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② 武田乃里 白山温泉

韮崎 武田乃里 白山温泉 その2

温泉浴槽 : 内湯ひとつと露天風呂ひとつ。それに掛け湯。

そのどれもが、源泉そのままの掛け流しである。源泉の温度は、45℃ぐらいで、露天のほうが湯が冷めやすいため、湯出し口から多めに投入されているので湯の温度も高く、温泉の臭いがするし、オレンジ色の湯の華も多く浮遊していました。内湯の木枠にはなかなか良い材質の白木が使用されている。お湯は、毎日抜いて、落として、入れ替えているとのこと。施設も新しく、清潔感に溢れる。
眺めが抜群な場所であるがゆえ、施設としての環境美化の観点から、囲いの高さに制限が付けられているそうである。開設当初より、それでも工面して低めにしたとはいえ、もう少し低かったら眺めはもっとよくなるはず。右側の浴槽は、八ヶ岳を、左側の浴室は富士山を仰げるよう設計されており、月によって男女入れ替え制とのこと。今日は運よく富士山が見えたが、夏場は雲が多く、絶望的らしい。冬場に期待したい。泉質 : ☆☆☆☆ この近くに、ご存知、泡風呂で有名な韮崎旭温泉があるが、こことは全く違った感じである。ここは、湯出し付近では細かい気泡が付くものの、全体からすれば、少しとろみがかったヌルすべな良泉で、味は貝汁チックな重曹泉で、匂いは、かなり金気臭が強く、あとイオウ臭が湯口でする、、肌がツルすべになる。効能 : ☆☆☆☆ 低張性であったが、湯に浸かると、浸かった肌がすぐに赤くなるほど効き目が実感できる。かなりの優れた効能ありと思う。美肌にはよく、しっとりして(ときにべとべと)後に、スベスベ感が持続する。温まる。



* 単純な比較はできないものの、温泉そのものとしては韮崎旭、効能を期待するなら、こちらの白山を推したい。温泉のみならず、このへんの場所としての《気》も良く、開放的になれるのでお薦め。



 白山温泉 : 山梨県 韮崎市 神山町鍋山1809-1

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琴と飛行機

琴と飛行機

 百閒先生は、無類の乗り物好きである。そんな手に負えぬ《のりもの好きオヤジ》の野望は、持ち前の凝り性と相俟って、ひたすらどこまでも突き進んでいくのであった。



 法政大学で、教鞭を執っていた時機、百閒先生は、大学で始めての航空研究会というスポーツ団体をつくり、ローマへと向う学生訪欧飛行の指揮をとった。そして、自らも、立川飛行場から、初体験飛行することとなる。 『琴と飛行機』は、そんな飛行機との出会いと、琴の稽古事についての雑感をしたためたアンソロジーで、昭和17年、拓南社から発刊された。装丁は、御馴染みの谷中安規。



 思えば、昭和14年に日本郵船の嘱託となり船に付いても縁が深いし、阿房列車シリーズが示すように機関車や電車などの乗り物が大好き、そして今度は飛行機へと、さしずめ陸ー海ー空を制覇したといっても過言ではあるまい。

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① 韮崎 武田乃里 白山温泉

眺め最高の美肌温泉 武田乃里 白山温泉 その1

 ~ 絶好のロケーションにあり、こじんまりとして、まだ穴場的な施設。


 雨が降り続くと、それだけで遠くまで温泉に行きたくても行けない。そこで、タイミング良く(浴)、梅雨の晴れ間をぬって、山梨へと向った。JR中央線 韮崎駅前のロータリーには、サッカーのモニュメントがあります。ワールドカップで天を仰いだ、あの中田英寿の母校がある土地柄からでしょうか?



アクセス : 韮崎駅前から市民バスで約10分、200円。使えるバス路線は、2つですが、本数が少なく、実用性は皆無。それでもトライして、鍋山下停留所から、徒歩10分ほど。帰り道は、だらだらした坂道なので、歩きも可能なような気がします。
施設&料金 : 600円。 10:00~21:00 水曜日休み。 昨年の10月オープンするも、いまだ穴場的な存在ながら、訪れる客の大半は県外からが多いという。



 北里研究所理事である大村智さんが、彼の地元であり実家の敷地に私財を投じて作ったという実に理想的な温泉施設です。会社の保養所といった等身大の素敵な作りです。ロケーション的には藤野の東垂尾の湯を、施設的には笛吹川のはやぶさ温泉を彷彿させました。
なんといっても環境が抜群なところです。韮崎駅から、釜無川を挟んで、白山方面へとせり上がっている丘陵の中腹に位置し、遥かに韮崎市街地、前方に大きく広がる茅ヶ岳の山塊、左側には八ヶ岳、右手の駐車場側には、遠く富士の霊峰も顔を見せていました!



 このあたりの施設には珍しく、夜9時までの営業だそうで、星空の素晴らしさ、眼下に広がる市街地の夜景の素晴らしさもお薦めだそうです。



* 施設のウリは、オーナーの意向で、サウナ、食堂など一切、小賢しい付帯設備がないことです。温泉に浸かって、景色を眺めながら、ゆっくりと憩う。そういうシンプルに温泉の良さを実感できるスペースなので貴重です。



 飲食持込大歓迎ですので、眺めの良い休憩室で飲食したり、あらかじめ予約して富士の見える個室にて、出前を頼むということもできるそうです。

車さえあれば、交通は至便なので、良い眺めと、これだけの良泉があれば、ほかはなにもいらないというものです。

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東京にも山があった。

東京 山歩きのススメ



 東京を隈なく歩いている身からすると、東京はけっして平坦ではなく、きわめて坂の多い町だと言う事。突き詰めれば、山と谷によって形作られた、手狭で雑駁さに充ちた場所で、変化が多い地形であるところから、実は面白みが生じてくる。



 もちろん、これほどまでに、繰り返し行われる宅地開発や、いままであった景観を根こそぎ変えてしまう大規模な区画整理等が施されると、元からあった江戸の地形も次第に平坦で味気ないものに変わっていくおそれがある。



 それでもなお、我々の暮らしのなかでも、いまだに、○○山という地名や○○坂などの目印により、凸凹の多かったであろう東京本来の地形は、記憶と記録の裡に留まって行くのである。



 

 ここに『 江戸 東京 百名山を行く 』(手島宗太郎 著)という一冊の本がある。やはり、同じような想いを抱きつつ、江戸時代のかすかな名残と薄れ行く歴史を辿りながら、都内の山歩きを敢行した(観光とも)方の記録である。



 このタイトルに出て来る百名山は、もちろん、少しオーバーで、こじ付けがましいところがあるが、むろん、深田久弥さんの名著:『日本百名山 』にちなんだものであることは言うまでもない。



 思いつくだけでも、地名として残されている山もたくさんある。五反田駅の向い側に見える小高い丘=池田山、島津山そして花房山。品川駅の向い側は、八ツ山と御殿山。王子の飛鳥山。日暮里の道灌山。浅草の真土山(待乳山)。音羽の久世山。



 

 落合のおとめ山。御成門の愛宕山。赤坂山王日枝神社あたりは星ヶ岡、星ノ山とも言う。変わったところでは、芝公園内にある丸山という古墳跡、あるいは戸山公園のなかにある箱根山は、東海道五十三次の富士山を模したもので戸山園の名残だという。



 さらには、前述で述べた、白山富士のように都内のいたるところに、富士塚と称し、庶民の富士信仰の拠り所として、富士山を模った築山が建造され参詣がなされているのだ。

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あじさい祭り @白山神社

梅雨の晴れ間に艶やかさを競う、あじさいの歳時記

~ あじさい祭りを終えて、なお、盛りの白山神社




 文京区の白山神社では、先週末まであじさい祭りが開催されていました。しかしながら、いまでも、ごらんのように境内付近は、さまざまな種類と彩りに満ちた紫陽花が所狭しと、その美を束の間の青空に競っていました。地下鉄三田線の白山駅前から徒歩2分ぐらい、とても狭い境内ですが、隣接している公園とその裏側に広がる浅間神社にかけて、たくさんの紫陽花の株が植えられています。



 白山神社と謂うのは、もとは金沢がルーツなのですね、だから、このあたりにある小石川という地名は、リトルタウン石川みたいなニュアンスで付けられた地名なのだそうです。



* 宮田登に『白山信仰と被差別部落』という労作があって、白山信仰=被差別部落の氏神様という短絡的な曲解があるが、全国に散らばるすべての白山神社がすべてそのような解釈で括れるとは思えない。

 

 白という色が意味するところの、命の再生や死の儀礼に携わってきたことからの相関性が挙げられている。常民とは違った意味合いで常ならぬ力を持ち、輝ける存在だったことから転じて、畏れ多い存在として見られたゆえであろう。



 白山神社と白山信仰の微妙な関係、その謎は今もって、解釈が定まらない。こんもりと築山があるのは、もちろん富士山を模って1800年代に作られたとされる富士塚(白山富士)であり、江戸時代頃から富士講と呼ばれる組織を作って、山岳信仰の拠り所となった。東京の至る所にあるので、東京の文化を知るのは必須アイテムである。富士塚巡りも楽しいものだ。

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⑥ (閉店)宝らい @ 白山

おいしい東京のいなり寿司を求めて その6 白山上新道通り 宝らい

休業(=閉店)しました。


アクセス : 白山駅を降りて、けっこう複雑な交差点を渡り、なかでも1番の小路である、白山上新道通りを中ほどまで行くと、右手にあります。いなりずし専門店で忘れてはならない、味のある佇まいの店、それが宝らいです。値段 : イートインも持ち帰りも、どちらも可能です。品物は、シンプルにふたつだけ、のり巻き、いなり寿司ともに1ヶ70円です。のり巻きは、厚めの海苔が特徴で、一個の長さが長いので食べ応えがあります。ふたつで、ふつう、一本という見当ですかね。

いなりの味 : ☆☆☆ 普通なんですが、酢の分量が極端に少なく、皮の味付けが、また甘いので、そういうのが好きなひとには、飽きが来なくて、いくつでもいける名作でしょう。下町風の濃い味が好きなひとには物足りないかもしれません。



* 店構え、場所柄、味わい深さが何とも言えない、残って欲しい名店のひとつです。


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康磚茶のメソッド

康磚茶や金尖茶を美味しくいただくために



  健康づくり、身体のために飲む、チベット向けの蔵茶=康磚茶を日常的に飲み続けようと、いろいろ試行錯誤しております。



 真夏の風物詩である麦茶でさえ、子供の時分には、大きなヤカンで沸かして飲んだものです。でも、今では、出来合いの物を飲むようになってしまいました。だから、日頃、お茶を煮出して飲むという習慣は皆無に等しく、なにかと戸惑うことばかりです。



 コンロの中央が煮出し専用にしてしまったヤカンです。吹き零れ防止のため、常時、蓋は外します。

康磚茶や金尖茶は、十分に煮出してから飲まないと、かなりクセが強いし、薬効を考えますと、エキスをたっぷりと搾り出すうえからも、だいたい10分以上は、煮出さないと良さが出ません。



 かといって、容量の小さなヤカンゆえ、すぐに沸騰してしまい、吹き零れに悩まされます。ヤカンの見張り番として、付きっ切りで10分間は、キツイので、沸騰させたお湯に茶葉をひとかけら入れて、約10分間、ほんとうに、とろ火で煮出すか、途中で火を止めて具合を見たりします。



* お茶の味的には、水から茶葉を入れて、沸騰させて、さらに10分経ったほうが、より美味しい感じがします。



 煮出したものは、茶漉しか、または、このリード・クッキングペーパーで濾して、コップに注ぎます。

1煎目では、やや酸っぱさが全面に出て、正直、飲み難いですが、薬効に期待しましょう。



 2煎目では、1煎目でヤカンの三分の一ほど残しておいた湯に、新しくポットから熱いお湯を継ぎ足して、また10分以上煮込みます。



 3煎目は、もう成分が出きっているという感じで、あまりお薦めはできません。1煎目=薬として、2煎目は、やや甘みが出てくるので飲みやすくなりますので、じっくりと味わいながら飲むことができます。

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大倉山 太平館  その2 

大倉山 太平館 その2

~ 恋する黒湯 : コカコーラのような特濃黒湯ここにも在ります。


温泉浴槽は、向って右側の浅い浴槽と左側の深い浴槽。加熱設定温度は、両浴槽とも、ほぼ同じ。三つある浴槽の一番左側が、真湯ですが、かなりのカルキ風呂です。入らないほうがマシ。



泉質 : ☆☆☆ いわゆる重曹泉、黒湯です。低張性ですが、加熱されただけで、消毒剤の使用もない(*店側の説明によれば)なかなかナチュラルな単純重曹泉。
効能 : ☆☆☆☆ 湯上りは、多少べとつきます。湯冷めせず、翌日までポカポカになること請け合い。垢は良く取れるのですが、美肌効果は余り期待できない。足腰の疲れが取れます。

* これは黒い湯船に沈みながら、開け放たれた番台方向を眺めた極楽の図。客人が居ない時にしか狙えない、ちょっと珍しい構図です。

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大倉山 太平館 その1

大倉山 黒湯銭湯 太平館  その1

~ 横浜界隈でダントツとも言える 黒湯の総本山にしみじみ浸かる。


アクセス : わざわざ行かないと辿り着けないほど、ちょっと不便な場所にある愛しの黒湯銭湯、それが太平館です。東急線の大倉山駅から、線路伝いに、ひと山越えて、綱島駅方向へと10分ほど歩きますと、やがて、庶民的な大曽根商店街へとぶつかります。ちょうどその中心位に、この銭湯はあります。施設&料金 : 400円  かなり大きな銭湯で、とにかく気持ちよく湯に浸かれ、心地よくくつろぐことができる、個人的に、横浜界隈で、もっとも好きな温泉です。



 最後のペンキ絵師=御馴染みの早川画伯による、定番: 富士山の雄大な眺めが、開け放たれたガラス越しに広がります。竹かご、テカテカに磨かれた床板、ケヤキの大きな梁、高い天井、何気無いけれど、この癒しの空間こそ、いまどき珍しくなってしまったものでもあるのです。

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北溟

北溟



 昭和12年12月に、小山書店から刊行された。同年、3月に版画荘より刊行された全輯百閒随筆全集、第五巻に新稿篇として発表されていたものを、年末に装を改めて、再び世に出した。



 この辺の諸事情は、明らかなれど、出版元の版画荘は後に倒産している、その影響があるのか知らないが、序文によると、第五巻の発行部数が少なく愛読者に迷惑をかけたため、改めて本書を刊行したとの旨が述べられている。



 フランス装の仮製本・形態で、地味ながら、なかなか趣がある。部数は少なかったと見え、なかなか市場にも出回っていない。



 タイトルからして、聞き慣れない単語である、北溟(ほくめい)とは、北のほうにある大海原というような意味合いだと思う。北の海で定期船を待っていたら、オットセイの子供が~という内容の掌編で始まっている。装釘は、御馴染み、谷中安規の版画であり、表紙には、ご覧のように、虎の背中でオットセイが踊っているユーモラスな絵柄で、裏表紙には、同じく虎の背の上にタヌキがちょこんと座っている。



 谷中が良く用いるモチーフは、いつも同じ。虎の絵柄が多いのは、彼が、幼い頃、朝鮮半島に渡って暮らしたころに培われたものであろう。彼の地には虎の説話や民話が多いとされる。日本では、さしずめ熊に跨った金太郎であるが、安規のなかでは、虎こそがヒーローだったのだろう。タヌキは、たぶんに百閒先生そのものを表わしている場合が多い。この本を発刊してから、百閒先生は、自宅を合羽坂から、麹町の土手三番地へと移り住んでいく。

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Author:momoneko0725
とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

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