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HIROMIを観に、有楽町 東京国際フォーラム 東京JAZZフェスティバル2008に行ってきた

HIROMIを観に、東京JAZZフェスティバル2008へ行ってきた

@有楽町 東京国際フォーラム


 昨年末、ようやくチケットが手に入って、上原ひろみのコンサートに行くことができた。今年末も行けるとは限らないので、比較的、競争率度合いが鈍い、真夏の恒例行事=東京JAZZ FESTIVAL 2008に、初めて足を運んでみた。



* メインショーとは別に、ホールA、2Fのロビーの一角では、ウェルカムステージが設けられ、開演前の一時、ミニ・コンサートが開かれていた。もちろん、無料で聴く事が可能。



 そういえば、昨年夏、東京JAZZのステージ上で、あんなにも元気に駆け回っていた、ハイラム・ブロックが、7月に急死してしまった。24丁目バンドでの活躍は、もちろんのこと、旧友ジャコとの演奏、スティングでのジミ・ヘンドリックスばりのソロが懐かしい。あぁ、合掌。



 そんなわけで、うっかり見過ごすと、もう、ステージ上では聴けなくなるアーティストも居るわけだから、心して、好きなミュージシャンが、大挙押し寄せる際には、出来る限り踏ん張らないといけない。しかし、2008年は、当たり年である。



 ひと月に、2つもステージなど観れないから、悲しいかな、数は絞らざるを得ない。キース・カーロック、初のパーマネントバンド=RUDDERの日本初公演も9月に予定されているが、見送らざるを得ない状況。



 さて、前置きが長くなってしまったが、上原ひろみは、2年前にも東京JAZZへと初登場しており、その際は、チック・コリアとの初顔合わせだったように記憶している。今回は、天災肌のタップダンサー=熊谷和徳との異色コラボと、8月30日夜、ドラマチックナイトでの登場と相成った。自らのパーマネント・グループである=ソニック・ブルームでの演奏であり、もちろん鬼面・フュージンスキーも引き連れてきている。



 この日、夜のセット・ステージでは、他に、フランスのアコーディオン奏者である=リシャール・ガリアーノ&ザ・タンガリア・カルテット(メンツの繰り合わせが上手く手配できずに、急遽バイオリニストの寺井尚子参戦!)と、ミシェル・カミロ・トリオのメンツであった。 東京JAZZが、人気の無い理由が分かった。閉宴が、夜11時近くにまで、ずれ込むので、ちょっと遠くからの参戦は、堪えそうだ。3セットで、催されるのだが、それぞれのパフォーマンスに対して、与えられた時間は、わずかに1時間ほど。



 セット替えに、20分の休憩が入るものの、それぞれのステージにつながりはなく、、もちろんJAMもなくて、ただ、あっさりと演じられる、一応、一曲づつアンコールはあるのだが。



 さて、初っ端から、HIROMIが登場。今日は、NHKテレビで放映されるとかで、かなり気合が入っているのが、感じられた。短めの演奏であったけれども、新譜から、スタンダードを完璧なる演奏で披露。やっぱり、HIROMIは、ライブで観ないと面白くない。ライブは、サイコーである。



 今日思ったのだが、ピアノもギターも旋律が、微妙にかぶると思われたが、フュージンスキーは、フレットレス・ギターでソロも取るので、平均律のピアノとは、ニュアンスが異なっていて、いいのだと納得。それにしても、さすがに世界をツアーしてきただけあって、バンドとして、万全の構えで、年末より、見違えるようなパフォーマンスだった。パット・メセニー・グループは、超えたように思えるほどだ。



* 8月30日 : HIROMI セットリスト



1.2. イントロ~朝日の如くさわやかに : 一応、メンバーの紹介を兼ねて、ソロ回しが、完璧にお披露目できる構成の曲だけに、オープニングにして、観客のハートをキャッチするに好都合な曲。この日は、音的な環境が備わっていたため、レコーディングより、ライブの方が数段良かった。



