FC2ブログ

カリーライス専門店 エチオピア本店@神保町

カリーライス専門店 エチオピア本店@神保町

カレー臭が漂う街=神保町で辛いモノ好きの聖地

と目されている、創業昭和63年

インドカレーの名店です。

( ますますカレー日和 第4話)


 古書を漁りに行くので、神保町は、そのために頻繁に訪れる町であるのだが、無視できないほどに、カレー専門店が、やけに多い。此処と定めて出店してくるお店も年々増えてきているようにさえ感じる。まぁ、神保町周辺は、基本的に、古くから学生街であるから、スポーツ用品店、楽器屋、本屋、そして昼飯は、ラーメン屋かカレーと決まって、その業種が固まって棲息しているのは、なかなか理には適っている。



 通りがかりで、いつも混雑して、ときには並びもできている、とっても気になる店=カリーライス専門店 エチオピア(HP)さんに、意を決して入ってみる。まず、入ってすぐに食券を買って席に着く、1階はカウンターとテーブル席がふたつ、2階にもテーブル席がある。



 席に着くと、なぜか、蒸かされたじゃがいも、がバターとともに出される。カレーが出来上がるまで、これを食べて待つことになる。けっこう待たされる。



 その際に、辛さはいかが致しますか?と聞かれる。この店に通っている常連は、辛さ感覚が、もとから麻痺した猛者ばかりと聞く(笑)、そこで、聞き耳を立てると、客の大概は、5倍とか、7倍と平然とコールしているのが目立つ。



 まったく辛いモノがダメなわたしは、そのたびに恐れおののく。よりにもよって、何故、こんな敵地に舞い込んだのか、まったく性根が知られてしまうと思いつつ、ここで見栄を張ってもしかたがない、恐る恐る、0倍でお願いしますと、小声で呟く。0倍とは、まったく基準以下、お子様向けの温情、お情けの数値であるに違いない。



 表示では、70倍もできますのでお申し付けください、などと書き添えられている。70倍!果たして、いったい、どんなヤツが頼むんだろう。そして、それは、どんなものなんだろう?真っ赤な血の池地獄のようなものなんだろうか?異様に気になったわたしであった。 辛いのに対処しきれなくなったときのこととか、辛さ70倍攻略法とか、いろいろとあれやこれや想いを巡らせているうち、かなりの時間、待たされて、いよいよ野菜カレーが自分のところにも運ばれてきた。



 930円である。ごはんの量、ルーの量も、まずまずの分量、おしなべて普通サイズ、見た目で、さまざまな野菜がふんだんに使われていて、なかなか豪勢にしてヘルシーである。



 辛さ0倍で、トライしてみた甲斐があって、まったく辛さを感じさせなかった、激辛の噂だけが先行していて、どんなに辛いのか、戦々恐々であったが、ファースト・コンタクトでは、セーフだ。でも、なんだか、正直、激辛、期待しただけ、少しチャツネにつままれたような味だ、まったくスパイシーには感じられない。



 しばらく食べ進むうちに、舌では辛さを認識していないのに、関わらず、額から汗が、首筋を伝って止め処も無く落ちてくる。さすがにスゴイ発汗力である。半分まで食べ終わると、胃袋で蓄積した分も加わって、なおいっそう、汗が出る。侮れない。



 なんだか、体中が熱くなり、吐いた息のあとで、爽快感に襲われ、なんともスパイシーな気分になってくるから不思議である。ひとりでカウンターに坐っている客層が多いからかもしれないが、ただ黙々と辛いカレーを修行僧のようにスプーンで口に運ぶ客、おそらく各人の胃の中で火を噴いているであろう戦いの中で、こんなにもストイックな気分にさせるのが、カレーの聖地なのか?と思わず感想を漏らしてしまう。



 発汗作用で、かなり逆にクールダウンさせられ、頭もぼーっとしてきたところで完食となったが、最後の〆にカルピス味みたいなシャーベットが出されて、ひんやりとしゃっきりさっぱりしたところで、お開きと為った。



 感想である。野菜カレー0倍 : 評価=☆☆ たしかに不思議とクセになる味わいで、また、思い出したように食べたくなることもあろう。食後の爽快感、さっぱり感に、まっとうなカレーを食べたという実感は湧いた。ただし、カリーライス専門店と謳いながらも、実際、ごはんが不味いのは、どうかと思う。



 そのベーシックな部分にエチオピア本店さんのこだわる独特なテイストを持ち合わせているとはいえ、辛さの基準値にまったく触れず、どれも美味しいものであるかどうか?わたしには疑問である。なぜなら辛さ0倍のレベルにして、まったく、うま味を感じさせなかったからである。好みと言ってしまえばそうであるが、個性的な振れ幅は在っても、料理としてみた場合、味のバランスは妙に悪いように思える。



