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白馬温泉 おびなたの湯(小日向の湯)

白馬八方温泉 おびなたの湯(小日向の湯)

 アクセス : 白馬岳山麓にあり、塩の道温泉 倉下の湯から、さらに松川の上流、白馬岳大雪渓へと向かう途中にある、小さな山小屋のような施設。かなり、ラフな作りというか、囲いがあるだけの野湯のような風情がワイルドなお湯である。



 東京・文京区にもある小日向(こひなた・こびなた)と同じ地名の漢字を書いて、こちらは、《おびなた》と読ませるらしい。管理人がいる受付小屋を通り抜けると、すぐに、海の家のような簡易脱衣場があり、目の前には、ごらんのような剥き出しの開放的なスペース、広々とした露天風呂が、ど~んと広がっているだけである。



 おびなたの湯 HPの特徴は、大きな岩が男女の浴室の境にあって、くり貫かれ、程好く配置されている、実にダイナミックな景観、遠くには、北アルプスのさらに大きな山並みも見えるが、浴槽に浸かると、かえって見えなくなってしまう。



 施設に入る前には、施設の小屋を臨んで、その遠くに雪渓を残した山肌がくっきりと借景となって望める。松川も背後に流れ、雪解け水で早瀬となった川音も聞こえる中、周囲の環境が抜群の露天風呂である。のんびりと大きな露天を占有するには、風情抜群だが、アクセスが悪くないので、たぶん休日やらゴールデンウィークには、さぞ、芋洗い状態だろう。



* 長野県北安曇郡白馬村大字北城9346 10:00~17:30

3月~11月3日まで営業(冬季閉鎖)

500円 おびなたの湯 : 高アルカリ性単純温泉

(白馬八方温泉1・2・3号混合泉) ☆☆



 PHが、なんと11.5という、無色透明な、高アルカリ性の温泉。その肌合いがツルツルで気持ちがいいのは、丹沢の温泉系統にも、かなり似通っている。一番、印象として近かったのが、今は無き、秋谷の大楠温泉ですね。ほんのり硫黄風味、そしてツルツル、いいですねぇ~。



 白馬塩の道温泉が、濃くてパワフルなのに比べて、こちらは、極めて成分の薄い(=溶存物質が極めて少なめ)のですが、高アルカリ度合いが際立った特徴、この両者の対比がとても面白いですね。ほんのわずかの距離内に、違った泉質のお湯が楽しめる醍醐味が、この地区にはあります。

 写真で観ると、ダイナミックに見えますが、大自然のなかでは、いたってこじんまりとした、山小屋風の簡素なつくりです。施設が、小さくても、この大自然の借景として感じるには、とても環境のよい、味わい深いお湯と映りました。



 観光客の多い時分では、たぶん、芋洗い状態で良さが半減しているかもしれません。ちなみに、冬季は閉鎖されています。施設の入口には、水車をミニチュアに模した、源泉が流れています。

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(閉店)馬車道 関内ホール前 レストラン ポニーでナポハン!

(閉店)そうさ、いつも腹ペコ、そんなときは、

馬車道 関内ホール前 レストラン ポニーで

迷わず、ナポハン!

** 2012年8月閉店


 関内、馬車道方面は、なかなかどうして、食の宝庫。目立たない外観ながら、しっかりと町に根付いたホンモノのヨコハマがある。創業昭和30年、老舗の洋食屋さん。見るからに家族経営みたいな、飾らない、家庭的サービスと、トビキリ美味しい内容で、ヨコハマの至宝とも言えましょう。



* 横浜市中区住吉町5-52 日祝休

11:00~20:00



▽ 馬車道、ひとくちメモ : 江戸時代、慶応三年、居留地外国人からの強い要望もあって、本町から吉田橋へと馬車通行用の道路が整備された、これが馬車道の始まりであった。なにしろ車輪には、ゴムさえ無かった時代ゆえ、初めの頃は、鉄製の車輪が、ギシギシ~ゴォ~ゴォ~と凄まじい雷鳴のごとき音を立たせながら、風貌の違う異人たちを乗せた馬車が、疾風と共に駆け抜けるのを、時代が変化していくさまとして、驚きと共に見つめたことであろう。



 馬車道開通の年、早くも居留地外国人の手により、横浜~江戸間に乗合馬車の営業が始まっていた。明治期に入って、国産の定期乗合馬車が、横浜と東京を、4時間余りで結んでいた。定員6名、運賃75銭、吉田橋の発着所を出て、都橋、野毛山の切通し、戸部、平沼から浅間町を右折、神奈川台から東海道を抜けて東京へと向かった模様。



 駕籠かきから、人力車夫、そして乗合馬車へと交通機関は変化していったが、新橋~横浜間の陸蒸気の開通で、やがて馬車も衰退していったのだという。 ナポハン : ☆☆☆☆☆

(小ライス+味噌汁をつけて=1050円)



 ハンバーグが有名なお店らしいのですが、ナポリタンも欲張って食べたいときには、迷わずに、ナポハン!とコールしてください。なお、ナポハンは、裏メニューにつき、表立って一品化されていませんが、基本、どんな形態でも、頼めば、工夫して、やってくれるみたいです。たとえば、ハンバーグとカレーを半々で、とか。



 とにかく、地元に愛されている、世代を超えたヨコハマの顔です。



《驚愕のポイント》 : 味噌汁は、100円だが、鮮度の良いシジミ汁で、そこらの鰻屋を軽く凌駕する。調理場のメンバーを眺めてみたところで、暖かな眼差しが返ってくるばかり、ちっとも強力な調理人には、見えず、老人ホームの食堂みたいであるが、決して侮ってはいけない、稀に見る素敵な味付け、実際、腕持ってますよ、ここの熟練コック陣。



 一品、一品が美味しいので、何を頼んでも、昼時に、この店でハズすことは無いだろうと思われる。気さくで丁寧な応対、親しみやすいメンバー、ハマの良心、ヨコハマの人情味溢れた温かさを匂わす、サイコーなお店の一つ。いつまでも、頑張ってください。

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白馬塩の道温泉 露天風呂 倉下の湯

白馬塩の道温泉 倉下の湯

北アルプスを遥かに眺めながら入れる

特濃な源泉の露天風呂


 JR大糸線白馬駅から、松川河川公園、八方尾根スキー場近くにある温泉。塩の道温泉 HPと称して、いくつか温泉施設があるようだが、倉下の湯=こちらが湯元で、施設脇には、給湯基地があり、タンクローリーによって各所へと配湯しているようだ。



 アクセスがよく、知名度があるため、連休などには、観光客が大挙押し寄せるであろう施設。長野オリンピックでは、日の丸飛行隊が大活躍した、あの白馬ジャンプ競技場も、近くにあります。



* 長野県北安曇郡白馬村倉下 通年営業

  10:00~22:00  500円

 施設 : コテージもしくは、ロッジ風のつくりで、1階には、風の吹き渡る広間=ロビーがあり、二階は、有料(500円)の休憩所が設置されています。施設は、こじんまりとまとまった、余分な付帯施設の無いもので、浴室には、洗い場と、湧水使用(たぶんに温泉らしかったが)の掛け湯があり、源泉掛け流しの温泉は、眺めが抜群になっている外側へと突き出たウッドデッキのテラスに、浴槽全てが木製の広くて開放的な露天風呂があります。



 浴槽の縁には、温泉成分が析出して、ガビガビに、こびりついています。源泉・濃度の濃さを実感させます。浴槽の腰掛は、左右、微妙に違っていて、向かって右側が座湯(半身浴)になるように設えられた=浅めの段差と、左側は、腰まで浸かれる座湯=深めに座れる段差の2タイプが配慮されています。浴槽にすっかり浸かってしまうと、かなり圧迫感はあるかもしれません。 露天風呂 : ナトリウムー塩化物ー炭酸水素塩温泉 ☆☆☆☆



 その源泉の匂いと味わいを嗅いだとき、思わず、松之山 兎口温泉の翠の湯!って叫んでしまった、そんな化石温泉が混ざった、フォッサマグナ系のメタホウ酸やバリウムが多い、鉱物臭のような匂いがバリバリにする超特濃な温泉。



 成分が濃すぎて、自分には、かなりヤバイっす。露天から眺めるロケーションがいいので、その素晴らしさに見とれて、ついつい長湯してると、皮膚が湯ただれみたいになってしまいました。かなり強いです。



 ほんとに、香りが、独特、ここ特有で、油臭なんですが、松脂とか、そういう植物から出た揮発系の精油もしくは、セメダインのような樹脂系の香りです。あとは、鉄味も、混ざりこんでいて、炭酸のシュワシュワ系も感じさせ、甘くて、塩もあり、金気臭の味がします。



 露天風呂から、臨むロケーションも絶景、とても、いいお湯ですが、なにぶん、濃すぎるので、長湯は、ほんと身体に負担が掛かりすぎます。休みながら、入りましょう。 諏訪から松本、白馬、小谷、糸魚川と周ってきて、中央構造線、いわゆるフォッサマグナを貫く地域は、やはり変化ある、いろいろな温泉が湧き出ていて、飽きない。会津に比べると、こちらの方が、湯質が断然いい。というのも、出来立てというのか、かなり鮮度感が楽しめると思う。長野県が、温泉立県であることの、ほんの一部分が垣間見れた気がする。



▽ 男湯と女湯の間、緩衝帯のように、中庭が設えており、目の前に広がっているスキー場の山々から、涼しげな風が吹き渡った。
 

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秋田名物 ババヘラ・アイス@横濱 あいすくりん博覧会 横浜赤レンガ倉庫

秋田名物 ババヘラ・アイス

@横濱 あいすくりん博覧会 横浜赤レンガ倉庫

ついに登場!ババヘラは、

ピンクとイエローのチープな秋田産ジェラート

C級 ご当地アイスの決定版

7月25日~8月10日まで開催中!


 諏訪の温泉から帰る途中、高速道路で、ふと耳にしたFM放送中で、折りしも、ご当地グルメの特集をしていた。何気なく聞き耳を立ててると、その際に、話題となっていたのが、秋田のババヘラという奇天烈な、ご当地アイスクリームの話だった。ラジオで聞いただけだったので、映像も無く、その説明から、様々な思惑が自分のなかで広がった。どんなものだか、想像が付き難かった。



 なんということだろう、その伝説のババヘラが、目の前で、売られて居るではないか!それも、売り子のババさん付き(笑)で、聞けば、発祥の地=秋田県 男鹿市からはるばる遠征してきたのだという、なんとも、ご苦労様なことである。なにしろ東京から遠い秋田でのこと、なかなか出掛けられる機会も無く、言われないと知らないのが、ローカル色が強い地元だけにしかない食べ物。



 そんな噂のババヘラについては、公式ホームページがあるようなので、詳しい実態については、こちら HPを参照してもらいたい。諸説あるらしいが、なんでも、歴史は、かれこれ50年以上もあるらしい。驚きである。

 ババヘラの特徴は、なんといっても、まず、売る際のスタイル。秋田の国道脇に、パラソルを出して、農作業のオバサンよろしく頬かむりしたスタイルで、アイスを売る。ババヘラのネーミングは、もちろん、ババ=売り子さんと呼ばれる販売員が、50~60代の女性が中心であること、金属製のヘラを使って、アイスを成型してコーンへと盛り付けることから付けられて、いつのまにか、、皆がそう呼ぶようになったそうだ。



 もうひとつ、特徴は、アイスが、ピンク色(=イチゴ味)と黄色(=バナナ味)の2色使いなこと、そのカラーリングが象徴的であって、パラソルから、売り子さんであるオバサンの頬かむりからエプロンなどにまで徹底されて、目だったものとなっていることが挙げられる。



 オレンジ+黄色+ババぁ+ヘラ使い= ババヘラ・アイスの公式というわけである。



 ババヘラ・アイス(秋田盛り) : 300円 

☆ (バラの花のように盛り付けたバラ盛り=400円もあった)



 はっきり言って、あまり好みではない、不味い。かなりのチープな味わい。ソフトクリームとは逆の食感で、どちらかといえば、シャキシャキしたシャーベット(氷)状で、まさに、コテを使って2種類のアイスを強引に両側から押し付けた感じ、このルーズさ、ある意味、馴れた職人技が、C級感を煽るに最適。秋田の現地へ行かずとも、食べられたのは、感謝しなければいけない。新宿伊勢丹で開催中の大沖縄展が、今年は不発らしいので、わざわざ横浜まで遠征して来てよかった。 ババヘラの話ばかりで、肝心の会場の模様が後の紹介になってしまいましたが、赤レンガ倉庫の前で行われているのが、横濱 アイスクリン博覧会です。なんでも、アイスクリームの発祥の地が、この赤レンガ倉庫近くの馬車道・横浜だったらしく、その縁から、半ば、強引に編み出された、全国アイス祭り。



* アイスクリームの発祥は、明治二年夏、馬車道沿いにあった氷水屋で、町田房蔵が製造・販売していたといわれる=アイスクリンである。



 圧巻は、全国ご当地アイスを集めた=ご当地カップアイスミュージアム。静岡うなぎアイス、仙台牛タンアイスとか、柿とか、なんとか、考えられるあらゆる特産物がアイスクリームとなって販売されている。まさに地域限定、夏ならではの大集合である。もちろん、購入も可能。アイスクーラーのようなパッケージに入れてくれるので、数時間なら家まで持ち帰れる範囲内です。

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小谷温泉(おたり) 村営露天風呂

小谷温泉(おたり) 村営露天風呂

ぶなの森に囲まれた大自然のなかにある別天地。


 アクセス : JR大糸線中土駅から、日本百名山である=雨飾山(あまかざりやま)がある雨飾高原方面に向かって、中谷川に並走した道を走る。思ったより、山は深く、高度も1000メートルに近づく。



 小谷温泉付近は、ブナの原生林に囲まれた静かな聖地である。ほんとうに精霊が棲む様な、まるで穢されていない、清涼感が、あたりに漂う。雨飾山荘前の広場が、湧水もあり、大きなブナの木を囲んで、風が吹き抜けて、たいへんに癒される。



 村営露天風呂は、山田旅館から上がり、雨飾山荘から200メートル上部に位置してある。雨飾荘と同じ源泉使用で、掛け流し。管理も雨飾荘の方が請け負っているとのことで、毎日、清掃もきちんとされていて、10:00~21:00利用可能、寸志で、料金箱に投入する。雪が深いので、営業期間は限られ、5月~10月ぐらいのみの営業。



 源泉が、かなり熱くて、加水用にホースが引かれていたが、埋めるまでに至らず、さすがに熱すぎて入浴は断念。掛け湯だけに、留める(笑)。加水は、されていようが、お湯を味わって浸かるなら、雨飾山荘の日帰り入浴も利用できる。



 小谷温泉 村営露天風呂 :  ナトリウムー炭酸水素塩泉 ☆☆☆



 お湯は、無色透明で、目だった匂いはしない。口に含むと、やや塩味は感じられる。こちらは、男湯で、仕切りがあって、向こう側には、他に女湯もあるみたいだった。簡易脱衣場が完備され、林内に在りながら、とても綺麗で、すばらしい露天風呂である。(実際は、熱くては入れないのだが)

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上諏訪 諏訪湖畔 うなぎ専門店 うな藤

上諏訪 諏訪湖畔 うなぎ専門店 うな藤

こだわりの鰻屋さん巡り 第96話

湖畔で食べる信州うなぎの真骨頂


 一つ先の岡谷も鰻が有名だが、下諏訪・上諏訪ともに諏訪湖周辺全般、期待を裏切らない、見事な出来映えを誇る鰻屋さんが、数多く存在している、まさに魅惑の蒲焼の宝庫、満面の地焼き地帯。どのお店も、レベルは高いと思われるが、上諏訪、地元でも愛されている評判のいい、うな藤さんを訪れてみることにした。



 前日に訪れた=あら川さんは、諏訪湖の西端、釜口水門、JR岡谷駅近くであったが、今回は、諏訪湖の東にちょうど位置し、上諏訪駅近くの湖畔にあるのが、うな藤さんである。一番、湖畔に近い通りを海岸通りと言うそうだが、間欠泉を過ぎ、片倉館を過ぎて上川の手前にある日赤病院との中間に、目指した、うな藤さんがあります。JR上諏訪駅方向からだと、西口から湖岸へと伸びた=湖明館通り商店街をまっすぐに、進んでD51がある湖畔公園の手前になります。



* 諏訪市湖岸通り5-5-2 火曜休

11:00~13:45 17:00~19:45(夜は店じまいが早いです。) うな重(上) : 2550円 ☆☆☆☆



 こちらの基準では、うな重(中=いわゆる並)=1860円でも、特上=3250円でも、鰻本体の大きさ(目方)は、変わらず、ご飯の上に乗る鰻の切り身の量が違うとのことで、せっかくだから、鰻丸一匹使った=上を頼むことにする。



 風体がなんとも頼もしい、二段重ねのお重で、蓋をあけると、すぐさま、蒲焼が入っており、その下にある、ご飯の入ったお重にも、蒲焼が乗っていて、ビックリ、たいしたボリュームである。さすがに、噂に違わぬ、諏訪湖の鰻屋さん、この見栄え良い演出で、どこか物珍しく、ワクワクさせて、なんとも素晴らしいのひとこと。



 同じ値段の価格帯で、かばやき定食というものがありまして、こちらは、値段が2550円、うな重(上)に対応していますが、なぜか、味噌汁付き。うな重(中)⇒うな丼に対応しておりまして、好みにより、鰻の量と、スタイル、つまり丼飯で掻っ込むか、お重で戴くか、はたまた、ご飯と蒲焼を別々に食べるか、自由に選択できるようになっております。 うなぎ : ☆☆☆☆



 こちらの地焼きによる、蒲焼は、おそらく、いままで食べた、それ風では、一番、美味しい部類ではないかと思います。間違いなく、万人におススメできる、満足が行く、最高の鰻です。その鰻の厚み、脂と旨みのバランス、けっして胃もたれしない、案外、さっぱりした食感、そして蜂蜜が入ってるという、極甘ながら、川魚としての鰻を惹き立てたタレ、どれをとっても、これぞ、信州うなぎの真骨頂と言わしめるに、価値ある逸品です。



* 《備長炭とオガ炭では、雲泥の差があるけど仕方が無いか。》 但し、鰻好きとして、ちょっとガッカリしたのは、備長炭でも、黒炭使用ではなく、人工炭、つまり人造の炭=オガ炭(あるいはチクワ炭)を使っていたことでした。

 

 おそらくは、備長炭に比べて、価格も安く、焼く際に爆ぜるようなことがないため使う側からすれば、使いやすいだろうが、備長炭使用と謳っていれば、偽装ということになりかねないくらいに、専門店としての品位は落ちる。



 厳密に言うと、これでは炭火焼の良さを惹き出している、とはいえない、なぜなら、高温になる備長炭を使用していなかったからだ。焼き場を良く見ると、赤々と熾ったオガ炭使用だった。オガ炭とは、製材所から出たオガ屑やら、木材チップを原料にして、それを粉砕、成型しなおして、焼き上げたもので、天然木そのままを長時間焼いた備長炭などの高級な炭とは違って、明らかに火力としては威力が弱い。



 しかし、備長炭に比べて値段も控えめ、木材の再利用的な価値があり、実に環境に根ざしたエコな炭ということになろうか。いずれにせよ、温泉で言うと、源泉掛け流しと謳ってあっても、天然湧出の源泉と人工造成温泉ほどの違いがあろうかと思う。すべての値上がり高騰からすれば致し方ないところであろうが、望むらくは、せめて備長炭には、格別、こだわって欲しかった。



 それでも、こちらの鰻の美味しさには何ら影響がないくらいに、味はバランスよく、素敵だったので、鰻好きのぼやきと受け取っていただければ、これ幸いである。 肝吸い : ☆☆☆

 ごくふつうな味わい。出汁は業務用っぽい味。肝の処理も、ふつう。



 香の物 : ☆☆

 市販のものっぽい。長野県らしく、野沢菜の漬物と大根。



 川エビの唐揚げ : ☆☆☆☆



 川エビとか言ってるけど、諏訪湖で採れる、いわゆる手長エビの唐揚げです。とても鮮度がよく、美味しいです。このうな藤さん、もとは川魚を専門に扱う商いからスタートしたそうで、いまでも、長野の郷土料理ともいえそうな、鯉こくやら、馬刺し、ハチの子と言ったメニューも充実しているので、なかなか興味がそそられますね。

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名湯 小谷温泉(おたりおんせん) 山田旅館

名湯 小谷温泉 山田旅館

開湯以来450年の歴史が育む 老舗の湯治宿


 標高850メートル、眼下に中谷川を見下ろす、ブナの原生林に囲まれた静かな山懐に抱かれ、こんなにも山奥にある、いで湯なのに、小谷温泉の開湯は、1555年、今から遡ること450年ぐらい前と目される名湯。



 この古色蒼然とした建物のいでたちを目の前にして、さまざまな感慨にふける。それだけ注目に値する内容の霊泉であったから、これまで愛されてきた秘湯であるのだと、いまさらながら思い知らされる。



 明治時代、別府・草津・登別とともに日本の温泉の代表格として、内務省から選出され、ドイツにおいて催された万国温泉博覧会にも出展、紹介されて、一躍、その名が知れ渡っていたそうだが、いまは、それらを感じさせる面影は、明治建立の土蔵(現資料館として利用)ぐらいにしか、あまり無い。



 ただ、時代は行く年月の想いでと共に流れ去ったものの、この温泉と風格、品位だけは、押し留められ、未だもって、お湯は、こんこんと湧き出でて、なお健在である。本館と新館とに別源泉があるらしいが、そこまでは詮索しないでおこう。



 なお、この本館は、江戸時代の建造の名残を未だに継承し、国の登録有形文化財として指定を受けているそうである。



* 長野県北安曇郡小谷村中土小谷温泉 : 外来入浴500円 元湯浴室 : 観音開きの、如何にも、湯治宿らしき、大正3年築の浴室に案内される。シンプルなる湯船は、ひとつ。析出物で茶色に染まった床が、その温泉の効き目を自ら語ってくれているような気さえする。床は、本来、市松模様のきれいなタイルであるが、それがチラッと覗くものの、保護のためシートが敷かれていた、なにしろ、油断すると、掃除もする間もなく、すごい量の温泉成分が析出して、こびり付いて覆ってしまうからであろう。



 四角い浴槽の端には、わずかに段差が付けられた寝湯ゾーンらしきスペースが取られている。ちゃんと木製の枕が設えてあったが、サイズ的に、寝られぬような大きさなので、断念。お湯の効力は強く、熱すぎずに絶妙な具合なのであるが、長く浸かっていると、すぐにのぼせてしまうようなので、時おり、上がっては、この寝湯のスペースで湯をかぶりながら、しばし休憩をする。



 また、浴槽の奥には、引っ込んで、打たせ湯の小部屋のような仕切りがある。2メートルほどの高さから、源泉が勢いよく、落ちてくる、むせ返るような金気臭が立ち上り、肩や腰に湯が叩きつけて万病をも治す。打たせ湯に当ると、山のいで湯に来た実感が増すような気がする。



 日本のあるべき湯治宿、温泉一本の紛れも無い真実一路の姿を映し出している。何はなくとも、此処へ来て、湯に打たれ、湯に浸かることで、日々の憂さを晴らし、腫れを癒し、凝りを解きほぐしてきたことだろう。そして、いまでも、その効力と霊力は衰えていないように思える。良いお湯であり、良い湯治宿がここにも息づいている。 何は無くとも、湯に力が宿る、これ以上のほかに、いったい何が必要であろうか?

 元湯 浴槽 : ナトリウムー炭酸水素塩泉

☆☆☆☆☆

 

 奥会津の玉梨温泉で味わったような、炭酸味と鉄味が混ざったような、いかにも効きそうな味わいのお湯でした。打たせ湯脇には、飲泉用に、コップも、ぶら下がって用意されています。肩まで隠れるような深さの湯に浸かる、上がって休む、飲泉する、この繰り返しが癒しの効を奏する。



 温泉起因の析出物が、積み重なって、サルノコシカケのような層状の姿を作っている、石なら、さしずめストロマトライトに似通っている。まるで考古学教室の陳列のように、ストロマトライト状の茶褐色の塊が、湯船脇に腰掛の如く、ぼんやり置かれていたのが、何故か、不思議な光景だった。



 この源泉の濃い成分が、湯船で浸かっていると、じんわ~りと身体に染み入る。浴室へと出ても、かなりしばらくは、汗が止め処もなく出て、容易に引かない。ただ、夏の暑い時分であるからゆえでなく、発汗作用は、群を抜いていた。浴後には、ちょっとした瞑呟反応(好転反応)が出て、身体全体に、だるさを齎す。いやぁ~なかなかに、よく効く名湯であることを実感させられた。自然環境、湯治場が醸し出す雰囲気、歴史の重み、すべてにおいて、素晴らしい。

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 安藤裕子LIVE TOUR 2008 エンサイクロペディア: (最終)追加公演に行って来た

安藤裕子 LIVE TOUR 2008

ENCYCLOPEDIA (最終)追加公演に行って来た。




 デビュー以来、欠かさずライブへと足を運んでいる、安藤裕子のツアーだが、最近は、メジャーになってきたせいか、このところチケットも取り辛くなって、ついに前回のアコースティックライブには、行けずじまい。今回のツアーも、結局、6月7日初日、及び千秋楽20日の公演は、5分ほどで、すぐさま、ソールドアウトになってしまい、21日急遽組まれた追加公演に参戦する運びとなった。



 安藤裕子も、出世したものである、これまで、コンサート会場が、SHIBUYA-AXだったのが、道を隔てた=CCレモンホール(旧渋谷公会堂)へと昇進(笑)、初の指定席で観ることとなる。満員御礼の会場で、ほぼ定刻どおりにショーが始まる。



 今日は、またテレビカメラが入ってる。たぶん、ライブ映像をDVD化するのだろう、こんな日のねーやんは、決まって、緊張しながらも気合が入る。座席指定とはいえ、これまでオールスタンディング形式だったので、馴れてない客が、2曲目から、立って声援し始める。



 同調して、会場が、すべて立ち上がって拍手と声援を送る。今日の客は、ノリが素敵だ。PAのせいもあるだろうが、とても声が良く前に届いている。不安定さも、ツアー最終日なのに、声枯れも感じさせない。なんか、それなりに進化して、強くなったなぁ~安藤裕子。



 演目は、ほぼ、発売されたばかりの4枚目のアルバムから、組み立てられており、当初、BPMの早い曲のツアーと謳われたが、むしろ、スロースタートなノリ調子。ライブの中盤まで、伸びやかで、たおやかな、バラード曲やら、アコースティックバージョンの曲を、しみじみと聞かせる。なかなか、いい、構成みたいだ。



 一転して、後半に行くに従って、BPMが上がり、ぼくらが旅に出る理由で、今一番の盛り上がりに突入していく。個人的には、映画のテーマ曲であった=海原の月が、一番、よかったように思える。



 そして、いつも話題となる、拙いMCであるが、今回は、馴れもあって、なかなか冴えてた。支離滅裂なところもなく、よくまとまっていた、ただ、時おり発する、「 ほわぁ~、ほげぇ~ 」みたいな、意味不明の感嘆詞が、ねぇ~やんらしさの宝庫だ。



 バックを固めるメンバーは、前回同様、不動布陣となっている。リズム隊は、沼澤と沖山、バンマスの山本っさんの指揮官振りが、前よりも強まった気がする。キーボードの音量も大きめだった。



 今回は、なにより、このような大箱で、きちんとした結果が残せて、よい実績と、自らへの自信へ繋がった気がする。今冬も、アコースティックツアーを全国で敢行すると宣言してくれていた。サウンド的には、特別、変化があるわけではないけれど、やっぱり安藤裕子という声が、そこに加わって、響きが広がると、個性が際立ってくる。



 ヒット曲を量産しなくてもいいから、更なる発展、一曲でも、心に残るような名曲を産み出せるように、頑張って欲しい。

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白馬岳 蓮華温泉 蓮華七湯巡り 疝気の湯(仙気の湯)

白馬岳蓮華温泉 疝気の湯(仙気の湯)

蓮華七湯の真骨頂

標高1500メートル 雲上の温泉


 三国一の湯から、さらに10分ほど登っていくと、噴煙を上げた湯畑のような源泉帯のガレ場に突き当たる。この区域に、疝気の湯と、さらに左手を巻くようにして登ったところに、薬師の湯(酸性石膏泉)の石造りの小さな浴槽がある。



 さすがに、ここまで登ってきて、疝気の湯でゆっくりとしてしまうと、逆に動きたくなくなってしまう。眺めが良いので、しばらく時間を止めて、独り占めしたくなるからだ。



 もう日も沈みかけているし、先を急ぐため、これよりも更に上に登っていったところにある薬師の湯への入浴は断念した。天気が良くて見通しが利けば、さらに上部にある薬師の湯もいいらしいが、やはり疝気の湯ものんびりと入って、湯上りに、浴槽の縁に腰掛けて、ぼんやりと山々を眺めるのは、最高である。



 写真では、感動がイマイチ伝わらない、体感あっての天上の露天風呂である。やはり実際に来て見ないと実感は掴めない所だろう。ちょうど夕日が、北アルプスの峰々に沈み、くっきりと稜線が浮かび上がりつつある、そんな一瞬、あたたかな光に包み込まれました。ちょうど、蓮華座に抱かれているような気持ちにさせられました。この時間帯、この広大な一角に、広い山に、たった一人で、贅沢にも、露天風呂を占有し尽しすことができて大満足です。

 蓮華温泉の最大のハイライトといえば、この疝気の湯でしょう。湯船の大きさといい、四方が見渡せる絶好のロケーションといい、かなり理想的な露天風呂です。遮るものが無い状態で、背後に噴気を上げる山肌、前方には、残雪が残った北アルプスの峰々。晴れれば、晴れたなりのよさもあり、霧に囲まれていても、それなりの雲の上の温泉みたいで、気持ちが良いです。

 小蝿が黒だかり : 山の温泉は、開放的だが夏場には、アブや虫が多く来襲する。とくに、裸の場合、スズメバチが水を飲みに来ることがあって、肝を冷やすものだ。この標高まで来たら、虫も居ないだろうと高を括ったところ、フナムシのように小蝿がたくさん居て、衣類に、たかって困った。



 疝気の湯 : 単純酸性泉(たぶん造成泉) ☆☆☆



 湧水のホースが浴槽脇に引かれていて、自由に薄められるようになっています。たぶん、加水された後のような気がします。適温より、やや熱いくらい、でも外気が涼しいので、多少は熱めでも、とても開放感があって、とにかく気持ちが良い温泉。標高1500メートルの温泉に浸かれて、最高です。



 飲むと、やっぱり酸っぱいです。けっこうクセが強いお湯で、味には、なにかの香りが口中に残るような引っかかりのあるお湯ですね。湯上りは、さっぱりめ、硫酸イオンが効いてます。蓮華温泉ロッジの内湯と同じ源泉と説明されても、浴槽の大きさも違うし、こちらは、こちらで、いい感じのお湯です。

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白馬岳 蓮華温泉 蓮華七湯巡り 三国一の湯&黄金の湯

白馬岳 蓮華温泉 蓮華七湯巡り 三国一の湯&黄金の湯

 宿に着いたのが、5時半過ぎ、フロントで聞けば、だいたい7時ごろまでは明るいので、野天風呂へ行くことは可能だと教えられた。蓮華温泉ロッジの建物背後に、山道が続いている。地獄谷のように噴気を上げているガレ場が蓮華温泉の真核部の源泉帯で、ここが蓮華七湯の最終地点、行き止まりで、そこに向かって、山道は、標識脇に左右に2本続いている。



 どう行ってもかまわないだろうが、定石通り左手の道を選択する。行くまでの予想は、緩やかな散策路みたいなものだと思っていたが、歩くうちに、山道というより、かなり急な登りが続いている階段/杣径(そまみち)のようなものであると認識してきた。



 軽く考えていたのが間違いだった、かなりキツイ登りが、最初から続く、慣れない山道、歩きづらいため、結構、たいへんである。表示では、10分になっていたが不動産屋の売り文句と大して変わらぬことを、歩きながら視界が開けぬ中で、ひとりぼやくより仕方なかった。休み休み、上りながら、それでも20分ぐらいで、まず最初の三国一の湯に辿り着いた。汗が噴出して、たまらなかったのでさっそく入ることにする。



 山道脇の少し引っ込んだ平らな場所にあるので、他に登山者が通ると、着替えるのに恥ずかしい場所ではある。野湯には馴れていないので、なかなか要領よくは、事が運ばない。まったく人が来ないような時間帯なので、人目を気兼ねなく入れるのが、唯一の救いである。

 三国一の湯 : 単純酸性泉(たぶん造成泉) ☆☆



 一人分しかない、まさにプライベートな森の中の温泉である。かなりぬるめな温度のお湯。白い湯花が舞い、たまご臭が強い。ちょっと酸味も感じられる。まあ、よくあるような、硫黄泉といったところでしょうか。さほど感激は無かったので、先があるため、急いで片付ける。先行きを急いだので、あたりの景色をゆっくり眺めるヒマも無かったが、ここらの樹林帯には、足元に亜高山植物がたくさん見られた。水芭蕉は、湧水がある場所で、かなり大きな葉っぱを広げていた。花は終わっていたが、イワカガミも群落となっていた。写真に撮ったゴゼンタチバナもコケモモに混ざって、かなり生えている。



 白馬岳自体は、植物相が豊富だと聞いているが、このあたりは、むしろ乏しいように思える。南アルプスを歩いた経験からするなら、かなり少なめの植物である。わたしが、一番好きなシラネアオイは、このあたりでは目にしていない。 三国一の湯から、また歩き始める。10分ほど歩くと、視界が開けだして、ガレ場の岩肌が剥き出しになったところに出る。勢い良く、噴気を吹き上げる様は、塩原の新湯温泉を髣髴させた。そこに、疝気の湯がある。ちょうど夕日が山の稜線へと沈むのを見届けて、下りの山道に向かう。



 ここまでくれば、あとは下りながら、黄金の湯へ入るだけと腹を括ったが、なかなか急峻な下り坂が続き、予断を許さない。もう7時を過ぎた頃であろうか、時計が無いので分からない、だんだんと暗くなってきたので、先を急ぐがなかなか、到着しない。



 10分ぐらい歩くと、林の合間に、ひっそりと黄金の湯がありました。暗くなってるので、湯の色が紺グレーに見えるが、藻のようなものが沢山浮遊しているからだろうか。入ってみると透明な湯である。 黄金の湯 :  重炭酸土類泉(自然湧出) ☆☆



 樋から流れ落ちる源泉を口につけて飲むと、やたら甘い~。思わず笑っちゃうほどに甘い、何でこんなに甘いんだろ?理由が分からない。龍井茶でも、碧螺春でも、こんなに甘い味に抽出することができないのに、たかだか温泉水ごときで、こんなに甘いなんて、まったく、お手上げだ!



 温度は、温くもなく熱くも無く、ちょうど良いが、暗くなってきたので、体感だけでは、なんとなく物足りない感じがした。長湯できる湯質である。入る前に、ちょうど上がるところだった登山客に窺ってみると、こちらのお湯のファンも多いとか言っておられた。たしかに、落ち着ける環境、そして肌に柔らかで、極上の甘い味わい、浴槽も広くて、まったりできそうである。



* ちなみに、この蓮華七湯めぐり、一周40分という標識の表示を、ナメてかかっても、やはり野湯である。普段から登山をしたり、トレッキングに馴れている健脚向きには、たいした行程ではないが、運動量の少ない都会人が、ほんの冷やかしに登ろうとすると、かなりキツイ。ちなみに、自分の足元は、ナイキHTMエアモックで、ソールは特別な不整地仕様のACGであったため、かなり助けられた。

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