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13. 奥会津 只見川温泉郷 大塩温泉共同浴場 その1

13. 奥会津 只見川温泉郷 大塩温泉共同浴場 その1
* 改装前の訪問記事です。
アクセス : 実にわかりにくい場所にあります。只見線で言うと、会津横田と会津大塩の中間、国道252号線をふつうに走っていると、集落がありますが、どこから入っていいのか、あまり目印がありません。ともかくも只見川沿いに小道を詰めて行くと、民宿たつみやの左隣りに小屋が見えてきます。施設&料金 : 小屋は、只見川を見下ろす断崖に建てられているようで、料金箱に200円以上入れて、急な階段を下りて、男女別の脱衣場と浴室へと向かいます。この2枚目の木陰から、ちらっと見えるオレンジ色のところが地元では有名な春先、雪解け後に自噴する炭酸泉のプールです。この共同浴場と、隣りのたつみ荘との間の小道を降りていくと、忽然とプールのような場所があって、そこに春先、湯が噴出してくるそうです。それ目当てに、通う人も多いそうですが、雪解け後とは、かなり危険で無茶なところでした。ほんとうに素朴で、比較的、大きくて深い浴槽がひとつあって、38度のぬるい源泉がドバドバと流れ込んでいました。ここだけ、時間が止まってしまったかのような静かな良い温泉場です。奥会津に来たという雰囲気が最高潮に達する場所でした。浴槽から覗ける只見川の景色、これもポイントが高いです。なんにもないけど、お湯だけあります。ほかに、何が必要ですか?と聞かれれば、これで満足、と答えるほかないでしょう。感服です。

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12.奥会津 三島町 宮下温泉 栄光舘

12. 奥会津 只見温泉郷 宮下温泉 栄光舘(宿泊)

アクセス : 宮下温泉は、会津宮下駅と只見川のあいだに拡がる温泉街で、数軒の旅館と商店街で形成されている。栄光舘は正確には、只見川沿いには、直接、面しておらず、支流である大谷川との合流地点に面して在ると言った方が良いのだろう。施設 : 部屋数も多く、けっこう立派な旅館であった。浴室は男女ひとつづつ。夜は10時まで、朝は5時から浸かることが可能。画像は、朝5時の浴室の風景。眼下には、大谷川の流れと川原。遠景で、只見川と対岸の桐の里倶楽部が眺められる。隣の金山町が妖精の里として売り出すなら、こちら三島町は正攻法というのか、桐箪笥や桐製品の町で売り出しており、その交流センターとして物産館、レストラン、温泉施設も併設されていた。対岸からの眺めの方が、おそらく綺麗だろうと思うのだが、ここの展望風呂は、あまり眺望が期待できなかった。そのかわり夜間、対岸の桐の里倶楽部の灯りが煌々と照らされていて、むしろ、それが印象的だった。



温泉 : ☆☆☆ 浴槽は、このL字型のみ。湯の色は、形容すれば、青梅ゼリーの色である。軽い土類の成分から、濁りが在る。湯口からは、煮干のような生臭い匂い、昆布茶のような塩気味である。浴後、肌がスベスベサラサラ感になるので美肌には良いのかもしれない。



 源泉は掛け流しされて熱いのだが、馴れると丁度良い。入った感覚では、ねっとりと絡むが、浴後、身体にはあっさりめで良い。そのせいであろうか、何度も入ってみたが、これと言って、ハッキリとした個性は認められなかった。でも良い湯であることは間違いない。旅館は、通い湯を奨励しているようで、割り引き回数券企画、毎月26日は=フロの日として260円で入浴可能など外来入浴に積極的な印象に思えた。


栄光舘 : 食事 ☆☆☆ なかなか品数も多く、味も美味しかった。いちじくの天麩羅が目を惹いた。新潟が近いからだろうか、刺身の鮮度も良かった。朝食では、朝作りたての豆腐に木の芽和え(バジルペーストのようにオリーブで溶いたもの)が乗っていて、これはアイデアだと思った。付け加えて、なにしろ、会津は漬物が美味い!* 栄光館となっているところもあるが、正しくは《舘》である。

