FC2ブログ

フィンガーランプって、どうなんだろう?

フィンガーランプって、どうなんだろう?

高速フレーズがいとも簡単に弾ける様に思えるが、その功罪はある。




 いきなり、マニアックな話題です。ベースって、弾く際に、親指をどこに固定するか、そのポジション取りに悩まされます。そこで、指を置く場所を確保できると、都合がいい、それが謂わば、FINGER RUMPと呼ばれる秘密兵器です。



 原理は、至極簡単、ピックアップの間ぐらいに、かまぼこ状の踏み台みたいなものをボディーに装着する、それだけです。このことにより、弦の下にぶつかりが出来るため、必要以上に指がもぐりこまなくなり、そのために運指が格段にスムースになってしまう。まぁ、好き嫌いは、その人次第なんですけれども、反則行為ととられても可笑しくない邪道なものと見る向きもあるようなんですね。



 ランプの存在に気が付いたのは、ゲイリー・ウィルスの運指が速かった点ですね。マーク・グレイ、アドリアン・フェロー、マシュー・ギャリソン、リチャード・ボナ、ドミニク・ピアッツアなど、バカテクと呼ばれるベーシストたちは、必ずといっていいほどランプ着用ですね、そして、一見すると超早弾きに聞こえがちなパッセージも難なく弾きこなせる、つまり、ランプの効能とさえ言えそうです。



 ラリー・グラハムが、弦の一番テンションが高いテール付近もベコベコと親指でめくりだすようにサムアップしていたのに、マーカス・ミラーが、いとも軽く、音を出しているのを見るにつけ、ピックアップガードやプリアンプ内蔵は反則行為のように当時は映りましたね。



 その点、オールドクラシックなジャコ・パストリアスの右手のポジション取りは完璧でした。リアとフロント・ピックアップによって音質、音色が変化するさまをみると、あのコントロールはマネできそうもありません。だから、いまとなっては、楽に楽な方向へと流れて、ランプの存在が注目されてきたのでしょう。



 もちろんベースが4弦でなく、6弦~8弦が普通の時代になってしまった21世紀、2フィンガーでさえなく3本~マルチフィンガー対応の21世紀に相応しい道具がランプで、ジャコが活躍した80年代とは大きな開きがあります。



 弦高が高くてもランプがあれば弾くのは楽になります、ただしランプに頼るようになると、それに対応した手癖が幅を利かすようになり、結果、音が細かく、細くなりがちです。野太くて、ファットなボトムラインを支えるに相応しいベースの響きが、か細い、ちまちまとしたプチプチの音に成り代わってしまいます。



 聞きなれてしまうと、それも個性なのですが、ぶっとい音でしっかり一音一音、ミュートされてピンキングされた音色とすれ違ってしまうことはある意味、寂しいことかとも思うのです。△ かなり大きなスペースを占めるゲイリー・ウィルスのランプ、黒いピックアップと黒いフィンガーボードとの間にあって、指が置かれている、このボディーと同素材の部分がランプである。言ってみれば、車道と歩道の間、段差の不自由を取り除いてくれる小さなマジックである。

続きを読む

スポンサーサイト



手打うどん 恩田@大塚北口

手打うどん 恩田@大塚駅北口

  《うどんのお店》=埼玉方面へといったん繰り出すと、まったくきりがないんですね、それで東京にある、美味しいうどんやさんが、なかなか紹介できずにいましたが、ちょっと素敵なお店も見つけています。



 大塚駅北口商店街、これまで幾度となく、いろんなジャンルで登場する場所ですが、これが、なかなか美味しいもの揃いなのです。こちらは、2005年オープンになる讃岐風うどんの店。北口通り商店街を歩いて、一番奥、空蝉橋通りとぶつかる手前で右の小路に面してあります。宣伝ばかり巧くて、肝心なうどんがイマイチな店も多い中、ここのうどんは、なかなか真っ正直に店主が心を込めて営業しているので、温かみがプラスされた味わいのお店です。