 トニー・グレイのメインベースが、なんとフォデラから、6弦のYAMAHAに変わっていた。もちろん、音質も、ずいぶんと変化していた。HIROMIが、YAMAHA出身からかもしれないが、ドラムのマーティンを含めて、YAMAHAが前面サーポートした国際派ミュージシャンというかたちなのかもしれない。



3.月の光(ドビュッシー) : アルバムに忠実な、再現。



4.上を向いて歩こう : アルバムよりもさらに崩して、フェイクしていて、かなり良かった。切れ切れに現れたメロディーがなければ、これが坂本九の唄とは気が付かないだろう。日本の曲も、ちゃんと押さえているところが、上原ひろみ流のスタンダードということなのだろう。



 途中、フェンダーローズとピアノを左右に振り分けて弾く場面が、あり、かなりハイライト的な場面でしたね。



5.アイ・ガット・リズム : 上原ひろみのソロ・ピアノのよさを味わえる曲。お馴染み、ガーシュイの名曲ですが、こう来たか!と納得するような、味わい。



6.キャラヴァン : フュージンスキーは、今回は、アルバムの構成上、比較的おとなしめな印象、音色が、なにより綺麗で繊細なギターに徹していて、高感度大。



 この曲は、唯一、フュージンスキーが中近東風のアプローチと、JAZZギターには珍しいアーミングでバリバリに迫る、盛り上がった曲。HIROMIは、フュージンスキー寄りに、NORDリード2で応戦。HIROMIは、激しさを増したソロ場面では、やっぱり、どこかチック・コリアを髣髴させる。しなやかにして大胆、彼女のピアノは、やっぱり、華がある。観てて爽快。



アンコール=タイム・アウト : 御馴染みの曲もやってよぉ~という、贅沢なファンの想いを見透かすかのような、テーマ曲。やっぱり、バンドで表現するHIROMIの世界は、すばらしい。フュージンスキーを交えて、更に更に飛躍した、ソニック・・ブルーム、運よく行ける事が叶うのなら、是非、年末も期待したいところである。



 リチャード・ガリアーノのアコーディオンと寺井尚子のバイオリンは、かなり相性が良かった。寺井尚子は、思ったより、音色が豊富で、かなり技巧的にも巧いように思う。ガリアーノは、親交があったピアソラの名曲までソロで、弾きまくってくれて、かなり感動させられた。(なお、9月1日、日仏学院でもコンサートが開催されるそうです。)



 ミシェル・カミロは、昔からファンだったのですが、コンサートで観るのは初めて。目の当たりにした、超絶技巧の数々、カミロのピアノは、いったん爆発的に走り出すと、運指が早すぎて見えませんでした(笑)。それでも、スローなバラードタッチの曲も、なかなか素敵で、彼の繊細な感性と、余韻が美しいピアノの音色と響きに酔いしれました。



 カミロは、ドミニカ出身ですが、今回は、キューバのリズム隊を引き連れてまして、ドラムのダフニス・メイハスは、アフロ・キューバンな面白いリズムパターンで、かなり独特なノリと技巧を兼ね備えていました。出色でした。

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別冊 太陽 特集 内田百閒 イヤダカラ、イヤダ。

別冊 太陽 特集 内田百閒

イヤダカラ、イヤダ。それだから、百鬼園なのだ。

2009年生誕120年記念出版




 百閒が、発した、愛すべき言葉に、「 イヤダカラ、イヤダ。 」、という迷言がある。最晩年、芸術院会員に推挙されるという誉れを頂き、本来はあり難い事なのだろうが、なんだか、自分らしくないから、本人曰く、丁重にお断りしたつもりらしい。



 文面にして敢えて伝えると、文字通り、イヤなのだからしょうがないのだろう、ということになる。まったく、子供じみた言い訳である。見も知らぬ筋から選任された事実など、それを受けようが受けまいが、本人にとっては、まったくツマラナイことだったに違いない。



 芸術院会員ともなれば、名誉であるし、それ相応の社会的な信用も生まれる、だいいち、年金が支給される。吝嗇で知られた文豪=永井荷風が、文化勲章と芸術院会員枠へと、ホイホイと擦り寄って行ったのに比べると、百閒の断りは、ただの一時ではない痩せ我慢と取られようが、お構いなしだった。



 それは、ありたいていの矜持とも違う、意固地なのは確かだが、要は、百閒にしか分からないような彼一流の美学が、そこに貫かれていたんだろうと思う。



 なんと思われようとも、お構いなし、わが人生に悔いなしである。



 百閒のよさは、その書きっぷりの余白に、旨みが滲み出ているのであって、何ひとつためになるようなことは書いてくれないし、言ってくれもしない、それでいて徹頭徹尾、偏りがある独白だけのような気もする。



 そんななかでも、一心不乱でもなく、かといって特別、雑でもなく、ただ、ただ書き綴られ集められた物言いのなかに根ざす、おかしみであったり、やり場のない逡巡のボヤキであったりしたものが、慎重に、事細かに、冗長に、語られるさまにあるのではなかろうか。 自分は、内田百閒を愛するが故の、コレクター(* 百閒本の膨大なるコレクションの数々は、こちらで、一部公開しております。)であるが、毎日、こうして、愚にも付かぬ文章を書き連ねているのも、おおよそ、いつも、しかめっ面、百閒のひそみに倣ってのこと(笑)である。

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浅草観音裏 御菓子司 徳太樓の、きんつば

浅草観音裏 御菓子司 徳太樓(とくたろう)

きんつばは、お土産にも最適。


 自分なりに、浅草お決まりのコースというのがあったりもする。観音さまをお参りして、奥山を抜け、観音裏手へと向かう。蛇骨湯が運悪く定休日の日は、徳太樓⇒浅草4丁目 曙湯さんへという道筋が、なかなか宜しい。なんやかんや言っても、賑やかさを通り越した、いっときの静けさが、このあたりには、漂っていて、自分は好きなエリア。



 豆かん、なら 梅むらさんも、もちろん好きだが、土産ともなれば、御菓子司 徳太樓さんのきんつばを推したい。もちろん、きんつば以外の生菓子もあって、いったんは、迷うのだが、けっきょく、いつも、きんつばに落ち着く。



* 台東区浅草3-36-2

樓樓樓樓樓

 きんつば : 1ケ=130円

☆☆☆

 

 ひとくちサイズ、キューブのような四角い、きんつば。つぶ餡が、柔らかく、あまり甘くなく、程好い。いくつでも食べれて、値段的に、お土産向けかと思う。意外と、しつこくなくない、下町らしからぬ、上品な、お味。

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(閉店)中華ソバ つけ麺 べんてん@高田馬場

中華ソバ べんてん@高田馬場

創業1995年 日本一のつけ麺

** 2014年6月末に閉店。


 普段、美味しいものに出逢う機会は、コレといって、めったに、いや、なかなか無い。正直、それですら偽らざる自分の感想。



 それは単に、味が、どうのこうのという煮詰まった次元の話ではない。分かりづらいかもしれないが、そこへ行くと、感動や歓びを与えてくれるもの、奇しくも食の神様がニコッと微笑むような場面に付き合わされることなのだ。



よく、端的に、美味しいお店を教えてくださいなどと、他人から聞かれるんですけれど、そもそも満足に対しての評価も、好き嫌いも、ひとによって様々だから、何ともいえないものです。だいたい、往々にして、初めて食べた味、あるいは、普段から、食べつけてる味わいに流れやすいのが人の常であります。



 味そのもの、云々に関する解釈は、差し置くにしても、店に入って、真っ先に感じるのが何かと言うなら、それは、なんとなく伝わってくるお店が持つ固有の雰囲気、醸し出す居心地の総和なのではないでしょうか?



