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Bunkamura ザ・ミュージアム 「 ルドンの黒 」展 始まる。

「 ルドンの黒 」展 始まる。

7月28日~8月26日まで、Bunkamura ザ・ミュージアムにて


《眼をとじると見えてくる異形の友人たち》と題された 「 ルドンの黒 」展 (HP)が渋谷にあるBunkamura、B1 ザ・ミュージアムで始まった。



そこには、長く恋焦がれたルドンの絵が在った。 紛れも無く、眩いばかりの光を放って。 画集で見たときとは比べようが無いほどに、ルドンの作品を目の前にして胸は高まった。



 今回、何の前触れもなく、いかにも唐突なルドン展であって、駅貼りのポスターを見つけてビックリした。実を言うと、先日、「 目の前で、本物のルドンと対面したいものだなぁ~」と、密かに願っていた矢先の展覧会で、自分にとっては信じられないほどジャストなタイミングだった。



 まえにも、記したことで判ると思うが、かなりのオディロン・ルドン好きであり、ルドンに対する共感性には、並々ならぬものがある。



 この展示の背景には、国内で、もっとも多くのルドン・コレクションを有し、また周辺の象徴派絵画の蒐集で定評があるとされる岐阜県美術館の多大なる協力を得て、今回の開催の運びとなったようである。



 1982年開館になる公立の岐阜県美術館であるが、建物の老朽化が進み、それにともなって大規模な改修工事が必要とのことで、今年、さまざまな取り組みを模索していたらしい。そんな矢先、大がかりな貸し出しは、かなりの英断だったろうと思う。



 理由はどうあれ、ともかくも、岐阜まで足を運ばずとも、貴重なルドンのコレクションが200点あまりも東京に一堂に介して見れるというのは、たいへんにありがたいことである。岐阜県美術館に改めて感謝したい。 黒の時代、そう呼ばれる、彼の40年来を支えてきた大半の探究心。今回の展示作品群は、タイトルどおり、モノクロの木炭画や版画などが中心である。それだけに、よけいに見るものに、幻想的と取られてしまうが、実際に目の当たりにした感覚では、以外にも、スピリチュアルな印象は皆無であった。むしろ緻密で、繊細な彼の感性が伝わってくる。



 至高は、彼の木炭画である。ちょっぴり黄色に着色された紙に、木炭で描かれた樹木。ルドンが、もっとも好んでいたであろう表現形態、木炭画。はっきりと線描にしたとき、失われてしまう存在の危うさ、黒と白の境界を描き分けることなく描き尽くすことが可能な唯一の手法が、木炭を使った描写であったのだろう。



『 意味を探しすぎるんですよ。私が考えてもいなかった、いろいろな意図を探しすぎるんですよ。すべてはただ、油性物質と石とによって白い紙のうえに敷きうつしたいくらかの黒い油性の液体にすぎないんですよ。それもただ、見る人のなかに、無限定なものの陰暗な世界を支配する何か心を拡散させるような一種の魅力を作り出したいというだけなのです。思想が生まれ出る下地として。 (ルドン) 』



 彼の画家人生では、色がある世界に目覚めた後半期に属す絵画も数点あったが、これらはもう、完璧といっても良いくらいに素晴らしく、感激するようなものばかりであった。色の付いた絵画からは、問いかけられるメッセージが多く、やはりルドンの真骨頂とも言えそうである。



 今回、わたしの目をとくに惹いたのは、一枚のなんてことはない試作。それは、マラルメが死のため、果たしえなかった、『 骰子一擲 =Un coup de des 』という詩集の豪華版、その挿絵を友人であるルドンに依頼していたことだった。マラルメは、詩をビジュアル化させて、違う次元へと羽ばたかせようと務めていた。



 ルドンも絵画と謂う次元で、同じような夢を実現させようともがいていたのだと、思いあたるフシがある。ルドンを時代の枠組みで眺めると陳腐な世紀末思想に取り巻かれてしまうから、なるべく、その観方を外して、自由なルドンの魂にできるだけ照らして眺めていきたい、そんな感じをさせる一連の習作であった。

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下総 佐倉 川魚と割烹 うなぎの玉家

下総 佐倉 川魚と割烹 うなぎの玉家 

佐倉連隊が支えた、創業明治18年の老舗 

File NO.72


 アクセス : 佐倉と謂う町は、まことに坂のなかにあるような町である。京成佐倉駅前から伸びる、緩い勾配の坂道を、ゆ~っくりと登って15分ほど、新町周辺は、ちょうど馬の背のように跨った分水嶺に位置しており、そこから反対側の高崎川まで下ると、やがてJR佐倉駅へと到達していくような地形にある。



 佐倉市立美術館、塚本美術館、佐倉新町おはやし館などがあって、ちょっとした文教地区のような中心街=裏新町あたりに、創業以来122年になろうかという老舗 玉家は、坂の途中に、建物の腹を見せながら、さながら鰻の寝床のように横たわって居ました。



 市立美術館前のバス停から、玉家までは、すぐの距離ですが、坂の町=佐倉を実感しながら、竹藪越しに拡がる、佐倉藩のあった城下町をつとに浸りながら、そぞろ歩きも一興ではないでしょうか?

( * 千葉県佐倉市 鏑木町148 11:30~ 正月挟んだ日以外無休 ) 建物 : 玉家(HPへ)さんの現在の建築物は、手直しされておりますものの、よほど年季が入ったと思しき状況で、なにぶん古びた佇まいを見せていますが、優に百数十年以上も前のものと謂うことでした。遠き日に想いを馳せて、少々、くたびれかかって陰気臭い、閑古鳥が鳴いているさま、いささかの哀れみさえ感じさせます。



 但し、この坂の途中にある外観は、なかなか風情を感じさせるものがあり、東京から、遠く足を運んでも、記憶に残るであろう名スポットではないでしょうか?(もちろん、宴会・法事などで大勢収容できる、少しは小綺麗な新館も階上に建てられております。)



 佐倉のこの地が、成田詣出の途上であること、むろん佐倉藩による城下町の装いを色濃く残した土地であることも重々承知の上で、もうひとつ、この鰻屋を支えてきたのは、むしろ、明治7年に佐倉城から兵営へと姿を変えた、佐倉連隊の駐屯地が近くにあった関係上から、料亭も、ドンちゃん騒ぎで、特別賑わったとの感が深いように思える。



 豊富な井泉を引き入れ、真鯉を飼いつつ、個室から眺むる庭池に仕立て、鰻も、この井泉で養っておるのでございます。なんとまぁ、良好な鰻の味わえる贅沢なる環境が整っております。暑い時分に伺ったのですが、開け放たれた障子の向こう側、濡れ縁の先、庭から、滴り落ちる滝水により、涼風満点な気分で、鯉の洗いやら、鰻を頂く事ができてなんともシアワセというものです。鰻重(特上) : 2500円 ☆☆☆☆ 静岡産だという、プリっとして厚みがあるが、柔らかな鰻の身。焦げ目は少なく、しっとりと仕上がっていました。見た目は、いかにも味が濃くて、クドそうに見受けられますが、食べると、案外、あっさりとして、まろやか、ふくよかで、とても川魚らしさを残しつつ旨く調理された、美味しい鰻です。



 このタイプ、一見すると、主張が控えめながら、噛み締めるほどに、しっかりと滋味が身体に滲み込んで行くような、格別の良さが感じられます。御飯の量は、やや多めでした。



総括 : 鰻を味わって、良い心持になるとき、それは、鰻の風味を感じさせて、食べた後に爽やかな余韻を残してくれることである。玉家の鰻も、そういった川魚を料理した醍醐味として、共通する食味を十二分に偲ばせるものがあって素晴らしいと思う。 お新香 : ☆ きゅうり、たくあん、きゃべつ等。見事な鰻に比肩して、なにぶんにも、おざなりで粗末にさえ思えてしまう。但し、季節柄、新生姜がせめてもの救い、まことに良い選択肢であろう。



肝吸い : ☆☆ 椀は大きく、量も味も、ほどほどであるが、大振りの豆腐に、お麩、ワカメ、ミツバ、柚子の香り強く、どこか、まとなりがなく、全体として茫洋として、釈然としない味に化けている。この類は、冷めて、やや鈍い味に変化してしまうので、いささかヨロシクない。 鰻通の格言  : 活きた水がじゅうぶんにあって、水が活きて使われる土地柄には、良い鰻が育つ。それでもって、はじめて、鰻の味を活かすことができる調理が成り立つのである。



 鰻屋と名乗ろうとも、敷地内に、いまや、井戸さえ持てない、井戸水さえ確保できない店が何んと多いことだろう!こせこせとして窮屈な世の中で、ゆったり、のびのびと鰻を泳がせておくことが出来る井泉がある地に、伸びやかで良い鰻が食せぬわけがあるまい。



* 佐倉城址にある国立歴史民族博物館や佐倉駅前から送迎バスが発着している川村記念美術館(2008年3月までリニューアル休館中)などの行き帰りに、是非、この玉家にて、名物の鯉こくや鰻重などに舌鼓を打ってみてはいかがだろうか?

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うちな~んちゅ御用達のJefのぬーやるバーガー

沖縄にしかない、ご当地ハンバーガーショップ

それがJef(ジェフ)のバーガー

~ スローなハンバーガーショップを訪ねて その13




 いま、伊勢丹新宿店で開催されている大沖縄展に、昨年に引き続いての登場は、Jef(ジェフ)のバーガーです!わたくし不覚にも、これまで知りませんでした。それも、そのはずです。ジェフは沖縄県内にしかない、純・沖縄産のドライブイン・レストランで、そこで販売されている、ぬ~やるバーガーも沖縄県産仕様なのです。



 Jef(HPへ)って言うのは、完全なる沖縄資本によるファストフード店なのです。しかも、使っている素材が全て沖縄県内から調達された厳選された素材であり、ゴーヤの入ったハンバーガーなど、まさに沖縄でしか食べることが出来ない、珠玉の地域限定バーガーなんですね。



 もとは、アメリカ資本のフランチャイズチェーンである=A&W(エンダー)の店が撤収するのを受けて、そのまま、居抜き転換により作られた沖縄独自のファストフード展開なのらしい。なお、エンダーは本州では東京でさえ根付かなかったと見え、早々と撤退して久しい。



 とってもユニークなのは、現地で調達された馴染みの食材を無理なく仕様していて、地産地消によるスローなファストフードのスローなハンバーガーが食せるということ。



 ぬ~やるバーガーの《ぬ~やる》とは、沖縄の言葉で、《何コレ?》とか《なんじゃこれ?》的なニュアンスの響きをもってるそうです。ゴーヤバーガーを基準として、それにスパムとチーズが入ると=ぬーやるバーガー、ダブル・チーズバーガー的発想が、マギーぬーやるバーガーとなる。マギーとは、大きい、Bigという意味だと店員さんから聞きました。



 さっそく定番だと説明された、ぬーやるバーガー(381円)とジェフ・オレンジジュースを注文してみました。パティーがポーク・スパムになっております、いかにも沖縄らしいのに感激しました。その上には、ゴーヤが入った玉子焼きが入り、チーズに、マヨネーズソースでまとめてあります。思ったよりもクセがなく、まぁ普通程度に、おいしく食べれますが、ちょっと全体的に味付けに関して塩っぱい感じがしました。



 包んでいる包装紙には、マスコット?であろうか、ゴーヤ博士なるキャラクターが可愛く描かれていました。とりあえず、東京で食べれて感激でした。

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湯快爽快 くりひら店 7/25 オープン

野天湯元 湯快爽快 くりひら店 7月25日オープン!

くりひら温泉(川崎片平温泉)の極上の黒湯で、まったりする。


 アクセス :  先週の湯快爽快 『湯けむり横丁』 みさと店に、引き続いてのオープンラッシュです。



 小田急線の栗平駅近く、片平川と国道137号線(尻手黒川道路)との間の片平土地区画整理事業地に、7月25日 野天湯元・湯快爽快・くりひらがオープンしました。これで神奈川県下には、湯快爽快グループのスーパー銭湯が、大船の田谷(たや)、茅ヶ崎、座間に次いで4店舗目となりました。



 小田急・多摩線 栗平駅を南側へと降りて、しばらく進み、急な坂道を片平川に向って10分ほど下りますと、国道137号線にぶつかります。栗平駅が、ちょうど山の上にあり、そこからは片平川へと、かなりの急勾配で崖のように落ち込んでいる、徒歩の場合、むしろバスを使用したほうが便利そうです。 (そうは言っても、バスの本数は、時間1本~2本と少ないので要注意)





 小田急線の柿生駅前から小田急バスにて、バス停 片平下車、徒歩2分ぐらいです。逆のコースになりますと、京王線では、稲城駅前、あるいは若葉台駅前(バス停は下黒川)、あるいは経由している小田急線の黒川駅前などから小田急バスにて10分ぐらいで吾妻のバス停に着くことができます。 施設&料金 : 900円 浴室や浴槽部分については、みさと店と同じようなつくりになりますが、施設が平屋のため、かなりウナギの寝床状態の長い造りになっています。



 浴室は、一番奥になりますので、足湯処、食堂などを通り抜けての到着となります。食事処の外には、日本庭園らしき、しつらえもあって、和みます。全体的に、こじんまりとしていて、なかなか落ち着いた造りが、良いと思います。みさと店は、キャパも大きく、ファミリー向けのつくりのような気がしますが、上面だけのアミューズメント性重視、こちらの栗平は、狭いながらもコンパクトに和風で、きちっとまとめて、さりげなく高級感が感じられます。つくりに込められた意図が感じられてさすがです、湯快爽快グループ。従業員の方の印象もしっかりとしており、好感がもてました。



 周囲は、なんといっても緑が多いんですね、片平川周縁の自然に囲まれていて、癒しの立地条件に実に叶った場所ではないかと、個人的に思っています。

 温泉 : ☆☆☆ いわゆる黒湯(重曹泉)ですね。つるスベで、まろやかな肌合いの良い、まったりできる黒湯ですね。身体の当たりが柔らかく、ほんとうにバランスが良い黒湯ですね。極楽湯・横浜芹が谷店や深大寺温泉・ゆかりの黒湯にも似ていますが、この湯快爽快 くりひら温泉の湯は、攻撃的でなく、おとなしい感じ。この施設には、源泉掛け流しのようなウリはありませんが、これだけ丸いかんじで角が取れたお湯にゆったり浸かることができれば、なかなか価値が高いものだろうと思います。



 屋外部分は、すべて黒湯が充たされていて、加熱温度が違うだけです。信楽壷湯がぬるめに設定されていて、なかなか極上のマッタリ感が味わえます。一番奥にある、野天岩風呂は、あつ湯ですが、今日は43度近くまであって、すこし熱過ぎました。ほんとうに、まろやかな感じで、プーアル茶のような味わいと色合い、モルトウィスキーのような甘い匂いがしてきます。こういう匂いは、よく黒湯には顕著なものだが、モール臭とするより、植物起因になるメイプルシロップや中国茶の焙煎臭によくある甘く熟したような、もわ~っとした匂いである。

 

 画面からもわかるように、奥にある野天岩風呂は、発泡していますが、これはポンプによる空気混入によるものと思われます。*個人的には、大好きな黒湯で、まったりできて満足ですが、さぁ~どうでしょう、近隣にあるスパ銭の雄=いこいの湯・多摩境店と、どう差別化させて生き残っていくのか、見守りたいところです。

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リトル小岩井 @大手町ビル

リトル小岩井 @大手町ビル

 大手町に棲息する、おっさん御用達!極太麺に、遠慮なくブファァ~と粉チーズを下品にぶっかけて、ババァ~んと食す!



 ご存知、スパゲティの大御所、銀座インズ3のジャポネと並び称され、双璧をなす大手町ビル地下2階のリトル小岩井です。 でも、ジャポネが、この世界で紛れも無き横綱なら、リトル小岩井は、ほんの前頭、ちいさな巨人です。



 もっと言えば、ジャイアンツが負けた翌朝の朝刊ぐらいに、あっけない味わいですが、そこがまた、サラリーマン悲哀・感涙の爆食スパゲティーなのです。



 容赦なく極太麺が茹でられ炒められ、ボリュームたっぷりめでトマトソースがベーコンと絡む、ワンコイン!510円で、とりあえず定番のナポリがお腹一杯食べられます。場所柄も狭いので、どこか新宿の壁の穴を思わせますが、やはり客と熱気で埋め尽くされた圧巻なジャポネと比較すると、いささか見劣りがしてしまいます。



 ジャポネは、その威圧感から、まるで目黒とんきにも似た、パーフェクトな眺めを構成しています。それは、たとえようもない王者の雰囲気と人気を誇ります。リトル小岩井は、その名のように、いささか控えめにして、実力は伯仲、まぁ~こんなもんかなぁ~と。



( * 千代田区 大手町1-6-1 大手町ビル地下2階 日祝休 11:00~20:00 土曜日~14:00 )

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武蔵新城 千年温泉

武蔵新城 千年温泉

 アクセス : JR南武線 武蔵新城駅前、南口から、まっすぐに歩いて10分ぐらい。カラオケが、ガンガンに響いているような、見かけヘルスセンター系の温泉銭湯です。



 施設&料金 : 430円 川崎市 高津区千年新町20-4 金曜日休

13:30~やってます。常連さんの結束が固いようで、ある意味、共同浴場的な町の銭湯です。

 

 ここでなくちゃいけない理由はありません。が、常連さん達に人気な、けっこうゆったり入れる良い銭湯です。二階には、無料休憩室があって、カラオケに興じることもできます。さて、周囲には、競合他社がひしめいています。近隣には、たちばな湯や スーパー銭湯の溝口温泉 喜楽里(きらり)があり、車なら、南下すれば綱島温泉 東京園、北上したら二子玉川、西なら鷺沼 有馬温泉、東なら武蔵小杉から蒲田方面まで、いくらでも温泉施設なり、黒湯なりあります。



 それでも、銭湯で、このレベルなら、けっこう、これは、これでスグレものです。黒湯ですから、あまり長く浸かってますと、ノボセますし、肌もガサガサになってしまいますので、要注意です。 温泉 : ☆☆☆ 内湯は、熱めに加熱され、非循環、浴槽内側より排湯。かけ流しと謂うより溜め湯みたいな鮮度感。左の丸湯が、かなり熱めで浅い浴槽、右側の深い浴槽へと繋がっています。



 屋外には、思ったより大きめな露天の岩風呂があります。横浜~川崎によくある露天風呂スペースですが、とっても開放感あって、気持ちよく長居できて、ゆったりとした気分に浸れます。



 熱めに加熱されていますが、蛇口からは冷たい源泉が出るので、皆さんが、ぬるめになるように、一所懸命、埋めてます。こちらの湯は、たぶん循環されていて、かなり粉っぽい感じの黒湯ですね。見た目の色と感じが、まるで醤油っていうか、ドトールのアイス・コーヒーみたいに(笑)、ケッコー濃い感じの黒湯です。匂いは塩素消毒臭が浴後に残る程度ですが、見た目は、ヨードチンキ風黒湯です。効能あります。 : ☆☆☆☆ ひさびさ侮っていて、長湯してしまいましたが、かなり身体には、ガツンと来るタイプです。夏場向きで、浴後、かなり汗が出て、後は、重曹泉特有の爽快感が、肌に心地よいです。



 皮膚を洗い流す作用が強いので、皮膚の弱い方には向いてないように思います。ささっと、入るにはいいかとは思いますが。
 

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越谷・蒲生 鰻重(うなしげ)

越谷・蒲生 鰻重(うなしげ)

 アクセス : お腹をすかせることが名目で、とりあえず行きだけは、東武伊勢崎線の蒲生駅から、延々と歩くことにしたのですが・・・当初の目論見よりも、ずっと距離が長く、時計上では、30分以上も歩くこととなり、かなり疲れました。



 帰りは、満腹になり、歩く気合も、いささか失せていたので、正攻法を適用。5分ほど歩くと、国道380号線沿いに朝日バスの天神橋停留所があり、そこから南越谷駅南口まで所要時間10分ほど乗車する。かなり不便な立地にあって、アクセスは、難攻不落を極めるが、この南越谷⇔越谷南体育館・路線バス活用なら本数も10分間隔と多くて、ひとまず安心である。



 歩いた途上、いくつかの用水路や小さな河川などが、市内を縦横無人に走っているようすが観察できました。越谷・吉川~三郷近隣には、おいしいと評判の鰻屋さんが多いことでも有名。そういえば、以前来たことがある=越谷天然温泉 ゆの華は、距離的に、此処から、けっこう近い位置にあります。 店の名前は、《鰻重》と書いて、うなしげさんですが、メニューのトップには、ワンクラスしかない《うな重》が人気です。肝吸い、お新香、デザートにグレープフルーツが付いて、なんと、破格の1785円です。昼夜問わず、この値段設定とは、なかなか、お値打ち、お見事!と謂うしかありません。



 アクセスが、ほとほと不便なのにも関わらず、平日の昼間から、来店30分前ぐらいに電話予約を入れた地元の常連客で、小上がりしかない狭い店内は、たいそう賑わっていました。かなり地元に支持された、人気店であることが伺われますね。



 鰻重(うな重) : 1785円 ☆☆ このボリュームと鰻の質とを考えに入れて、値段から言えば、もちろん3つ☆でも、構わないところでしょう。ただし、個人的には、箸を進めるうちに、どことなく腑に落ちない、バランスが悪い仕上がりが気がかりとなりました。タレが異様に辛口で、その野暮ったい度合が、浮ついた状態のまま、旨く鰻と絡んでくれてないように思えます。



 コストパフォーマンスが良いので、これ以上、おせっかいな穿鑿は野暮でしたが、重箱も、お椀も、どこか微妙にチープなABS樹脂なのが、妙に気になります。どうでも良い事かも知れませんが、食を充たすには、其処此処に目が及ぶわけですが、このたびばかりはなんとも、しっくりきませんねぇ。



 待ったのは、席に着いてから、25分ぐらい。それでも蒸しと焼き、双方とも見込みが甘いのか、かなり水っぽい出来上がり。脂分があって、なかなかジューシーと言えば、それまでだが、幾分、焼きが甘い感じですね。



 でも、鰻本体に関しては、けっこう身は厚く、柔らか、ふわトロな感じがする味わい。表面は、ややパリッと仕上がっていました。肝吸い : 吸い地が、けっこう塩っぱく、カツオ出汁の取り方もイマイチ。



 お新香 : 自家製だろうと思うが、既に乾燥していて、生気がない状態。しかも、小振り。味は良いのですけども。



 《もろこ》の佃煮 : 315円。 川魚の定番といえば、うなぎや川エビ、どじょう、鯉などですが、この店では、冬場には《どじょうの唐揚げ 》、なまずなどが、メニューに伺えて、かなり豊富な川魚三昧が楽しめそうでした。関西でよく見かける淡水魚=もろこの佃煮が通年、食べれます。



 このもろこですが、食べると、川魚らしい匂いに包まれますが、ゴリの佃煮よりも、いくぶん柔らかい感じがする。こういう伝統的な川魚料理もなかなか味があってよろしい。日本酒やビールの良き相方なんじゃないでしょうか?



( * 鰻重(うなしげ) : 越谷市川柳町3-73-8 木曜休 11:30~13:30 16:30~ )


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湯快爽快 湯けむり横丁 みさと店 三郷温泉7/19 オープン

野天湯元 湯快爽快 湯けむり横丁 みさと店 

三郷温泉 7月19日 オープン!


アクセス : JR武蔵野線 新三郷西口駅前から、複数のバス会社で、ピアラシティー行き(経由)に乗車して、約10分ぐらい。湯快爽快・湯けむり横丁の正面にバス停があって、横付けされるので、非常に便利です。



 新三郷駅前に降り立つと、一見して、周囲は、とんでもなく田舎に思えたのですが、三郷インターチェンジを中核にして、かなり広範囲な区画整理事業のプロジェクトが進められており、中心となる大規模商業施設のピアラシティーや超大規模団地群である=みさと団地、あるいは、テラウエストとかいう洒落た名前が冠せられたパークフィールドみさと、など、ものすごい戸数があるに違いないであろう=マンモス団地密集地帯を背後に控え、おそらくは、その票田をバッチリ当て込んで作られたような大手スーパー銭湯です。



 松涛での痛ましい爆発事故を受けて、その教訓を活かし、しっかりとしたガス抜け管理が為されているとの告知が、まっさきに入り口に張り出されておりました。しかし、その影響からか知りませんが、華々しい内輪からの花籠の列だけが多く、その実、まったく閑古鳥が鳴くようなオープンニングであったことも事実。 施設&料金 : 800円(料金改訂され土日祝は1000円に値下げ変更)。以前紹介した、同系列の、さいたま三橋温泉 湯快爽快 湯けむり横丁 おおみや店とまったくコンセプトが同じ造りのスーパー銭湯です。それにしても、この辺り、昨年の三郷 早稲田天然温泉 めぐみの湯やら、隣町には、リニューアルした老舗店=よしかわ天然温泉 ゆあみなどの競合他店もあって、なかなか苦戦が強いられそうです。温泉 : ☆☆ 御馴染みのナトリウムー塩化物強塩温泉。 加熱あり、加水なし、循環・ろ過された、イソジン臭がする淡い黄緑がかった色合いの塩っぱいお湯です。



 源泉の掛け流し浴槽はありません。どの浴槽も、ほぼコンディションは同じながら、悪くはない程度の基準はクリアしています。あつ湯では、底面からの湯出により、かなり泡付きが見られるのですが、ポンプによるものかと思われます。本来的には、二酸化炭素の溶存度合は高い数値みたいです。



効能 : ☆☆☆ けっして、悪くはないですが、同じような施設は、近年、どこにでもあるため、ごく普通の烙印を押されがちです。サービス、附帯施設ともに、何不足ない完成度が高いスーパー銭湯です。高張性につき、うっかり長湯すると、それなりに身体は温まり、その持続性もあり、よく身体に効きます。

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上野 池之端 不忍池 亀屋 一睡亭

上野 池之端 不忍池 亀屋 一睡亭

入梅時、一食入魂の桃猫鰻遊記 FILE NO.70

あっさりとしたタレでいただく、さっぱりめで上品な鰻


 そのむかし、江戸時代、天明年間(1784)に上野山下、いまの上野駅不忍池口あたり、仏店(ほとけだな)にあった大和屋で、はじめて蒲焼が焼かれて売られていたという記録が残されています。



 田舎で食べれる鰻は、所詮、田舎で味わう鰻。東京で、ゆっくり味わえる鰻は、やっぱり落ち着くというか、品格があります。湯島~上野界隈にも、鰻の有名どころがひしめいております。それで、あえてこちらをわたくしが推奨する理由は、ひとつ。たまには、ゆっくりと腰を落ち着けて、好きな鰻も食べたい、そんな願いを叶えてくれる、オススメな、お店が亀屋さんです。



 看板が、蒲焼と旬菜料理となっていますように、鰻に限らず、昼時は目にも鮮やかな、旬菜弁当(2940円)が人気メニューです。11:30オープンで12:00前に伺って、もう売り切れだったりするんです。みなさん、きっと御膳目当てで、真っ先に、いらっしゃる方も多いのです。湯島は選択肢が多いですけれど、此処って決めてる人も多いはず、それくらい、ちょっといい場処。 鰻が出来上がるまで、それほど時間は掛かりませんが、一品もなかなか充実しています。自家製の胡麻豆腐など、箸を付けて待っていますと、15分ぐらいで鰻重が出来上がってきます。



 アクセス : 説明は要りませんねぇ~、不忍池の畔、下町風俗資料館のちょうど隣りのビルになります。不忍通りを隔てて、目の前が、有名な伊豆栄本店さんです。どちらを選ぶのか、それは、好みの問題でしょうね。たぶん女性の方なら、こちらの亀屋さんかなぁ~。



 伊豆栄本店さんも、上野山の伊豆栄梅川亭さんも、個人的には好きなので、けっして悪い気はしませんけれど、鰻が食べれない人でも他の料理が豊富ですから、上野まで足を運んでほしいなら、もっと亀屋さんを万人に、知ってもらいたいし、特にオススメしたいと思います。

( * 台東区上野2-13-2 右隣りが有名な老舗洋食店の黒船さんです。) 鰻重(松) : 2310円 ☆☆☆ 鰻は、静岡は大井川の共水使用。ガスで焼かれると、どうしても水っぽくなりがちなんですけど、そこをなんとか上手にカバーした、なかなか柔らかくて、ほっこりと仕上がった上品な逸品です。なにごとも、ほどほどな味わいで、好感が持てます。



 ただし、風味と謂う点から、鰻本来の良さを活かしきってはおらず、いささか物足りなさを感じさせます。食べた後の余韻は皆無でしたので、残念ですが、それが、あっさりの所以と言われれば、それまでの内容でしょう。



 ボリューム、御飯は、すこしモッチリとして重め、あっさりまとめたタレの味付けなど、どちらかというと、お歳を召した方々向けの分量と出来具合です。鰻がおいしければ、他はどうでもいいと開き直った野卑な店も地方には、多いのですが、こちらは、サービス、雰囲気、味わい、ともに庶民でも味わえるなかで、品格の高い料亭的なもてなしを心がけてくれる数少ない名店だと思います。



 肝吸 :吸地は濃い味ですが、柚子の香り高い、なかなか良い出来映えかと思います。



 香の物 : 量は少ないながらも、バランスのとれた内容と、一品一品が良い風味です。 亀屋さんの何が好いって、やっぱり雰囲気でしょうね。上野から湯島にかけて、店はいっぱいあるんでしょうけれど、どうも町全体が、ガサガサとしていて、心が休まらない、寛ぎを求めるために、それなりに大人の店で腰掛けて、サービスも良い、そんな隠れ家的な店が、けっこう、この一睡亭なんじゃないかなぁ~と思うんですけど。



 けっきょくのところ何が一番肝心かと申しますと、所詮、串の打ち方とか、焼き方とか、あまり門外漢のものには、さっぱり良し悪しが呑み込めません。それでも、多くの店で感じることといえば、やはりサービスとは、目に見えない心配りとか、心が行き届いているのか、そういう類のことなんです。ちょっと冷房が効きすぎだったのが、ご愛嬌でしたが。



 それが伝わってくるか、こないかは、店の経営者を初めとした、商いのスタンスに関わった問題です。鰻のタレの秘伝よりも、難しいことかもしれません。長くなりましたが、この亀屋さんは、個人的に、行き届いた店なので、好きです。



 鰻は、好きですが、ただ、鰻だけ食べて帰る、それだけでは無いのです。そこから、何が匂ってくるのか、煙でごまかせない、人間味の在る空間と安らぎを店に求めています。食器は、橘吉を使用してるんだな、とか、そういう細かなところからも、そういう伺いはできるものですよ。鰻の良さ、それは日本の食文化の高さに根ざしているのではないでしょうか?
* 鰻通の格言 : 古くから栄えた寺町、景勝明媚な繁華街には、法事やクラス会などで利用される、必ず銘店あり。蓮池のこちら側に亀屋あり。亀屋の向こうに伊豆栄あり。そう覚えておいてください。

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ニコラ・テスラ再び!

異形のひと=ニコラ・テスラ



 語りつくせぬ偉業の持ち主にして、異形のひと、それが(魔人)ニコラ・テスラである。昨年、一冊の本を手にしてから、テスラを知り、それから、ふたたび、絶版だった本書を見つけた。



 『 超人 ニコラ・テスラ 』 テスラに魅せられてしまった新戸 雅章さんによる筑摩書房から93年に発刊されたもの。テスラの伝記に沿ったかたちで、電気に魂まで感電させられ、しだいに魅入られていく彼の半生を描ききった、なかなかの力作だと思う。



 テスラに対する世間の見方・評価は、たえず変わっても、テスラ自らが語っていた肩書きは、終始変わらずに、ただシンプルな《 INVENTOR 》だった。発明家もしくは、第一発見者のような意味合いを有する。テスラは、仇敵=エジソンを発明家として認めていない。発見者と開発者とは大きく違うのだと、唸っていた。



 テスラの不本意だったであろう半生を語るとき、忘れてはならないキーパーソンは、やはりエジソンのような気がしてきた。エジソンなら誰でも知って居るし、その業績は揺るぎ無いものであるかのように思ってしまう。テスラ?その名前に、おもわず首をかしげるひとも多いだろう。



 テスラの名前は、身近な家庭電化製品にも見ることが出来る。IHクッキングヒーター、電子レンジ、パソコンから発している電磁波を測る値がテスラである。テスラの表示があって、これこれ、テスラってこういうひとだよ!ってことになる。



 身近な蛍光灯にも、ダムから送られてきた送電線にも、テスラの息吹が実は感じられるはずなのだが、彼の名前や業績が唱えられ、他人から教えられることはめったに無い。 時代は違うが、テスラとエジソンの組み合わせは、進化論で争った、アルフレッド・ラッセル・ウォーレスとチャールズ・ダーウィンとの関係にも似通っている。ウォーレスが進化論を組み立てて発表した時、ダーウィンに掠め取られたと言ったところで、いまさら誰も、その道義的な問題点に、どうこういうことはにだろう。



 ウォーレスには、ある種、達観した神秘性があって、神秘主義的な世界に思考を沈ませてその余生を静かに送っていた。テスラは、現実的に実業としてなにかを根付かせるには、あまりに神経が研ぎ澄まされていた、神に魅せられていた。



 テスラには、サイキックな素養があったとしても、それを行使するような時間は持ち合わせていなかった。テスラは、夢見がちであり、かれのなかでSF的世界は、未来の実世界そのものであった。



 賛美者であった、SFの司祭=ヒューゴー・ガーンズバッグは、テスラを、次のように讃えてやまない。: 「 他の人間によってすでに発明されていたものをたんに改良しただけでなく、発明し、発見した人間ということなら、疑いなく、ニコラ・テスラは、現代の最大の発明家であるばかりか、歴史上最大の発明家である。 彼の革新的であるばかりでなく基本的な発見は、まったく大胆で、知的世界の歴史において並ぶものがない。 」 テスラと並行して、こんな本も読んでいました。テスラとウォーラーステイン、まったく並べようもありませんが、奇しくも、ふたりに交錯して共通するテーマは、《世界システム》です。テスラにとって、世界システムは、見果てぬ夢でした。



 情報とエネルギーについて、たえず実験と模索を繰り返してきました。テスラには、地球をひとつのエネルギー源と見なして、さらに宇宙的で壮大な発想と哲学が渦巻いていました。それは、科学者といえども、どこか夢想家であり、バックミンスターフラーにも通じるものがあります。



 テスラは、たしかに電波に関わっていましたが、本人のなかでは、やること、為す事、すごく正気(しょうき)だったろうと思います。ほかの人が考えないような壮大なスケールの発想を、なんとか現実的に技術的にクリアしようと日夜、奮戦していたのだと思います。



 また、その取組み方に、奇怪な姿が見え隠れしたのかもしれません。いずれにせよ、優れた技術者が活躍する絶好の機会が与えられた時、テスラのもとに天界からインスピレーションが稲妻となって舞い降りてきていた、そう表現でもしておきたいと思います。



 テスラについて、詳しく知りたいかたは、こちらまで⇒発明超人 ニコラ・テスラ (HP)

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