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そば処 中清(なかせい)@吉祥寺

そば処 中清(なかせい)@吉祥寺 五日市街道筋

創業大正12年

手打蕎麦と、手打うどんの二刀流

手打そば 清田として、まずはエントリー。


 麺好きが、麺と真摯に取り組む何かを見つける、此処に至って、ついに、本丸まで、近づいて来た、そんな予感すら感じさせる、初春の昼下がりの来訪であった。店内にJAZZが流れ、達筆でしなやかな品書き、俳句も嗜みつつ、独学で趣味蕎麦の王道を行くなんとも文人な店主、おおよそ期待感とは裏腹に、店といえば、町中にある、ごくごく普通な蕎麦屋、そんな景色のギャップに少々驚く。



 クリアファイルに、1品づつ、したためられたメニュー、これだけ眺めていても、此処の主人が並々ならぬ決意と創意で、この店に新たな蕎麦の息吹を吹き込もうとしている姿が浮かぶようだ。基本、更級系と田舎蕎麦に分かれ、メニューでは、あずまそば、さとそば、と明記、区分されている。 蕎麦が上がる間に、手元にあった、店舗紹介掲載誌に、ざっと目を通してみた。現在、三代目主人である=清田 治さんは、昭和58年に、この店の暖簾を継いだ。聞けば、元は麻布に店を構え、大正12年創業以来、この本店から暖簾分けされた店舗数は、ざっと20軒を超えるほどだと言う。



 学生街というには、あまりに、こじんまりとした成蹊大学キャンパスの静かな一角、この、いささか田舎じみた郊外の地に、麻布から移転して、落ち着いて居を構えたのが、昭和初期の頃、それから、おそらく、いろいろあって、現在の代で、かなり飛躍的に個性派の蕎麦屋になっていったようだ。歴史のある名代であったとはいえ、まったくの独学で苦心されて、代替わりを機に発心、本格的な手打蕎麦へと移行、いまの中清という武蔵野の地に、皆に愛されている蕎麦屋を経営している。



 蕎麦好きが高じて極めた趣味蕎麦の店とは、事情がいささか違うが、老舗の暖簾と文人趣味が融合しつつ、あくまで、つつましく、素朴さを失わない稀有な存在。店主が多くを語らずとも、この空間で憩い、蕎麦を味わって居るだけで、その何たるかを、まさに悟ってしまうような奇妙な店である。



 しかし、それはそれ、そんなことを微塵にも感じさせずに、席に着いて、新聞を広げて、週刊誌の記事に目を通しながらでも、そばをすすって戻るだけの、そんな町中の蕎麦屋で在り続けていることも失わないスタンス、実に、天晴れである。無論、蕎麦も旨いに越したことはなかろう。



 そこで、中清(なかせい) HPさんで、今回、頼んだのが、田舎そば : 580円  ☆☆☆ 外二八だと思うんだけど、やや硬め、ざっくりとした歯ごたえ、程好い食感、噛み締めるほどに滋味豊かで、甘味もしっとりとした味わいで、とても美味しい。粗挽き蕎麦だと900円、ほかにも産地が違ったり、いろいろとあるので、そのつど来店時に伺って決める楽しみもあります。



 この値段で、この品質とボリューム、そして薬味には、なんと本わさびに摺り金まで付いて来るではないですか。それに刻み海苔も別皿に分けてある心遣い。すごいね、このお店。



 アクセス : 吉祥寺から歩くと、けっこうな距離である、バスなら五日市街道沿いなので、吉祥寺本町郵便局近くに北町一丁目のバス停があって、ここからだとすぐである。



* 武蔵野市吉祥寺本町4-4-15 不定休(水曜休みが多いそうだ)

11:00~21:00(中休み無し) 13:30~以降がアイドルタイムで憩えますよ。 蕎麦といえば、その前後は、銭湯?吉祥寺では、弁天湯とともに老舗の銭湯、創業昭和15年、つとに有名な破風作りの威風堂々系、鶴が舞う懸魚(げぎょ)も大きくて立派な銭湯。中清さんからは、煙突の頭が見える至近距離であります。

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手打 清田こと中清(なかせい)@吉祥寺

手打そば 清田こと中清(なかせい)

吉祥寺五日市街道沿い

手打うどんも美味しい隠れた名店

東京の美味しいうどん屋さん 第44話


 美味しいうどんやさんを東京で見つけるには、おおよそ地味な努力が必要かなぁ~と思う。ラーメン屋は行列の出来具合がひとつの指標であり、鰻屋さんは創業年数が参考になってるかもしれない、でも、うどんの良し悪しを図る手合いが、特に見当たらないように思う。