* 追記 : カレーには、スパイスの作用で身体を浄化したり、活性化させたりする不思議な力があるような気がする。身体がポカポカと温かくなり、神経的な機能が一部活性化したようだ。身体にいい意味で、プラス作用として働いてくれたので、エチオピア効能=☆☆☆☆と付け加えておこうと思う。



* エチオピア本店 : 千代田区神田小川町3-10-6

11:00~ 恵比寿三越店と高田馬場店が他にもあります。

続きを読む

スポンサーサイト



タル・ウィルケンフェルド インタビュー記事から

タル・ウィルケンフェルド

BASS PLAYER本誌 

2007 11月号のインタビューから抄訳

WONDER FROM DOWN UNDER


  

 気になる、タルちゃん情報である。アメリカのベース・プレイヤー本誌より、11月号にインタビューが掲載されていたので、さっそく自分で訳して読んでみた。



 タル・ウィルケンフェルドは、1985年にオーストラリア、シドニー郊外の海岸町ボンディー(ボンダイ)に産まれる。14歳になった頃、ギターレッスンを受け始める、一年後、ベラフレックのコンサートに出演していたヴィクター・ウッテンのベースに出会って、驚きをおぼえる。



 オーストラリアの英雄的存在である=フランク・ギャンバレーの手ほどきもあり、16歳で、アメリカのパサディナへと移り住む決心をつけ、LAMA(LAミュージックアカデミー)に通って勉強するためである。初めの半年はギターであったが、やがてベースへと本格的に鞍替えし、現在に至る。



 2003年、NAMMショーで、ベースビルダーとして著名である=サドゥスキー氏に幸運な出会いを果たす。そして意気投合し、彼がタルの楽器をバックアップし、サポートを買って出ることとなる。彼のニューヨークにある工房へと赴いた折に、アンソニージャクソンとウェイン・クランツという恰好のヒーローに邂逅する。



 すぐさま、タルは拠点をNYへと一時的に移して、ハイラム・ブロック、ケンウッド・デナード、ジェフ・ワッツ等とジャズ・クラブで演奏を共にする。そうこうするうちに、LAでもトップクラスの音楽ディレクターのひとりである=RICKY MINORの目に止まる。2006年春、チック・コリアのクインテットへの参加を要請され、すぐさま短いながらもツアーに出ることとなる。チックもまた、彼女の音楽を聴いててくれたようだ、もちろん後押しには、フランク・ギャンバレーの口ぞえも絡んでのことだろう。



 2006年、5月、ニューヨーク来訪の際に、意気投合したウェイン・クランツらとファーストアルバムのレコーディンを済ませてリリースにこぎつける一方、6月から7月は、ヴィニー・カリユタの肝いりで、御大ジェフ・ベックとの夢のスリーピース・バンドへの出演となり、その後の名声は確かなものとなりつつあり、現在も進行形なのである。



 ベースプレイについて、誰にもっとも影響を受けたか?の質問に対しては、やはり真っ先にジャコ・パストリアス、そして彼女が師と仰ぐ存在は、アンソニー・ジャクソンである。しかしながら、その他にも音楽的な影響を及ぼしている存在として、ウェイン・ショーター、ジミ・ヘンドリックス、スティヴィー・ワンダー、ハービー・ハンコック、ダニー・ハザウエイ、ウェイン・クランツ、ヴィニー・カリユタ、ジェフ・ベック、ジョニ・ミッチェル、ボブ・マーリー、チック・コリアなどの名前も挙げている。



 ライブでのソロは、即興演奏に近いものだという、自らのテクニックについては、未だ、特別なものとして確立されておらず、きわめてスタンダードなやりかたに任せているそうだ。



 ところで、初リーダー作である=トランスフォーメーションは、ありきたりのベースソロアルバムにはしたくなかったので、あくまで音楽的な全体性の中に溶け込ませるようにしたみたいだ。

続きを読む

稲城天然温泉 季乃彩(ときのいろどり) 11/26オープン!

稲城天然温泉 季乃彩(ときのいろどり)

11月26日オープン


 アクセス : JR南武線 南多摩駅前から、川崎街道を渡り、城山通りという緩やかな坂道を5分強ほど、昇った途中、城山公園/稲城市立中央図書館から、道を隔てた、ちょうど向かい側にスーパー銭湯 稲城天然温泉 季乃彩(ときのいろどり)がオープンしました。

 京王線では、稲城駅⇔聖蹟桜ヶ丘のバス路線もあり、ちょうど城山公園バス停下車で、目の前に停まります。ほかにもコミュニティーバスもあって、車も含めるとアクセスは便利と言えましょう。



 施設の立地が丘陵地を宅地造成するためを切り崩した高台に面しているため、すべて全開というわけでもないのですが非常に眺めが良く、1階の食事処、2階の休憩所から、多摩川に向って開けた眺望がなかなか綺麗です。エントランス部分が、既に2階の高さに感じられる構造となっています。