 お腹を充たすだけの食事なら、出来合いのファストフードでも、老舗の何たる屋でも、好みでいいのでしょうが、人を介して為される食事ゆえ、板場からも、その気持ちや、熱い魂が、稀に感じられることもあるのです。



 中華ソバ屋、べんてんは、高田馬場駅前から、早稲田通りを渡り、神田川沿いに歩いたところにあります。始終行列が伸びているので、場所が詳しく分からなくとも、すぐに、それと確認できるでしょう。11時過ぎにして、既に満席。カウンターだけ、12席のひどく狭い店内。



 食券を買うわけでなく、食べ終わってからの清算、店から、ひとりが食べ終わって出てくると、すぐさま、行列から、一人が自発的に入店していくという、暗黙の了解ができあがっています。ラーメン好きが、各地から、湧いてくるように通ってくる、そんな、リピーターのための屈強なるラーメン好きを常に唸らす、お店。



* 豊島区高田3-10-21 日休(2008年8月24~27休)

10:45~21:00

 つけめん(並) : 800円

☆☆☆☆



 全てにおいて完璧である、余分なものは無い。言うことはない、見事なまでに、感服する味である。なにが、素敵かといえば、店主のていねいな仕事ぶりを見るにつけ、ラーメンが心底好きで、仕事に没頭し、仕事を愛し、取り組んでいるサマに惚れる。店主が居る午前中の来店をおススメする。この店は、店主の人柄とその心意気、気持ちが漂っている店内の空間に浸ること、その全てが、サラスバティ(=弁天さまの意)の功徳となる。とても、優しい味わい、店主の人柄を反映した、日本一のつけめん。



 もちろん、ラーメンも旨いのだが、店主の気まぐれで、そのつど、限定に近いラーメンが、定番に混ざって施されるのも、通いつめる常連達を虜にさせる理由のひとつだろう。



 この日は、油めんとやらが振舞われていた、かなり辛そうなタイプ。この店の定番モノを体感してこそ、そのつどの別バージョンの味わいも、より比較されて、なお、しみじみとしたよさが分かるというもの。なかなかラーメン好きを捉えて放さない魅力に充ちた、通好みのお店でもある。



 めん : ☆☆☆

 太麺だが、柔らかいけれど、しっかり角が立っていて、麺そのものだけ食しても、まぁ、それなりに美味しい、細いうどんのような感触。。つけ汁に浸したとき、それは旨さ倍増となって答えが返ってくる感じであるから不思議。こちらの麺、分量はとてつもなく多い、並盛で、350g、中=650g、大盛ともなれば、1キロ越えなので、凄い!あらかじめ申告すれば、並も小盛にはしてくれます。しかし、ダイナミックに、ワシワシと喰らうのが、べんてん流かなと思います。



 ボリュームからしたら、かなりのコストパフォーマンスで、やっぱり他を引き離して格段に王者の風格を漲らせる。武蔵野うどんから比べれば、並盛は、いたって許容量、まぁ、ふつうより多少、多いくらいだが、中サイズになるとは、これはよっぽど大食漢でないと、若者ならイザ知らず、常時は無理かもしれない。早喰いを自称する自分であるが、けっこう、この店に通う猛者たちは、自分とドッコイドッコイかというくらいの早いスーピードで麺を掻き込んでいた。



 つゆ : ☆☆☆☆

 かなり塩っぱい、ひどくギトギト系。甘さ、酸っぱさは、程好い感じ。私の舌に狂いが無ければ、無化調。しかし、ヤミツキにさせるような個性的な味わい。バランス的には、必ずしもいいとは言えず、むしろ、要点/要所/勘所を押さえて、旨みを巧く引き出した、すばらしい一品。これぞ、プロの味わい。チャーシューも旨いが、メンマも旨いので、メンマつけも人気がある。自分のなかで池袋の旧大勝軒は超えていると思う。

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バッキーとテトラスクロール

バッキー(バックミンスターフラー)と

テトラスクロール~ゴールディーと三匹の熊たち




 「 自然がやることはなんでもすべて大切だし、つねにいちばん無駄のないやり方でそれをやるわけだから、自然が語ることってなんでも詩なのね。そして、もし自然がやっていることをいちばん無駄のない言葉で言い表せば、その記述も詩になるはずよ。 」