* 豊島区北大塚2-9-12  水日祝休

11:30~14:00 17:30~売り切れじまい 鳥天うどん(あったかい) : 750円 ☆☆☆



 なかなか美味しいです。うどん自体は、十分に美味しいのですが、これといった特徴も見つけられず、可も無く不可も無い程度。でも、そこが出すぎず、たぶん店主が試行錯誤するうちの、現時点では最上の出来映えに思える。麺だけが、あまりに主張を強くして、全体のバランスを崩す場合も多々あり、この程度の軟くも、ちょうど具合が良いうどんは、なかなか得がたいものだ。



 そして、何より特筆すべきは、圧倒的に、温かいおつゆが絶品。いりこダシの風味がよく、なかなかに良く出来ていると感心しました。天麩羅は、注文と同時に揚げ始めるという作りたてです。神保町の凡庸な丸香よりは、もちろん、ずっと美味しいです。



 かしわ天は、揚げたてにつきアツアツだが、これといって素材の旨み、揚げ方に一日の長はない。(半熟卵は、+100円)



 ぶっかけより、あたたかいうどんで、天麩羅を各種組み合わせたバージョンが、どうやらこの店の人気らしい。駅からも近く、美味しいさぬきうどんとして、是非とも押さえておきたいお店のひとつである。



* うどん=☆☆ つゆ=☆☆☆☆ トータル=☆☆☆

続きを読む

高輪二本榎町界隈を歩く

高輪二本榎町界隈を歩く

旧東海道を歩くシリーズ


 これが何の建物だか、ご存知でしょうか?答えは、高輪消防署二本榎主張所なのです。高輪2丁目界隈をシンボリックに表現している建物で、昭和8年の建造物ですから、もう、かれこれ75年ぐらいも、この辺りを眺め渡している計算になります。



 三階建てで、その上には、珍しい望楼が付いてまして、火の見櫓なんでしょうけど、鉄筋コンクリートのモダンな形状をしております。高層ビルもなかった開設当時には、高さ30メートル余りの望楼から、ここらは標高25メートルの高台ですから東京湾方面がよく眺められたそうです。逆に、海上から見た場合、海原を走る軍艦にも、たとえられたそうなんです。非常に目だって、すっきりとしたデザインなんです。 江戸時代に、日本橋から東海道を南下して、品川宿の手前、小高い丘陵地帯を、高縄手(たかなわて)と呼び習わしていたそうです。海辺から見上げると、丘陵地帯の尾根部に、縄のように道が続いていたと、想像できますね、それが高縄=高輪のゆえんと言われておリます。



 ここいらへんの高輪は昔から寺町で栄え、当時、この辺りにあったお寺には、二本の大きな榎の木があったことから、旅人の目印ともなった榎が、その後、二本榎という町名として、この地に愛されて残されているということでした。従って、この旧東海道の一部分でもあった二本榎通りは、昔から重要な交通要所だったようなのです。



 高輪2丁目という、ごく平凡な名前になってしまった、この高台の尾根道=二本榎通りも、もとは、そんな謂れが、あるのですね。承教寺の門前にある木札には、そう書かれていた。そして、この承教寺の山門には、このような、いかめしくもユーモラスなヘン顔の狛犬が居て、注目を惹きます。この承教寺は、石橋湛山の菩提寺でもあり、江戸時代の画家=英一蝶のお墓もあったりします。 季節柄、ちょうど桜が満開となっていました。二本榎には、高輪消防署のすこし先に行った路地に入り込むと、小さな銭湯がありました。かれこれ40年近くになろうかという古びた建築の高輪浴場さんです。番台のおやじさんは、ちょっと頑固そう。昔がならのちょっと古びた町の銭湯ですが、内部は、よく掃除が行き届いていて、綺麗です。お湯は、水道ながら、とても鮮度がいいんですが、やっぱり激熱な浴槽。ですが、体の芯までよく温まりました。



 町を隈なく歩いてみて、その高低差を実感させることは、とても大切です。物事、平板ではない。そこに歴史の変遷があったり、はたまた移り変わり行くビルの建設など見るにつけ、時間軸という推移する縦軸も自ずと掴めて来ます。



 あとは、大まかな位置関係です。高輪の高台と降りて行った際に品川駅との関係、また白金へと続く方向性との関係です。ゴミゴミした場所であるなら、何故、其処が繁華街となったのか、その背景、高輪のように穏やかなまま、いまのような町並みを留めている理由など、こっそりと考えてみると町歩きの面白みが増すのです。



