元祖 やき鳥専門店 伊勢廣(いせひろ) 京橋本店
やき鳥 伊勢廣(いせひろ)京橋本店
大正10年創業 元祖 焼き鳥専門店
東京の焼き鳥丼シリーズ 第2話
ほんとうに美味しいものを食べれる機会は、そう無い。料理人を名乗ろうとも、《食》に対して、本気で取り組んでいる人が居なければ、心から、美味しいと思えるようなものは、そうそう作れないからだろう。素材の吟味や調味料などの調達、その他もろもろに掛ける情熱が並大抵の道のりでないことが伺える。
たとえ、先代が、そういう余りある志(こころざし)を持ったとしても、その後、商売の名の下に、真心ではなく、欲ばかりが顔を覗かせ、儲けが出るようなものだけを見せかけで出すようになって、その有様もだんだん崩れて、稀なものでなくなる。
京橋の路地に本店を構え、銀座店、ニューオータニ、帝劇と、いまや4店舗まで支店を殖やした、伊勢廣(いせひろ)さんは、現在のご主人の祖父に当たる方が、大正10年に、もとは鶏肉屋として商いをはじめ、やがて、焼き鳥専門店としてのスタイルを店の特徴として、打ち出すようになったのだという。
まっとうな商売を続け、86年にわたり暖簾を守り、いまに至っている。鶏の品質は言わずもがな、脇役のねぎや、素材を引き立てる備長炭に至るまで、その細やかな目配せが行き届いた稀有な店である。
アクセス : 京橋本店は、地下鉄銀座線、京橋駅を下車し、明治屋がある出口から地上に出て、国道15号線から狭い路地に入ったところにある。京橋駅から、ほんの数分である。
* 中央区京橋1-5-4 日祝休 ランチ(平日のみ)11:30~14:00
16:30~21:00
《 絶品! 平日ランチのやきとり丼 》
5本丼 : 1800円 ☆☆☆☆☆ (☆5つで満点)
店内では、《ごどん》と呼ばれている。もも肉やきとり、つくね、ささみが4本分、どんぶりご飯に乗った=4本丼(=1500円)に、柔らかなレバーが1本多く付けられたのが、5丼なのである。
いずれも、コップに入って熱い鶏がらスープとお新香が付いてくる。なお、昼時過ぎた、午後1時からは、サービス品として、3本丼が1000円で味わえるので、初回はそれでも良いかもしれない。しかし、できれば、5本丼、さらには、夜のコースがおススメとなる。4本丼と5本丼は、器からして違っており、4本丼は、なんとなく貧相に見える。もっとも、ご飯の量は、大盛も用意されているので、腹ペコには、嬉しい限りである。
鶏肉の美味しさは、言わずもがな、口に運びやすいような小ぶりのサイズであるところが、なお良い。ささみは、ほんのりと生で、それを特別の塩と本わさびでいただく。つくねもまた、中心が火が通っていないぐらいのレアさ、で食べ進むうちに、ちょうど良くなる、とっても柔らかな食感とコリっとした部分も混ざっていて、そのコントラストが絶品。
周辺は、オフィス街につき、11:30分開店と同時に、たくさんの客がなだれ込んでくる。一階がカウンター席とテーブル席、2階にも座敷席があるので、集客能力はあるが、いかんせん、焼き場はひとりで守って、しかも大量に焼けないので、タイミングが悪いと、時間が待たされるのは覚悟だろう。
オープンと同時だったので、ご主人の焼き加減が絶妙な焼き鳥を独り占めできて、幸運だった。こんなに美味しい、焼き鳥が、酒が飲めなくとも、昼時、ご飯で味わえるのは、絶対におススメである。
大正10年創業 元祖 焼き鳥専門店
東京の焼き鳥丼シリーズ 第2話

たとえ、先代が、そういう余りある志(こころざし)を持ったとしても、その後、商売の名の下に、真心ではなく、欲ばかりが顔を覗かせ、儲けが出るようなものだけを見せかけで出すようになって、その有様もだんだん崩れて、稀なものでなくなる。
京橋の路地に本店を構え、銀座店、ニューオータニ、帝劇と、いまや4店舗まで支店を殖やした、伊勢廣(いせひろ)さんは、現在のご主人の祖父に当たる方が、大正10年に、もとは鶏肉屋として商いをはじめ、やがて、焼き鳥専門店としてのスタイルを店の特徴として、打ち出すようになったのだという。
まっとうな商売を続け、86年にわたり暖簾を守り、いまに至っている。鶏の品質は言わずもがな、脇役のねぎや、素材を引き立てる備長炭に至るまで、その細やかな目配せが行き届いた稀有な店である。

* 中央区京橋1-5-4 日祝休 ランチ(平日のみ)11:30~14:00
16:30~21:00

5本丼 : 1800円 ☆☆☆☆☆ (☆5つで満点)
店内では、《ごどん》と呼ばれている。もも肉やきとり、つくね、ささみが4本分、どんぶりご飯に乗った=4本丼(=1500円)に、柔らかなレバーが1本多く付けられたのが、5丼なのである。
いずれも、コップに入って熱い鶏がらスープとお新香が付いてくる。なお、昼時過ぎた、午後1時からは、サービス品として、3本丼が1000円で味わえるので、初回はそれでも良いかもしれない。しかし、できれば、5本丼、さらには、夜のコースがおススメとなる。4本丼と5本丼は、器からして違っており、4本丼は、なんとなく貧相に見える。もっとも、ご飯の量は、大盛も用意されているので、腹ペコには、嬉しい限りである。
鶏肉の美味しさは、言わずもがな、口に運びやすいような小ぶりのサイズであるところが、なお良い。ささみは、ほんのりと生で、それを特別の塩と本わさびでいただく。つくねもまた、中心が火が通っていないぐらいのレアさ、で食べ進むうちに、ちょうど良くなる、とっても柔らかな食感とコリっとした部分も混ざっていて、そのコントラストが絶品。
周辺は、オフィス街につき、11:30分開店と同時に、たくさんの客がなだれ込んでくる。一階がカウンター席とテーブル席、2階にも座敷席があるので、集客能力はあるが、いかんせん、焼き場はひとりで守って、しかも大量に焼けないので、タイミングが悪いと、時間が待たされるのは覚悟だろう。
オープンと同時だったので、ご主人の焼き加減が絶妙な焼き鳥を独り占めできて、幸運だった。こんなに美味しい、焼き鳥が、酒が飲めなくとも、昼時、ご飯で味わえるのは、絶対におススメである。

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