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浅草観音堂裏 梅むら

浅草観音堂裏 豆かんてん 梅むら



~ 此処で食べる豆かんは、ちょっとした、わたしの幸せ♪

 浅草なら、梅むらへと寄るのが、私のお決まりのコースである。むつみで釜めし⇒梅むらで豆かんてん⇒徳太楼で、きんつばをお土産に買って帰る。まさに、この界隈でワンツー・フィニッシュである。それは、いつも混んでいて、そのわりに、見るべきものがない仲見世迂回コース。揚げ饅頭などクソくらえだ。



 まめかん : 豆寒天=450円!ほとんどのひとが、これを頼んで、黙々と食べて帰るか、ひとりで10ケも持ち帰ったりする。こんなお世辞にも綺麗とは言えない小道の店構えなのに、スゴイ繁盛店である。



 まめかんは、確かに美味しい。特に、此処は豆が絶品である。寒天は、ふつう(笑)。寒天だけなら、鎌倉の小町通リ脇にある納言のほうが、よっぽど美味しい。でも、値段の割りにボリュームがあるし、さっぱりした味わいが好きな人には、ここの豆かんは絶好の切り札である。



 かといって、ここでは和めない、落ち着かない、そういう場合には、持ち帰るのも手かもしれない。よくしたもので、これほどの味わいを持ちながら、喫茶として居心地が悪いのは、なんだかもったいない気もするが、そこが下町稼業で善いとこなのかもしれない。



 あと、なにげに、出された煎茶も美味しい。これも特筆すべきこと。手抜きする店も多いから。そして、たぶん名物は、なによりもいつもにこやかでユーモアーたっぷりな、ここの主人=下町のおじさんでは無いかと思う。

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浅草観音堂裏 釜めし むつみ

浅草3丁目 観音堂裏 釜めし むつみ

 鎌倉と浅草、まったく立地条件は違うように見えて、けっこう似通った点がいくつかあると思います。どちらも国際的な観光地で、たくさんの飲食店がありますが、どこも、似たり寄ったりで決定打に欠けます。それでも、ひとそれぞれに贔屓の店、知り合いの店があります。一様に混雑はしていますが、どうしてなのかは、すぐには見抜けません。



 前置きはこれくらいにして、釜飯が食べたくなったら、ちょっと雷門からは遠くて歩くけれど、此処まで足を運ぶと、それだけ甲斐があります。場所は、浅草観音堂の裏手、バス停では浅草2丁目前ですが、浅草寺病院の建物を背にして、浅草署方向へと小道を2~3分歩いた道沿いにあります。( * 浅草3丁目ー32-4 )
 座敷だけですが、店内は狭くて、席数も少なく、しかも主食が調理に時間が掛かる釜飯ゆえに、なかなか入店のタイミングが取り難い人気店です。今の季節なら、かきの釜めしもいいですが、お好みで五目釜飯や鶏釜飯などいろいろあります。好き好きですが、こちらの釜飯は、う~んとあっさり目です。下町風で、いわゆる深川飯みたいな濃い醤油の野暮な味付けではありません。お上品で、素材の味わいが引き立っています。焦げ目も少なめで、程よい炊き上がりが信条なようです。 釜めしは、鰻やとんかつのように調理に時間が掛かります。といっても、20分ぐらいですが、お客が混みいってきますと倍の時間となりますので、その待ち時間に一杯やるのが、常道のようです。煮込みの盛り合わせがあるので、それを摘みながら時間を待ちます。むつの子も美味しいのですが、カボチャの煮込みが、ほっこりしていて一番美味しかった。

* お腹にもたれない、自然な手作り感に溢れた素朴な料理に、おもわず、ほっと一息つける時間。とくに、味に期待せず、くどくないナチュラル志向の方にオススメします。(濃厚な鶏ガラスープのような釜めしが好きな人には、物足りない味わいです。しかし、具たくさんで嬉しい。)


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銀座インズ3  ジャポネ

皿うどんみたいなスパゲティー!

