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ジャコの遺志を継ぐものたち

ジャコの遺志を継ぐものたち



 9月は、ジャコ・パストリアスの命日であるから、季節柄もあって、意外と、しんみりしてしまう。生前、ジャコと演奏したこともある、フランスで活躍するビレリー・ラグレーンの新作=エレクトリック・サイドを聞く。



 ひさびさ、パワフルな演奏で、アルバムタイトル通り、エレクトリックなセットリストで、いわゆる純系なフュージョンであった。ベースは、いま、お気に入りの、アドリアン・フェローである。まだまだ、参加アルバムが少ないために、彼のクレジットを見かけると、つい聞き入ってしまう。



 このアルバムでも、ベースのフレーズだけ耳を澄ませば、相変わらず、すばらしい。ジャコとアンソニー・ジャクソンを足して、2で割ったような、的確に、演奏環境のダイナッミズムに反応して、粒立ちの良い音を投げかけられる、逸材である。すばらしい!

 そして、さらに、もう一枚。ジャコの育ての親ともいえそうな、ジョー・ザヴィヌルの遺作。彼が、逝去する、ほんの2ヶ月前、75歳を祝うバースデー・コンサートのライブアルバムがリリースされていた。相変わらずの、ワールドワイドなザヴィヌルサウンド、テクスチャーは、変幻自在、なんでもありの芋煮会である。



 ザヴィヌルが率いるバンドメンバーで、文字通り最後のベーシストとなった、モーリシャス出身のリンレイ・マルトがバンドの鍵を握っている。いやぁ~リンレイ・マルトは、スゴイ!剥き出しの感性に裏打ちされた、ナチュラルなベースサウンドを感じさせ、ジャズベで、グイグイと迫るあたりは、やっぱり、ジャコの野生児たる雰囲気にも重なって、大好きである。



 リンレイ・マルトとアドリアン・フェローは、仲がよく、譲り合いながら、競い合う、若き天才どおしである。ふたりとも、個性は違うが、ベースが好きなことには変わりないだろう。ジャコの遺志を継ぐものとして、リンレイ・マルトとアドリアン・フェローは、いま、やっぱり、自分の中で、一番、全盛時にジャコが醸し出したエネルギーの迸りを感じさせるに相応しい、若手ベーシストの雄であろう。

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インタビュー・ファイル・キャスト 2008.9月号、上原ひろみ 巻頭特集インタビュー110ページ!

インタビュー・ファイル・キャスト 2008年9月号(Vol.38)

巻頭特集 110ページ! 上原ひろみ・ロングインタビュー




 新潟で、ローカルなタウン情報誌=月刊 Niigataを企画している、ジョイフルタウンという出版社が、年二回、春と秋(3月と9月)にリリースしているのが、ページ数にして、優に700ページを超えるであろうかという、アーティストへのインタビューだけという、広告掲載もあまりない、個性的な音楽雑誌である。



 タワーレコードや、HMV店頭など、限られた場所、書店でしか扱いがないうえ、お目にかかれるのも、春秋のみという、変わった形状の雑誌であるが、内容は、かなり充実している。



 今秋号は、そんななか、歌を唄うひとではなく、ピアニストとして初めて巻頭ページ、それも怒涛の110P!ロングインタビューを飾った、上原ひろみです。インタビューの収録は、2007年、9月来日時から、始まって、2008年、4月と8月2回、合計で4回にも及ぶ大作であります。



 これまでも、このINTERVIEW FILE CASTは、上原ひろみとコンタクトを緻密に取っているらしく、通巻32号では、フジロック参戦時に、通巻33号では、アルバム、スパイラルの完成インタビュー、通巻35号では、タイムコントロール完成時に、やはりインタビューがなされている。



 20代の女性アーティストが、あの有楽町国際フォーラムを、コンサートで年に数回もファンで埋め尽くし満員、ソールドアウトにしてしまうのだから、上原ひろみは、超弩級のバケモノであり、大西順子や、山中千尋などとは比較にならぬ、いまもって世界のヘッドライナーなのである。



アメリカで、世界進出への足掛り、CDデビュー契約が決まったとき、たいへんな苦労があったろうと思う。ただでさえ、男性上位のJAZZ畑であるし、背が低くて見栄えのしないアジア人、しかもピアノというインストで勝負する環境下において、多くのミュージシャンを味方につけ、凌ぎを削りながら、HIROMIとして、やっていくことには、相当な覚悟が居ることなのだろう。



 それでも、HIROMIは、バークリー在学中にジャズの名門=テラーク・レーベルと契約、バークリー音楽院は主席卒業、日本ゴールドディスク大賞受賞、オスカーピーターソンの日本公演の際に、オープニングアクトを務め、イギリス最大のロックフェスであるグラストンベリー・フェスティバルに出演、武道館ではチック・コリアとのデュエット:コンサートも完遂、4度目となるニューヨーク・ブルーノートでの1週間ぶっ続けとなる公演、しかも1日2公演ですから、全て、こなすという、驚くべき、勢いで、いまも、青春を駆け抜けている。



 白人でないにせよ、およそRIHANNA(リアーナ)のような歌唱力、美貌、そしてプロポーションがあれば、別に怖いものなしだが、実力本位のJAZZ世界で、バンドのメンバーと共に世界を牽引しながら、頑張っていかねばならないから、よほど大変であろう。



 世界のヘッドライナー=HIROMIは語る。 : 「 だって、クラブ廻りやフェスは大事なんです。一生修行の身ですから。 私のミュージシャンとしてのピークは65~75歳ぐらいですね。 」

 世のなかに、ひとは、いっぱいいるけれど、やはり、それ特有のオーラがあって、人を惹き付けるのに長けたひとも少なからずいるはずだ。宮﨑あおいも、そうであるが、上原ひろみも、そのひとりではないだろうか?年齢が若いとか、女性であるからとか、JAZZのジャンルとか、そういう一括りを掻い潜ってまで、ひとを魅了させる何かが彼女にはあるのだろうと思う。



 それを才能というのなら、彼女は、大きなステージで、世界と言う大きな舞台で、ピアノを介在して、我々に、メッセージを投げかけてくれる。ときに、それは優しく、また、激しくも、さまざまな、うねりとなって、HIROMIは、何かを伝えようとする。いまは、未完成かもしれないが、これから、ますますキャリアを重ねていくに従い、もっと、大きな成果と飛躍が自ずと、もたらされるであろう。



* このインタビューを読む限り、非常に、伝わってくるのは、上原ひろみが、思った以上に、プロ根性に小学生から充ち満ちているだということ。それは、彼女の生来からの負けず嫌いであったり、ひと前で自分がピアノと言う楽器に座ることで、何人ものひとを喜ばせ、感動させるという原体験から、汲み出された天性の自覚のモトに仕事をしてる感じを、改めて感じました。



 HIROMIのコンサートに幾度となく足を運び、会場で、魂を射抜かれ、CDを聞きながら耳に、その響きを感じ、そして、また、この奇特な、ほぼ雑誌の編集長の偏愛とも?執れるような貴重なインタビューを読む中で、彼女の音楽観、人生観がより明確になっていけるような気がします。

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中華蕎麦 とみ田@松戸駅東口商店街

中華蕎麦 とみ田@松戸駅東口商店街

(茨城)大勝軒系、行列が絶えない人気店


 つけ麺を追いかけて、遂に、松戸まで来てしまった。頑者を、まったく、なおざりにしているわけではないんだろうけれど、やっぱり、川越には、鰻を食べに、わざわざ出掛けているので、あの行列を眺めながら、うっかりとラーメンを食べるまでには至っていない。



 そもそも、大崎の六厘舎に並ぶことから、自分に火が付いた、つけ麺を究める旅。六厘舎と寸分違わぬ旨さを秘めたのが、この松戸にある、とみ田。店には、池袋大勝軒の山岸さんの写真と額が飾ってあります。



 JR松戸駅、東口、なかなか、ゴチャゴチャした場所だが、ヨーカドーへと至る大通りの1本、線路寄りの道、つまり住友銀行脇から右折して、5分ぐらい歩くと、やがて行列が見えてくるが、古びた東口商店街の一角にある。



* 松戸市松戸1339 水曜休

11:00~19:00(売り切れ仕舞い)

2008年、9月25日~30日連休となるそうです。

 店に近づくと、案の定、静かながら長い並びが出来ていて、土曜日、午後2時は、とっくに過ぎていたのだが、ざっと30人近くはいるだろうか。先に、食券を買ってから並ぶ方式なので、それに従って、ひたすら待つ。



 先頭の10人ぐらいまでに食い込むと、椅子席に在りつけて、座って待つことができる。それにしても、ちょうど店脇のビル陰になった場所なので、夏場でも、なんとか待てそうな気がする、六厘舎の夏場は、ともかく日なたで逃げ場がなく、まさに地獄だった。



 今回の並びは、予想通り、ノロい歩みながら、ジワリジワリ動き、キッチリと、待ち時間=1時間ぐらい、席に着いて、ラーメンが運ばれて、食べ終わるまで、所要時間にして20分ぐらいだった。なんやかんやで、計1時間半ぐらい。大黒屋本舗時代から、店舗改装して、入口脇に自家製麺のできる部屋をこしらえた。



 従って、店内は、思ったよりも狭く、カウンターが6席とテーブル席が1つで4席、これが、来た人に対して、食べ終わった席の具合から、呼ばれて席に着くシステム。



 行列時も、細かな注文がなされ、席に着いても、店主のキラッと光った厳しげな眼差しのもと、スタッフがキビキビと動いて、なかなか、気持ちが良い。女性に対しては、少なめバージョンへの希望を募ってくれる、その際に、チャーシュー・サービスとか、心配りがアナウンスされる。これがあるせいなのか、行列に混ざっていた女性の数は、意外と多かったのが、とみ田の特徴。



 けれど、スタッフ自体が機敏であるとは思わない。むしろ、ふつう。逆に、店主は、これまで、幾人も見てきた中で、ピカイチに光っていた。なんとなく、勘だが、この店主、剣豪の如くに、かなりデキル人と見受けられた。 つけ玉 : 900円

☆☆☆☆



麺 : ☆☆☆



  濃い目の急先鋒である、全体的な雰囲気は、それなりに六厘舎と似通っているものの、やはり、それぞれ、微妙に個性が違う。麺だけでいえば、かなり、しっかりとしていて、存在感がある。国産小麦が持つ、甘味や旨味は惹き出ていないように思えるが、麺の持つ主張は、生かされていて、まぁ、旨い。



つゆ : ☆☆☆☆



 これは、これで完成形のような気がする。はじめ、酸味が強く感じられるが、食べ込んでから馴れるうちに、それからは、甘味オンリーとなる。塩っぱさは、やや少なめで、六厘舎ほどの尖がって抜け出た訴求感は少ないものの、バランスもよく、たとえて、味にふくらみがあり、全体がまろやかに広がりがある。



 シャープさや、輪郭のハッキリとした個性は六厘舎に譲るものの、ゆず胡椒の使い方も下品でなく、ワンポイント的に咬ませているところが、好感が持てる。全体的に、偏りなく、素材の持ち味を、それぞれ旨く、落としこんでいる感じで流石である。無化調。味云々でいうと、個人的には、六厘舎に軍配を上げたい。



 つけ麺の場合、スープが冷めると不味く感じるものだが、この店のスープ割りは、あっさりめと濃い目の2パターンがあり、濃い目は、まさに、仕切り直し、あったかいまま、お代わり的に使えるので嬉しい。その際に、チャーシューが再び投入される、心遣いありで、なお嬉しい。

 この店で、正直感じたことは、店主の真剣な眼差しと、気合勝ちと言ったような、ストロングスタイルがもたらす、プラス面である。丁寧な調理、的確な指示、細やかな気配り、何もかにも群を抜いている。陣頭指揮を店主が取りすぎているきらいもあるが、いまのところは、いいのかもしれない。なにより、ラーメンを愛するであろう、その気を抜かない、情熱に打たれる。潔い。



 そうはいうものの、海苔、味玉、メンマ、チャーシューなど具の単品については、とくに惹き付けられるものがないのも、この店の特徴かもしれない。全体のトータリティーこそ、看板で、何かが飛びぬけ特徴的になることで、それが極端に崩れることを善しとしないためであろうか?ともかく、すべて食べ終わって、美味しかったのひとことが伝えられる、それが、なにより完成形の証であるような気もする。 気合注入、ラーメンに賭ける闘魂なら、山岸さんの薫陶あるのみ。ということで、此処にも、飾られていました、額です。

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JR我孫子駅ホーム、弥生軒の唐揚げそば

JR我孫子駅ホーム、弥生軒の唐揚げそば

創業昭和3年、裸の大将こと山下清も手伝っていたという変り種の老舗



「 ぼくがはたらいていた弥生軒のおそばおいしいよ 山下清 」

▽ プレートが下がった、マストな6号店
ところで、弥生軒って知ってますか?品川駅には、常盤軒、大船駅なら大船軒、高崎駅なら、たかべん(高崎弁当) 、接続の電車を待つ間、あるいは、乗り換えの時間に、せわしく食べる駅のスタンド、普段、何気なく見過ごしているような駅のホームにも、それぞれ歴史ある、お店が実はあるものです。



 《 いたるところに弥生軒あり!表向きが売店、裏に回れば立ち食いソバ屋 》 



 弥生軒は、常磐線我孫子駅ホームの各所に散らばってあり、売店も含めるとかなりの店舗数で、うち、立ち食い蕎麦のスタンド店が3店舗ある(天王台にも1軒ある)ちなみに、ホーム内には、キオスク関連の売店はなく、改札を出た脇にはあるのだが、国鉄当時からの弥生軒との並々ならぬ関係が伺われる。



 我孫子駅のホームにある、ローカルな立ち食い蕎麦屋さん、それだけなら、なんということもありませんが、名物が、大きすぎる唐揚げが乗った、そば(うどん)です。あの裸の大将=山下清画伯が、若い頃、働いてたという伝説付き(笑)で、有名でもあるのです。



 山下は、昭和17年から5年間に渉って従事しており、当時は、駅弁も販売していたことから、主に、そのパッケージ=駅弁の顔とも言える包装紙を山下の絵が飾っていたと推測される。今となっては、販売されていないので、往時の写真等で偲ぶより他はない幻の駅弁なのだが、売れ子だった画家が駅弁に絵を描くなど、かなり贅沢なことかと思う。芸術家が多く逗留していた、文化のある街=我孫子だからこそ、さりげなく成立していたことかもしれません。 今回のアプローチは、これまで見てきた、川崎大師門前のみしまやさんの竜田揚げそば神楽坂 翁庵の冷やしかつそば などの系譜に繋がるものですが、弥生軒の場合、アクセスがし易く、しかも、特大の唐揚げが何個でも、丼に入らないとかそういう理由は除くとしても、かなり安い値段で食べることが可能なので、非常に特徴的なのだと思います。わざわざ、遠方から電車で、この唐揚げのために食べに来る人も多いということで、頷けるかなとも思います。



 ごらんのように、ちくわ天も、イカ天も、かき揚げも旨そうなんです。ちょっと前までは、あなご天っていう丸ごと一匹もあったらしいんですが、今は、廃メニューとなっています。是非とも、復活願いたいです。

 唐揚げ1ケ うどん : 320円(近々値上げするらしい)

☆☆



 無難なところで、唐揚げ1ケバージョンを喰らう!見るからに、巨大な唐揚げが、で~んと乗っている。基本的に、唐揚げは、希望通り、何個でも追加可能な体勢にはあるものの、もとから小さめな丼に、見るからに大きめな唐揚げを乗せていくことすら、不可能なことと言えよう。(* 唐揚げ2ケからは、若干大きめな丼となっていますが。)いくら、一個が80円とはいえ、400円で2個、欲張ると、後で後悔することになる。



 時間調整で、入った駅そばで、食べるのに悪戦苦闘してしまい、思わず、電車を見送る、なんてことが起きそうなのだ。



 唐揚げ : 生姜風味が効いていて、なかなか味的に、美味しいと思う。肉の質感もダイナミックに感じられるほど、大振りなもの、品質もそれなりに良いものを使用しているようです。おススメ。 唐揚げうどん : 事前に、蕎麦は意外とショボいらしい、との垂れ込み情報があったので、好物のうどんと相成った。いくらか細めのうどんで、なかなか、食感がよく、浸け置くと、ツユが染みて、いい感じになる。大振りな唐揚げと思いがけず時間をかけて格闘している間に、おもわず色が茶色になりかかった、うどん、この構図が、なんともシュールな構図で◎である。



 ツユ : これが、塩っぱいよりも自分には、かなり甘めなので、最初は香りがいい、なんて油断していると、だんだんと飽きがきてしまいます。関西風ではなく、もちろん関東風ですから、醤油の色は濃いですが。



 《 それで、どうなんだ?と言われれば、もちろん、コレはこれで在りだ! 》

* ちなみに、最初が6号店、次に訪れたのが、8号店である。オバサンとの相性、店の雰囲気、大きさなどが微妙的に違う。ホームを隈なく、端から端まで巡り歩き、弥生軒、全店制覇して、唐揚げバンザイ!を叫ぼうではないか!




しかし、泣、10月1日から、値上げ!唐揚げ1ケ=100円、唐揚げそば1ケ=340円、唐揚げ2ケが440円になります。

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小籠包 鼎泰豊(ディンタイフォン)新宿店@新宿高島屋12階

鼎泰豊(ディンタイフォン)新宿店@高島屋新宿店12階

小籠包と牛肉麺など台北で有名な点心の行列店


 牛肉麺を食べ初めてから、台北にある名店=鼎泰豊(ディンタイフォン) HPを食べておこうと思い、新宿高島屋へと向かう。いつもスゴイ行列だと聞かされていたので、少しばかり時間を外して訪れたのだが、1時過ぎにして、並びは、遥か4~50人にも達していて、どうなることかと案じられた。



 しかし、回転は、思いのほか速く、なにせテラス席も含めて、100席弱もあるという大型店なので、人気の程が伺えるのだが、なんとか、30分ぐらいで食べることが適った。しかし、客の大半が、うだうだ、トロトロと喰っていて、見るたびにイラつく。



* 実際的に考えれば、平日でも2時過ぎ~3時ごろになれば、さすがにアイドルタイムらしく、並ばずに食べれる、5時までが昼メニューと考えれば、そこまで腹を空かせて待てるかな、という歯がゆさもあるが、並ぶのが大儀な人は、そのぐらいの時間を目安にしてほしい。



* 渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 新宿高島屋12F

営業日は、高島屋に準じる。

11:00~17:00(ランチ) 17:00~23:00(ディナー)

 牛肉麺セット(ランチ) : 1659円

☆☆☆(ニューロー麺、小籠包4個、小皿=山くらげ胡麻和え)



 牛肉麺と小籠包、どちらも食べれる、なかなかお得なバージョン、とはいえ、なかなか値が張る。料理を食べる場合、何から食べるか、つまり、お店だったら、どこのお店から回るかによって、後の判断に相違が生まれるだろうことは、予測ができる。



 牛肉麺を把握するなら、このディンタイフォンのものが、基準でもいいかもしれない。系統としては、万人に合わせて作られており、もちろん、多少とも日本人の味覚に合わせて調理してあるはずだろうが、こちらの牛肉麺が味わうほどに、馴染みやすく思う。ほんとうに、美味しい。



 牛肉は、かなり良い品質であり、言ってみれば、牛肉の角煮そのものである、大きな肉片が3つも入っており、なかなか贅沢な味わいである。この肉とスープの出来映えなら、この値段でも、致し方ないかなとも思う。

 スープ : ☆☆☆



 ちゃんと花椒が入っているのが確認でき、ピリッとした刺激が、食後に、心地よいシビレ(刺激)となり、舌先にほろっと残る。スープの味は、まるで旭川ラーメンのそれを思わせるような醤油ベース、豆板醤を、これから除けば、即、旭川ラーメンである。五香風味は、さほど感じさせない程度。



 一見すると、濃厚なような気がするが、むしろ、軽い当り。それは、表面で感じさせないけれど、しっかりと旨味が取られた、汁のベースとなっているスープが上品であり、また品位が高いから、そのせいではないかと思う。