 景色の眺めのよい温浴施設は、なかなか珍しいので、くつろげる食事処として、価値観は高いと思います。休憩所も、あえて閉鎖感を求めず、開放感ある広場形式に眺望も取り入れたあたりが、この施設の良さを活かしたものでしょうね。施設&料金 : 700円 

* 東京都稲城市 向陽台6-13 休館日=3・6・9・12月の第3火曜日



 大きさで言うと、中規模クラスの施設です。質については、平均並み程度。12チャンネルのTVチャンピオンで優勝した方が立ち上げた=楽久屋という会社のプロデュースということでしたが、個人的な印象としては、これといった個性も、こだわりも感じられず、普通すぎて、ちょっと期待はずれの施設でした。



 いくつかの温浴施設のオープン時に伺っていますが、その際の対応で、だいたい、どんな気合/期待が、その施設に対して、ビジョンとして込められているのかわかるのですが、ひとことでいえば、お客として感じた初めての印象がなお一層、肝心ですが、いまいち、投げやりというか、覇気に欠けていました。



 あと、すれ違っても、いらっしゃいませの一言が言えない従業員が働いている環境は、よろしくないと思います。一番重要な、フロント業務がショートきたしているのが、見え見えでした。ソフト面も含めて見直したほうがよさそうです。客が、くつろぎに来ているわけで、従業員が、きびきびとしないで、お湯よりも、ぬるい業務では、仕方が無いと思います。



 従業員が、清掃を含めて、施設をほぼ回遊していない、こんな杜撰な施設も始めてみました。かなり手抜きで急いでオープンさせた感じがいがめなくて残念です。温泉 : ☆☆ ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性)



 脱衣場に掲げられている表示=当初の概要とは、かなり食い違っていて加水なしの源泉・加温・かけ流し浴槽は、たったひとつ=屋外の岩風呂のみ(寝転び湯もそうですが)になります。厳密に言うと、かけ流しではなく、かなりの湯量が、浴槽の底面から給湯されているかたちになっています。



 岩風呂の源泉浴槽ですが、匂いは、鉱物油臭とも金気臭とも言えない、エステル臭(メロンを切ったときのような甘い揮発臭)が、ほのかに漂っています。たぶん匂いの正体は、弱い金気臭でしょう。肌合いは、弱いツルツルな感じです。温まり感は強くて、悪くはありません。加熱が強いほうが、身体の芯から効いてきそうな泉質ですね。思うより、浴感は強いほうです。



 色は、シトリン・イエローです。やや緑に見える一歩手前の黄褐色です。



 浴槽の大きさも程よく、2~3人入れば、湯がオーバーフローする設計みたいなので、客の回転が順調であれば、鮮度感は保てる計算になりますね。内湯にある循環温泉浴槽では、濾過装置の調整が初日で、未だ上手く行っていなかったのでしょうか、温泉起因の浮遊物以外に、髪の毛などが目立っていました。



 岩風呂以外は、どれも似たりよったりの黄味がつよい色彩のイソジン臭がする温泉浴槽となっています。循環浴槽であっても、よく温まります。



 効能 : ☆☆☆ 美肌・温まる。

続きを読む

大井 布恒更科

大井 布恒更科

 蕎麦屋紹介のネタは、今まで意識的に避けてきたつもりだが、うどん屋を熱心に捻じ込んだ都合上、釣り合いを果たすために、これから徐々に解禁していくことにしようと思う。蕎麦は、その実、語り難いジャンルだと思う。趣味の世界としての要素が大きく、そば通と称する=世の無駄口達の戯れ言ばかりは聞きたくも無いので、自分の感覚と、どこか合い通じることがあろう店を訪ねたい。



 世の中、蕎麦の名店として雑誌に頻繁に紹介されながらも、まったくダメな店も多く、そういう店に限って、それなりのファンも居たりするから、手に負えない。とりあえず、自分なりの方向性で、数多くは無いが、これからポツポツと紹介していこうと思う。



 アクセス : 場所は、地図なしでも分かり易いものの、普段、余り馴染み無い場所だけに、ちょっと不便か、しかし駅からいずれも近い。京急大森海岸からは、徒歩10分ぐらい、JR大森駅東口からは、やや時間がかかる計算となるが、大森ベルボートを目印に、桜新道から、京急寄りに住宅街に入ったところにある。



* 品川区南大井3-18-8 日曜休 11:30~14:40 17:00~19:40

 更科と聞けば、すぐさま麻布の系列の老舗かと思いきや、創業昭和38年、中堅クラスの名店。町工場が並ぶ下町に佇む、落ち着いた雰囲気で酒と蕎麦が楽しめる貴重な隠れ家。かなり、個性的な味わいかと思う、店には、蕎遊蕎楽の看板が掲げられている。



( なお、主人の料理哲学は知らないので、これから書き連ねたことは、あくまで自己流の解釈もしくは、印象に過ぎませんので、ご了承ください。)



