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スポード・ブルータワー

スポードのブルータワーで お気に入りのラプサン・スーチョンを飲むひととき。



 もう何年か前、荻窪のアンティークショップに通っていた頃、ふと見つけたのが、このカップ&ソーサーだった。イギリスのものなのに、どこかオリエンタル調な雰囲気に惹かれ、主人に聞くと、1920年代~30年代の古さのものには違いないが、貫入があり、実用的にはどうなのか?という不安もあったが、気に入ったので購入したものだ。 アンティークや骨董は好きであるが、由来などはあまり気にしない。真贋は気になるが、自分の目で見て、判断して、特に惹かれるものだけを購入する。このカップ&ソーサーも絵柄が妙に気に入ったために連れ帰ったのだが、それが英国の四大窯のひとつ=スポード・コープランド製のブルータワーという定番シリーズであると認識したのは、ごく最近になってからである。 たぶん、ソーサーとカップは微妙に違うものかもしれないが、とりあえず気にしないでおく。スポードは、中国から渡ってきたボーンチャイナの技術をイギリス人がアレンジして、高級な磁器へと高めた功績がある会社だということだ。



 18世紀の伊万里の影響から、その文様を移し替え、ヨーロッパ調に馴染ませたこれらの作風を、スポードのなかでは、ブルー・イタリアンと呼び馴らしているらしい。 まあ、そんなわけで、お気に入りのカップで、お気に入りのラプサンスーチョンを飲んでいる時には、至福の時間が訪れます。イギリスでも、最初に中国からもたらされたお茶は、緑茶だったということ、そんな想いを馳せながら、イギリス人たちに中国茶の神秘をインパクトとして伝えたラプサンを飲んでいます。

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(廃業)湯河原駅前 温泉銭湯 城堀湯

(廃業)湯河原駅前 温泉公衆浴場 城堀湯

 アクセス : 最後に訪問したために、すっかりと日が暮れてしまいました。駅から歩いて、5分ぐらいの至近距離で、駅前の賑わいの灯りもしっかりと見える位置なのですが、探しにくいところにあります。駅前の通リが、崖上の道路なので、階段を使って、海側へとまず降ります。浜に向って、2本目の道路を左にずっと住宅街へと入って行ったところにあります。 金額 : 300円 個人宅と銭湯がいっしょになったようなスタイルです。 泉質 : ☆☆☆ けっして悪くはないです。ただ、塩素臭くはあります。ややツルすべ感のある浴感。やや熱めなので、非常に温まります。源泉表示には、土肥の混合泉と書かれてありました。 効能 : ☆☆☆ 

* 湯河原の他の温泉記事については、こちら参照のこと

ままねの湯  こごめの湯

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ザッパを聞こう①不乱苦雑派

ザッパを聞こう その1



 フランク・ザッパ(先生)は、ブートレックを含めなくても、えらくたくさんのアルバムをリリースしている。かといって、ひとさまに、うっかり、勧められるようなものも無い。



 そんな前振りで、個人的に好きなアルバム、あえて言えば、ひとさまにも、コッソリと勧めることができるような二枚のアルバムを紹介したい。



 ザッパの音楽性は、言い得て妙な、ごった煮の闇鍋である。何が出てきても、一様に可笑しいのである。



 そのエッセンスが、気分を害するようなイタチの臭いを発する時もあれば、比較的、旨味十分のまま、フリークアウトしながらも、比較的まとまった印象になることもある。バラつきが、ありすぎるのが、難点というべきなのか、雑派ひとからげに、多面的な個性というより他はない。



 ザッパに心酔し、浸水?されれば、されるほどに、その粘着性に絡めとられるに違いありません。ホット・ラッツは、1969年録音作品で、内なる音楽魂は熱く燃えたぎっていたとしても、どちらかといえば落ち着いて、ジャージーな雰囲気があり、管楽器のハーモニーなんかも楽しめます。この作品は、イアン・アンダーウッドとの二人三脚な歯ごたえが強いです。



 5曲目、ザッパのギター・ソロは、もちろんスゴイのひとこと。

 一方、ズート・アローズは、1976年にザッパが来日していて、そのときの京大西部講堂での迷演奏は、いまとなっては、語り草となっている。その来日を記念して、大文字山では、ほんとにZ字焼きなるものをやったそうである。



 このアルバムは、若きテリー・ボジオとザッパの二人三脚な極めつけのアルバムである。超絶悶絶のギターソロが聞ける名作=ブラック・ナプキンズは、大阪厚生年金大ホールのライヴ・バージョンである。