 ときおり、手にとって眺める、此処に、1985年、めるくまーる社から、発刊された初版のテトラスクロールがある。ずいぶんと分厚い体裁の本であるが、バッキーが80歳になった晩年に書き留めた、子供たちの未来へと託した童話(絵本)形式の物語である。自分のフラーとの出逢いは、すいぶんと古い、回顧展などが催されるたびに足を運んだことがある。



 ビジュアルで観ると、なるほど、その卓抜なる発想力、ときに常人とは、かけ離れたアイデアを目の前にし、圧倒され、そのたびごとに驚きを隠せないのだが、彼の文章は、至って読み難い。難しいことを、ひたすら書いているわけでは無かろうに、その文体は、理解を超える。



 フラーの視点は、ときどき、未来の宇宙から眺められたものであるかのような体裁をとることがある。それを常々、凡人に分かり易いように、解説したのが、テトラスクロールであり、数々の造形であると思われる。前後の繋がりが無く、幼稚とさえ思えそうな文章のなかに、ときたま煌めくような言葉が眠っていたり、思わずハッとさせられる発想の一端が窺われもする。しかし、フラーの著作は、その多くが、見た目凡庸で、冗長すぎて(=おしゃべりは彼の持ち味であったが)、結局ワケが分からないことも多い。



 本人にとって、おそらく、ときたま訪れる託宣にも似た、ヒラメキが、後に現実化されたものとなり、我々の日常に組み入れられて初めて、その永遠から来る根源と導きと、実体/実像が顕かになるのだということだ。我々が、突然、訪れた友人を持て成す為に、在りあわせの物で、食事を作ってしまう手順で、フラーは、宇宙の設計図を、目の前にある紙で切り刻んだり、広告用紙の裏へと絵に描いたり、様々な、おとぎ話で聞かせてくれるわけだ。



 ダンスは、宇宙の言葉であり生動の流れである、その流れが、フラーレンから、フラー・ドームに結晶したり、変転する。 「 全システムは、動的であると考え、すべてのものは、つねに運動する、より大きな存在のうえで、ただ休んでいる、ように見えるだけなのだと意識して、ものごとを理解していく必要があるだろう。宇宙は、オムニ・モーショナルなオペレーションである。ちっちゃな人間は、動きがないと思っているが、大きな輪の上の細菌のようなもので、ただ輪の回転を知らないだけなのだ。 」



 「 ビジネスマンはほんとうの富をなにひとつ生み出さない。彼らは、壁をつくることで分け前をかすめ取る。ほんものの壁だろうが、目に見えぬ壁だろうが、とにかく品物やサービスを交換するところの周囲に壁を築き、入口のところを開けたり閉めたりして、うそっぱちの欠乏をでっち上げ、値段をつりあげてしまうのだ。 」



 たったひとりのための独善的/利己的な利益ではなく、多くのひとびとのために真に役に立つような相互利益が、波紋のように広がり、相乗効果により、なお一層の効果を与えていくものとして、シナジー効果という言葉を提言していく。フラーは、平和主義者である。



 「 地球人類の大多数が宇宙のなかで自分の立場に気がつけば、私たちは次の段階へと進化して、宇宙とまったく新しい関係を結ぶことになるだろう。私たちは、子供の眼で、宇宙をながめはじめる。子供の眼で、宇宙に熱中しはじめる。 」



 21世紀に及んで、オリンピックのすぐ裏側では戦禍が絶えず、未だ、どの地にも安穏とした世界平和は訪れていない。一見すると、平和であることを、ともに希求しているように見せかけてはいるが、各国に詰まれた弾薬の数、おびただしい量の原爆、武器の数は、いっこうに減らない。



 「 おとなたちは時代遅れのお金や政治のゲームにうつつをぬかし続けるかもしれないけど、若い人間たちはバカバカしい利己主義なんか、もう飽き飽きしているのよ。いっしょに力を合わせて地球社会を穏やかに変えていくわ。若い人間たちはものを感じる心を持っている。自然に真実がわかってしまう。思いやりの気持ちだってある。それに若い人間たちは、いつだって宇宙のなかの人間の存在という偉大な神秘を解こうと、愛をいっぱいにつめこんで旅に出かけるものなの。わたしたち人間も、宇宙の内でデザインされた本来の働きに目ざめていくに決まってるわ。 」 