 拠点、拠点を繋いでいく面の思考回路が求められます。やがて面が組み重なっていくうちに、食べる、出逢う、発見する、などさまざまな様相も取り込まれて、自分にとっての《あるくーみるーきく》が完成されていくのだと思います。

続きを読む

アリゾナタイガーアイ(クリソタイル/サーペンティン)

アリゾナタイガーアイ(クリソタイル/サーペンティン)



 宝飾界のトレーディングネームでは、アリゾナタイガーアイの名称でよばれるこの石は、実は、まったくタイガーアイとか、ピーターサイトとは鉱物的に無縁の種類に属している。



 手に握った感触からも分かるように、蛇紋岩(サーペンティン)の仲間である。その母岩に、クリソタイルと呼ばれる繊維状の鉱物が層を成して含有しており、その断面を研磨させると、鮮やかなシルキータッチのギラツキに見えてとても綺麗である。 この光沢は、つまるところクリソタイルによってもたらされたシャトヤンシーである。



 * 近年になって、アリゾナでは、上記の産地とは別に、クロシドライトの繊維質が入ったタイガーアイも発見されている。



 一方、ピーターサイトやタイガーアイと呼ばれる石は、ベースにクロシドライトという、やはり繊維質の鉱物の存在があり、こちらが、謂わばシリカ(珪素成分)コーティングされたものである。厳密に言うと、産地から二種類の組成が確認されており、ナミビアから1970年代より産するものがクロシドライトが変成を遂げたものとされ、一方、もう1タイプでは、1950年代に中国の河南省において初めて発見された赤いピーターサイトで、こちらは、クロシドライトとクリソタイルが混在している珍しいタイプとなり、90年代に宝飾市場にブームをもたらしております。



 中国産のピーターサイトは、ナミビア産と比べると、かなり赤みを帯び、あるいは金色にも見受けられるのですが、ナミビア産が形容上で発展途上と表現するなら、中国産のは、かなりピーターサイトとしての最終形としての組成を持っているそうです。ナミビア産は、その点、石の段階的な変化が浅く、見た目も含めてその幅が大きいということですね。



 ついでに、似たような名称の石類を解説しますと、カリフォルニア・タイガーアイというもの、これは、トレモライトの細かな繊維質が入ったお陰でやはり絹状の光沢を見せる石で、含有しているマグネシウムのため、グリーンぽい色合いに輝きます。



 マラマンバ・タイガーアイは、前にも紹介しているのですが、西オーストラリアのピルバラ地方の一部の地域だけに産する、極めて珍しいタイプのタイガーアイです。2つの鉱山からしか産出していませんし、いまは、その2つとも閉山しています。



 従って、現時点で、市場にて廉価で売られているマラマンバには、きわめて名乗るだけで偽物が多く、ブロックマン・タイーガーアイと称され、別物のオーストラリアン・タイガーアイなのでご注意ください。その見た目の鮮やかさ、つまり、赤、緑、金、シルバー、茶色など、他のタイガーアイには無い色合いに充ちていて、とても宝飾的価値が高いものとなって愛好者(自分も含めてですが)多いことで有名です。

続きを読む

春の訪れは、春蘭の香りと龍井新茶と共に

春の訪れは、春蘭の香りと龍井新茶と共に

 ことしの春は、一挙に来たようです。庭のあんずも春蘭も、桜もほぼ同時季に開花したような感覚でした。2つある鉢では、7花づつ、7+7=14も花を付けました。春から縁起がよさそうです。吉兆ですね。昨年も感じたのですが、春蘭の香りは、とてもスモーキーな香り、先日知った乾燥龍眼の香りに似ています。  春蘭が庭で、ほころんでいる頃、決まって中国から、新茶という春の息吹が届けられます。毎年のことながら、お陰さまで、一番早くに新茶の便りの恩恵にあずかる事ができて、とても幸せです。この時季に飲んでこそ意味があるのかもしれません。スタートダッシュに活力を与えてくれる元気印な緑茶達のようです。