 店主の明確なこだわりがあり(そうだなぁ~と感じ)ながらも、それを特別に意識させず、押し付けず、ごく自然と味わせることにより、蕎麦を通じて融通無碍な世界がひろがっているよう、感じさせてくれる。けっこう有りそうで無い、理想的な空間。



 一見すると、個性が無いように見えて、かなり、がっしりとしたクセが、其処、此処にあるので、それが肌に合うか、合わないか、食べてみるしかない。良いか悪いかは別にして、かなり自己流に展開する、江戸蕎麦ではないかと思う。 この店の贔屓は、やはり蕎麦屋の本筋たる、日本酒に、お通し、そんな関係をよく理解していて、〆には、そのつどの季節の変わり蕎麦を注文して、黙って手繰る、そういう風情が似つかわしい。



 名物の煮穴子(1000円) : ☆☆ 柔らかく煮た穴子に、溜まり醤油が、かけられ、ソバの実や山椒がパラパラっと降り懸かった逸品。



 生粉そば打ち : 1000円(大盛で+300円) ☆☆ ここの特徴は、量がかなり多いこと。とても嬉しい。こんなに、盛られた蕎麦の量が多いお店も珍しい。蕎麦の良し悪しを量で推し量るクセがある、わたしには最良のお店である。本家、麻布更科も、この分量を是非、見習ってもらいたいものであ(笑)。



 そばは、やや硬めで細く、印象は、あくまで普通、しかし、味わっても、終始、ふつう。評価もふつう。取り立てるほどはない。それに対して、つゆが異色と言わずして何あろう!溜まり醤油そのものであって、とにかく、ドロッとして濃い。別段、辛さはないものの、少し、濃すぎる気がする。特徴と言えば、かなりの特徴。おそらく、好き嫌いは明確に出るはず。



 こういうものだと、辛口だから、必然的に、蕎麦は、つゆに浸して付けずに、ちょこっと付けて、するっと手繰る、みたいな感覚が的確にトレースできそうなので、ある意味、それを踏まえて江戸蕎麦のニュアンスとしては相応しい正統派なのかとも感じるのだが、やっぱり万人受けするとも思えない。



 硬く細い蕎麦本体との濃い口のつゆとの相性は、よくできた組み合わせながら、まっとうなスタンスでみるかぎり、この濃い口のつゆは、現代人には、食べにくく明らかにバランス悪いだろう。



 それでも敢えて、このエグいところで踏みとどまらせず、ささっと手繰って、さりげなく喉越し良く、通過させるところに、粋があるのか、あるいは、わざわざ熱い湯船に浸かる江戸っ子の伝法さ、とも通底してると考えるのは、いささか強引でしょうか?おそらく、食味としては、それなりに印象的な部類ですね。



 店の雰囲気は、かなり良い。昼下がりが、マストな時間帯。わざわざ、遠方から食べに訪れてみる価値は当然あるでしょう。クセが強いと思うので、慣れと店を有効活用するまでに時間が掛かると思うが、しっかりと通う価値ありの店。蕎麦と酒と時間を愛するひと向け。その際のタイミングは、ゆったりと味わって、サッと帰るのが、流儀。



 もちろん、短時間で昼時の腹ごなし用としても、立派に通用するので汎用度合も高いスペック。なんとも不思議な大衆店の至宝である。

続きを読む

GARY WILLIS ・ ACTUAL FICTION

GARY WILLIS ・ ACTUAL FICTION

~ 技巧派ベーシストのセルフ・ポートレート的な一枚。




 超絶・悶絶・技巧派ベーシストのひとり=ゲイリー・ウィリス、久々のリーダー作。と言っても、期待を大きく外すような、極めてヲタクな作り。バケットヘッド的とも言えそうだが、これまでも、パーシー・ジョーンズとか、マイケル・マーリングとか、ミック・カーン、ダグ・ウィンビッシュ、ジャコ然り、ベース・ヲタクなひとたちが一度は、大衆を立ち眩みにさせ、世に問うであろう、わけのわからない自己陶酔/自己満足的要素が強い、一人芝居な一枚。



 評価は真っ二つに分かれそうだが、ゲイリー・ファンには、これでもか、これでもかと繰り出し、しつこくゴリゴリと押しまくりで、垂涎の弾きまくりにつき、これはこれで、大満足。いままで、ゲイリー・ウィリスが掲げるアルバムには、トライバルテック寄りのスリリングなパフォーマンスか、もしくはリリカルなソロが多かったが、本作は、まずもってプライベート・サウンド志向(嗜好)色が強く、彼の個人サイトでの販売から端を発したリリースとなっている。



1曲目は、ドラムマシーンやら打ち込み系多用し、エレクトロ系を駆使した、わやくちゃな自己陶酔系をやっちまった系、ラフさは、バトルスにも絶対通じるであろう破壊度合。



 2曲目、これは、完全に、ブランドX 仕様!ですね。名曲=WAL TO WAL ばりのモコモコなベースソロ。それでいて、ベースラインは、みごとにハネていて、なにげに、ファンクしてるではありませんか(笑)。