 この本が描かれた、1975年、60年代後半から、フラワー・ムーブメントに代表される自然回帰のような、能天気、アバウトな雰囲気が濃厚になっていきます。これらの言説を受け取ると、今でも、状況は進化していないどころか、シナジー効果さえ期待できず、台頭しているのは、むしろ功利主義的な資本主義の結論優先の社会です。



 いまの時代的な逼迫/閉塞感は、個人的には、近代のそれに、近いとさえ思えるのですが、質的な変換がなされていて、すぐさま同様な相(フェイズ)で語りつくせないところに、あざとさと欺瞞に充ちているのです。いまや、バッキーの託宣は、もやけた、空言にしか映らなくはないが、そこに真実の欠片はある。



 すくなくとも、饒舌が許された、一時代の遺構であり、科学万能の時代に羽ばたきながらも、それに警鐘を鳴らし、その神聖に触れて、自らが宇宙を紐解こうとした、稀有の才能、バッキー。いまさらながら、その着眼点の卓抜さに、我々は、いつでも、立ち返って、目を細めてみるべきなのだ、すると、意外なことが、そこから読み取れるのかもしれない。

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久国稲荷神社@六本木

久国稲荷神社@六本木

大都会の中、和みのナイス・ポイント


 町の表の顔が、賑やかであれば、あるほど、ちょっと、こんな閑静な一角が好きになったりもする。六本木、谷町の一角に、久国神社の小さな社があります。通りを隔てた向い側には、アークヒルズのビル群が立ち並んでいます。あたりの喧騒や賑やかさが嘘のような静かな一区画。ちょっとした、オアシスです。



 へぇ~こんなとこ在ったんだぁ~って、偶然、もし、通りかかったら、誰しも、ちょっとばかし、気になる場所ではあります。お社は、木造建築で、木の匂いがします。小奇麗に、掃き清められた境内っていうのは、それだけで、身が引き締るもんですね。いちおう、港七福神のひとつにもなっています。 この久国神社のおみくじ、英語表記併用です。外人が多い、このあたりの神社は、みなそうなのです。そして、気になるのは、この隣接した、緑の繁った丘の様な場所。そこに位置するのは、膨大な敷地を持った、アメリカ大使館宿舎です。独立記念日には、開放される別天地ですが、その大きな区画を抜けると、そこに勝海舟ゆかりの氷川神社があります。



 この一帯、江戸時代には、長野は、松代藩、真田家の江戸屋敷(中屋敷)があった土地柄だったそうです。中屋敷の存在は、いわゆる、隠居した殿様が、住んだり、あるいは、別荘的に、セカンドハウスとして持っていたものだそうで、東京の大きなお屋敷の敷地がそれにあたります。

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花咲町 音楽通り グリル・ラクレットでバターライス

花咲町 音楽通り グリル・ラクレットでバターライス

バターライスで味わう、ビビンバ風ステーキ丼


 ヨコハマで、ちょっとイケてる、定番メニューを堪能するコーナー。桜木町駅から、宇野君のお店に寄ったついでに、その帰り道、いつも気にはなっていた、洋食屋さん=グリル・ラクレットさんへと入る。ハンバーグとかステーキなどがメインらしいが、バターライスに目が行ったので、野菜たっぷり牛肉のせバターライスを頼む。



 音楽通りには、”シベリアが有名な老舗パン店・コテイ・ベーカリー”などもあるが、その中ほど、赤い看板が目印のレストラン、ラクレットさんは、こじんまりとした、家庭的なサービスがウリ、見るからに堅実なお店。カウンターとテーブル席があり、昼時、ランチタイムとなれば、常連さんが、カレーライス(780円)、スパゲッティ、ハンバーグランチ(890円)などを食べに寄ります。