 だいたい、うどんの美味しいのを東京では食べつけてないから、それを分かろうハズが無い。なんでもかんでも讃岐うどんだけが手放しで美味しいなんて、そんな不都合な真実ばかりが、まかり通ってしまいがちなのだ。



 うどんの魅力は、茹で立て、そして地粉に近い配分なのだが、そういうことにこだわりすぎると、却って毛嫌いされる風潮もある、なにしろ漂白された輸入小麦で作られた讃岐うどんんこそ、真のうどんのようなつもりになってる勘違いも多いからである。



 日本中に、いろんな出来映えのうどんがあっても、それでこそ良いのだ、それぞれによさはある。吉祥寺駅北側、五日市街道沿い、北町1丁目バス停そばにある中清さんは、店主である清田治さんが奮起して、独学で作り上げたとも言える、数々の手打蕎麦と手打うどんをメニューに出して、連日、好評を博しています。



 街中で蕎麦とうどんの二刀流を極めたお店を見極めることができれば、そりゃあ~もう言うことがありません。 さと(郷)うどん : 580円(要予約) どうしても食べたい気分だったので、予め、予約を取り付けて店へと向かいました。国産小麦/全粒粉で打たれた、手打うどんです。 ☆☆☆☆ ひさびさの4つ星です。かなり大満足の逸品。



 ここは、蕎麦同様、さと(郷)うどん、あずまうどん2タイプが味わえます。あずまうどんは、見慣れた白い印象柔らかなタイプ、これは昼時なら、まず周到に用意されていて、たいていありつける人気タイプ。それに対して、さと(郷)うどんは、見るからに小麦風味がする、見かけ珈琲ならモカ色のしっかりコシの座ったタイプのうどんになります。



 それにしても、これだけ、こんがりしたモカ色の肌合いなうどんは出逢ったことがありません。この色だけでも、イメージ的には、地粉うどんの度合いが濃いです。此処のうどん、蕎麦に近い感触ですね、讃岐のような押し返して来るような弾力性はなくて、むしろ噛んだまま沈み込むような感触で、つまり良い意味合いで歯抜かりするような弾性は、いたって強いと思います。ほとんど塩気を感じられないのですが、茹で上げる際に出たか、もしくは冬場ゆえ、初めから量が少なく調整しているのかもしれません。  あらかじめ、つゆは、普通と濃い目が指定できますが、両方を食べ比べてみました。普通のつゆは、やはり、うどんに合っているようで、薬味として、ネギに生姜を入れて食べました。蕎麦とうどん食べても、千円ちょっと超えたぐらいですから、いかに庶民にはありがたい蕎麦屋であることが伺えると思います。老舗の屋号に胡坐をかいただけで繁盛しているような、見習って欲しい蕎麦屋も多いですね。



 濃い目のタイプのツユは、どちらかと言えば、かえしがコクとなって出ており、かつおのダシ風味がよく香るタイプ、こちらの方が絶品なツユで、蕎麦、うどん双方に使えます。なお、食後に蕎麦湯で薄めるとなお、いっそう、風味が引き立ってきます。ツユも絶品です。



 刻み海苔も付き、本わさびも付き、さらには、小鉢として切干大根など口取りになっております、なんという出来た心配りでしょうか。わざわざ遠方から通うべき、素晴らしいお店ですね。中清さんは、うどん屋さんとしても蕎麦屋さんとしても別々カテゴリーにエントリーさせました。それほど良い店です、ただ、惜しむらくは、喫煙可能な狭い空間だということ、これは致し方ないのでしょうかねぇ~。



* 店へのアクセス等の詳細は、中清さんの蕎麦紹介記事へGO!⇒ 手打 清田こと、そば処 中清 

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福家@野毛

野毛 福家

創業昭和6年


 アクセス : 野毛仲通りと野毛中央通りがクロスするあたり、串揚げ北村の対面、こじんまりとしたお店ながら、家庭的で、ふぐ・うなぎ・どじょうなどを適切に調理して食べさせてくれるお店が福家さんです。



 野毛のいいところは、ゆったりのんびりしたところ。おそらく路地を、ゆっくりと猫が横切るようなスピードで、事が運び、それぞれが自分の時間をわきまえて行動しているところ。これは東京がセカセカしすぎて、目が廻るくらいなのと相反するような感覚なんじゃないかと思います。