 3曲目、これはマイルス最晩年にも通じるエレクトロ系ですね、ザビヌルのウエザー・リポート系も入ってます。



 4曲目は、一転して、ジャコへのオマージュとも取れそうな、リリカルなソロ。柔らかで伸びやかなスローなスタートから、後半は、粒立ちの細かな音符を連ねてクロマチックにフェイドアウトする、絶妙なソロワーク。ゲイリーのサウンド面での音のよさ、音の厚みにも注目ですね。



 5曲目、騙し絵みたいに、良く聞くと浮かび上がってきます、フレーズがジャコの名曲ティーン・タウン!ですね。だいぶ崩してアレンジしてます、今風なリズムでシャッフルするなか、ベースのフレーズが踊りながら進むテンポの良いソロ曲。



 6曲目、これも、まったくウエザーのブラックマーケット・テイストの曲ですね。トライバルテックが得意とする、この奇妙な幻惑感は、ある意味、ザヴィヌルに通じるところあり、トライバルテック自体がザヴィヌルのコピーバンド的な流れを汲むところがあるので当然かもしれません。



 7曲目、まさにスコット・ヘンダーソンが抜けたトライバルテックのデモテープ然とした荒削りなピース。ある意味、スコ・ヘンのギターが入ると、味付けが濃すぎて嫌味が出るところがあり、うま味調味料的に使い方を誤ると失敗しますが、ウェザー色を出すのなら、ゲイリーとドラム+シンセでいいのだ、という見本な曲。ハーモ二クスから、後半、畳み掛けるような速射砲のベースソロが小気味良い。本作中では、大作、聴き所満載です。



8曲目は、パーラメント風(笑)なリズム展開に絡むベースサウンド。



 9曲目も、おざなりなウェザー・リポート系もしくは、タネルズとかブランドX系のラフなリズムにベースが絡む曲。ゲイリーは、ああ見えて、絶対にパーシー・ジョーンズが好きだと思わせる箇所が多々あります。これも、そんな雰囲気大の曲調。



 10曲目は、バロウズ的なテープ・コラージュ導入から始まり、パーシー・ジョーンズ風でもあり、パット・メセニー風サウンドテクスチャーな曲。壮大な尺で表現したそうだが、少し冗長で大げさか。

続きを読む

西蒲田 黒湯銭湯 女塚浴場 11月末で閉店

東京残照 銭湯記 第11話



西蒲田 女塚浴場(おなづか) 

蒲田の町から、またひとつ、煙突が消えて行く!

黒湯銭湯が、11月末で、閉店
  蒲田駅西口から呑川(のみかわ)沿いに、ゆっくり歩いて20分強。非常に不便な地の利にある黒湯銭湯 女塚浴場(おなづか)が、この11月末日を持って廃湯となる旨が記されていた。銭湯の閉店には、なんども立ち会っているのだが、やはり悲しいものである。蒲田の町から、またひとつ煙突が消えていく。



 JR大森駅、山王口から、坂を下って池上方面へと抜ける路線バスに乗り、池上通り沿いの大森税務署前か堤方橋停留所で下車して、呑川沿いに5分ほど歩くと、女塚浴場の大きな煙突が見えてくる。いつもは、そんな経路でアクセスしているが、いずれにせよ、区外者には、とかく行き難い奥地には違いない。近隣には、池上温泉もある。そんなわけで、不便なことも手伝ってか、とうとう11月末で店を閉めることになったそうだ。



 この銭湯を引き継いで40年らしいので、前の持ち主から数えれば優に50年来の歴史が閉じられる事になろうか、カランも30以上あって、ゆったりと広々として、清潔感あり、気持ちが良く浸かれる銭湯だったのに、まことに残念、寂しい限りだ。 男湯の脱衣場から、立派な岩組みの庭も残されている、今となって往時を偲ぶ影も無いが、かつては池に満面と水も張られていたことであろう。



 ゆったり大きな外観、どっしりとして寺社のように天井が高く、夕日が差し込む浴室は、毎日通ってくる常連のご隠居たちの笑い声が絶えない、そんな雰囲気の銭湯であった。黒湯の浴槽は、タイルの色合いが黒いことに相俟って、かなり透明度的にも黒くて、濃さを実感させたお湯である。加熱が強く、薄めず、黙ってそのままにしていると、かなり熱くなってしまいがちな浴槽に、じっくりと浸かると、急に寒くなってきた年の暮れなど、非常にぽかぽかと身体の芯まで温まるものだった。 温泉 : ☆☆☆ 厳密に言うと、ここは温泉成分の分析が、きちっと認可の上、為されていたわけではない。井戸水を沸かして使っていたら黒湯だった、と謂うに相応しい、大田区内にはよくある銭湯だ。匂いも、やや墨っぽくも感じられるが、ほぼ無臭。肌触りは、キシキシとする。設定温度もさることながら、とにかく温まり方は尋常ではない。長く浸かれば、のぼせは必至。 この浴槽の感じが、ちょうど金沢八景にある赤井温泉に似通っていたことを憶えているのだが、当の赤井温泉、こないだ訪れた際には、すっかり色的に薄い感じの温泉に変わっていた。やはり女塚浴場の黒湯は、なかなかに濃い。見かけは、墨を摺ったのか、溜まり醤油のようでさえある。この特濃感から遠ざかってしまうのは、やはり寂しい想いがこみ上げる。帰り際、再び、振り返って、遠ざかる女塚浴場の景色に、思わず、さようなら!と発しながら、夕景にぼんやりと浮かび上がる煙突を眺めた。