~ 銀座一丁目 銀座インズ3 ジャポネ




 調理風景を、ただただ、見ているだけで楽しい、茹でたパスタを、かなりの強火にかける、フライパン振るのも、ひと苦労なはずなのに、笑顔でひたすら注文の品物をテキパキと、次々仕上げていく。なんと手際のよいことか!  銀座1丁目にある商業ビル、インズ3の一番奥にある、スパゲティー専門店が、スゴイです。こう書くと、おぉ~ジャポネ!じゃん、知ってるよ!って方も多いのでは?店名のジャポネとは、日本人の味覚にあったスパゲティーをという主人の方針を表してるようで、とにかく手早く、腹いっぱい、安く食べられるモットーに努めている見上げた店です。



 なんか、場所柄もあるんでしょうが、昼時から、お客さんが後から後からひきもきらない。とにかくパワープレイ全開のスパゲティー大盛りが、このスタンドだけの店で超盛り上がりです。このお店が偉大なのは、とにかくダイナミックな調理方法と、できあがってきたスパゲティーも美味しいこと、値段が安くてボリュームもハンパないからです。



 そして、もうひとつ驚いたことには、この店先の混雑振りに拍車を掛けて、出前、持ち帰りの予約なども随時、入ってきます。スゴイ!作り手は、調理の手を片時も休めることはありません。大賑わいです。
 とにかく全種大盛り : ごらんのメニューは、人気の《ジャリコ》=醤油味で和風テイスト、肉、椎茸、シソ、トマト、小松菜、オニオン入り。レギュラーサイズで550円。サイズが、レギュラー⇒大⇒横綱とあって、隣の人が横綱で食べ切れなくて残したので、自分は恐れをなして並を注文。人気は、やはり大(ジャンボサイズ)みたいです。



 メニューは、他で見ないようなオリジナリティーあふれる内容とネーミングです。ジャリコ、ジャポネ、インディアン、梅のり、ヘルシースパなど。定番のナポリタンも美味しそうです。



 昼時は、近所のサラリーマンでお祭り状態ですが、不思議とOLの猛者も混じっています。レギュラーで少なめに頼んでいました。




まとめ : 見た目よりも、脂っこくなく、シソやトマトなどの味が適度に利いていて、味付けには、気を使っていると思われます。この手のスタンド仕様にしては各段に美味しい、銀座のソウル・フードといっても好いくらいである。



 でも健康に気を使っているひとには、要注意事項があります!それは、まず、十分に加熱された鍋へと放りこまれている=(マーガリンで油脂比率が少な目の)ファーストスプレッドである。これは、身体に害があるとされるトランス脂肪酸を含んでいるため、なかなか虜になる反面、健康に芳しくない、そう思って食べすぎには十分に注意してください。高脂肪は、脂肪遊戯であると!胃袋に命じて、ほどほどに食べましょう。

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北品川の虚空蔵さま 養願寺

北品川の養願寺と品川富士

  《東京十社巡り》というのが在るのは知っていますか?明治以降、整理され、格式が高い神社を十ほど定め、それを巡ろうというものです。北から、王子神社、白山神社、根津神社、神田神社、亀戸天神、富岡八幡、氷川神社、日枝神社、芝大神宮ときて、なぜかポツンと南側にあるのが、新馬場の品川神社です。



 品川神社だけが、たぶん知らないひとも多いはずなのでは?でも目撃しているはずなのです、そう京急に乗り込んで、八つ山橋の橋を渡って、進行方向の右側に見える小高い丘と謂うか森が、まず、御殿山で、その次、北品川を過ぎて道路沿いに、階段があって小高い丘が見えてきます。

 それが品川神社です。ここには、かなり良くできた富士塚があります。明治時代の作だそうです。御由緒的には、源頼朝が海上交通安全と祈願成就のために勧請したものとなっています。ここもなかなかのパワースポットです。むかしは、この小高い頂上から、海が見渡せたとは思うのですが、いまは、天王洲アイルとかJALビルとか、そっち方面がやっと見えるぐらいです。そして、散策の目的地は、自分にとっての念じ仏である虚空蔵菩薩を祀った珍しいお堂がある、養願寺です。初めて訪れたときは、このあたりの下町風の景色にグッときました。ここは、虚空蔵横丁とでも言うべき赤レンガ塀が並んだ路地があります。



 このあたりの風景は、たいへんに風情があって、このあたりから南馬場に到っては、寺町になります。くねった路地の突き当りには、養願寺のお堂が、ひっそりと建っています。鎌倉時代の創建とされる古刹ですが、地味な出で立ちのお堂がなんとも素敵です。



 虚空蔵様は、うなぎに乗って顕れたとされます。むかしは、水害があると、そのたびごとに鰻が出てくるときに畏敬を持ったと思われる。鰻=水神様のお使いというようなシンボルになっていたようです。だから、虚空蔵菩薩=丑年の神様=土用の丑の日にうなぎを食す、みたいな関係ができたのでしょう。

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(閉店)北品川 天ぷら 三浦屋

北品川 てんぷら 三浦屋

創業1962年

*  2015年6月7日、品川神社例大祭の最終日にて閉店。

オヤジさんは2013年に亡くなり、長屋の耐久性から閉店を決意。


アクセス : ひさしぶりに北品川のてんぷら屋さん、三浦屋を訪れた。北品川の旧東海道沿いが商店街になっているメイン通リから、一歩、小路を入ったところにある。前来た時と、さして変わらない、生活感の漂う外観のお店。此処だけ時間がとまってしまってるかのようだ。( * 北品川1-28-11 水曜定休日)



 ここのウリは、江戸前のしゃっきりした感じの天丼であるが、きょうは定食をいただく。昼時は混むので、原則的に人気の丼シリーズだけであるが、きょうは、オヤジさんに無理を言って、極上てんぷら定食を揚げてもらった。ここのご夫婦は、気立てが良くてフレンドリーである。店内はお世辞にも綺麗ではないが、いつ来ても、接客と謂う意味合いでは、気分が良い。
メニュー : 天ぷら定食特上は、1500円。これで、エビちゃん2本、めごち2匹、あなご、ナス、インゲンがミックスされている。なんともボリュームがあって、リーズナブル。とりあえず塩でいただいて、それからツユにて食しますが、ツユがまた極上です。



 さかな丼、天丼特上など名前の付け方で何通りもありますが、エビが入ってるのか、めごちが入るか、穴子が入っているのか、そういう違いだけで、おおよそどれを食べてもほぼ同じです(笑)。



 ようするに新鮮なネタを、パパっと揚げただけ、そういう船宿で漁師が片手間で、そざつな、粗略であるけれど理に適った食べ方をしていたものが、天ぷらなのです。もちろん、油加減に応じた繊細な揚げ方が要求される趣味の天ぷらというジャンルもありますが、それは今は置いておきましょう。



 とりあえず、ダイナミックな味わいで、大きな天ぷらを口にかっ込む、そういう表現的にあらわせるような良さが此処の三浦屋さんの天丼です。
三浦屋に何故通うのか?といえば、近くに養願寺とか、品川神社などがあって、その御参りの道すがらに立ち寄ったのが、最初の出会いだったと思う。個人的に、てんぷらは庶民の味であって、高級感よりもガツンとくるタイプを志向している。



 上品に揚げるてんぷらと下町風の味が濃い天丼は別物と考えているから、天丼ランキングでは、理想形は、やはり吉原・土手の伊勢屋で、そのほかに、浅草の大黒屋、此処、北品川の三浦屋さんの天ぷらも同様に好きなわけだ。
此処、旧東海道は、品川から、ちょうどニ里の地点であるとともに、古くから漁場として栄えていたという。そんな名残は、三浦屋さんの近くに、プレートとして解説された、黒門横町の名称に残っている。

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新宿 とんかつ専門店 卯作(うさく)

新宿三丁目 アルタ裏 隠れた名店 卯作



《 小さな店で 大きな満足を 》 : 誠実な人柄の店主が仕切る、心がこもった接客と破格にお値打ちなとんかつ。どうせ食べるなら気持ちよく、満足行くまで、とんかつを味わいたいものです。

アクセス : 新宿の表玄関といえば東口アルタ前、そのひとつ裏手の通り、洋食のアカシア、沖縄料理のやんばる、熊本ラーメン桂花などの名店がある対面の一角、雑居ビルの三階に、目指す、とんかつ専門店は、ありました。エレベーターもなく、長い階段を、ようやく登り詰めたところで、店主は笑顔で迎えてくれました。

( * 新宿3-21-1 火曜日定休日。11:30~15:00 17:30~21:30 )



* この一角は食の宝庫 : JR新宿を降りて、三井住友とみずほ、ふたつの銀行に挟まれた小道を抜けたアルタ裏に足を踏み込むと個人的に大好きなお店がいくつかある。沖縄料理の店=新宿やんばる(HP)は、値段は、少々張るが、ソーキそば、ゴーヤーチャンプルーなどが、いつでも定食として食べられてボリューム感もあるので大好きである。



 熊本ラーメンの桂花も大好きな店で、ここで出される冷やしプーアル茶は、すごく美味い。
 さて、競合する飲食店が、ひしめくこの辺りのゾーン(=靖国通りと新宿通りに、ちょうど挟まれた猥雑な地帯)にとんかつ専門店・卯作はあって、雑居ビルの3階という、不利な条件、非常に目立たないポジションながら、誠実そうなご主人が、誠意のこもった商いを続けて、評判を呼んでいます。



 この店のウリは、昼時の定食=1000円以下で食べれる良心的なもので、プラス100円でサラダとコーヒーも付くというサービスぶりに感心させられます。
食べて感じる味わいの旨さを加味して、肉は、あくまで薄手を志向。おためごかしな(こけおどし的)厚肉志向で、大金をぶんどる店とは対極にある良心的で顧客満足度が高いオススメの店。卯作は、路地裏に、たたずんで胃袋を充たしてくれる庶民信仰のとんかつ神である! 



昼でも夜も、ランチサービスメニューをのぞけば、グランドメニューは同じ。上ロース定食 1600円 : ☆☆☆ あらかじめ、店主に話を伺ったところ、特ロースと上ロース(1600円)の違いは、肉の取れた部位の厚さに比例したものとの見解を得たので、上ロース定食を注文した。王ろじのようなクラシックな顧客志向だと、どうしても外観だけで、大きくてザックリと揚がった方が喜ばれるそうだが、こちらでは、あくまで薄めの食べやすいものを提供し、勝負しているとのこと。パン粉も、サクッとしていて食べやすい。わたし好みのとんかつである。



 ここの特色は、ラードを一切使用せず、コーン油に艶出しのために菜種油を少量混ぜて高温で短時間で、揚げており、植物油だけで、とても身体に優しくて、健康に気を使ったメニューになっています。腹にもたれません。なお、お値打ちなので、上ヒレは早くに売り切れますので昼の部で訪れたほうが無難なようでした。




* とんかつ○ 短時間で高温で揚げているが、中はとても柔らかい仕上げになっている。

味噌汁 :×特に凝った赤出汁ではなく、ごくふつうのシジミ汁だった。かなりヒドイ。

キャベツ : × お代わりは自由であったが、残念ながら、せん切りというより、乱切りに近くなっており、食べ難かった。

お新香もふつう△  ごはん× 

とんかつの美味しさを除くならば、他の付け合せとのランクの低さに手抜きが見て取れる、この部分で低価格での振る舞いが可能なのだとも言える。しかし、そうは言うものの、主人の笑顔と商売に対しての真っ当さに応じて、全体のコストパフォーマンスは満点かもしれない。マイナスポイントを補う、ひたむきさで、トータルで評価したい店である。

上ロースメニューだったからか、記載はなかったが、食後に、コーヒーがサービスされてビックリした、ちょっと得をした気分である。

総評 : ☆☆☆ なるほど、昼時のランチを思えば、非常に良い店かと思う。店主の心遣いが端々に感じられて、とても気持ちよく食事ができたように思える。新宿にあって、たいへんにオススメできる店ではないだろうか。(なお、夜の部だけ全店禁煙になります。)

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月島名物 レバーフライ(レバカツ)

東京 月島名物 レバーフライ大全(レバカツ)



その1  元祖・月島レバーフライの店 ひさご家 阿部

 毎度、こってりと豪華なトンカツも良いが、おもいきり、チープなところで、レバカツなんてどうだろう?東京の下町、(佃や)月島には、ごく普通に、お惣菜のメニューとしてセイフーなんかでも売られていた。しかも、レバーフライの専門店と称して、挙句の果て、プチ観光地化され、驚くほどに繁盛しているお店もあるのだ。たいしたタマゲタ話ではないか?



 今から遡ること、10年以上も前になるが、月島で、もんじゃ焼きでも食べてみようかということになった、《たんぽぽ》だったと思うが、その向かった道筋で、そういえばレバカツ(肉フライ)っていう食べ物が、ここら辺に在るはずだから、その店を、探そうということになったのだった。



 店は、ようやくと見つけたのだが、営業時間が合わなくて、憧れのレバカツに逢う事は出来なかった。それから、次の機会に、ようやく食べることができた。別段、根拠などないわけだが、世田谷に生まれた自分にとって、《異界である下町の匂い》がする、たべものを口に出来て、とても嬉しかった記憶が在る。



 あれから、ずいぶんと、時代が変わってしまって、とどまることなく、林立し続けて、幾多の高層ビル群に取り囲まれてしまった佃の町並み、月島の西仲通り商店街は、どんなにか変貌したであろうか?そう思いながら、そぞろ歩きをしてみた。
 月島は、築島(つきしま)と書いて、明治時代に造成された埋立地だった。それに対して、佃は、一丁目の部分だけが、江戸時代に元からあった干潟を埋めたてた場所で、厳密に言ったら江戸の向こう側だったので、江戸には属していない。住民も大阪から移住してきた漁師町であった。



 元祖月島レバーフライを掲げる ひさご家阿部は、いまは数度の引越しによって、佃3-4-13に移転していた。場所は、月島駅の2番出口のそば、清澄通リ沿いの月島バス停から、小路に入ったところにある。創業が旧くて、昭和24年、もう今年で開業60年に近い。発祥は月島1丁目、佃に移転していても、レバーフライは月島の名物なのである。



 阿部は、1本126円のレバーフライだけを売っている専門店である。そして、午後に、ふら~っと立ち寄ろうものなら、売り切れ必至、予約しなければ買えない、そんな始末の悪い伝説も加わった。地方発送もこなしている。驚くなかれ、レバーフライなのに。



** 2014年 : 中央区佃3-1-12 へ移転 日&祝&第1月曜休

11:00~13:00 15:00~18:30

事前予約したほうがよい。
 ともかくも、此処のレバーフライを一度、食してみればいい。なんと、美味しいことか!独特なテイストにやられること請け合い。月島には、他に3箇所ほど、レバーフライを売る販売店があるが、どこも味が微妙的に違い、それぞれの個性でレバーフライを看板に掲げている。



 ひさご家阿部のレバーフライが、評判も味でも、ダントツで群を抜いているのは、宣伝の上手さだけでは決してない。予約しないと、その場では買えない、そんな商売態度に、おごり高ぶっているとの意見も聞かれるが、味と評価は別物である。(そうなら、麻布十番のたい焼き屋のほうが、よっぽど、ヒドイ気もする。)



 ひさご家のレバーフライの良さ、そこには、さりげない匠の技が隠されているからだと思う。まずは、形状的に薄さが決め手である。また、加えて特筆すべきは、ラードではなく、菜種油を使用して、高温で短時間揚げている。とんかつ好きなら、ピンと来るはずだ。



 たとえ豚レバーという低級な素材であろうとも、そこは新鮮さを封じ込めて、独特な甘い風味を閉じ込め、それに秘伝のウスターソースをたっぷりと潜らせていく事で、単なる揚げ物が、レバーフライという別物の単品ジャンルへと変貌する。~化けると言った方がピンと来る。



 レバーだから、イヤだ!、と食わず嫌いも多い食材ながら、このたべものは、ほぼソースの味わいに徹する、だからレバー臭さは感じさせない。それが好いか悪いか、個人の判断に任せよう。定休日は、日曜・祝日、第一月曜日である。土曜日に伺ったが、無くなってると癪なので、朝一で予約してから、訪れた。予約などせずに、気軽に立ち寄れる距離ならいいのだが、なんとも皮肉な話である。



* なお、月島が生んだ唯一のオリジナル・ソウルフード=レバーフライの歴史については、四方田犬彦による月島物語に詳しく書かれていますので、参考にすると良いでしょう。

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月島名物 レバーフライ その2

月島名物 レバーフライ大全 その2

~ ミートショップ緑川

月島西仲通り商店街にある、お肉屋さんのレバーフライ


 清澄通リに平行して、月島西仲通リ商店街(HPへ)と謂う商店街がある。駅前の初見橋から勝どきに向って、1番街から4番街まで、長さ300メートルにわたって、このメイン通リが走り、その四方に無数の小路があって、そこらじゅうに、もんじゃ屋さんの店が点在して、月島もんじゃタウン(HPへ)を形成している。



 月島もんじゃ振興会協同組合に属しているメンバーは、約60店舗であるという。表向きというのか、表メニューが、当たり障りない、もんじゃであるのならば、裏メニュー、隠れた名物こそが、レバーフライなるものなのである。
月島には、隣町の佃を含めて、4軒のレバーフライ販売店が存在しています。そのなかでも、こだわって、唯一、牛肉のレバーを揚げているのが、ミートショップ緑川さんです。(月島3-4-5)。単純に、肉の味わいを試すなら、ここ緑川さんのがいちばん美味しいです。



 ここのが、唯一、値段に見合ったものとして、本来、評価がなされるべきものです。肉屋さんですから、その素材はバツグンですし、厚みもあって、揚げたては、レバーの甘味が良く出ていて、なかなかの美味に舌鼓を打つことでしょう。カツ好きには、買い食いしてみるべきショップのひとつです。



 予約なしでは、門前払いという、どこぞの店とは違って、きわめてまともに良心的な商売をしている店で、揚げ物の時間=11:00~13:00と16:00~18:00、この2回の時間帯に店に訪れれば、予約無しでも、目の前で揚げたてを袋に入れて渡してくれます。これには、串がない、値段も105円。まぁ、肉だけの味わいは絶妙だけれど、揚げかたとソースが噛みあってないから、レバーフライとまでは言えない、完成品ではないとは思う。
このお店、月島観音さまが安置されたお堂が突き当たりに納まっているマンションの一角にあるのです。



 そこで、ちょっと茶目っ気をだして、レバカツ、月島観音さま、月島温泉(ビルの2階が銭湯になっていて、エレベーターで行けます。)の記念撮影です。なかなか、スゴイ構図だと思います。



なお、此処のあたりの再開発でマンションが建てられ、そのなかに観音さまと銭湯が納まっていますが、月島観音は、たかだか50年ぐらいの歴史で由緒はありません。むしろ月島温泉のほうが100年ぐらいの歴史がある銭湯です。もちろん天然温泉では在りませんが、平成13年に新装オープンされ湯パーク月島 月島温泉となりました。現在では、小奇麗な軟水&薬湯の銭湯になっていました。



 昔語りになってしまいますが、月島には、もう一軒、古い銭湯で東湯というのが、昨年の秋まで持ちこたえておりました。エレファントカシマシのベーシストの実家だとか言ってましたが、とうとう再開発の波に飲み込まれてしまいました。



* いまから12年前、自分の手記から : 『 ここらは埋め立てた島なので、井戸は少なく、したがって水質も悪い。しかし、ここあたりに住んでいる人懐こい人々のせいであろうか、月島温泉は客筋も良く、活気に溢れている。戦災で焼き出されてから、強制的にこちらのほうへと移住させられて、戦後まもなく建てたのが月島温泉だということだ。脱衣場も広く、カランもゆったりしている。昔ながらの乱れ籠が入る木製のロッカーもある。



 東湯、外観は木造下見張り、おびただしく、積み上げられた薪の山が圧巻!昭和5年築と謂うが、L字型に仕立てられた、堂々たる岩の築山は、もう荒れ果ててしまっていたが、昔は朱塗りの欄干なども設えてあり、おそらく洗い場から池水など眺められるようになっていたのだろう。



 となりの佃島、旭湯では、物珍しいトタンでできた金盥(かなだらい)があって、背中流しの三助さんが爺さんの背中を流しのにやってきた、下町にこそ、銭湯の称号は似つかわしいものだ。 』
 さて、困ったことに、このレバーフライなるもの、わずか100円台のシロモノなれど、非常に捕獲(ほかく)が難しいのであります。ストイックにレバーフライだけを求めに計画しないと、遠方からの場合、ガッカリ度合いも大きいです。地元のお客さん相手の地道な商売ゆえ、なにげに臨時休業が多い、つまり不定休と謂うヤツなのですが、この壁に何度も、ぶち当たりました。



 ほぼ、開店と同タイミングで頃合をうかがって、上手にピックアップするか、または、朝方9時ぐらいから電話で予約してから、余裕を持った捕獲に赴くのか、たった一口で食べれてしまうような、レバーフライを、すべからく、一網打尽にするには、なかなか、一筋縄でいかないものなのです。



 フライ佐とうさんも、この道の専門店で、2番街のパチンコ屋を目印に路地へと入り込んだ先にあります。営業時間が15:30~となっていますが、予約でいっぱいになることもしばしば、それで、これまた、なかなかタイミングがむずかしい。



 スタンドがあって、食べれるような店構えで、一杯飲み屋風です。開いてない場合は、このように暖簾が内側に仕舞われているのがサインです。なかなか、味のある風情で人気が在ります。ここのは、ひさご家阿部のものよりも、どちらかといえば、濃厚で、しつこいタイプです。こちらのほうが下町然としているかもしれません。

( ↓ 以下、追記へと続きます。)


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西巣鴨 妙行寺

西巣鴨 妙行寺 

~ 鰻群霊供養の御札を授かりに行く


 自分は、鰻をよく喰いに行きますが、何軒か訪れた鰻屋さんの店先で、ちょっと他所では、見かけない変わったお札(おふだ)が貼ってあるのに気がつきました。そのお札には、《鰻群霊供養》と記載されており、その際は、なるほど、こういうものもあるのだなぁ~と関心を持ちました。通常、店奥の神棚には、商売繁盛の大黒様とか恵比寿神を飾り、あるいは氏神様などの神札がさりげなく祀ってあることが多いのです。



 その札に書かれたものを手がかりに、どんな由来があるのか、調べてみたくなりました。そこで思い立って、訪ね歩いたのが、この西巣鴨にある妙行寺という日蓮宗のお寺でした。場所は、地下鉄の西巣鴨駅前から歩いてすぐのところ。都電荒川線も走っていて、駅で言うと新庚申塚と白山通りに挟まれたようにしてある、ちょっとした寺町があります。



 その寺町の脇を走る道路には、お岩通リ商店街となっていて、何か四谷怪談に出てくるお岩様と此処が関係が深いのかなぁ~?と思いながら、妙行寺の門をくぐりました。まったく予期していなかったのですが、思い立ったままに訪れた日が、ちょうど奇しくも、お岩様の命日=2月22日にあたっていました。 どうやら、不思議な縁が取り持っているようです。 此処、妙行寺は、元は四谷に在ったものを明治政府のお達しにより、西巣鴨まで移転させられました。創建は古く、1624年とされています。このあたりには、8軒ほどお寺さんが連なっていますが、どこもかなりの由緒ある名刹で、歴史も古いものが多いのです。



 さて、いまでも、お岩さんの住居があった四谷近くには、田宮神社が祀られておりますが、こちらのお寺には、実在した人物であったお岩さんのお墓=田宮家代々の墓もあって、菩提寺と謂う格付けになっています。まぁ、そういうことでお岩通りなどと呼ばれているみたいなんですね、謎が解けました。でも、びっくりしました。



 また、当の四谷には、残った本家の田宮(稲荷)神社と、お岩さんとはまったく縁も所縁もない於岩稲荷(陽雲寺)というイカサマなお寺が真向かいに幟を立てているので要注意です。お岩さんの霊は、こちらの静かな墓地に改葬されて安らかに納まっているのでしょうから。



さて、本題だった、鰻供養の話のつづきですが、神楽坂にある鰻家の老舗=志満金さん(甘味処・紀の善の前)が、こちらのお寺の檀家さんだった関係上、東京うなぎ蒲焼商組合などが出資しあって、こんなに立派な、うなぎ供養塔を、昭和35年ぐらいに建立したそうでなのです。なお、観音像の原型は高村光雲先生になるものだという。



 そんな関わりから、こちらでは、鰻群霊供養の祈祷札を配布しているそうです。普段から、うなぎばっかり食っている身の上、さっそく許しを請う為に御札を授かってきた。考えてみると、鰻は、目の前で捌くし、なんとも殺生なことだとつくづく思わせるところがある。



 命を戴いて、命をつなぐ、この意味合いを噛み締めて、うなぎさんに改めて感謝を願いたい。* お岩さんなるキャラクターは、東海道四谷怪談によって有名になったもので、実在していたお岩さんには、悲壮感溢れる人生ではなく、ごく平穏無事な生活だったといわれている。いわゆる脚色である。健気に生きた実在の女性=お岩様のお墓は、本堂脇から左側を伝って墓地に入り、そのまま直線で奥に行きます。鳥居が目印で、大きな榎が植わっていますので、その傍らにあります。おどろおどろしい事はなくて、とてもすっきりとした空間の手入れされた墓所があり、いつでも気持ちよく墓参できます。どういうご縁なのか、若い女性の墓参が目だっておりました。

( * 長徳山 妙行寺 : 西巣鴨4-8-28 都電荒川線の踏み切り渡ってすぐにあります。)


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(廃業) 虎ノ門の温泉

 虎ノ門温泉

~ 虎ノ門にある極上の黒湯に浸かる

** 2014年11月末で廃業。トレーニングジムは移転。




 オフィス街の新橋や虎ノ門で温泉?と一瞬怪訝な顔をされるかと、思うかもしれませんが、かつて、新橋には海水湯や五色湯などの井戸水を使用した温泉銭湯があった場所なのです。此処は、西新橋、とあるスポーツクラブのシャワールーム、その片隅に湛えられた黄金色の温泉!白金の金春湯を彷彿させる、まさに極上、ツルすべの柔らかな感触のお湯に浸ることができる穴場の施設です。お薦めです。

アクセス : 虎ノ門駅前から、徒歩5分ぐらいのところ。とある殺風景なビル街の一角にあるフィットネスクラブ、その施設で、人知れず、心地よい黒湯が堪能できる。昨年の秋頃から給湯されていたにも関わらず、あまリ話題にさえのぼらなかったのが不思議なくらいの場所である。



* 西新橋1-20-3 法曹ビル地下一階



 いったんは、地権者である弁護士関係の共同購入による虎ノ門法曹ビル自体が運営に携わって、虎ノ門フィットネス倶楽部としてジムを運営していましたが、どうやら経営が上手く軌道に乗せられなかったようで、この3月からは、新体制で、別の運営会社に譲渡されるみたいです。



 もとは、スポーツジムで使うため、自前で井戸を100メートルほど掘ったところ、淡褐色の色合いの水が出て、検査したところメタケイ酸の項目で温泉規定に達したため、認可を申請して受理されたようです。温泉 : ☆☆☆ 平日の朝一だったので余計にコンディションが万全だったかもしれませんが、かなりバツグンのお湯だったように思います。夜でも、まだポカポカとしていますし、肌はツルツルです。実体は、薄めの黒湯が、加水なし、加熱・循環・濾過はありますが、ほぼ新鮮なお湯に浸かることが可能でした。



 ツルすべで、一番近かったのは、かつて白金にあった温泉銭湯=金春湯です。淡い麦茶色をした黒湯で、浅草の蛇骨湯にも似た感じですが、こちらのほうがよりツルツルしており、匂いも少なく、かなり極上の美肌湯だと言えます。石和温泉 ホテル平成のお湯を、あっさり、サッパリ系にした肌合い感覚ですね。PH8.7と高く、メタケイ酸起因だろうか、スベスベ感が強い。0.29g/kgという、ごくごく成分の少ない感じながら、浴感はかなり強く、長く浸かっていると湯アタリしてしまう。とても良い温泉である。まぁ、かなり自分好みなので評価には、贔屓が入ってます。
施設 : 現在は、運営管理が、パーソナルトレーナーズジム ミッドブレス 虎ノ門となっており、今後どのような扱いで温浴施設が開放されるか、まだ2月の時点では不明。



とりあえず、スポーツジム会員以外でも、平日の11:00~18:00に限って、温泉に浸かることは可能である。日曜祝日は休み。料金は、タオル込みで1200円。



 黒湯が満たされた浴槽がひとつ。しかし、寝湯タイプのため、ひどく浅いのが欠点。泡風呂に横たわった感じは、しかし極楽である。あとは、一人用の水風呂がひとつに、サウナだけである。あくまで、スポーツジムゆえ、トレーニング後に汗を流す目的に作られた施設のため、20人用の着替えロッカールームと、カランがまったく無く、3つの立ちシャワールームだけの構造となります。お湯だけ浸かる上級者向けともいえますが、金額のことを思うと、四の橋の玉菊湯でも好い様な気にもなりますねぇ~。

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