 ところが、場外馬券売り場がある野毛ですから、競馬開催日には、町の様相が豹変します、昼日中から、立ち飲み野郎が町中に溢れ返りますね。その豹変振りもまた、憎めないヨコハマの景色なんじゃないでしょうか?浅草にも、そんな雰囲気はありますものね、そこは、いずこも同じようなもんです。 それで、福家さんも、不定休ながら、昼過ぎになんとなく開いて、親子丼とか食べたくなった勤め人たちが三々五々集まってきます。この一角、ほぼ常連さんで占められた構成。



 11:30~13:30 限られた時間帯ではありますが、グランドメニューが、ほぼ3割引の値段でサービスされるのが、ここのランチタイム。食べたいときに、どじょうが食べれるって、幸せなんです。それも丸でも、開きでも可能。



 柳川定食 : 1260円 ☆☆☆ かなり美味しい!割り下の味付けが薄味で、あっさりめなところが、東京下町の濃い味とは違って、ここのはかなり上品。どじょうも新鮮。御飯は、お代わり自由で、香の物と味噌汁(具は青海苔)が付きます。



 どちらかといえば、卵少な目で、ゴボウが大目、ツユも大目なので、御飯にぶっかけて食べると旨いですね。ほかにも、鰻重あり、親子丼あり、鰻の柳川が乗った=八幡丼など千円以下で昼時食べれるアイテムも豊富に揃って、なにげにおススメです。けっこう穴場だし、きっと見かけだけでガッカリさせられる濱新や、わかなより、断然、こちらで鰻は食べたほうがいいような気がしますが、どんなもんでしょうか、好みもありますしね。



* 横浜市中区野毛2-97 不定休

11:30~13:30 17:00~22:00 

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沖縄そば専門店 すばや@小川町

目から鱗、新感覚、美味しい沖縄そば

すばや@神田小川町

シリーズ沖縄すば 第8話


 アクセス : 都営地下鉄新宿線の小川町駅上から靖国通りを駿河台下へと歩いたところ、一本通りを入った路地裏に、2006年9月オープンした本場沖縄ソーキそば専門店を名乗ったすばや HP さんがあります。



 このところ継続して、東京であえて沖縄そばを追っかけているのだけれど、けっこう、これが思ったよりずっと旨いのである。ラーメンが、ただいま成熟市場だとすれば、その周縁にも飲食ビジネスは、拡散していて、ようやく新しい業態の店が、ぼちぼち出始めてきている。



すばやさんは、まさに新しい感覚、おそらくは東京でも受け入れることができる許容範囲を持った、小奇麗なラーメン屋さんのような趣き、場所柄、昼時はランチタイムに訪れるひとも多い。



 沖縄そばを頼んだが、これが正直、沖縄すば?かと言えば、なんとも言えない、ある種、新しいヌードルのようにも感じられ、独創的ながら、その完成度合いは、怖ろしいいまでに高いと思う。ひとつの新ジャンル、新たな昼食として、沖縄フーズも、なかなか、おススメです。 沖縄そば(普通盛) : 670円 ☆☆☆☆



 ともかく、スープにせよ、かつおの香り立ち方にせよ、非常に繊細で、印象が柔らかなんです。とってもていねいに作られた、ファストフードではなく、文字通りきちんとした《料理》って感じですね。豚バラ肉は、濃厚に味付けされ、とても旨みが出ています。普通盛でも、分量は適量でしょう。ほかにもランチセットが多数用意されています。



 この紅生姜が、乗せられてなくて別に卓上に分けてあるのが憎いですね、本来、味を極めるのであれば、こんなちょっとした心遣いで、沖縄すばの完成度合い(感性度合い)は、まったく違ったものになります。嬉しいです。紅しょうがが、そばの上に、あらかじめ乗ってるだけで、めげることがあります。



 店がある場所が、マイナーなところですが、頑張って営業を続けて欲しいし、チェーン展開の上、もっと人気が出ても良いかと思います。大変におススメ。ただし、これが沖縄そばとはハッキリ言えない、コンバージョンされたモダンな建築、そんな新しい息吹が注ぎ込まれた逸品です。これからも引き続き、期待したいです。



* 千代田区小川町2-8 日休

11:30~15:00(ランチ) 17:00~23:00



* 沖縄すばを、都内近郊で食べ歩くシリーズを敢行、第1話 きしもと食堂から、ヤージ小、うどぅんやま、玉家、大塚 沖縄そば、富士見 島、三軒茶屋 古都首里など、都内で食べた気になる沖縄そばを紹介しています。