 わけても龍井、それは、(居合わせた皆も)甘い水と、形容していたように、ただ甘味が永遠に持続して、長いい酔いが廻るままに、どんどんと口の中から春の日差しが拡がっていくような、そんな面持ちでした。



 碧螺春も、少しだけ味見させて頂いたのですが、非常に濃厚な味わいに、ガツンと目が醒まされた感じですね。年々、大陸=中国でも気候の変動が激しく、今年は、ほぼ通年並みとされましたが、このところ数年来の暖冬傾向で馴らされていたので、その感覚を昨年と比較すると、約2週間ぐらい遅めの初摘みとなったようです。 植物は、自分のタイミングを測りながら、その年の自然の環境に応じて、芽吹き、一雨ごとに、勝手に成長していくのですが、それを見守る人間にとって、意思の疎通が出来ずに、おそらく、一番ヤキモキするような日々なのかもしれません。



 雨が降り続けば、その間で茶摘みは出来ませんが、茶葉は、それを良いことに、暖かな気温の上昇と相俟って、ここぞとばかりに、グングン成長を加速させます。その合間を縫っての茶摘みという作業、または、それに付帯する全工程を一挙に見通してやる、ということは、なかなか計算がしようとも難しい世界なのかも知れません。



 ともかくも、こうして無事に春を迎え、桜が咲き、春蘭が咲く中で、また新茶たちに出逢えた事に感謝しなければいけません。

続きを読む

ワード オブ マウス / ジャコ・パストリアス

ワード オブ マウス / ジャコ・パストリアス



 不世出のベーシスト、ジャコ・パストリアスは、生前、スタジオ・アルバムでは2枚のソロ・リーダー作しかリリースしていない。1枚目は、言うまでも無く、彼のショッキングなデビューを飾った、1976年、セルフタイトルである=「 JACO PASTRIUS 」、そして、5年後の1981年にリリースされた、セカンド・ソロアルバムが=この「 Word of Mouth 」である。



 嵐の只中に居る予感をさせる、そんな重苦しい印象のアルバムだった。ニルバーナに至る静寂とニューヨーク市内の喧騒に掻き消されるような錯綜したコンフュージョン、その双方が妙に整理されずに入り混じった、不思議な作品だった。



 ファーストアルバムで披露した幾多の独創的なベースソロや、当時所属していたウェザー・リポートでのステージ上での激しいパフォーマンスから、大方の予測では、華やかなベースソロのみに彩られた内容を期待しすぎ、それらを持って歓迎する向きがあったが、その一般的思惑とは食い違って、音楽的に円熟味を増し、あるいはミクスチャーサウンドの斬新さを先取りしたかのような、きわめて特異なアルバムの登場となった。



 1枚目と比べると、派手なベースソロは、すっかり影を潜めていた。うがった見かたをすれば、これまでで、すべて出尽くしてしまったかのようにも思える。あたらしいものは、何もなかった、反面、集大成でもあった。



 事実、ベーステクニックが手段として、おそらく手詰まりになってきたことへの焦燥感と、それにも増して自分へと浴びせられる賞賛やら手放しの賛美の力に押し潰される日々、その両方から、生来の鬱屈とした繊細な魂を蝕み始めていた。繰り返し訪れる憂鬱と天才ゆえの至高感の高ぶりの振幅が激しくなるほどに、酒やドラッグに頼らざるを得なかったのは、この頃からではないかと思う。



 ワード・オブ・マウスとして世に問うた結果は、明らかな失速感であった。当時、リアルタイムで体感した、このアルバムの第一印象は、駄作そのものであった。アメリカでの評判は、急激に落ち込んでいった。いま彼が亡くなって、聞くと、なかなか素晴らしい内容であったとは思うが、なかなか、そこまで感性や趣味に付き合っている暇は無かったと思う。



 ワード・オブ・マウスをリリースした翌年、ジャコは、誇示どおり、古巣=ウェザー・リポートを巣立っていった。雇い主であったザヴィヌルとの確執があったことは明白であるが、踏みとどまることより、分かれた違う方向へと進む道を、ひとり彼は選んだ。



 それは同時に、大いなる庇護を失ったことになる。彼は、ますます孤立していくが、その出帆は、天才として後代に名を残す大海へとむしろ躍り出たこととなる。かつて、ジミ・ヘンドリックスや、マリリン・モンロー、ジャニス・ジョプリンなど、自分の世界では、その力を余すことなく誇示し、夭逝は世の常、わが世の春をしばし謳歌することになる。



 自らの予告どおり、ジャコは、享年35歳で、その短い人生を閉じることになる。ワード・オブ・マウスを発表してから、わずかに6年後のことであった。



 1982年以降、数年に渡り、大編成のビッグ・バンドを引き連れ、日本へとコンサートツアーを行った。誰の目にも、ジャコが健在であること、そして一人前の親方として君臨していることを認めさせるものであった。当時、もちろん生前のジャコの生演奏を目撃している。



 すべてが、一瞬にして萎んでいった。ジャコが掲げた、このアルバムのタイトルどおり、つまり、ワードオブマウス=口コミによって、ある時は時代の窮児にまで祭り上げられ、その言動が過激になるほど、挙動不審から再起不能とまで書き立てられた。



 ジャコは、その繊細なる魂を、メディアにより高め、メディアによっても潰された。まことに皮肉なことに、ジャコの生前を知らぬものたちにより、再びジャコは神格化され、違った道を歩み始めている。まさにワード・オブ・マウスがそうだったように、クロマッチック・ファンタジーがレクイエムのように暗く、重く響き渡る。

続きを読む

らーめんダイニング ど・みそ@京橋

らーめんダイニング ど・みそ@京橋

開店2周年


 京橋屋カレーを、ひとしきり食べ終わって、滴る大汗をぬぐいながら、黄色い階段を降りきると、そこには、聞いたことがある=《ど・みそ》の文字がありました。気が付けば、此処が、あの有名ラーメン店、ど・みその裏口な訳ねぇ~、などど妙に納得しきった独り言をつぶやきながら、さりげなく健啖家ライターのように連食開始。土曜の昼時からなのか、店外に並びもできる、なかなかの人気店のようです。



 とは言うものの、困ったことに実は、味噌らーめんも、嫌いな部類の食べ物。元来、好き嫌いが激しい人間ですから、致し方ないにせよ、それでも食べてみる好奇心だけは旺盛なのです。それで味噌ラーメン専門店とあれば、恐々ながらも、食べて見極めてみたい気も疼くのです。この、ど・みそ (blog)さん、業界内でのヨコのつながりなんかに積極的に取り組んで、コラボなんかも連発して、ラーメン界を引っ張っている、なかなか見所が満載な店主と見受けられ、そんな点も、前々から気になっての来訪でした。



* 中央区京橋3-4-3 11:00~15:00 

18:00~23:00(詳しくはHPへ) こってり味噌らーめん : 700円  ☆☆ 食した感想 : まるで油そばに、とんこつ味(背脂投入につき)+味噌味、そのブレンドを食べているような食感。麺の弾力ある硬めなプリプリ感、スパイシーな辛味が溶け込んだ油分、味噌の風味、これら三つの要素がバラバラにならず、かといって激しくぶつからず、ギリギリのところで火花を散らし、前向きに出てくる辺りが、憎い、イイトコ取りでジョイント(合体)アイテムな印象。



 味は、一見すると複雑に思え、濃厚にして、こってり⇒しつこく思うが、油が入った分で、かなりまろやかな感覚になる、甘味と辛味、塩味がピッチリと定まった味わい。店主の味覚にはブレが無いと思う。それより、なにより、投入されている、もやしとコーンの甘さに感激。こんな脇役にも、ちゃんとした魂を込めて、いい素材で勝負しているところが、そこはかとなく感じられて好印象。



 麺は、いま流行の浅草・開化楼特製にして、ちじれた太麺、かなり歯ごたえ良く、もちもちとして美味しい。たぶん自分が、味噌ラーメンが通例的に嫌いな理由として、高田馬場のえぞ菊みたく、ただスープに味噌を溶いただけ、それも大方味噌味のみで勝負するみたいな貧相なイメージがあって、この《ど・みそ》は、そんな次元とは、はるかに1オクターブ上を行く力作のように思える。



 味的には、なるほど主張が強い組み合わせ、派手どうしの取り合わせのように思えるのだが、食後の印象からは、キッチリとまとまった、バランスの良い、かなり、こなれた料理作品として評価できると感じた。なにより、もやしやコーンに手抜かりが無いあたりに、店主の並々ならぬ料理に対しての愛情すら感じさせる。このあたりはラーメン稼業としてではなく、飲食業としては、もっとも大切なポイントだ。それこそが、こころに響く、ドミソのメロディー、それをクリアしているのなら、あとは、味の好み云々の次元。だから、此処のお店は、なかなか素晴らしい可能性を秘めた店だろうと認めたくなる。



* なお、店主が修行していたのは、両国=らぁめん ときせい(墨田区 緑)さんである。濃厚好みであるのなら、この、ど・みそさんは、ときせいさんより、かなりのマストな音階になると思う。

続きを読む

ラリマー(ブルー・ペクトライト)

ラリマー(ブルー・ペクトライト)



 いまさらながら、ラリマーに想いを寄せている。ラリマーは、わたしが石に興味を抱くようになった、その端緒の石、というよりも、おそらく自分より、前に在った石のひとつなのである。ラリマーに出逢ってからは、ラリマーに教示されて何もかも始まったようなものだから、その出逢いのあとは、すべて自分を含めてラリマーの後ということになる。



 むずかしい言い方だが、このラリマーの大きなスフィアが全ての源であり、創造の源泉のひとつでさえある。ラリマーは、多くを語らないが、自らの源泉から、泉のように何もかもが湧き出でて、それが如何様にも変化していく中で、かたちを変え、スピードを変え、色彩を変えて、その時空を編み上げていくようにも思う。



 そして、ラリマーの波紋、色紋は、さまざまに変化しながらも、本質的にかたちを変えることなく、そこにとどまり続けている。それは伝達的な明らかなものではなく、たぶんにマージナルなものとして存在している。ラリマーという名前は、単なるお飾りのトレーディングネームでしかない。鉱物的には、普遍的に世界中に存在しているような、陳腐なペクトライトという塊に過ぎない。



 そんなペクトライトが、此処までブルーの色合いを纏い、きれいなカリブ海の打ち寄せる波間のような造形美を描き出すとき、それは、宝飾性の高い素材として、ラリマーの名称で呼ばれることになる。石が生成される過程において、へマタイトを含んだ成分が流れ出すと、樹形のデンドリックな赤い模様を見せることがある。



 石と出逢う瞬間は、ひととおり同じではない。だからこそ、そのひとつづつの出逢いにドラマが隠され、そこからふくらみが生まれ出るのだろう。ラリマーの蒼さは、その時々で、自らを照らす青さでもある。それは未熟で未完成だが、穢れを知らない無垢な清浄心を抱かせる。

続きを読む

甘味処 甘味おかめ@有楽町 イトシアプラザ

甘味処 甘味おかめ@有楽町 イトシアプラザ

みつまめマメに探すゾ 第15話




 また、繰り返しになっちゃうんですケド、どういうわけか、美味しい、そうでもない、それが如実に出るのが甘味処なんですね。大概は、どうってことないケースが往々にしてあり、やっぱり人気が在るお店は、それなりに努力してきて、惹きつける何かがあるってことなんでしょう。



 それで、銀座界隈って言えば、女子に人気な、甘味おかめが、言わずと知れた押さえどころなわけです。交通会館の支店も、現在改装中とかで、2008年4月中ごろにはオープンするらしいんですが、そのおかげで、こちらのイトシアプラザ店は、大賑わいの様相を呈しております。



 前置きが長くなりましたが、間違いなく、おかめは、美味しいんです。しかも高くない。味、ボリューム、値段、どれでも勝負できる、しかも駅から直近、これだから連日、どんな時間帯でも行列なのは、致し方ないのでしょうね。それにしても、大人気。



 さらに、この店の良いのは、接客がテキパキしていて、注文すると、すぐさま出来上がってくる手際のよさに感激します。もたもたしていない、回転を早くしないと、客が並んでしまうという事情もあるんでしょうが、まぁ、それほど落ち着いて食べれない、長居無用な雰囲気は、それとなく漂っていますが、まず銀座では、おススメのお店のひとつ。



 一度通えば、リピータ必至なんですが、その理由は、けっこうメニュー豊富なんですね。ひととおり揃ってるうえに、ここのウリとも言える=ソフトクリーム使いによって組み合わせが、いくとおりにも殖えていくんです。ということで、ソフトみつまめ(バニラアイス単体) : 683円(安い!) 