 麺 : ☆☆☆



 断面が、長方形をしていた。つまり、厚みがある平打ち麺を半分にしたような感じなのであるが、その細麺、しかも角があり、そのエッジが効いていて、独特な食感を生み出している。機械切りなのであろうが、なかなか、美味しい麺であることには変わりない。 小籠包(ショーロンポー) : ☆☆

 

 人気商品なのに、こんな程度?と思わせるようなヒドイもの。これには、期待していただけに、正直、ガッカリもした。なるほど、華奢なつくりで、皮の柔らかさに比べて、実となる肉の凝縮された味わいと、その双方をつなぐ肉汁のジューシーさはあるにあるのだが、とても誉めるものではなかった。蒸しの段階で、パサパサになっており、酷い出来映え。たぶん冷凍ものだと思える。これ以上のものなら、けっこう日本でも食べられそうである。むろん台湾の本店まで行けば、美味しいだろうケド、いたってダメな、小籠包だった。



* 全体的に、コストパフォーマンスが悪いようだが、ヒマと金を持て余しているであろう、高島屋の顧客層やブランドイメージには最適の店と思える。すぐ先には、展望広場のような広いスペースがあって休める。非常に眺めがよく、眼下に広がるグリーンベルトは、新宿御苑~神宮外苑、神宮球場や、遠くには東京タワーも見える。

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中華そば・つけめん 甲斐@久我山南口駅前

中華そば・つけめん 甲斐@久我山南口駅前

 久我山という駅、降りても、よほど、何もない、なんとも進化ない町である。しかし、そんな町で、自分の好きな味に出逢えたとき、来た甲斐があったと思う。井の頭線、久我山駅、すっかりと綺麗に改装された、南口を降りて、人見街道の踏み切りそばに、玉川上水の沿道に入口、中華そば・つけそば 甲斐のお店があります。



 2007年3月オープン、屋号に甲斐と名乗るには、店主の実家が、東山梨で居酒屋を営んでいたための名前かと思う。店主の修行のスタートは、荻窪の春木屋。店は、狭い間口に、カウンターだけの7席の、ほんとに狭く、きゅうくつな角地のお店。店主が、ひとりで切り盛りし、頑張っているため、自ずと待ち時間も掛かり、行列も伸びる。平日、正午時で、平均5人ぐらいの行列あり。



* 杉並区久我山2-27-1 火・第四水休(その他臨時休業あり)

11:30~15:00 18:00~スープ切れまで

 中華そば : 600

☆☆☆☆



 美味しすぎる!!期待通りというか、自分が思い描いている中華そばの理想的なイメージに、いちばん近いであろうタイプで、非常に嬉しい。先だって、食べた、鶯谷の麺処 遊の味わいに、すこしだけ似通っているが、より、こちらのほうが遥かに洗練されており、完成度合いも高いバランスのよさが滲み出た逸品、まさに自分好みだ。



 店主の修行先として挙げられる荻窪の春木屋、敢えて比較すれば、表面を覆う分厚い油膜と多めなネギの組み合わせが、春木屋のそれを思い起こさせるが、ほぼ継承されたイメージは無い。(むしろ似通った味なら、経堂のはるばるていを思い起こさせ、たんたん亭系かとも思う。)



 スープは、かなり魚介系(サバ節)の強烈なフックがあって、美味しい。全体的には、やや甘めに感じられるものの、すべての味覚的なバランスが完璧に近い。無化調(*無化調については、自分が舌先で感じた印象を読み取って記載、事実と異なる場合もある。)



 甲斐の中華そばには、個人的に強く惹かれ、とても感動・満足したが、ラーメンも、作り手も生き物だからデキの良い日、悪い日も出るだろうし、本人の感性も代わるし、きっと、これを維持するには、タイヘンだろうとも思われる。



 麺は、中くらい、硬くも無く、太くも無く、ほどよい感じ。とくに、啜る際の喉越しのよさと、噛み応えのよさの両方を充たせるような、好都合のタイプではなかろうか?さいきんのラーメン店で感じることは、一般的に、ふつううに美味しい店は多くても、ほんとうに味を知っていて、味覚があって調理をしている店主が少ないように感じる。



 味覚に不安があるほど、さまざまな味わいを重ねすぎて失敗するケースが多い。それと正反対なのが、突き抜けるほどに旨味を重ねて、爆発的に向こう側に出てしまうようなタイプである。また、甲斐の場合は、きっと、味的要素を、程好く畳み込み、マイナスしつつ、究めた味わいのような気がする、非常によく出来ていると思う。すばらしい!



* ちなみに、自分は、もうかれこれ20年も前のこと、東京中のラーメン屋を隈なく歩いたものだが、いまでも、印象に残っているのは、船堀駅から春江方面へと、永遠と歩き続けてた辿り着いた、錦糸町五十番三角支店というお店であった。もう閉店してしまったらしいが。いまでも、昔の郷愁を駆りたてるような、そんな懐かしい中華そばの味わいを好んで食べ歩いている。



 それは、とてもシンプルで、それでいて、深みのある、ラーメンとして、間口が広く、奥行きの深い、そんな味わいの人間臭い味の中華そばだと思う。化調でさえ、上手に弁えてつかえば、それ相応のよさも出ようかと思う。いまとなっては、全てのラーメンを気にかけて食べようとは思わないが、自分が好きなラーメンへと辿り着いて、落ち着けたら、そんなに嬉しいことは無いだろうと、常日頃から思ってやまない。

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台湾小菜料理 台湾の鉄玉子@巣鴨とげぬき地蔵

台湾小菜料理 台湾@巣鴨とげぬき地蔵

今年で創業27年目となる家庭的な台湾屋台料理屋にて

名物、鉄玉子(鐵蛋=ティエタン)を味わう。


 それにしても、相変わらず、すごい人混み、日曜日、地蔵縁日、巣鴨地蔵通商店街。おばあちゃんの原宿とは、よく言ったもので、なるほど、原宿の竹下通りに集う少女たちも、あと50年経てば、ごらんのとおり、お年寄りが過密に群れなす地蔵通りと同じ感触になることだろう。



 白山通り側からだと、ちょうど、中央卸売市場 豊島市場と道路を隔てて、対面ぐらいになるのだろう、地蔵通商店街を進み、とげぬき地蔵(高岩寺)を過ぎて、二本目の小路、メイン通りに比べれば、あまりに、ひと気が途絶えた小路、抜け道を通っていくと、その途中に、台湾と書かれた看板が目印のちっぽけな中華屋さんがあります。



 中は、テーブル3つ、全部で10席ぐらいの、狭い食堂です。台湾出身の元気がいいオバちゃんと、日本人の旦那さん、息子さん、威勢のいい、家族経営のお店。ここらあたり、まわりが、とにかくスゴイ人出だったりもするので、一本路地を入っただけで、意外とポッとするような静かな町並みかと思います。



* 豊島区巣鴨3-39-9

日曜祝休だが、地蔵さまのご縁日である=4の付く日は営業

11:00~15:00 17:00~21:00 鉄玉子 : 1ケ=150円

☆☆☆☆



 これは珍しい!ラーメン屋で出される煮玉子とは、ワケが違って、こちらは、およそ1ヶ月ほどかけて、じっくりと煮詰めていった、カッチカッチにハードな鉄玉子です。季節柄、中秋節に大陸で食べる、あの月餅に入ってた、アレ!に似た味わいです。



 アレ、とは、シェンダンと呼ばれる塩漬けのアヒルの卵です。この鉄玉子、甘くも塩っぱく煮詰められ、外観は、殻がなくとも、鉄のように硬くなっています。味的には旨味が煮詰まり、外観的には、ひとまわり小さくなっていて、それでいて、かなり硬めです。



 こちらでは、好みに応じて、作りたての浅い、柔らかな煮玉子から、飛び切りハードな鉄玉子と呼ばれるものまで、用意されており、お土産としてテイクアウトも可能になっています。 △ 写真は、ほぼ、原寸大です。鶏卵が、どこまで縮まったのか、その度合いが、大きさと硬さで分かるというものです。



* 鉄玉子とは : 台湾北部の淡水鎮で、よく消費されている地元の名物。30年ほど前に、淡水に店を構えた阿婆鐵蛋のオバサンが、いい加減、煮詰まり過ぎた煮玉子を商品化したもので、煮込みと乾燥を繰り返しながら作るそうである。ニワトリの玉子を醤油ベースの五香風味で長時間煮込み、うずらの卵ぐらいにまで凝縮された、硬いもの。



 その外観から、地元での名称は、鉄のような玉子から、鐵蛋(ティエタン)と呼ばれる。容易に噛み砕けぬほど、文字どおり、鉄のごとき歯ごたえなのだが、いわゆるビールのあての乾き物、乾物系としてみると、《からすみ》にも劣らぬ良さを噛み締めることができる。おススメである。



* 自分なりの鉄玉子総括 : いわゆる日本でも台湾系の屋台で、角煮丼の添え物として出される煮玉子は、魯蛋(ロータン)で、それを更に手塩かけて煮込んで、乾燥させてを繰り返すうちに、保存食としても食べられる鉄蛋が出来上がるのだ。 牛肉そば : 800円





 店頭には、紅焼牛肉麺と書かれていましたが、いまは、一般受けする、醤油味、無難なバージョンに成り下っていました。そうはいうものの、卓上には、豆板醤も用意されていますから、それをたっぷり入れて辛さは調節可能となります。牛肉高菜そば(麺はうどんっぽい印象ですけど)、そんなぐらいの表現が正解かもしれません。



 麺は、白っぽい、きしめんの細いタイプのような乾麺使用。高菜が乗せられ、牛肉は、牛丼に入っているようなのが、かなりの量、入ってボリューム的には、満足ですが、味的には、イマイチ。味は、単純明解な醤油ベース、かなり五香粉の香りがします。 愛玉(オーギョーチィ) : 400円

☆☆☆



 こちらでは、デザート各種も、もちろん自家製です。ほかにもマンゴープリンやら、杏仁豆腐などもあります。このオーギョーチィは、氷にかけるようなレモン・シロップ味が強いですが、なかなか美味しかったです。

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ゴースト・オブ・チャンス / W.S. バロウズ

ゴースト・オブ・チャンス / W.S. バロウズ



 1995年に刊行された、バロウズの著作=ゴースト・オブ・チャンスは、チープな冒険譚であるとともに、最晩年に到達した、きわめて厭世的な雰囲気に満ちたショート・ストーリーである。



 1987年、科学雑誌=OMNI誌上に、「 マダガスカルの幽霊レムール 」の題目で、主要部分が発表されていた。日本語訳でも、89年の日本版オムニ誌上にて、読むことが可能である。先駆けと為った、マダガスカルのレムールでは、エッセーとも取れるような、比較的簡明な文章で書かれている。



 本作=ゴースト・オブ・チャンスは、マダガスカルに棲息する、原猿類・レムールへのオマージュに充ちた作品で、彼の他の作品にも、しばしば登場する、ミッション船長と、マダガスカルに造成される架空の自由都市=リベルタチアに巻き起こる事件の数々を特異な筆致で描き出す。



「 美しきものは、つねに、運命付けられているものなのだ。邪悪なるものは、武力と引きつけ合う。ホモサピエンスは武器を持ち、彼の時間、彼の飽く事なき欲望の前にひれ伏す。そして、それ自身の顔を視ることも紛うくらいな無知に囲い込まれる。 ひとは、時間のなかで生まれ、時間の中で、生きて死す。どうしようとも、定められた時間なかで、時間に取り込まれて行く。 」 (自訳)



「 生き残るのは、妥協にしかありません。ホモサピエンスは、なぜ、かくも困惑して、見苦しい生き物なのだろう。彼が、希望さえない妥協の産物であることを知りながら、不安定でヒステリックでありさえするポジションへと留まり続けるのであろうか。 」

 バロウズの眼差しは、太古から生き延びた尊い遺産である、レムールたちへと向けられ、特別に愛顧する気持ちを殊更に鼓舞させるが、同時に、唾棄すべきは、繰り返される人間たちの極悪非道な振る舞い、欲望と憎悪、悪意に充ち満ちた、世の中を憂い、クールなまでに見据えて、なおかつ突き放すようなスタイルによって貫かれている。



 人間嫌いとか、厭世的といった文言は、デヴィッド・ソローに見受けられるような、それとは、まったく似通っていない。ソローの隠遁生活がもたらした、精神上の人格陶冶なんて、そんなものとは、バロウズには無縁であって、むしろ、トラッシュであり、厄介な約束事に過ぎない。人間との心が通い合う以前に、バロウズには、幻覚ときわめてリアリスティックな現実が綯い交ぜになって、文章に踊る。



 ソローは、ウォールデンに居を構えていたが、自然に浸りすぎず、けっして人間との交流を諦めず、肉体を通して生き抜くことを、むしろ前提にしていたはずだ。自然のなかにあって、大自然に畏怖している自分も、大衆を前に公演している自分も、やはり同様に人間であること、に永遠に向かい合っていることが、主眼であったように思える。



 バロウズは、関わりをいっさい、拒否、シニカルに、平然と構えて、自分世界を貫き通した。ソローとバロウズ、両者とも、類稀なる観察者であったが、覚醒は相反したもので、その眼差しに、相当な開きがある。それを考えてみると、近代と現代の分断/断絶が推し量れるかもしれない。



 ふたりとも、《美》というものに惹かれていたに違いない。なのに、バロウズには、美と切っ先の隣りあわせとなるべきダークサイドのほうを描くのに歩があった。美が潜むであろう、その眩さに、思わず立ち尽くすような面を、レッドナイトの闇が包み込む。



 ソローが添い遂げたのは、美であろうが、それは、しばしば善という、言葉に言い換えられ、むしろ、その姿を見えにくくしてきた。

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温泉学入門 / 新コロナシリーズ

温泉学入門 / 新コロナシリーズ



 コロナ社という科学系出版社から出ている、新コロナシリーズでは、「 温泉学入門 」(日本温泉科学会)が、非常に温泉自体の基本的な手引書として、読むとためになります。



 やっぱり、温泉といえば、まず情緒も大切な要素ですが、その、成り立ちやら、歴史的背景、そして、さらには、まったく忘れがちな、地学~鉱物学的な知識も、少しは、知っておかねばと思うのです。



 このガイドブックには、旅館の案内とか、名物などは載っていませんが、日本温泉科学会の5人の執筆者により、各専門分野=持ち場に拠った、温泉に関する偏りの無い知識が学べます。



その執筆対象は、温泉の成分分析表の見方から始まって、温泉開発が及ぼす環境問題、温泉療養に至る、温泉の効能と効果、湯治場を支えてきた日本の温泉文化にまで、ひととおり、サラッとですが、温泉全般へと及びます。  温泉バイオマット : 会津の西山温泉(下の湯)を訪れた際に、硫黄臭が立ち込める浴室内部、きわめて高温な湯出口から、まるで菌糸のような白いものが、連なっておりました。当時は、なんだろうと、不思議に思ったのですが、これは、硫黄芝、と呼ばれるものではなかったかと今にして思うのです。



 温泉地では、このような源泉が流れる場所には、熱水に生息する好熱性バクテリアがあつまって、生物コロニーを作るそうです、コレを称して、バイオマットと呼ぶそうです。



 硫黄芝は、化学合成細菌=硫黄酸化細菌の集合体で、繊維状になった部分に、硫化水素が酸化されてできた硫黄が付着して白く見えていたのです。これで、ちょっと神秘的だった光景が科学的に分かった気がします。



 浴槽の縁は、木材ですが、床材の石質のところには、苔のような深緑の藻のようなものを見かけます、これもシアノバクテリアなどのコロニーで、温泉バイオマットの一種かと思われます。こうして眺めておりますと、温泉も、静的なイメージから、生きて、熱源としてだけでなく、生物へとエネルギー源を与え、それにより太古から、新しい生物の登場を進化の過程において育んできた、そんな想いを新たにします。



 このようなシアノバクテリアの死骸の残骸が層状になったのが、いわゆるストロマトライトであるのも感慨深いものがあります。

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自家製中華そば 勢得(せいとく)@桜丘3丁目 東京農大前

自家製中華そば 勢得(せいとく)@桜丘3丁目 東京農大前 荒川区町屋で、つけめんが旨い、行列が長い繁盛店として、惜しまれながら、2005年閉店。2007年、12月、世田谷通り沿い、東京農大前、バス停だと、桜丘3丁目に、勢得(せいとく)は、新たな世田谷の地に、不死鳥のごとく営業再スタートしていたのだった。



 世田谷通り沿い、東京農大の大きなキャンパスを正面に見据えて、三軒茶屋方面の手前には、有名な百麺(ぱいめん)世田谷本店が構えており、農大の敷地を成城学園方向へと横切ると、すぐに、勢得の行列の並びを見つけることができる。サミットとの位置関係は、そのすぐ先にある。



 池袋 大勝軒や、高田馬場 べんてんを食べ歩くうちに、独学、自己流で創り上げた、つけめん。この2年のブランクで、都内にも、たくさんの、つけめん専門店が殖えた、さて、どうあろうか?その存在は、健在だろうか?



* 世田谷区桜丘3-24-4 月休

11:00~15:00

 つけめん : 780円(並盛=330g)

☆☆☆



 麺 : ☆☆☆☆ かなり美味しい!パスタのような反撥を食感に感じる麺。この麺なら、べんてんや六厘舎より、自分は好きかもしれない。太さも、ちょうどいい、ボリュームは、ふつう。麺好きには、たまらない味で、自分は、このまま汁なしでも、食べきれると思う。画像は、茹で上げに中途半端な量となったので、改めて、次回に付け足す荒技に、出くわしたので、かなり少なめに映っている。おかげで、 茹で過ぎと、茹でて、すぐに水で〆た、両方が味わえて幸運だった。



 つけ汁 : ☆☆ こちらは、自分好みではなかった。無化調だが、そのせいもあり、いくらなんでも、食べとおすには、いささか飽きるほどに、甘すぎる。味の構成が、読みきれるというか、単純なように感じる。多くは、かつお風味であろうか。



 酸味、塩味が抜けていて、だから、少々、物足らないように思えるのだが、そこが狙い、眼目であるといわれたら、そこまでだが、自分は、いくら優しい味わいと思えても、やはり、掴みどころが無いような濃さや、複雑さがあってもいいのではとも思う。とにかく、印象が薄い。



六厘舎 >べんてん > 翔丸 > 勢得かなぁ~、あえて、順番つけるなら。たしかに、べんてんは旨い。べんてんのつけ麺には、ギトギトさがあるが、奥から魚介の風味が、すっと抜けていく、その掴んで放さない絶妙なタイミングと、アナログ的感覚が、ラーメンという国民食の根幹を支えてきたであろう日本人の嗅覚に訴え続けてきたものなのだ。



 それに比べれば、六厘舎のそれは、ハイテクというに近い、シャープな感覚に基づいたものである。六厘舎やべんてんに比べると、勢得のそれは、やっぱり、人間的な優しい味わいに充ちていると、自分には、集約される。足し算式に、味を積み重ねていけば、おそらく翔丸のようにカッチリ決まったものになるだろうが、引き算しながら味を積み上げてきた形が勢得の現在の味なように思える。



 でも、スープで薄め時に、ネギを入れてくれるとか、海苔サービスとか、店主のさりげない、ちょっとした心くばりが嬉しかったというか、そういうものを感じさせる温かみがあって、いい店だ、。若夫婦で、頑張ってる、とても感心させられる。



 状況的に、若夫婦が気持ちよく営業しているあたりは、まさに、以前訪れた、田園都市線沿線に店を構えた=讃岐うどん屋の綾(あや)に酷似している。屋号こそ、勢いを得たと書いて勢得(せいとく)であるが、こちらには、取り立てて凄みや、冴えはないけど、どこか、素人臭さを限界とせず、むしろそれゆえの素朴な優しさを残したなかで、また行きたくなる、つけめんの美味しい店である。翔丸のような、空気の張り詰めて、息が詰まるような切迫感も時にはイイかもしれないが、やはり、食事は、楽しく食べたい。



 土曜日、正午来店時、並び10人程度、食べ終わるまで、45分。行列は、さほど長くはないが、食べるまで、思ったより、時間が掛かった。食べる側も、スピードが、ノロいひとが多かったように思える。食べ慣れてないような人が多かったかもしれない。当節、農大一高前にある二郎系のらーめん 陸のほうが、並びの列は、正直、長かった。二郎系の人気は、やはり只者ではない。

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とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

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