続きを読む

秘湯の里 木賊温泉 共同浴場

秘湯の里 木賊温泉 共同浴場

 福島県の南西部にあたる南会津地方、奥会津は、会津若松などがある会津盆地から眺めるに、山並みが南側に連なることから、南山(なんざん)とも呼ばれていた。山深い地域であるには変わりなく、むかしから容易に人を寄せ付けない秘境であった。



 旧舘岩村(現在は南会津町)は、栃木の県境に接していて、しかしながら、そこには帝釈山や荒海山、黒岩山などの高い山が立ちはだかっている、その向こう側、南斜面に湯西川温泉が控えている。西根川の渓流に沿って走る村道 宮里線に車を飛ばすと、不思議なことに、これまで見慣れた只見に近い新潟を越えた会津の景色とは、何故か一風変わった、それとも隔絶した奥会津の景色が拡がっていて驚く。その違いは、言葉で上手く伝えられない。この西根川流域が大字 宮里と呼び慣らされ、昔語りに、高倉宮(平安時代末期の後白河天皇のちの皇子)が逃避行の後に潜伏していたという伝説もあります。 村道 宮里線を行くと、やがて旅館が数軒固まった木賊集落へと出ます。木賊温泉は、西根川の川床に沿っていくつかの源泉があって、50度前後の湯が自噴しています。西根川の四季を満喫しながら、ほんのり硫黄の香りがする単純泉にゆったりと浸かれるのは、まさに、この木賊温泉ならではの魅力です。いまでは、車で訪れる人も多く、いつでも混雑した名所とさえ言われるまでになりました。



 料金は寸志(200円)ですが、川沿いに建てられた簡素でつつましい湯小屋の風情がとても素敵です。混浴ではありますが、特別、男女に分かれた脱衣所等も無く、川べりに降りていく通路も急峻なので、女性には、やや辛い温泉場なのかもしれません。まぁ、苦労してまでも辿り着くだけの意味がある、そんな奥会津を代表する、名湯、秘湯のひとつではありましょう。



 川べりに位置している木賊温泉 岩風呂の共同浴場のほかにも、その村道沿いに地元民のみが入れる共同浴場もあり、また観光客が気軽に入れる、公共で男女別に分かれた共同浴場の広瀬の湯も伊南村(いな)寄り在って、300円で入ることが可能です。 舘岩村では、会津産100%の手打蕎麦が食べられますが、お世辞にも、あまり誉められた味わいではありません。素朴と言えば、素朴、とりたてて何があるというわけでもありませんから、山の幸、川の幸、その時々の季節の恵みに感謝しながら、味わうには最適です。



 そんななかでも、付け合せに出た漬物=舘岩特産 赤かぶ (販売サイトへ)が、意外に極上な味わい。これは、ハッキリ言って、蕎麦よりも美味しいですよ。なかなか、この味わいは出ない。赤かぶの歯ごたえ満点な旨味と酸っぱさ具合が絶妙です。

続きを読む

成田山表参道 川豊本店

成田山・表参道 川豊本店

川魚卸商として創業明治43年の老舗

(店舗は昭和42年~)

File No. 77


 アクセス : 成田駅周辺から、印旛沼へと向う宗吾街道は、数軒の鰻屋さんがあることから、うなぎ街道とすら呼ぶ人もいるくらいだが、成田山 新勝寺も、その駅から続く、長い参道沿いに、いくつもの休憩所があり、それぞれの店で定番の鰻が振舞われる。川越、浅草、柴又帝釈天など門前に目立って鰻屋が多く軒を連ねるのも、信仰に厚い参拝客が鰻を殊に好む年寄り層であることにも、大いに起因しているのだろう。



 川豊本店(HP)さんは、JR成田駅前から、まず表参道を歩き、やがて緩やかにカーブしながら新勝寺へと降っていく坂道の途中にあります。京成成田の駅前から換算すると、だいたい徒歩で12分ぐらいはかかるかも知れません。目印としては、ちょうど成田観光館の真ん前にあります。



 お不動様の縁日や初詣など参詣者でごった返す日にも、ひっきりなしに客が途切れることなく、店中へと入れ込めるように、店に向って左側が、路面に向って視覚的にアピールしているであろう捌き台=右側の調理場では、嗅覚に訴えて、炭でなくてガスを使った焼き場があります。まぁ、全体の外観は、参道の茶屋よろしく、あるいは海の家みたいなもので、手前にはテーブル席、奥まで上がりの座敷が広く採られています。



 このクラシックな町並みに似合った木造建築の本店のほかに、ちょっと駅から離れた場所には、大きなビルの建物で別館、西館も経営しています。けっこう大きな会食には向いていますね。なお本店は月曜日が休みです。朝10:00~17:00まで開いています。朝から食べれる鰻は、とってもシアワセでございます。



 注文は、前金制で入り口の発券所で済ませます、みなさん迷うことなく、ほぼ注文するのは決まって=鰻重1300円に肝吸い100円という、たいへんにリーズナブルな金額で、満足が行く蒲焼を食べることができます。なお、上になると1800円ですが、気持ちだけ鰻が多くなるだけで、味は変わりませんから、並重で十二分、これぞ庶民がガッつく鰻重の醍醐味!を味わうことが可能です。 うな重(並=1300円) : ☆☆☆☆ (値段的には、もう5つ☆の価値はあります!)(しかもHPにあるクーポン券持参で肝吸い100円がサービスとなりました。) 成田山 新勝寺へと参拝に出かけたのなら、絶対に此処!で鰻を食べて帰るのが鉄則・定番でしょう!旨い!安い!それだけ、庶民派・鰻の代表格であり、また畏まらずとも、気さくな態度で、食べれる。まさにパンチが効いた千葉の鰻屋さんの特質を感じるのに最適なオススメの銘店です。(個人的には、すごく気に入りました。絶対 川豊本店!宣言ですね。ただし、一大観光地ゆえ、日本人だけでなくアジア人の方々も贔屓で多数来店されています。混雑する日が多いから、嫌だというひとも居ます。これもお不動様の縁ですから仕方が無いですね。)



 鰻 : 炭でなくて、ガスで焼いていますが、20分ぐらい待ちます。重箱に対して、やや小振りで痩せて貧相な鰻が斜(はす)になって入ってくるのが特徴です。値段が値段であるので、小さいのは仕方が無いと思いつつ、箸を付ければ、それはそれ、程よく、表面がパリッとして、中は柔らかで、タレは甘くて、庶民派のイメージする美味しい鰻のイメージが、すっかりと詰まった逸品でしょう。この日は、愛知県の三河産を使用してました。



 御飯 : あり得ない位に硬めに炊き上げられていますが、個人的には嬉しい、美味しい御飯です。満点ですね。御飯がタレで、グダグダになってしまってない、白米としての御飯だけのよさを鰻をオカズにして味わい尽くしてしまおうという意図があるような傑作です。



 肝吸い : 肝が新鮮。お麩とミツバだけのシンプルなもの。ふつうのですね。ほかに、汁物として、鯉こく(600円)などもあります。



 お新香 : 大根にきゅうりという、蕎麦屋の丼物で出るタイミングのようなシンプル、かつ陳腐なもの。値段相応でしょうね。 成田山 参道で食べれる 美味い! 安い! 鰻。1300円でありながら、この小さな重箱に詰まった満足感、それは成田山へとわざわざ参詣した、ご褒美でもあり、証しでもあります。

続きを読む

南会津 木賊温泉 旅館 井筒屋

南会津 木賊温泉 旅館 井筒屋

 是が非でも行きたいと、心のなかにハッキリと思い描いてから、はや3年の月日が経ってしまった。どういうわけか待ちぼうけを喰らい、この度、ようやく晴れて、訪れることが叶った井筒屋さんと川沿いにある木賊共同浴場である。人生とは、得てして、そんなものであろう。



 こうまで時間を要したのには、やはり、なんと言っても奥会津は秘境であり、この便利な世の中にあっても、未だ、不便で秘湯の名を冠するに値するロケーションであるからだろうとつくづく思い、幸運にも駆けつけられたことに感謝し、自分に再び秘湯の旨を言い聞かせたのであった。



 昨年は、折からの暴風雨で河川が増水して、川べりにさえ降りれぬ様相であった。そして今年も例外なく、前日は台風の余波で荒れに荒れた。増水が懸念されたのであったが、一晩経って、朝から抜けるような青空と春のような日差し、紅葉はふたたび木賊温泉へとわたしを招き入れてくれる恰好の会津(合図)となった。 奥会津 木賊温泉 旅館 井筒屋(HP)さんは、日本秘湯を守る会に属する名旅館のひとつであるから、もちろん、宿泊して温泉に浸かるのが本筋であろうが、この日ばかりは、昼時近くに、早々と到着して、その門戸を叩いてみました。立ち寄り湯の場合、なかなか旅人の都合に合わせて、その無理が利く場合と、そうで無い場合があります。それも運の巡り合わせであって、けっして、そのつど悲観したり、歓喜したりと、悲喜こもごもである。それもまた、旅の立ち寄り湯の愉しみでもあり、定めでもあるのでしょう。



 井筒屋さんは、木賊温泉街の一番奥に位置して、西根川の渓谷美に包まれるようにして佇み、その手前には、この温泉場で有名な木賊共同浴場へと降りる階段があいます。県道から、けっこうキツイ勾配の坂道を下って、旅館の入り口まで辿り着きます。玄関の向って右側には、豊富な山の湧水を使って、ヤマメでしょうか、川魚を活かしておくことができる大きな生簀(いけす)があります。 施設&立ち寄り湯の料金 : 600円 女性用の浴室は、玄関より、すぐ左手の川沿いでも高台に位置して母屋側にあります。小振りの浴槽がひとつ。これはこれでなかなか風情があります。



 男性用の浴室、(もちろん時間制で女性専用の時間帯も宿泊者には解放されているのですが便宜的には混浴と考えて良さそう。)は、川沿いに向って階段をかなり下りていった、川のほぼ水面と同じような位置にあって湯小屋が設えてありました。なお、外側に張り出した、コンクリート製の涼み場所のようなところは、高台にある道路から丸見えなつくりです。



 外側にある、くぼみに浴槽のようなものが設えており、これには前日の雨水が溜まってぬるい状態でした。おそらく内側の浴槽から湯が引き入れられて簡易露天風呂のようになっています。もうすこし気温が暑い夏場であったのなら、手を伸ばせば届きそうな西根川の渓流を眺めながら涼むも良し、露天に浸かるも良しな、木賊温泉独特な風情に浸れることでしょうね。(もっともアブなんかが居て危険かもしれませんが。)



 そそくさと着替えて、さっそく浴室の扉を引くと、ぷ~んと硫黄の香りがあたりに立ち込めているのが分かります。湯の花温泉を含めて、このあたりが硫黄成分が含まれた泉質の温泉であることには、訳があり、それは木賊カルデラとよばれる火山性起因の構造性地形にあるからなのです。



 カルデラで在るか否かは、そこが低重力異常値であることから判別されます。つまり陥没してできあがったという火山性構造の生成から重力異常をきたしているのですね。奥会津では、こうした地形が盆状の受け皿になったような感じでカルデラ湖としてその姿を留めている=沼沢湖があります。 温泉 : 単純硫黄泉。 46.0度 ☆☆☆☆☆ 川沿いに、温泉は、あちこちから湧いているようです。いわゆる足元自噴の温泉として名を馳せているのが、この木賊温泉で、湯小屋になった形でも、竹筒から投下される源泉のほかに、浴槽の底から熱い源泉が出ているのを観察することができました。



 透明で、これといってクセが無いお湯に、いっとき、ほのかに硫黄の香りが絡むあたりに、この温泉らしさを感じることができます。湯上りは、さっぱりとして、肌も適度な潤いをもって、サラサラになります。



 温泉を取り囲む景色のすばらしさに、思わず目が奪われてしまいます。ちょうど紅葉の最盛期に当たって、こんな極上なひとときはありませんでした。もちろんそれを含めて狙った奥会津探湯への時季でしたが、やはり紅葉と共に浸かれる、いで湯の味わいには、また格別なるものがあります。



 本来は、温泉の起こりというものも、こういうものなんでしょうね。かならず河原や川べりに人知れず湧出していて、そこを利用するために森の動物達が訪れ、彼等先客を目印にして、後から来た人間様が湧出地近くを小屋で囲って浴場や洗い場として使用する、それがやがて共同浴場となり、旅館となったりもするのでしょうね。

続きを読む

志田素琴と百閒

百閒の俳句の師である志田素琴の句集 山萩

 装丁が美しく目を惹く、句集、山萩。百閒もまた、この句集の編纂委員として、巻末に名を連ねている。百閒の高校時代の恩師でもあり、俳句のキッカケを作ったのが、この志田素琴こと志田義秀であった。志田は、やがて東炎という俳句同人雑誌の創刊に関わり、主宰として村山故郷などを育てた。



 百閒の周辺には、内藤吐天、大森桐明、土居蹄花などの優れた俳人を輩出し、恵まれた環境にあって、生涯、俳句を愛してきたように見えるが、生涯の師であり憧れであったであろう夏目漱石へのオマージュとして存在していたようにも思えてくる。



 百閒の句は、今思っても、凡庸で、才能のキラメキに与れぬ作品が多い。俳句には、向いていなかったように聞こえるが、俳句の響きを散文で現わしたと思えば、そういえぬことは無い。文人のたしなみとして、琴、書、あるいは借金(笑)など、とともに俳句がセットとなり、百閒の人柄を語るに相応しい世界を形作っている。

続きを読む

プロフィール

momoneko0725

Author:momoneko0725
とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
桃猫温泉三昧
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR