしい匂いを放って収まってございます。なんと至福な瞬間でしょう!



* 焼きは、残念ながら、炭焼きではなく、プロパンガス。千葉県で、炭を使っている店は、少ないと思いますので、これがスタンダードなのかもしれません。炭の焦げた味わいが付かなくて、却ってあっさり仕上がるんではないでないでしょうか。焼き場は、白焼き用と蒲焼き用に分けて、それぞれ1台づつあるという念の入れよう。

 鰻重 : (単品なら=2100円)

☆☆☆☆



 やっぱり蒸しを行わずに、捌いて、すぐさま焼くだけの地焼きは、鰻好きにとっては、ほんとうに、たまらない逸品です。鰻らしさが、まるごと出るというのか、その分、素朴で簡素な味わいでしょうが、やっぱり珠玉です。とくに、初冬のこの時季、一年でも、脂が乗り切って最高の味わいとなります。



 都内では、ほとんどの有名店が、ある程度、見込み生産で下ごしらえされ、たしかに客を待たせない云々はあるのですが、そのために蒲焼きの生命線である鮮度が著しく低下してしまい、ボソボソになるか、あるいは、それを取り繕うために長く蒸したりもするのです。作り置きでは、捌きたてとは程遠いような鮮度で出されて辟易する原因になるわけです。



 やはり、こと鰻に於いても鮮魚ですから、生簀から揚げて、捌いて、焼く作業工程のすぐ後に食べれるようなお店でなければ、その旨さを有り難く頂戴することは叶わないと思うのです。それでこそ、蒲焼きの妙味なのですから。都心のランチタイムで、すぐに運ばれてくるような、陳腐な、うな丼は、ありえない反則技といえましょう。



 調理上、地焼きと蒸しの大きな違いは、鰻の脂ののり方でしょう。焼くだけですと、身のほうは、ほわほわ~と軟らかくなっていて、皮は逆に、未だ硬め、それに焼きの効果で、多少、パリパリに近くなってきますので、そのコントラストが鰻を食べているという感じになりますし、皮と身の間にこそ、旨味と脂分が凝縮されてるんですが、それが損なわれずに、ジューシーにダイレクトに味わえて、感激すること請け合いです。



 蒸すと、脂が落ちてしまい、それを無理に最後、表面までパリッとしあげようとすると、全体から水分も飛んでしまって、パサパサ、もしくは、ぼそぼそとした食感のわびしいものになってしまいます。品を保って、上手に仕上げるには、長い時間の蒸しの作業は好いかもしれませんが、そうすることで、単に歯の無い老人食に成り変わることが、一番、危惧されることなのです。鰻を捌くことや、蒸す過程で、鰻のよさが、すべからく引き出せるわけではなく、あくまで、品質の良い鰻を、いかに鮮度を保って、そのまま焼き上げるのかが、まず大事、そんな基本事項こそが、その美味しい鰻にありつける善い勝負だと思います。



 さて、こちらのタレは、かなり甘めで、それ自体は名代のものとは違って期待できません、まぁ、千葉~埼玉方面では、ごく普通なもの。と書くより、こちらの蒲焼きは、どちらかといえばタレに頼らない、つまり、鰻そのままの質感を追究しているストレートな直球勝負のタイプだと思うんで、案外とあっさりめではあります。



 こちらの鰻重は、ご飯自体も、さらに美味しくて、聞けば、自家製、実家のお米を使用してるとのことでした。米は、鰻重のいのち、生命線でありますから、そのあたりを理解してらっしゃる、ご主人は偉いです。ご飯の量は、けっこう大目です。



 肝吸い :  ☆☆ 肝焼きは基本的には、ありません。そのかわり、捌くたびに出る肝で肝吸いを造ります。 肝吸いは、ごくふつうの家庭的で凡庸で素朴なもの。さっと、湯引きした肝は美味しいです。



 お新香 : ☆ おかかの掛かった白菜とべったら漬けのような沢庵、自家製のもの。家庭的。

 白焼き : (単品なら=1400円)

☆☆☆



 個人的には、やっぱり鰻の真髄は、蒲焼きにあるという主義なので、どちらかと言えば、やっぱり軍配は、蒲焼きのほうがおススメできます。とくに、こちらの白焼きは、酒に浸すとか、そういう細工を、まったくせずに、そのまんまを地焼きしていますので、もちろん鰻そのものに自信がなければできない産物。食感は、まるで、ふっくら焼きあがった穴子と見まがうような味わいになるので、濃厚な鰻をイメージしていると、すこし、物足りないと逆に思ってしまうほど、ナチュラルで、あっさり生一本な一品なのです。



 身は、プリプリして、ほわほわ~っと皮はパリッと、ふっくらした鰻の旨さの醍醐味が思う存分味わえます。個人的には、塩も合うとにらんだのですが、こちらの生わさびでなく、野暮な練りわざび醤油は、ちょっと味を損ねてしまう可能性もあって、あまり好きではありません。だったら、素のまま、食べたほうが美味しいです。でも、レベルは、かなり高くて、他では食べれない味わいです。



* 全体的な感想としては、地焼きのみで、鰻そのままを無理せずに活かした調理法なので、あっさりして、自然な感じです。捌きも丁寧で、骨の当たりは気になりませんでした。川魚料理の王道、地焼きの妙味は、洗練度合いからすると、田舎臭いとも映るでしょうが、けっして上品とか、洗練された次元とは皆無の素朴な良さに溢れています。



 地焼きの妙として、最初は、多少、脂っこいと思ってしまいますが、川魚として鰻本体、そのものから生じた、天然起因の旨味エキスですから、それらを含めて、鰻のほんとうの醍醐味が、まるのまま、味わえるのでは無いでしょうか。ですから、脂っこさが嫌いな向きには、あるいは鰻を食べつけていないひとには向きませんが、ほんとうに鰻のよさが分かる人が通う店かと思います。



 もちろん、鰻だけでなく、見たところ、日本酒も、かなり、いろいろと揃ってますし、廉価で呑めます。なにより、オヤジさんの鰻に対する誠実な想いが伝わってくるお店です。あまり能書きを垂れる下町の某店はさておいて、此処にたどり着けば、まっとうなものが食べれるっていうことが分かります。名代の店とか、伝統、秘伝のタレとか、そういう文言なしに、ゆったりと、あっさり、旨い鰻をいただけて、美味しい日本酒も呑める店です。

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割烹 日本料理 新橋 ひろ作 昼時の日本蕎麦

割烹 日本料理 新橋 ひろ作

玄人はだしの石臼自家挽き蕎麦 


 前菜をひととおり食べ終わった頃に、既に、ある程度の満足感は得ているが、その後に、メインとなる手打蕎麦が控えていることを思うと、なお一層、愉しみというものであろう。夜の割烹がメインで、昼時は、ほんの道楽と、ご主人は謙遜なさるけど、流石の逸品尽くしに連れ合ったお客さんの顔は、みな満面笑顔であった。



 5. 手打蕎麦 : ☆☆☆☆



 ひろ作さんを評価する際に、特徴的に語られることの多い、自家製の手打蕎麦。蕎麦打ちに関しては、修行することなく、自己流にして、まったくの素人、手遊び等、ご主人は、大いに謙遜なさっているのだが、食べれば分かるように、東京でも屈指、出色の誉れ高い。



 店内に入ると、真っ先に目に付くのが、カウンター隅に置かれた石臼があること。ご主人自ら、石臼自家挽き蕎麦を打つ、その意気込みと職人魂が伝わってくる。



 聞けば、挽きぐるみとして使用しているのが北海道産の蕎麦粉、それに長野安曇野産をミックスしたもので、蕎麦を打ってるとの事。切られた蕎麦は、丁寧に、一人前ごとに紙に巻かれて、保管され、そのつど湯釜に放たれ、蕎麦に湯が回ったと同時に、揚げられ、一端、水場で洗われて、すぐさま再びボウルのなか、氷の冷水で、〆られて笊で提供されます。

 蕎麦 : かなり細めな、手繰りやすいもの、みずみずしく、とても美味しい。蕎麦の甘味と風味が程よい。個人的に心酔している、蕎麦打ち名人=石井(古拙)さんに肉薄するような、すばらしい出来映えに感嘆。蕎麦打ちの職人は、優れた料理人でもあることを証明したのが、同じミシュラン☆で評価された古拙だとするならば、日本料理の職人とて、十分に旨い蕎麦が拵えることが可能と知らしめたのが、ひろ作なのではなるまいか?



 つゆ : やや辛めながら、程よい。薬味として、生おろし山葵、ネギ、京都産の辛味大根が付けられる。そのつど蕎麦が茹でられた汁が、そのまま蕎麦湯となって、すぐに出される。かなり濃厚で美味しい蕎麦湯を、残った薬味とツユで堪能する。

 6. お菓子 : デザートとして、杏の甘煮、ゼリー添えが出された。杏は、より大き目のものとして、国産より、カリフォルニア産を使ってるのだと言う。美味しい。

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割烹 日本料理 新橋 ひろ作にてランチを堪能する。

割烹 日本料理 新橋 ひろ作にて、

ミシュラン3年連続☆達成のお店

蕎麦好き垂涎の昼ランチを堪能するの巻

(PART-1)


 日頃からB級ばかりの食生活と思われそうなので、たまには、Sクラスも混ぜて語ってみます。ひろ作さんは、知る人ぞ知る、新橋最強ランチと目される、新橋駅、烏森通りから、小路に入ったところにある、文字通り、路地裏の小さな隠れ家、とっておきの秘密の場所。

 

 2007年、ミシュランで採り上げられて、以来、3年連続で☆を維持している実力店。それでも敷居は、高くなく、奢ることなく家庭的で、初訪であっても、とても丁寧に応対してくださるサービスが好評です。もちろん夜の食事こそが評価の本筋でしょうが、昼時には、常連でなくとも、お料理の評判に預かることが叶う。嬉しいことに、格安のランチで庶民を楽しませてくれる、有り難くも、超優良店です。



 カウンター含めて、席数は、5席と、テーブル席1つ、従って、自ずと、その誠実な営業スタンスが知れるというものです。1日、わずかに6組程度しか、その珠玉の世界を預かることができない。かなり前から予約必至のお店として君臨していています。



* 港区新橋3-6-13(昼夜、要予約のみ) 土日祝休

 昼ランチ : 1800円

☆☆☆☆☆

(もちろん満点、この値段で、この内容は、まさに良心とも、奇跡とも)



 おまかせランチ。ときどきの季節の素材を旨く採り入れ、日本食の基本に則ったなかにも、かならず、どこか、さりげなく、ひと工夫仕事された、すばらしい一品の数々が、お通しから、揚げ物、刺身などへと進められ、〆には、蕎麦会席のごとく、こちらの特徴である自家製の手打蕎麦が振舞われて終了する。



 この日のランチメニュー(参考まで) : 



1. 先附 : まず、先付けとして、写真には無いが、自家製の胡麻豆腐に、程よい出汁が掛けられたものが、山葵の薬味を乗せて出される。この品に関しては、ごくふつう。



2. 向付け : 続いての前菜は、お造り、大トロの表面をあらかじめ火で網目跡が付くくらいに軽く炙り、それを薄い切り身に仕立てた刺身に、ネギなどの薬味を天盛りとして、一味唐辛子をひと振り当て、醤油タレを落としたもの。まぁ、酒の肴のようなものか。

 3. 揚げ物 : 鹿児島産だという、初物の新タケノコを、やはり軽く火で炙り、焼き目を付けて、それをサッと天麩羅にして揚げたもの。青みは、ブロッコリー。非常に、食感の妙味と言ったものが良く感じられる、すばらしい天麩羅。日本食の醍醐味を、この矩形にしっかりと詰め込んだ、なかなかの会心作とみる。



 なお、山椒塩で、いただくように、小皿には、青い山椒の実を混ぜ込んだ塩が出されていた。



4. ご飯 : イクラおこわ、椀物かと思いきや、蒸し器で蒸された、ご飯。蓋碗に入れられて、イクラが乗せられており、ご飯からは、ほんのりと生姜の汁が香る。酢の味もすることから、鮨をイメージして、ガリの汁を使用しているように推測される。蒸し器から取り出した際には、茶碗蒸し、かと思われたが、おこわであったこと、その意外性はあったが、味的な印象はあまり、パッとしない。



* この後の蕎麦などについては、次回PART-2につづく。

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とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

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