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(閉鎖) 奥会津 川口温泉 玉縄の湯

11. 奥会津 金山町 川口温泉 玉縄の湯

~ 青白く湛えられた アワアワの超・極上湯は、

河川敷に控えめに建つ、うんと地味な共同浴場

* 休業中から閉鎖


アクセス : 地図では特定し難かったので、川口駅前で聞き込みしました(笑)。川口トンネルに入る前、川口橋を渡った直後、左に折れ、川沿いにダートを進み河川敷にポツンと建っている湯小屋を見つけました。玉梨が奥只見の表の看板とすれば、この川口温泉は裏の横綱だと思いました。施設&料金 : 200円 ここは変則的な営業形態で、営業日が土日火木だけ、しかも16:00~20:00という東京からわざわざ入りに行くには、特別な覚悟が必要な狭き門?なのですね。男女に別れて脱衣場と浴室があって、玄関前がひろいスペースになっていました。四時過ぎにして、すでに先客が数名いらっしゃいました。限られた日にしか入れないので、遠方から来られている方も多いようです。場所さえ確認できれば、川口駅から徒歩でも通うことが、十分に可能な距離にあります。それだけ価値がある、なかなかの秘湯です。温泉 : ☆☆☆☆☆ これは絶品な、ぬる湯です。源泉が41℃で、ドバドバ大量に掛け流しにされています、浴槽内の温度は38度ぐらいでしょうね。とにかく、まったり長湯できて、つい至福の時間を過ごしながら、ウトウトとしてしまいそうな絶品の湯です。



 浴槽はけっこう広くて5人は浸かれます。とにかくアワアワ、アワつきがハンパじゃないです。この感じが一番近いのは、群馬・嬬恋の平治温泉じゃないでしょうか?ただ、こちらのほうがうっすらと青白い湯なので神秘的にして、ゆったりと時間が止まった感じにさせてくれる湯ですね。



 鉱物好きなら解りやすいメタモな湯。 : アワ付きなら、韮崎・旭とか、佐野川にも匹敵します。このお湯のうっすらと青みがかった湯は、メタモルフォーゼスの水晶の感じと同じです。成分もおそらく似通っていることでしょう。色はシジミ汁よりも薄く、味と匂いは、ハマグリのお吸い物でネギの香りと合わさったときに絶妙に似た香りでした(笑)。ネギ・ハマグリ汁臭です。

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ディスコ・ビスケッツ

エレクトロ・ジャムの雄=ディスコ・ビスケッツ

~ BISCO




 とにかく気持ちいいのである。ともかく、ただ、ひたすらCD流し放しで、聞く、ビスケッツ。ギタリストであり、このバンドのイニシャチブを握っているジョン・グットウリッヒは、ギターも上手い。



 カッコいい。



 テクノ、トランス、フュージョン、ジャム、ロック~とにかく音楽性は、いっぱい詰まっていて、ノン・ジャンルである。基本的に、ギター+骨太なベース+畳み掛けるようなドラムスで演じられるスリーピースバンドだ、どこがオカシイ?というのなら、あえて、テクノなビートも絡ませている点だ。



 ただのエレクトロと違うのは、楽器を演奏しているテクニックもかなりハイレベルだということだ。ライブバンドに相応しく、演奏は、かなり高度な、インプロヴァズと言っても良い。



 エレクトロと生演奏の微妙な両立、緊張感、高揚感、それらすべてが合わさって、とにかく前進していく。もう、後戻りはできない、近未来への疾走感、そういうスリリングさと、何故か、懐かしいアナログなフレーズやメロディーが耳を心地よくくすぐってくれる。



 何とも不思議な技量と、卓抜なる音楽センス、オモチャ箱を引っ繰り返したような多彩なモチーフと、程よくブレンドされながら、際限なく、タレ流しされるギター・サウンド。



 このアルバムのシリーズは、2002年、フィラデルフィアにおける野外フェス・ライブである。2001年に朝霧で開催されたジャムで初来日を果たしているが、その後、プロモーターと揉めているらしく、今後の来日は望み薄だそうだ。



 そんな彼ら自身が主宰し、オーガナイズしている野外フェスが今秋で5回目の開催となるCamp Biscoである。

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笹塚 十号坂下 福壽

笹塚 伝説のラーメン店 福壽(ふくじゅ)

~ 創業1951年(昭和26年) 老舗というより、

此処を訪れずして、東京ラーメンを語る無かれ。




奥会津で、正しい共同浴場のイメージが大塩であったり玉梨であったりするように、東京で中華そばといえば、福寿をおいて、そのイメージを語れる店は少なくなりました。

  ところは、笹塚から十号坂を下り切ったところ、20年ぶりで、懐かしいのれんをくぐった。まさか、今でも、往時のままに、こんなみすぼらしい形で存在しているとは思わなかった。温泉ではなく、各地のラーメン屋巡りを、盛んに敢行していた若き日の頃を走馬灯のように想い起こさせた。