* 横浜市中区花咲町2-77 木休

11:00~14:00(ランチ) 17:00~21:30

(2008年8/21~24夏休)

 野菜たっぷり牛肉のせバターライス : 1550円

☆☆☆☆



 見たところ、洋風ビビンバといった趣のステーキ丼は、この店のオリジナルメニュー。そのつど、フライパンで炒める、ほんのりニンニク風味の絶品バターライスの上に、牛肉たっぷり、各種野菜が細切りにされて乗っけられています。



 全体的に、ほぼ味が付いている感じなのですが、好みで、オリジナルのニンニク醤油をタレとして掛けて、野菜と肉、ご飯を混ぜ合わせながら、食べます。ステーキには、ホールラディッシュ(西洋わさび)が、まぶしてあります。



 バターライスそのものだけでも、かなりの美味しさなのですが、これにステーキが加わり、さらには、ニンジン、セロリ、キュウリ、そして貝割れ大根などが合わさっていくと、これは、もう理想的な味わいとしかいいようがありません。



 薄味を所望なら、このまま混ぜたり、あるいは、肉に野菜を巻きながら食べ進んだり、ともかく、楽しみながら箸を進めることができるのは、なんとも素敵なバターライスなのではありませんか!家族経営らしく、素朴で飾らないサービス、通うほどに、いろんなメニューを味わえると思うのですが、オヤジさんが一心不乱にバターライスのフライパンを振る姿が印象的です。あらかじめ、調理に時間がかかることを気に留めておきましょう。

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神田明神前 冷し甘酒 天野屋

神田明神 冷し甘酒 天野屋

夏バテ防止に効果あり。


 これまで、甘酒が、美味しいなぁ~と思ったのは、大晦日の日に振舞われた乃木神社の参道での事。新年を寿ぐとは言え、なにせ極寒の夜、熱い甘酒を、冷えたお腹に蓄えて、温まるのは、当然の風物誌のように思えるのだが、実際のところ江戸時代、甘酒は、といえば、夏バテ防止策、夏の滋養・強壮用だったそうだ。



 天野屋 HPさんは、神田明神鳥居下、参道入口にある、甘酒屋の老舗です。建物も、戦災で消失しましたが、戦後すぐに建て直された木造建築、約60年ぐらいは経ってます。向かって右側が、販売店舗、おみやげ物屋さん部門で、左側が、甘味処になっています。



 夏ですが、クーラーが効いてない店内で食べる、かき氷や冷やし甘酒は、なかなか風情があって、おススメであります。



* 千代田区外神田2-18-15

9:00~18:00 冷し甘酒 : 450円

☆☆☆



 冷し甘酒、初体験!美味しいです。自家製の、もろみ、=久方味噌(なめみそ)が口とりで付いて来ます。奥に、粕が眠っている工場=ムロ(土室)が地下にあるんですね、そこで、味噌とかも造っているそうです。

 店内は、風情ある、日本家屋の喫茶、席数こそ、ごく僅かで、すぐ相席になってしまいますが、左手には、露地の中庭などあって、とても日本情緒に浸れる、数少ない和風堪能空間ではないでしょうか?店内、客筋を含め、オバサン率が高めですが、お店の方のサービスは、たいへん丁寧で好感触です。

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江戸総鎮守 神田明神

江戸総鎮守 神田明神

 夏の強い日差しに含まれる強い光線のせいでしょうか、この写真から、なんとなく夏特有の雰囲気が伝わってきませんか?盛夏のお堀端、聖橋上から眺める東京・御茶ノ水の夏です。橋を渡るとすぐに、右手には、湯島聖堂の敷地がありますが、その塀を回った先に、神田明神の境内があります。



 神田明神の境内は、意外と狭くて、北東側が崖地になっていて、眺めは結構よかったりもします。裏手には、いくつもの支社が祀られており、それを眺めるだけでも、面白いです。