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野田市 うなぎ割烹 千歳家

創業大正13年 老舗うなぎ割烹 千歳家

野田商工会議所前通り


  △ 黒塀に見越しの松なんて、言葉も風情も知らない人が多くなってしまったのだろうか?そんなイメージで撮った一枚。



 アクセス : 野田と言えば、醤油の町。キノエネやキッコーマンなど有名な工場が並ぶ。江戸川と利根川に挟まれた地帯。近隣の流山と同様、こんな町には、たいてい鰻の名店がいくつかあるものだ。川村さんとともに創業年代が古い千歳家さんは、東武野田線の愛宕駅か、野田市駅前から茨急(イバキュウ)バスで北越谷駅行きに乗車して、約10分くらい、鹿島神社前=バス停前に、ちょうどあります。(野田市市営まめバスのルートで中野台で下車して歩いても遠からずです。)



 通りからも目立った、堂々威風、がっしりとした建物。大きな庭を囲むようにして、離れのようになった個室、脇にはメインとなる玄関口があって、テーブル席、座敷席もあり、けっこう大きなつくりです。野田市では、一軒だけの、うなぎ百撰会の所属メンバーなようです。



* 野田市中野台346 月曜休

11:00~14:00 17:00~21:00

なお、上記のほかにも、千葉カントリークラブ梅郷コース内にも支店があるようにパンフレットには謳ってあった。 うな重(竹) : 2100円 ☆☆ 御飯も大盛にしてもらって、肝吸い、お新香、食後に心づくしの珈琲まで出してくれて、この値段は、かなりなお値打ち。



 うなぎ : ☆☆ 鹿児島 大隅産だというが、妙に脂分が多くて、ギトギト系、でも身は痩せているし、見るからに質は落ちる。また、焼き方の技術も崩れてしまっていただけない。ガス焼きなので、その悪い面が出てしまっている。



 脂分と水分により表面が焦がされたようになり、バリバリに近い食感となってしまっている。これをもってワイルド系な仕上げとするか、到ってないとするか微妙である。個人的には、満足行かない。ごはんは、大盛にしてもらったが、量は多すぎるくらいだった、味的には、水気が多くてべっちょり。



タレの味は、甘いほうだが、独特な風味が良い。それも、あまりベタベタこってりと付け焼きせずに、さらっとした仕上げで終わらせているので、しつこくない味で出来上がっている。薄味ゆえ、卓上にお好みでタレをお使いくださいと言われた。タレもさらっとした印象であった。



 鰻自体の評価は、案外、好き好きで、良い悪いが分かれるかもしれない。食事として考慮したらトータルポイントでは、☆☆☆だが、鰻に対しての評価のウェイトを高くすると、質的にも焼きの悪さから、☆☆と判断せざるを得ない。でも、川魚としての匂いも引き出され、なにより、戯れた感じで上品でなく仕上がった蒲焼本来のかたちを良しとするのなら、そう感じ取ってもいいかなとも思う。



 * うな重の竹と特重の違いは、竹クラスのうなぎが2尾入っているゆえと説明された。松は、やや小ぶりのものが入っている。 肝吸い : ☆☆☆ かつお出汁のみで、実にあっさりと仕上げられ、お麩のみ、ほんのり柚子風味あり、なかなか好感触。



 お新香 : ☆☆☆☆☆ 鰻屋さんの香の物は美味しい!その手本のような嬉しい自家製。ぬか床の香りも爽やかで、しつこい鰻のギトギト感にも口をサッパリさせてくれて嬉しい。ダイコン、きゅうり、ニンジン、水菜?など品数も程好く、目にも楽しませてくれる。 肝焼き : ひとり1本のみと告げられる。 310円 ☆☆☆☆ 小ぶりながら、コリコリした食感が憎いほどに旨い逸品。ここのタレの風味と、焦げ風味、コリコリ感、これらが3つ相俟って、みごとなハーモニーで抜群に仕上がっています。



 卓上には、粉山椒の入った容れ物とミルで挽いて振り掛ける山椒の2タイプが置かれていた。



 お茶は、お抹茶が入ったタイプで、差し替えでなく、食後に、こまめに注ぎに来てくれた。駐車場は、目の前に数台停められるだけのスペースを有している。近隣の愛宕神社付近には、数軒の鰻屋が存在しているのを確認した。

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ヘキサゴナイト(ラベンダー・トレモライト)

ヘキサゴナイト(ラベンダー・トレモライト)



 新しい《石》が、いつも、我が家にやってくる、およそ1ヶ月ほど前になると、我が家に、たくさん並べてある石達が、こぞって、ざわつき始める。新しい旅人が、立ち寄る前触れのように、ガヤガヤと石達が、しきりにつぶやく、そして夢枕にイメージが浮かんできたりもする。また、買うと決めたわけでもなく、どこで出会うともしれず、それでも石達が、口々に、今度は、むらさきいろのヤツが来るらしいなどと言い始めた。



 どこか、そわそわした気持ちは、石屋の店頭で、明らかになるのが常だ、こういう理由だったのかと、正直、そういう繰り返しの中に、直感が冴え、我が家の石達は、少しづつ結束力を固めていくように思えて、頼もしくも、不思議でさえある。

 ここ数年、石をあまり買っていない。理由は明らかだ、魂を揺さぶるような、美しい石に出逢っていないからである。石には、相性があるし、見るだけで終わってしまう出逢いもある。



 最近の鉱物的な市場は、あきらかに良品が枯渇しており、ありきたりの鉱物が混ぜ返されて高値で売り買いされる世の中に成り下がってしまった。それにつれて、稀少鉱物のシェアも年々、低下してきている。そんななか、一筋の希望と多くの失意のなかで、失速著しい2008年ツーソンショーの釜の蓋が開けられた、そして、来るべくして我が家に、また、ひとつ、新たなる紫色の天使が舞い降りた。



 クイズ ヘキサゴン!!で、その掛け声が有名になったが、HEXAGON(ヘクサゴンとも)=六角形を意味するギリシア語のとおり、そんな結晶型を有する透閃石のなかま。世界でも、ニューヨーク州 セントローレンス郡の一部にしか採れないという、マンガンが2%ぐらい含まれて紫色~淡いライラック/ラベンダーカラーに発色した、宝石質の結晶が混ざったトレモライトである。肉眼視できるような大きめなマジェンダカラーに近い結晶が混ざっているのが特徴。 トレモライトは、細かに入ってネフライト(トレモライトとアクチノライトとの微小なものが混ざる)を構成したり、肉眼視できるアクチノライト(トレモライトより鉄分が多い。)だったりして、クローム発色で クローム・トレモライト (* 昨年、手に入れたものと、ちょうど対になっている。同じ鉱山のもの。)=であったりして通常、緑色が多いし、それが普通である。



 ごく微量に含まれるマンガン起因によって、これほどまでに美しい宝石質の結晶が大きな塊で産するのは、世界広しと言えども、ニューヨーク州だけなのである。(* 最近は、ピンク色のトルマリンが入ったレピドライトをヘキサゴナイトと称して売っている偽業者も見かけるので注意が必要である。ニューヨーク州以外に大きな塊が存在する産地は地球上に無い。)



 その波動は、独特/特有なもので、レピドライト、チャロアイト、スギライト、フローライト、ティファニーストーン、アメシスト、クローム・アメサイトをしのぐほど、もっとも高い周波数のバイオレットカラーを有する。その次のディメンションを見越した、かなり到達点の高い素晴らしい達観性を有する。クリスタライズされた石で、これほどまでに高いモードを維持/遂行できるものは皆無である。  真っ暗な坑道でつるはしを振るうと、閃光が走る場合があります。このヘキサゴナイトには、そうした力学的なエネルギーによって引き起こされた光のエネルギーに変換される=摩擦発光(トリボルミネセンス)という性質があります。氷砂糖をハンマーで砕こうとすると、光が出ます、あるいは、ガムテープ同士をくっつけて剥がそうとする時、一瞬、青い閃光が走ります。これらは、破砕、摩擦で引き起こされる発光現象です。分子がゆがみ、そのゆがみが反発して、引き起こすエネルギーのバウンドです。こういう性質が、ヘキサゴナイトを特有の時軸感覚につなげているように思います。 * ヘキサゴナイトの大きな結晶が採れる産地は、カナダとの国境付近のニューヨーク州でも奥地の場所です。山を越えると、隣には、アゼツが採れるバーモント州があります。△ というわけで、ヘキサゴナイト歓迎会、ムラサキ分科会の面々です。左端が、ヘキサゴナイト、時計回りに、アンハイドライト(マダガスカル)、チャロアイト、フローライト(ロシア)、ウッシンジャイト、スティックタイト、カタランスカイト、1番大きいのはクローム・アメサイトです。

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Author:momoneko0725
とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

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