 当時にして、既に絶対に外せない、東京ラーメンの三羽ガラスの一角として、荻窪の春木屋、道玄坂の喜楽などとともに、笹塚の福寿は廻っておいたほうが良いと言われていたのだった。昔は、いまほど、ラーメン屋の数も無く、そのバリエーション自体が不足していたのである。



 なにしろ駅から離れて行き難いところだったこと、当時、インターネットなど手軽な情報が無い中、雑誌の記事の切り抜き片手に、地図と見比べながら、ようやく辿り着いた覚えがある。そして、20年後経った今でも、この間取り、雑然として汚らしい店内、無愛想な主人は、同じだった。



 何もかも、昔、訪れた時のままであるような気がする。何のひねりの無い、醤油が思いっきり濃いだけの中華そば。これぞ、東京ラーメンの真実に他ならない。元は、蕎麦屋からの転身と謂う肩書きこそ、正当な東京ラーメンだと言うものであろう。
 ごく最近のラーメンブームは、過熱しているだけで、内容が無い。漫画と同じようなものだ。ビジネスライクに捉えれば捉えるほど、味わいと言うヤツは、反比例して、おそろしく無味乾燥になってくる。たとえ贅沢な具材を使おうが、見せ方を、どう工夫しようが、中華そばは、所詮、中華そばなのである。それを勢い誤って、スペシャルなどと言う無かれ! このメチャクチャに濃い、しょうゆ味。そして妙に細くて硬い麺。しかしながら、飲み干せるほどに、あっさりしたスープ、これらが全て、中華そばの基本であり、私にとっての原風景なのである。日本そばから離れたところにあるものは、生粋の中華そばでさえなく、ラーメンでもなく、すでに別物ジャンルであるような気がする。



 この創業以来あるであろう、目の前の大かまどを眺めて、丸イスに腰掛けると、なにか、奥会津の共同浴場で感じたのと同じ匂いがしてくる。それは、古きよき時代の哀愁であり、ひとつの過ぎ去りし、郷愁で、あるのかもしれない。



 ともかくも、温かいラーメン1杯=500円。ワンコインをテーブルに置いて、再び暖簾を出ると、そこに一抹の秋風が心地よかった。なんだか、久しぶりに旧友に再会して、共に語らい、血の通った食事を食べたような、そんな満足感に浸れたように思える。でも、けっしてグルメではなく、味は進歩も無く、だだ20年前と同じに、時間を止めていた。



 あぁ~福寿は、どうしてもハズセない店、いつまでものれんを外して欲しくない店である。断っておくが、取り立ててて、別段、美味しいわけではない。ただ、素敵なのだ、何もかもが。

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10. 奥会津 霊泉 深沢温泉 むら湯

10. 奥会津 深沢温泉 むら湯

~ 純度100% 見るからに効きそうなオレンジ色の霊泉

身体に効き過ぎで、スゴイ、スゴイの連発!


施設&料金 600円 同敷地内に隣りあわせで、宿泊施設も兼ねた湯ら里という循環施設もある。ここは、日帰り専用で、村民にも外部者にも広く解放されている人気の大型施設。只見川にも近いが、支流の伊南川の中州にあるといった感じであるが、眼下には289号線が見えて、あまり雰囲気は良くない。高台にあるというだけで、特筆すべき風情が無く、ガッカリさせられた。温泉 : ☆☆☆ 見た目、とにかく濃い!成分的には、鉱物で言うところのリモナイトそのものですね。あるいは、カーネリアンも近い。とにかく水晶を、ここに一晩漬け置けば、間違いなく、タンジェリン・クォーツができるだろうという、奥会津でも、おそらく番付的に最上位にあたる成分の濃さで迫ってきます。



 表現的には、まさに、赤だし・なめこ汁(笑)である。もちろん、飲むと塩っぱい。湯口では、ほのかに硫黄の匂い、鮮度が良い鉄の生臭い匂いがする。
効能 : ☆☆☆☆☆ もうカーネリアン的な肉体に効く、即効性ですね。見た目のインパクトが濃いばかりで、たいして療養には効果が無い温泉もある=たとえば、群馬のくらぶち相間川温泉とか、でも、ここのは効き過ぎますよ!多少、温感的には、温い湯に、しばらく浸かって、浴後には、足腰が異様に軽くなっていることに気が付かされる。スゴイ効き目である。まさに会津一番ともいえる神の湯。腰痛持ちの方には、是非に、お薦めの療養泉です。

 施設は、新しく快適であるが、混雑していて、洗い場も脱衣場も何気に争奪戦であった。風情と謂う点でも、いささか味気ない。浴槽の全面ガラス張りで、開放的、眼下には、只見川の流れも見渡せるが、今三ぐらいである。駐車場側から、男湯が何気に丸見えな点も、くらぶち相間川温泉と同じだったのには笑えた。



* そんなパワフルな温泉への案内は⇒HP : 深沢温泉 季の郷 湯ら里(ときのさと ゆらり)* 湯ら里は、只見町交流促進センターの中核施設で、レストラン・売店、宿泊や会議、結婚式場などホテル機能を備えたもの、隣接したむら湯は、日帰り入浴・軽食対応の源泉入浴施設となります。むら湯には、そば打ち道場なるものもありました。

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安藤裕子 2006 第二弾シングル

『 The Still Steel Down 』

~ 安藤裕子 2006年 第二弾 マキシ・シングル 10月25日 リリース


 コンサート会場やテレビ画面などで、動く姉やんを見る機会が増えたことによって、これまでファッション雑誌を飾ってきた、きらびやか・モードな彼女の魅力とは違った、人前で、始終、おどおど・モードな動のイメージも加わってきました。



 そんなわけで、ますます不思議ちゃんぶりを露見させ、そのパワーをジワリジワリと振りまき、秘められた実力を発揮しつつある、姉やんの最新シングルが、このほど発売となった。もう、聞かずもがな、全編で、御馴染みの安藤節 炸裂!な美しくも、またもスローな楽曲ばかり。



 Still Slow Down と言ったほうが良い位に、スローなテンポに染められた楽曲が多いですよね。ブラジルの燦々と輝く、あの名曲も、実は、みごとにアレンジし直されています。



 そう、2曲目は、なぁ~んと、懐かしの《カルロス・トシキ & 1986 オメガトライブ》ですよ!、そのヒット曲=『 君は1000% 』のカヴァー・バージョンで、緩やかなホーンアレンジとともに、心地よいシャッフルリズムに乗せて歌われています。



 12月には、これらの新曲たちを引っさげて、仙台~名古屋~福岡~大阪~東京(12&22両日)、6箇所での全国ツアーを大々的に敢行します。とても楽しみですね。



 これまで、不思議な魅力を持った安藤裕子を表現できる適切なる言葉を見つけられなかったのですが、ここに至って、ようやく見えてきた気がします。彼女は、間違いなく、妖精ちゃんですね。このアルバム・フォトでも熊を手なずけております(笑)。

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9. 玉梨温泉 共同浴場

9. 奥会津 金山町 玉梨温泉 共同浴場

  今回訪れた奥会津の温泉のなかで、金山町の温泉は最強、どれも非の打ち所がないほどに個性的で、素晴らしく魅力的でした。



 そのなかでも物置のようで、地味で目立たない外観の印象であったのだけれど、もっとも奥会津の温泉が持つ凄みや魅力、素晴らしさを教えてくれたのが玉梨の共同浴場でした。これ以上は無いというくらいに鮮度の良い源泉が、小ぶりの浴槽にドバドバと満たされている。まさに横綱です。



 この源泉パフォーマンスを知ってしまうと、おそらく他のどんなにか綺麗な施設の追随など、どうでも良くなってしまうかのような、温泉の真髄を感じをさせる場所です。あれこれ苦心惨憺し、自家庭園に咲いた花より、どんなにか野山にさりげなく咲く野草の花の美しさに叶わないこと。



 料理人が手塩に掛けて作った料理よりも、山で素手で採って食べた果実が美味しかった、そういう良さがこの温泉にはあります。
 



料金 : 寸志(200円以上) 玉梨の温泉から眺めると、野尻川を挟んで、対岸には、八町の共同浴場と恵比寿屋が見えます。向こうは、昔ながらの混浴ですが、こちらは小さいながらも男女別。対岸の亀の湯源泉が枯れかかっているため、こちらから玉梨の源泉をパイプで引いて混合泉にして使用しているみたいです。このあたりの温泉も歴史が古く、その変遷を紐解くと面白いものがあります。

 温泉 : ☆☆☆☆☆  効能 : ☆☆☆☆

炭酸成分が多く溶存しているらしく、浸かっていても、そのシュワシュワ感を肌で味わうことができます。味は、複雑なもので表現がしにくい。微量のミネラル分(金属臭)が結構、感じられて、舌の左右にエグミとしてかなり残ります。あとはダシ系の塩と臭さ。とにかく個性的でエッジの効いた湯です。この湯は、活きていて瞬間の作品のようなものだけに、臭覚・嗅覚、味覚ともに人間の感覚の限界を超えており、表現不能なものがあります。


* このあたりは作家の椎名誠や漫画家のつげ義春らに愛されているので、ぼちぼち有名なようです。といっても、なかなか、この湯小屋は、それとは気が付かない、ちっぽけなものなんですけどもねぇ。マニアック度合は、かなり高い、会津の隠れた王者です。

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8. 奥只見温泉郷 早戸温泉 つるの湯

8. 奥只見温泉郷 早戸温泉 つるの湯

~ 只見川の絶景を、ぼんやりと眺めながら、

 いつまでも浸かっていたいと思わせる湯。


施設&料金 : 500円 傷ついた鶴が癒しに舞い降りていた伝説もあり、1200年からの歴史を有する温泉地であり、その昔、河畔から湯が湧出していたものがダム開発により湖底に沈み、ボーリングで川岸に揚げられたそうです。



 数年前までは、この地に旅館があり、川岸に張り出た浴槽から釣り糸を垂れることができるような、いわゆる鄙びた感じの湯治宿だったらしいが、2004年、公営施設にリニューアルオープンして、奥会津らしからぬ今風で、小奇麗な日帰り施設と自炊湯治棟に生まれ変わった。



 施設は、川沿いに下げて作られており、藤野の五感の里・薬師の湯よろしく、エレベーターにて下ることになる。一階降りたところには、受付、正面に休憩処、左に食事処、右奥に浴室がある。なかなか施設の造りが素敵で感心させられてしまった。



 別棟?というか、左手には旅館の名残の建物が自炊棟として活用されている。駐車場には、車が一杯で、こんな不便極まりない山の中であっても、とても人気あるスポットであることを実感させた。
温泉 : ☆☆☆ お湯の見た目は、やはり、只見川の川の色と同じような緑がかったニュアンスですが、湯に浸かると、実際は、淡褐色なサビ茶系統です。石でたとえると、まさにセプタリアン・ノジュール(ドラゴンストーンそのもの)を思わせる配色でした(笑)。



 内湯からも、窓越しに只見川の悠然とした景色が眺められ、美しいのですが、さらに屋外に出て、階段を下ったところにある小さな露天岩風呂のスペースこそが、絶景を独り占めできるスゴイところなのです。ここだけは、やはり万人向けの只見温泉郷の名所でしょうね。
 お湯の感じは、肌にツルすべで良く馴染む感じです。浴後は、さっぱりとして美肌系になります。源泉の流れ出ている湯口からは、煮干臭というのか、生臭い匂いが香ってきます。

効能 : ☆☆☆☆ 身体に良く効きます。さすがに薬湯と言われてきた所以でしょうね。


 ゆっくり浸かってよし、眺めてよし、時間を忘れる桃源郷ですが、あまり長居すると、さすがに湯アタリしそうな濃い源泉でした。



 日本有数の豪雪地帯から流れ込む豊富な水量に満たされて、山あいを悠々と流れる只見川は、川面に映す季節の移ろいもまた綺麗で、ダムによる発電施設、SL機関車が走る只見線の幾多の美しい鉄橋、奇岩、滝など数多くの見所があります。
 ここ、つるの湯には、只見川の山峡下り遊覧と称して、つるの湯丸という屋形船を航行させており、所要時間1~2時間で早戸駅からつるの湯船着場まで、不定期に航行しています。川から眺める景色もよければ、ゆったりと川面を滑るように航行する屋形船を眺めての入浴もまた格別ですね。



* そんなお薦め満載のつるの湯は、さらにこちらの⇒HP つるの湯参照してください。

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百鬼園俳句帖

へたの横好き



 百閒の場合、おそろしく不器用な人間で、師匠:漱石との関係柄、愛した俳句も(本筋にあたる師匠は六高時代の志田義秀=素琴)、宮城道雄から手ほどきを受けた琴も(本筋の師匠は池上検校)、小説のたぐい、随筆の数々でさえ、へたの横好きなように見受けられる。



 その端から見て、のんびりと構えた、ほほえましさこそが百閒の許せる人柄でもあり、彼特有のワガママ加減であったとも思える。なにをやってもサマになってしまうような男、=蕪村と百閒とでは、その器用貧乏とは、どのあたりでも似つかわしくない質の異なった貧乏であったわけだ(笑)。

 この本は、昭和9年6月、三笠書房の刊行で、百閒の第一冊目の句集と言うことになる。和本仕立て、帙入り、本文は和紙の袋とじ。各ページが、茶色の線で囲われて縁取りされている。



 限定本、特装本の様相でありながら、市場には良く出回っている本の一つ。内容が、句集という特殊な体裁のためか、所有していても、余り意味がないように思われるのだろう。この本が刊行後も、創作集の巻末には、よく、補遺として俳句拾遺を乗せている。

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momoneko0725

Author:momoneko0725
とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

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