 自分は、獅子座なので獅子が部類に好きです。なにげに狛犬ウォッチャーでもあります。こちらの神田明神には、本堂の右手に、大きな築山にて仕立てられた、獅子山があります。こちらの獅子は、なんでも、江戸時代のもので、武州下野の名工、石切藤兵衛の作として由緒あるものらしい。



 親獅子が子供の獅子を谷底に突き落とし、這い上がってr来たものだけを我が子とする謂れ(=獅子の子落とし=可愛いわが子に旅をさせろと同意)にちなんでできたものとされる。この造形は、注意して見ると、いくつかの神社で見かけたもので、おそらく、この神田明神がプロトタイプに近いと思われる。



 過去の記事では、横浜の三吉橋袂に近くにある中村八幡神社にて撮影したものに酷似しているので、おそらく、こういうデザイン・パターンが昔から出来上がっていたのだと推測される。それにしても、滝も作られて、なかなか勇壮な出来映えとなっていて、感服に値する。

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割烹 さいとう@入谷駅前で海鮮丼

割烹 さいとう@入谷駅前で刺身定食、海鮮丼

 地下鉄日比谷線入谷駅から、徒歩2分。昭和通りから、根岸方面へと抜ける北めぐりんバス通り沿いに、斉藤鮮魚店があります。魚屋さんが経営している、左隣の割烹料理屋さんが、割烹 さいとうさんです。お昼時になると、いつも行列している、地元では、有名な食事処です。



 11時30分オープン時に、店の前には、ずら~っつと既に20名以上の並びが出来ていました。さすがに人気店です。店内は、入れ込み式の座敷のみ、相席状態ですが、36席ほどあって、かなり座れますが、回転率が悪いため、時と場合によっては、かなり待たされる場合もあるみたいです。



* 台東区下谷2-9-7 日祝休

11:30~14:00(ランチ) 17:00~22:00

(注 : 8/15~17日お盆休み)

 刺身定食 : 950円(具大盛りバージョンで+400円)

☆☆☆



 こちらの人気は、海鮮丼(並で850円大盛りは1050円)ですが、酢飯が嫌いな場合、あるいは、あったかいご飯の上に刺身が乗るのがイヤな場合、別盛りで頼むことも可能です。その際、ご飯は、酢飯と白飯どちらでも、自由に選択できます。見た目が豪勢に見えてしかも、値段が格安なのは、海鮮丼ですが、刺身単品の質的なグレードを図るなら、刺身定食が好いと思います。



 刺身のほかには、小鉢(サンガ焼きみたいなもの)、お新香、ワカメとアサリ汁。卓上には、小梅、わさび、酢生姜が採り放題になっています。

 刺身定食 : 今回のラインナップ=毛蟹、甘エビ(大1尾)、中トロ、カツオ、タイ、アジ、シメサバ、イカ、イクラ、ホタテ、半蒲鉾、半卵焼き。期待していたようには、たくさんのネタではなかったんですが、この値段を考えれば、かなりのコストパフォーマンスです。



 鮮度も質も、まぁ、ほどほどですので、あまり過度の期待しずぎは禁物ですが、実際、自宅で用意するとしたら、この値段では、調達不能かと思います。切り身の厚さを含めて、たしかにボリュームは◎ですね。



 アイテムを頼む場合のポイントとしては、ご飯のお代わりは自由ですから、二杯目は、酢飯でお願いすると、残しておいた、イクラや毛蟹の身などほぐしながら乗せて食べれば、海鮮丼として2度楽しめます。刺身定食は、量より質的なものに重きが置かれる気がするので、あらかじめ、エビ&カニは避けてとか、言えば、他のほうにウェイトが掛かるため、ビミョーに豪勢に見えたりもします。



 個人的には、夏場だし、白飯より、酢飯=つまり海鮮丼のほうが、さっぱりして、おススメですが、最初から酢飯だと、やっぱり後半が飽きが来るので、海鮮丼の場合、具大盛り、別皿で頼み、ご飯は、白飯をコール。二杯目お代わり時に、酢飯でお願いしちゃいましょう。

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プロフィール

momoneko0725

Author:momoneko0725
とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

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