☆☆☆☆

 このソフトみつまめ、なんとソフトアイスが、バニラ、抹茶、そのミックスと3タイプから選べて愉しみも倍増します。寒天が、旨いですわ、高得点。このボリュームでさらにあんこが加わりますと、人気の蔵王あんみつ、という一押しアイテムになります。おそらく人気ナンバー1で、注文してる方が大勢いらっしゃいました。何はともあれ、甘いもの⇒おかめに行きたい!と疼き出したら、メニュー眺めて難しく考えずに、⇒即答で蔵王!っていう女性(=主流派は30代~50代)ファンが大挙して連日訪れます。

続きを読む

根本利兵衛@三郷 

根本利兵衛@三郷

水元公園近くの大場川前、うなぎ 根本

美味しい鰻屋さん巡り 第84話


 この鰻屋さん巡りのコラムを愉しみにしている方もいるようですね。万が一、近所の鰻屋さんが掲載されたら、ほぉ~とか、えぇ~とか、どうぞ反応してくださいね。けっこうマニアックな線を狙っているので、なかなか100銘店まで達成は難しいのですが、こつこつ続けていくつもりですよ、相手が好きな鰻ですから、のら~り、くら~りとね。



 あらかじめ断っておきますが、間違っても、野田岩とか、初小川、竹葉亭といった大御所は、いつまでたっても載せないつもりですから。あくまで自分好みを追求するコーナーと見てお付き合いください。客観評価ではありません。



 こういうものは一過性とか、たまに食べるくらいではイカンのですよ。継続していかねば意味がありません。通算84軒目の訪問先は、松戸とも、三郷とも、はたまた葛飾の最奥地 水元公園の脇ともとれるようなビミョーなところに位置している、根本さんです。といっても、地元のひとにしか響かないような、まことに、地味な外見ながら知る人ぞ知る川魚の名店なのです。あるところには、あるんですよ。特に埼玉~千葉は、鰻の宝庫です。 アクセス : 最寄の駅からは、いずれも結構離れています。JR金町駅、南口駅前のバスターミナルから、京成バスで戸ヶ崎操作場行きに乗車して、15分強ほど、水元公園を横目に見ながら、葛三橋(かつみばし)を渡って、大場川バス停の目の前に、根本さんはあります。橋の手前が、東京の葛飾区水元地区、橋向こうが埼玉県三郷市戸ヶ崎になります。



 このバス路線、しばられ地蔵や水元公園へ行くのに利用するルートで、花ショウブが咲き乱れる時季はかなり混雑すると思います。他にも、本数は少ないのですが、小岩駅行き、東武バスでは亀有北口行きでも大場川のバス停に辿り着けます。



 このあたり、ごらんのような灌漑用水が張り巡らされており、いかにも鰻や川魚漁が行われているような風景に期待が高ぶります。もとは、中川(古利根川)と大場川、それに小合溜(現在の水元公園)が複雑に入り組んで出来た地帯で、もちろん江戸時代から洪水、水害等で苦労してきた場処らしいです。レンガ造りの橋は、明治時代の建造と記されておりました。



 

* 埼玉県三郷市戸ヶ崎2954-4 月曜休

11:00~13:45 16:00~19:45 鰻重(特上) : 2100円 ☆☆☆☆☆(期待を上回る高得点、ひさびさの満点です。) 



 並=1600円、上=1800円でも十分に満足がいきます。御飯は量が少ないので、あらかじめ中盛にしてくれとか微調整は可能です。しかし鰻の味が、滅法濃い甘味なので、思ってるほど御飯は量を食べれないですよ、だから意外と分相応、ジャストサイズであると思います。



 正味、これが鰻重だよ、こんなに肉厚なのが、折り重なってます!どうしましょ、この味、このボリュームで、大概、2千円は超えないぐらい、それが埼玉・千葉での相場ですから、いかに東京が高いのか、良く分かりますね。そして、ごくごくあたりまえのように目の前に運ばれてくる鰻重のゴージャス感は、すさまじい破壊力です(笑)。



 都心の老舗とやらで、仰々しく、戴く鰻重、その蓋を開けてビックリ!「 なんじゃコレ!痩せ細った一切れ、たったコレっぽっちかよ! 」みたいなボヤキが聞こえてくるわけで、帰り際、レジで大枚叩いて、白髪の爺になってしまったかのような、肝を冷やす瞬間ですね。けど、そんなのカンケーない、ここの鰻は、そんな幾度の悔しい想いも吹き飛ぶ、トビきりにゴージャスな、分厚い、喰い甲斐があるのでございます。



 ここの鰻重は何かが違う!と思うんですよね、それで、けっきょくのところ、ひとつには調理法が違う。白焼きの過程が無い。つまり、最終の焼上げ前の過程が、蒸しオンリーです。あと、タレが甘い、まるで佃煮みたいなベースでねっとり、しっとりです。好みが大きく分かれるとは思うんですが、すっきりとしたキレはありません。



 甘ったるくて野暮ったい、クドい田舎風、コテコテな地場風、これを《うなぎらしくて好し》とするのか、川魚臭くて好きになれないとするのか、自分は断然に前者なんですね。これで正解、ごもっともっていう範疇なんですが、すっきりして痩せた鰻ばかり口にしていると、なんじゃいこれは?と戸惑うかもしれません。



 正直、ここの甘ったるい鰻重の評価は、好き嫌いが、すごく分かれるとは思うんですよね。虹鱒の甘露煮、鮒の佃煮、鯉こく何かが好きな人には、マストアイテムなうなぎでしょうが、川魚の匂いが嫌いとか、お上品なものがお好きなようでは、きっと不向きだと思います。



 いいんです、いいんです、これが美味しいんです。これでこそ、うなぎの蒲焼の真髄だと思いますねぇ。どこの鰻か聞いてませんが、一色の銘柄が見えましたので、そうではないかと思います。 鰻重 : ☆☆☆(客観評価) うなぎは、在り得ないくらいに、ふわ~っとプリッとしてまして、その身は、鮮度が良いあなごの天麩羅以上の食感。肉身は、ふわっと、皮はヌメ~パリっとして絶品のコラボレーション。そのタップリ掛けられた、タレは、極甘にして、ねっとり飴のように絡んできます。炭火焼としての匂い効果は十二分に堪能できます。



 全体的な印象、タイプとしては、越谷の鰻重(うなしげ)とか、浦和の小島屋さんとか、鳩ヶ谷 竹江、寄居 八千代あたりのイメージがダブりました。三郷も、越谷~吉川~野田~流山~我孫子の流れに含まれる味わいでしょうね。



 御飯 : ☆☆☆☆ これが、また旨い。硬めに炊かれていて、パラッとしているなかに、甘めのタレがコレでもかというくらいに、まぶされて、かなりクドい主張をしてきます。量は少なく感じるが、身の部分の存在感がやたら大きく、それだけでお腹はいっぱいになります。



 肝吸い : ☆ 上&特上には付いてきます。炙った肝に三つ葉だけのシンプルなもの。あまり、いただけない、純朴な田舎臭いテイスト。鯉こく(900円)も、ありますので、別にコレを頼んで、クドさの極みに突入する上級手段もあります。



 お新香 : ☆☆ 塩もみを効かせた大根、これも田舎味。

 これが噂の肝焼きです。 : 300円 ☆☆ 串焼のタイプではなく、小鉢に入ってます。しかも、冷めたい。イメージで言うと、焼鳥の缶詰、まさに、そんな味です。肝焼きというより、鶏のモツ焼きに近い食感です。大振りなのが、ごろんごろん入っております。実体は、大振りな鰻の肝を使った佃煮が正解でしょう、肝好きな自分には、キモ可愛いくて、かなりツボな逸品、大満足ですが、ふつうのひとは、ちょっと引くかもしれません。なにしろ量が多くですから。

続きを読む

プロフィール

momoneko0725

Author:momoneko0725
とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
桃猫温泉三昧
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR