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そめや うなぎ店@市川市 相之川 今井橋際

そめや うなぎ店@市川市 相之川(相の川)

創業50余年、今井橋際にある

気立てのいいオヤジ夫婦の大衆蒲焼 名物店

千葉のレベルの高さを魅せる


 アクセス : そう、ここの一番の名物は、うなぎより、なにより、濃いキャラクターの持ち主にして、とても人懐こくて陽気なオヤジさんだ。ある種、人気取りなのも、横浜橋の丼 豊野のオヤジさんと似通っている。一見するとコワモテだが、よく喋るし、なにしろ、おちゃらけて、気立てがいい。キップがいいって~のも、ここいらが、もとは漁師町だったからであろう。



 ともに百戦練磨、豊野のオヤジが蝶野なら、そめやのオヤジは、差し詰め、今井橋詰、田舎のレバンナである。天ぷらでも、鰻でも、威勢が良くて活きのいいのが、好まれる、味が濃すぎるぐらいも、あながち無粋とは言えまい。



 なにしろ、場所が、ちっと地元でないと、心細くて、不案内、不便極まりないところなのである。一応、バス路線は通っていて、バス停は相の川、下車して徒歩3分ほど。千葉県側からのアクセスは、浦安駅や南行徳駅からすぐだが、東京側からは、川を隔てて、江戸川3丁目と通じているんで、車で無いとかなり不便だし、ジミに瑞江からだと、今井橋を渡らねばならないので、これまた歩くには、けっこうイタイ。



 もうひとつのアプローチである、JR本八幡駅南口(といっても駅から離れたバス停であるが)から、浦安行きのバス(しかも漫然と30分間隔)に乗って狭い道路をひた走り、おおむね20分強で着く。途中、江戸川べりの土手を走ったりして、車窓は見るものを楽しませるが、やがて、新中川と旧江戸川が合流する辺りの相之川、今井橋近辺へと到着します。



* 千葉県市川市相之川1-26-1 水曜定休

11:00~16:00ごろ(売り切れじまい) 鰻重(特) : 2300円

 ☆☆☆☆(個人的には満点でも可)



 鰻専門店を伊達に謳ってるだけあって、メニューも、それのみ。持ち帰り販売も人気のようだ。鰻重は、目方のやや小さなバージョンが(上)で=1700円。重箱いっぱいに、こんがり目な蒲焼が詰め込まれた定番メニューが、この(特)。さらに、(特)を、大盛ご飯もろとも、2段重ね、というか、見た目は悪くとも、箱から溢れんばかりに、まさに、てんこ盛りにした、のが、サンドで=4200円の、都合3パターンが選べて食べれる。



 肝吸いなど、洒落たものはなく、すべての鰻重に、あさり汁とキュウリのお新香がつく。肝焼きは、ほんの少ししか取れないから、開店と同時の客に、極わずか振舞われるだけだという、メニューには、無いと思っておいたほうが良い。



 このお店、不便に見えて、近隣から、車で昼時に駆けつける客が非常に多い、人気店である。店内は、カウンター、テーブル席、基本的には、奥にある座敷スペースに誘い、案内されることが多い。オヤジさんは、店内をうろついているから、テーブル席で、たわいもない話のやりとりも面白いだろう。 うなぎ : 今日の鰻は、聞けば、愛知県三河産だという。個々の鰻自体は、値段の割りに、かなり小ぶりであるが、そめやさんならではの味わいを惹き出していて、お世辞にも旨い。ご飯を含めて、乗せられた鰻の枚数的に、ボリュームも満点。



 鰻の蒸しが弱く、仕上がりは、弾力を残しつつ、プリプリッとした食感である。なんというか、炭火で焼かれ、もうもうとした煙のなか、燻された焼鳥のような風味があって、和歌山の備長炭のよさが十分に出たものとなっている。もっとも、地焼きに近い食感であろうかと思う。この種の焦げ風味は、よって通の好むところ。



 自分もそうだが、歯の無いジジババが喜びそうな、水っぽくて、ただ軟いだけの鰻より、硬くて、しっかり弾力感のある、しかも、焦げたような炭風味が、なんとも良い~という人には、かなり、通受けする貴重な蒲焼であると思います。この戯れた感じを、大衆的と否定するひともいるかもしれません。自分は、バッチリ、ストライクど真ん中、オヤジさんのキャラクター、人柄全て含めて、好みです、◎。



 鰻のタレは、甘めで、ねっとり、千葉らしい仕上がりながら、あまりコテコテに偏らず、適宜、しつこさは感じさせない。言い切って、素朴。ごはんの大盛も可能だが、もとから、やや多めに盛られている。ごはんも普通に美味しい。



 あさり汁 : 鰻屋に来て、肝吸いじゃないの、なんかと場違いに不平を言う輩も居るだろうが、なんの気にしなくていい。木更津産の地物で揚った新鮮なアサリを豊富に使ってある。かなりアッサリめな、汁が実に良い。



 お新香 : 糠漬けきゅうり2~3切れ、あらかじめ、たっぷりの醤油が掛かったタイプ。個人的には、大好きな大衆蒲焼店に相応しいアイテムで感服。オヤジさんの優しさで、お新香をお代わりで、2つサービスで付けてくれた。暑いだろうからと、すぐさま水も用意してくれて、なかなか気が利く、いい人だ。この店が、流行るのも、オヤジさんを初めとして、店の気さくな雰囲気と人情溢れる面々にあるのだと思う。B級というなかれ、実に美味しい鰻が食べれればいいじゃないか。その実、ちょっと、値段は高いかもしれないけど。

 オヤジさんの意外?とも言える趣味は、ごらんのような力作、蛍光ペンで描くところの、横尾忠則ばりの極彩色でキッチュなヘタウマ・イラストである。鰻同様に、なかなか味わい深いものがある。見よう見まね、自己流だと、おおむね謙遜するには、あまりに見事な、観るものに何か訴えかけてくる、これらの作品は、店内に、それと分かるように、ずら~っと飾られて、目だっている。けっこうアピール好きなんですね、オヤジさん!



 子供たちが好きそうなアンパンマンやら、そういった題材を、蛍光ペンで、いとも簡単に描き、ぬり絵よろしく、丁寧に、極彩色に埋めていく。手遊びとは言え、なかなかどうして、見事なものだ。オヤジさんは、お客さんを笑顔で、接客、さばきながら、日がな1日、鰻よろしく、のらりくらりと、お絵かきに熱中していた。それを、みつめるオバサン連とのチームワークは抜群、雰囲気が飾らない、このお店の、ライブな人気も頷けるような、活気がある、活きのいい、素敵な大衆蒲焼店である。



 焼き場では、奥さんを初めとして、この道何十年の焼専門、年季の入ったオバサンたちが、任されて、じゃんじゃん煙と共に鰻を焼いている。親父さん、この道、50年らしいが、跡継ぎがいなくて、自分の代で終わっちまうのよ、そう、あっけらかんと話してくれた。実のところ寂しそうだったが、是非とも、まだまだ、切に頑張って欲しいものだ。遠くても、また来たい、そう思わせるお店である。 * 行徳橋から、相之川へと向かう道は、いかにも旧街道然としたもので、お寺や旧家が目立った。調べてみると、やはり江戸時代に、この行徳街道は、かつて塩の産地であった行徳から、旧江戸側の河岸を使って、江戸方面へと海運で開けていたようなのである。往時は、たいそう賑わったと思われる。その証拠として、笹屋うどん店跡という旧家が街道沿いに保存されていることに、バスの車窓から気が付いた。うどん屋が賑わっていた時代があった、それは河岸で塩を運搬する人夫たちの腹ごなしを支えていたであろうと想像できる。



それにしても、このところ、良い鰻屋ばかりに遭遇する、我ながら絶好調である。我が家には、お祀りした<うなぎの神様>がいらっしゃるからなのか、どうか与り知れぬが、どんな鰻とて、おいしく戴いているからかなぁ~と思う。感謝、感謝。

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ビヨンド・スタンダード / HIROMIの新譜は、スタンダードを越えたカヴァー集

ビヨンド・スタンダード / HIROMI

新作は、スタンダードを超えたスタンダード・カヴァー集




 分刻みで、世界中をツアーしながら弾き廻る、ピアニスト=HIROMI(上原ひろみ)と御付きの3人衆=ソニック・ブルーム、新作は、なんとスタンダード・カヴァー集!いまや、ノリに乗った、HIROMIである。



 奇才フュージンスキーを加えたフォーマット/フォーメーションが、俄然・好調なわけは、彼らの変幻自在にして、しなやか、新旧・違和感なく、あるいは、メインストリームかアヴァンギャルドであるかの区別/判別すらなく、それらを容易/不用意に越えてしまいそうな跳躍力/躍動感に、鍵があり、また、涸れることなく、その創造的源泉が漲っている証拠でもある。



 昨冬、期待膨らませて観た、初めての東京国際フォーラムAでの公演は、あきらかに、HIROMIの独壇場であった。ソニックブルームの面々が、それなりのツワモノ揃いであるにも、関わらず、壇上では、尻込みすることなく、華があったHIROMI。



 しかも、HIROMIは、謙虚さも兼ね備え、未だ、世界へと羽ばたく、タイミングを計っているようにさえ思えた。タイムコントロールのツアーは、ギター、それもフュージンスキーという一見すると、コワモテ、アクが強すぎるベテラン・ミュージシャンを従えての、お披露目であったが、もはや彼が、すぐさま馴染んで、HIROMIサウンドの要であることは言うまでも無く、違和感を突き抜けて、メンバーの一員として屹立しているさまが、見てとれた。まさに、HIROMIが、観るもの、聴くもの、すべての時間を止め、時間を創り出し、タイム・コントロールしているかのようであった。



 さて、本作は、スタンダード集である、しかし、ありきたりのジャズ・クラシックスではない。憧れであり、亡くなった師、オスカー・ピーターソンへのレクイエム。HIROMI本人が大好きだと、公言しているジェフ・ベックの名曲=レッド・ブーツ。しかも、ジェフ・ベックのソロパートは、もちろんHIROMI自身のピアノで表現、ありきたりではない、彼女にとっての《ありきたり》、こそ=わが意を得たり、HIROMIな持ち味=ビヨンド・スタンダード。



 朝日の如くさわやかに、キャラヴァンなどの、いわゆるスタンダード・テイストな曲も、選曲して、すっきり、腑に落ちるような展開も設定。クラシックなら、ドビュッシーの月の光、それは、ピアニストであれば、子供の頃に習い始めた原点が、クラシック・ピアノであったから、原点回帰、自分のキャリアに対してのスタンダードであるわけだ。



 そして、8月、再び、暑い夏、JAZZの祭典=TOKYO JAZZ 2008にHIROMIは、ソニックブルームとステージに立つ。どんな、演奏をぶちかましてくれるか、今から、楽しみだ。

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さようなら 新寿湯 6月10日閉店@二子玉川商店街

さようなら 新寿湯@二子玉川商店街

初代から数えて80余年 老舗の銭湯

6月10日で、閉店


 アクセス : 東急田園都市線 二子玉川駅下車、玉川高島屋SCの裏手から、厚木街道の高架を抜けると、一変して生活観漂う、地味な二子玉川商店街が、約1キロにわたって続いています、その初っ端にあたる場所に、温泉銭湯 新寿湯さんがあります。



 なんでも、オヤジさんが、引き継ぐ前の初代から数えると、優に80年を超えるほどの歴史ある湯屋だそうですが、諸般の事情あって、この6月10日で、廃業となります。なお、最終日は、無料開放されるそうです。

 中耕地から多摩堤通り~兵庫島方面に向けて、四季折々の花々や木々の緑がまぶしい谷川緑道(やがわ)が整備されていますが、その背面側から見た、新寿湯の煙突も、もう見納めが近くなってきました。誇らしげに建っていた銭湯の煙突がなくなって、シャネルやら、グッチやら、どこでも買える様な洋物ばかりが、町で幅を活かせるようになるって、なんだか、間違ってるのか、ちょぴり、悲しいですね。



 施設 : 温泉は、すべての浴槽に使用されていますが、加えて、ひとつだけ宝寿湯という漢方の薬湯となっています。浴室に入って、すぐ左側には、一人分ぐらいの源泉掛け流しの水風呂が設置されていました。タイルの色合いが、水色のため、濃く見えますが、実際は、足の指まで見通せるほどの透過率で、黒湯の薄い感じに思えます。 水風呂 : かなり浮遊物が多い源泉(井戸水成分起因)で、つるすべの気持ちよい肌触りになります。源泉は、常時、投入され続けていますので、湯船にひとが入った分だけ、オーバーフローされて、鮮度は、それなりに良いです。とくに、暑くなっていたいまどきは、最高のひとときです。



 加熱浴槽 : 加熱・循環、ろ過されているので、色合いは、やや淡い緑色がかったものに見えます。とても、肌合いがすべすべに感じられ、温泉としての浴感は強くありますが、カルキ分が強いです。よく、温まりますし、美肌効果もある、なかなか良いお湯です。メタ珪酸値は、たぶん、分析時よりも、今の方が強いと思います。

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市川一茶庵 鴨汁うどん@JR本八幡南口駅前

市川一茶庵 鴨汁うどん@JR本八幡南口駅前

禅味会の中核で食べる、手打ちうどん


  《うどんは、ちょっとした駅前でも、食べれて、しかも、美味しいって知ってますか?あなどるなかれ、禅味万歳シリーズ。》



 アクセス : JR総武線 本八幡駅前、南口、高架下の脇にある名店。店には、入り口が、2つあって、本館は、桧皮葺な山門を潜り、いわゆる禅味会に特有な、鄙びた庵風の建物のなかで、全席、座敷仕様となっている。そのカジュアル版が、高架脇に面してある、立ち食いコーナーである。見落としがちであるが、これでも十分に楽しめる。



 もちろん、腰を落ち着けて、本格派の蕎麦を味わうなら、隣の小路を入った本館ですが、ささっとと駅そばに決めるなら、このお店が便利である。加えて、あまり話題にならないものの、ここの、うどんは手打ちで、自家製、蕎麦より旨いと自分は思う。見過ごしがちなのは、そば通と言われるひとたちには、うどんに、あまり関心が行かないからだろうと推測される。



* 千葉県市川市南八幡3-5-16 

火曜休 第2・4・月曜休

11:30~15:00 16:30~20:00 鴨汁うどん : 950円 ☆☆☆



 うどん : 見た目、武蔵野うどんである。うどんは、手打ち、地粉と漂白された小麦粉のブレンド仕様だそうだ。かなり飴色して粉粒が混在しているのが、しっかりと目視できるくらいの、本格派である。茹で上げ処理もバッチリで、硬さもコシも、ほどほどで実に美味しい。やや、一枚のボリュームは少ないのが残念。値段は、ちょっと高いように思う。



 つけ汁 : ナス、しめじ、エノキタケに、たっぷりのネギと合鴨が入った、具沢山なタイプ。汁の味は、甘さが際立った、味の主張、クドさ、わがままさが前面に出るタイプ。言い換えれば、田舎風で、アッパー系な味つけ。風味は、そばつゆのかえしが意外と強い。 ということで、一茶庵直系として、君臨する禅味会のなかでは、もっとも、うどんの味が優れた名店だといえそうだ。蕎麦のよさを味わうなら、もちろん、隣の敷地にある本館へと向かうべきだろう。やっぱり、何はなくとも、美味しいのはうどんである。

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弘明寺駅前 黒湯銭湯 若宮湯

弘明寺駅前 黒湯銭湯 若宮湯

 アクセス : 横浜市営地下鉄 弘明寺駅前から、鎌倉街道を蒔田方向へと、ほんの少しだけ戻った所、街道沿いにあります。商店街の並びのなかにある、さりげないビル銭湯なので、見落としがちですが、電光掲示板と大きなゆのマークが目印。



* 横浜市南区若宮町4-82-1 水休

15:00~24:00 内部は、思ったよりも狭くて、天井も低いです。入ってすぐのところに、黒湯の冷鉱泉、並んで加熱された黒湯浴槽があります。タイルが、黒湯で、焦げたハンバーグのように黒光りしていました。黒湯の冷温、交互に入れて、とても便利です。水風呂で確認するかぎり、近隣の中島館より、有機物が多く浮遊して透光度合いは低く、かなり黒いです。



 効能的には、中島館とほぼ同じと思われますが、こちらのほうが、ややツルツル感が高い気がします。湯のエネルギーも強いのですが、加熱が弱くて、ぬるいので、なかなか温まり感に乏しいものがあります。水風呂は、飲むと、複雑な味わいで、中島館がまろやかなのに対して、こちらは、エッジが立って硬い印象が強いです。



 中島館と施設的に比べてしまうと、どうしても地味なところが目だってしまいますが、ちょっと狭い、ごく普通の銭湯です。軍配は、やはり早い時間の明るい中島湯に上がりそうです。

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安藤裕子 / クロニクル 全曲聴きまくり

安藤裕子 / クロニクル 全曲聴きまくり

極私的印象紹介




1. 六月十三日、強い雨 : いきなり、アコースティック・ライブ・バージョン。ちょっぴり、せつない、モノローグ。



2. HAPPY : おとぎばなしチックな、マーチング調の早いテンポの曲。



3. 水玉 : ドラムが走った、アンドリュー固有なパターンの曲調。この曲も、ミディアムテンポよりも、やや速い、BPM。ドラムは、椎名林檎でもお馴染みな河村カースケ。



4. 美しい人 : 美しいバラード。70年代、ポップス、ユーミン系譜。



5. 海原の月 : ご存知、映画のタイトル曲。このアルバムでも、一番のメインソング。ドラマチックな展開は、やっぱり、ねぇやんの真骨頂。美しくも、せつない、安藤ワールド炸裂な、美メロディー。



6. お祭り : コンサートの中途で、行われるバンドメンバー紹介のセレモニーにも似た、楽しげな、ちんどんマーチング曲。 7.Hilly Hilly Hilly : この曲も、ボサノバの高速スピード、BPM早い、とちゅうから、お得意のアウトして、盛り上がる、これも、ドラマチック・カテゴリー。



8. 鐘が鳴って、門を抜けたなら : アコースティックなバラード曲。これも、ユーミンみたいな、心地よい風が、頬をくすぐる。のびやかな、やさしげな、ロマンチックに、まとまった掌編。



9. 再生 : この曲は、ある意味、一番の出来映えのような気がする。いわゆる、安藤裕子以外に、作りえない、独特な歌世界を醸し出した、傑作。唄い回しが、いつもながら、素敵。この、漂うような、浮遊感こそ、彼女の得意とする分野であり、特色である。すべての要素が、満遍なく、詰め込まれた宝石箱。



10. たとえば君に嘘をついた : 流麗なストリング、ホーンセクション入りの、スローな曲。けっこう、難解で観念的な曲のように感じる。



11.パラレル : これもBPM早めな、疾走感溢れた、毎度お馴染みかも知れないが、唄い切り、絶唱系の曲。



12. ぼくらが旅に出る理由 : このアルバムで異色にして、ハイライトとも言える、オザケンのカヴァーソング。しかも、ドラムとボーカルは、東京スカパラの茂木欣一が参加!とっても、豊かなほとばしりを感じさせ、完璧に、ねぇやんの唄的世界に馴染ませ、惹き込ませる、すごい!



 茂木がボーカルで入ってくる、入り口あたり、ユニゾン、とても素敵、無敵。ねぇやん、サイコー!



13. さよならと君、ハローと僕 : アルバムの最後を〆るのは、やっぱり、ミディアムテンポの、暑い日、日傘の似合いそうな、ほっこりした、曲。

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うなぎ専門店 高瀬@八王子 小宮駅前

うなぎ専門店 高瀬@八王子 八高線 小宮駅

こだわりのうなぎ百撰 第89話


 基本、このブログは、他に無いであろう壮大なテーマとして、うなぎの美味しいお店だけを、こつこつと地道に周って拾っています。うなぎは、たまに食べるから、美味しいのだと言う人も居ますが、普段から口にして、いろんなところで、食べつけていないと、所詮、その真味は比較できません。



 比較して、いちいち評価する必要性も無いのですが、美味しいみせは紹介したいし、専門店とそうではない店との差は歴然としています。それでも、都会の料亭クラスのお店と、地方のお店の雑然とした田舎臭さもまた、ときに川魚料理本来の良さも秘めていて、両方を感じ取れるようになったら、更に愉しみも増えるということでしょう。



 鰻には、捌かれ、蒸され、焼かれ、調理した時間も含めて、ここちよい時間のながれをひとつの料理として加味した結果、味わいます。ですから、できれば、その待ち遠しい時間と運ばれてきた香ばしい対面が、巧く向かい合わさると、それは、なんとも至福の時となるわけです。



 前置きが長くなりました。八王子駅中心街を外して、JR八高線で2つほど先に出た、小宮という地味な駅、そこから徒歩2分ぐらいで、街道沿いにある地元で評判な、けっこう大きなお店、それが、う奈ぎ 高瀬さんです。これだけ、あちらこちら廻っていても、なお、未だに知らないだけで、(地元ではかなり有名店で)、良心的な、こだわりの鰻店があるという見本のようなお店です。



 多摩川が近いのですが、川向こうは昭島市になります。けっこう不便なところにあるからこそ、わざわざ遠路はるばる出掛けていっても、食べる価値がある、そんな名目の鰻屋さんです。ただ、ちょっと店内、いたるところに、こだわりの売り文句が喧伝されていて、そのあたりを見るに付け、鼻持ちなら無い気にさせますが、店内での給仕は、とてもキビキビとしていて、実に気持ちがいいです。社員教育も、しっかりとしたお店のようで好感が持てます。



 さて、至る所に喧伝している、こだわりの売り文句/常套句をそのまま受け取って、ただ押し付けがましいと感じるか、あるいは、食べた上で納得、満足した上で帰るか、それは、一度来店されて試してみてはいかがでしょうか。思った以上に田舎町である小宮に降りて、驚きもし、そして鰻を高瀬さんで味わって、きっと、思った以上の満足感を味わうこと、請け合いです。



* 八王子小宮町1112-4 水曜定休

11:30~14:00 17:00~21:00 お店は、意外と広くて、入ってすぐ左側が、テーブル席、右に、カウンター、大きな座敷席、二階もあるみたいです。それでも、平日の昼時であって、ほぼ満員な状態でした。広い駐車場が、店の左隣と、駅寄りの対岸に完備されていますので、車で遠方からの来店が多いと推測されます。かなりの優良店です。



 鰻重(松) : 2300円 ☆☆☆☆ 別に、満点でも構わないくらいなのですが、なにぶん鰻自体が、小ぶりなので、これ以上の旨みを惹き出せないのが、残念ですね。(* 蒲焼では、通常、養殖産地から来る鰻の質以上に、匁が大きなモノ=つまり大きさが肉厚なほど、やはり脂が乗って旨いのです。もちろん大味と映るケースも多々ありますが。)



 それゆえ、同じランクの蒲焼を並べ方の大小で差別化しているなら、こちらでは、廉価な=竹(=1700円)クラスでも、さほど味わいは同じかと思えます。しかし、特上ともなりますと、白いご飯が見えないくらいに、びっしりと蒲焼が敷かれて、更にデザートのフルーツが付いて、3100円となる。どうせなら、特上が、おススメです。(ご飯の分量は、多めなように思えますが、もちろん大盛でも+160円増しで可能。)



* ほかにも昼時の廉価版=うな丼(1150円)、お子様用うな丼(900円)などもあって、手軽に家族でうなぎ三昧が楽しめます。



* 着席してから、できあがりまで、約20分強ぐらい。客足が、引きも切らないような昼時であったため、調理にかかる時間こそ短縮されていましたが、オーダーと共に裁かれるので、多少時間を要する、非常に良心的なお店。ちなみに、蒸しが、けっこう強力なため、身が柔らかくなりすぎで、崩れるのが、気になる。

 うなぎ : この日は、宮崎産の鰻を使用。こちらのお店は、備長炭使用につき、けっこう表面は、パリパリな脂抜けすぎなくらいまで強く熱され、身持ちは蒸しで緩くなっていて、ほろほろ~っとなっていました。



 このお店、まず、箸からして、独特な竹ばしで、使いやすい。非常に、店主のこだわりが、随所で炸裂しており、ご飯は新潟コシヒカリ、自家精米、アルカリイオン水で炊いてあるらしい。ご飯は、良質であることは認めるにしても、鰻重にしては、柔らかすぎ。また、タレも、やたらに掛けすぎのきらいがある。



 残念だったのは、手作り丸大豆100%のしょうゆを使ったタレが、特に訴える風味がなく、ふつうに収まっている。タレに、もう一家言欲しいところではあります。



 肝吸い : ☆☆ かつおの出汁が、やや下品に出すぎてしまっている。



 お新香 : ☆☆ 白菜ときゅうり、やや月並みで、もう一工夫欲しいものである。 きも焼き : ひとり1本のみ 290円 ☆☆ やや、小ぶり。表面が強く焦がされて、パリパリな感じ。やや苦味のみが強く、甘味が控えめ、ごく、ふつうな出来映え。



 ひれ焼 : 1本160円 ☆☆☆ こちらも表面が、かなりロースト状態で、パリパリしているが、ひれ自体のにゅるっとした柔らかい感じが表面のカリカリ感と合わさって、けっこう美味しい。こちらでは、肝より、ひれ焼の方がおススメかと。(*なお、肝&ひれ焼きには、塩とタレ両方が選択可能となっている。) 

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レストラン コトブキ@イセザキモール5丁目の洋食屋さん

レストラン コトブキ@イセザキモール5丁目の洋食屋さん

創業昭和29年 大御所抜きには語れない、

ウヰンナ入りナポリタンのハマランチ

洋食コトブキで古きよきイセザキを思う


 あろうことか、これまで、素通りしていました、コトブキさんの目の前を。中に入ると、奥へとけっこう広くて、かつ長いつくりなのです、外観からは、よほど目立たないお店なんです。



 かつては、もう少し、関内寄り、若葉町あたりの裏道にあったそうなんですが、平成14年から、こちらのメイン通りへと移って新装されたみたいで、かつての名残は、ほとんど見受けられません、だから教えられるまで、ここが、老舗の洋食屋さんだとは、思いも寄りませんでした。



 でも、ヨコハマは、たぶんにそういう、あっさりとした善いところがあります。逆に、ヨコハマ初の日本最初の○○って、うるさいくらい表現してる姑息なお店もあります、どっちもヨコハマです。なんでも、このコトブキさん、開店当初から、つい先頃まで、年中無休、24時間営業を続けていたそうなんです。逆に解釈すると、いまの歌舞伎町のように、始終、そんな客筋を必要としていたニーズが、この町にはあったということでしょうね。



 現在は、月曜日が定休日になってるようで、時間も少し短縮されて、まともにはなっていますが、夜遅くてて開いていて、いつもと同じメニューが食べれるって、それだけで、かなりすごいことだと思います。それを戦後から、すっと守り続けてきた、やはり他では真似できない素晴らしいものがあります。



* 横浜市中区伊勢佐木町5-129-9 月曜休

9:00~夜中3:00

 ウヰンナ入りナポリタン(ウインナーナポリタン) : 780円 ☆☆☆☆ 麺の量少なめで、極細な麺。これが、この値段って、かなり強気な値段設定ですね。平日ランチも、いくつかの組み合わせができるんですが、1000円です。ふつうのナポリタンにあえて、+80円で、このウインナーが入ったバージョンが雰囲気あります。



 麺が、思っていたより、かなり極細で、ビックリしましたが、味付けは、かなり美味しい!センターグリルのより、こちらのほうが、個人的には、◎です。(* 運ばれていた際には、パルメザンは、もちろん掛かってませんが、自分的なコダワリとしては、パルメザンで隠れてしまうような光景こそ、ナポリタンの王道と思っております。したがって、なるべく、この構図でシャッター押しています。あと、鰻重の場合、右側に必ず尾びれが来るのが、正統なので、時には、並び替えてシャッター切ってます。)



 ここには、レバカツのランチが名物だとか、日によって入荷時にはイノシシ肉のソテーなんかにもありつけるそうなんで、やっぱり通ってナンボのお店なのかもしれません。気取らない、なかなか素敵な心意気の店です。

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安藤裕子 4TH  アルバム/ クロニクル 発売

安藤裕子 4TH アルバム /

Chronicle (クロニクル) 5/21 発売




 なんどもコンサート会場へと足を運び、CDで、音感も聴き込んで来た。2008年、いよいよ、4作目となるフルアルバムの完成である。声が、幻惑、独特な浮遊感、バッキングの味付け方でも、あまりアンドリュー節は、相変わらず、漂う。



 これまでにない、BPMの早めな展開とか、本人曰く、吹っ切れたとか、いろいろ前評判はあったが、聞いてみれば、やっぱり、いまままでどおり、むしろ、原点回帰、アンドリュー節全開、フルスロットルだから、たしかに、吹っ切れた、BPM早めの実像も分かる気がする。



 自分のなかで、整理できたので、せっつかれても、何かに安易に同調しない、そんな気構えがアルバムとなって結晶したようにも思える。だから、タイトルは、クロニクル、自分史、こんな自分もあった、あんな自分もあった、そして、いまは、こんな自分が居る、そういうアルバム。



 ごちそうではない、普段、食べつけて、書き留めた毎日のレシピ。あるいは、毎日のワードロープを書きまとめた日記帳。木村カエラのそれとは、違う、安藤裕子なりが、息づいた、クロッキー帳。



( * 同時期発売となった、木村カエラのコレクションというアーティストブックは、スゴイ!クロニクルであるが、その、こだわりようが、ストレートに表現されていて、万全の構えである。ファンが着いて来れる、来ないに関わらずに、作られてしまってる点が、カエラらしくて良い。) 冴(さえ)という意味合いでは、今回のアルバムは、多少とも鈍い輝きである、前作が傑作だったせいで、もう、あらかじめアイデアとセンスは、出し尽くされてる気がする。



 だから、今回のアルバムは、ある意味、これまでのパワーでもって、その良い意味の惰性で、走り続けている慣性の法則みたいな味わいがある。それが保持されるときに、安藤裕子が、ひとの心に留まり、ストックされる。エコバッグで買い物が出来る、日常性に潜む、ヨソユキでない、日々のアンドリュー。繰り返し、リフレインされる、御馴染みのメロディーと、トーン・バランス。



 花は、咲き始め、華やかに盛りを迎えて、そして散ってしまう。その、盛りのちょうど真ん中へんに居るのが、安藤裕子の今、であって、その時間は、極端に言うと、時間だけが留まってしまうような、そんな貴重な一瞬でもありさえする。

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番町の三畳御殿と長い塀

番町の三畳御殿と長い塀



 百閒の随筆集に、「 長い塀 」というのがある。家の前に、長い塀のあるお屋敷があって、そこに見つけた、小便除けの貼札の話題から、尾篭な道小便の事へと、文字通り、横道に逸れた話となる。百間が住んでいた、番町の自宅は、市谷駅から、新坂を上がってすぐ、お堀端から見て、番町小学校と中華学校の真ん中あたりにあったようである。場所的には、四ツ谷駅前から、イグナチオ教会と反対方向に、しばらく歩いたことろでもある。



 従って、長い塀とは、具体的に、百閒宅の目の前に、当時から続いていたであろう、この中華学校の長い塀ということになる。番町の江戸時代からの歴史的変遷が書かれた千代田区の案内版が、百閒旧宅跡付近から、すぐのところにあった。



 この辺り、江戸時代は、幕府の地固めのため、緊急時にも、すぐに駆けつけられる距離へと、旗本の下屋敷を配置していた関係上、その大きな敷地跡が、現在の番町小学校で、その、すぐ隣に、百閒のつつましくも、虚勢だけは見事であった=三畳御殿が軒を連ねていたと想像される。 繰り返しになるが、番町のまちは、いまでも、とても静かで、その町割りは、江戸時代とさして変化していないように見受けられる。大きな敷地は、大学や小中高などの学校、日テレなど大企業や、各国大使館などに割り当てられ、現在も、その落ち着いた町並みを維持し、形成している。



 町の境には、外堀へとつながる土手の緑がまぶしい。夏ともなれば、けたたましくも賑やかな蝉の大合唱とも、緑陰ともなって、人々の休みの場となる。明治頃から、文化人、作家先生たちが、この番町辺りに居を構えた旨が、プレートに書かれ、百閒の名前も書き添えられていて格別、嬉しく思った。 一方、著作としての長い塀は、昭和22年、戦後まもなく、物のない時分に発刊された、体裁の悪い随筆集。愛育社という出版社より出されて、初版の翌年の昭和23年版では、再販となっているので、そこそこ売れたのではないかとも思える。初版と再版では、微妙に、装丁の図柄が違ってくる点に注目、向かって右側が、比較的市場でも見かける初版。



 この六番町を歩くと、いまでも、百閒がステッキをもって、ブツクサ言いながら、散歩しているのに出逢いそうな気がしてくる。百閒が住んでいたであろう場所には、特に、碑などは建てられていない。ただ、隣にあった番町小学校との位置関係からすると、悪ガキどもが、百閒宅へと、なにかと騒がしくちょっかいを出し、それに反応し、煮えくり返って、苦虫を噛み締めたような、百閒の入道顔が思い浮かぶようである。昔のオヤジは、煩い、小言が多かった、その代表格が、きっと百閒だったろうと思う。 ここからは、毎日欠かさず届けさせた秋本の鰻も近い。アップダウン激しく、坂ばかりの地勢、そのわりには、学校関係が多い文教地区であったせいもあり、町自体の急激な変化は、ここには訪れなかったのだろう。もっとも、このあたり、番町の地価は、東京でもトップクラスだと、百閒に聞かせたら、いったい、どんな反応を示すのだろう。( * 文章と写真は、必ずしも厳密にリンクしているわけではありません。往時を偲ぶ風景として、現在の番町界隈をイメージ的に映し出しています。)

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