 この一曲でも、アルバムを買う価値はある。そのほかにも、ギター乱れ弾きなフレンドリー・リトル・フィンガーやスティーヴ・ヴァイも大喜びなタイトル曲=ズート・アローズなど、ギター好きにはたまらない内容となっている。 聞けば聴くほど、その味わいに取り付かれてしまうのは、噛み締めるほどにその味に出会うホルモン焼きのようなものだ。間違っても、松阪牛を比較に出してはならない(笑)。

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熱海の全共同浴場巡りー9

熱海の全共同浴場巡り 最終回 (全走破) その9

~ 伊豆山温泉の走り湯を使用している 浜浴場


 アクセス : 熱海駅前から、伊豆山~湯河原行きのバスに搭乗。伊豆山温泉下車、国道沿いに歩くと、この伊豆権現さまへのとてつもなく長い階段が見えるので、その海に向って降りる側の途中にある左のピンク色の公民館の一角にあります。立ち寄り湯を示す、御馴染み紺地の旗が目印です。 金額 : 250円。公衆浴場につき、番台があり、ロッカーも無料です。 泉質 : ☆☆☆ 第2走り湯を使用。目の前にある旅館:偕楽園と同じ泉質ですね。苦いというより、度を越えて、えぐみが強いです。かなり、パワーは強め。深い浴槽で、二つありますが、2人も浸かれば、いっぱいになるようなこじんまりとした銭湯です。一番湯の時刻に行ったのですが、かなり常連さんで賑わっていました。汲み上げポンプの故障だとかで、熱いお湯を維持することは不可能との深刻な状態に陥っていました。開場も、午後四時以降となっており、存続が危ぶまれます。 

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デレク・ベイリー追悼

ギター・インプロヴィゼーションの巨匠 逝く。



 孤高のギタリスト=デレク・ベイリーが、昨年、クリスマスの日にひっそりと亡くなって、ちょうど1ヶ月が経った。そもそも、こういうアプローチがギターという楽器で可能だということを、突き詰めて来た唯一無比の存在だった。



 1985年に録音された: 『 NOTES 』 というギター一本、剥き出しの音による、ソロ・アルバムを引っ張り出してきて聞いてみた。 ヘンリー・カイザーが敬愛する師匠だという理由から、きわめて断片的に、限られた枠内でしか、聴いた事がないのだが、しっかりと聴くという範疇にはない、何か独特な信念に貫かれた個性を感じさせる。



 はっきり、言ってしまえば、どの作品も、たいして違いなく聞こえてしまうのだが、ギターに関する彼なりの執拗なまでのこだわりは常に一様であって、しかも膨大な作品を残しているというのだから、それはそれで大変な産物ということになろうか。 彼には、インプロヴィゼーションに関する著述もあって、いつか読もう読もうと思いながら、なかなか手に取るまでに至ってない。



 いまさらながら、ポップミュージックに馴らされてしまった我々の耳や感性、頭では、なかなか素直に聞けない種類の音感、であり、観念的にでも受け入れがたい種の音楽であることには変わりが無い。



 《芸術として》ギターの音がどこまで、追求できるのか、それを為し得たひとこそ、デレクなのかもしれない。今後、死して、その評価は高まるはずだ。

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熱海 伊豆山温泉 偕楽園

熱海 伊豆山温泉 走り湯 偕楽園 



 偕楽園の浴槽に浸かって下を見下ろすと、そこが走り湯の源泉跡になります。中田屋さんのちょうど真上に位置しています。 アクセス : バス停は、伊豆山温泉下車、伊豆権現の階段が見えたら、それの対角線上に海へと下った広場の前にある、渚浴場の先にあります。  料金&施設 : ☆☆☆1050円(手ぬぐい付き。ロッカーなしなので貴重品はフロント預かり。)地下に降りていくような感じの大浴場からの眺めが素晴らしいの一言!



 目の前に、初島、右手には大きな大島がくっきりと見えます。こんなに素晴らしい景色を見ながらの温泉は、やっぱり憧れではないでしょうか?



 大浴場の脇には、別部屋で、海の見えるパノラマ休憩所が完備されています。長居もでき、たぶん、持ち込みもできそうです。
 ここの大浴場には、大きく分けて2つの源泉別浴槽があります。

左側が、逢初の湯 : ☆☆☆ 伊豆山63号泉 やや柔らかで、ぬるく感じる湯。茶色い湯華がたくさん浮遊していて、奈良屋旅館の湯を思い起こさせる。走リ湯より、あっさりしているが、長く浸かるとやはり、ほっこりと温まってきます。



右側が有名な走り湯 : ☆☆☆☆ 走り湯1号、第2走リ湯の混合泉。塩っぱいのはもちろんのこと、苦味が舌先で感じされないほど強く、えぐみ、となって感じられる。こんなにえぐみのある湯もめずらしい。とても浴感が強く、すぐに温まる。かなり強い浴感あり。
 海に向って、腕を浴槽の縁に、もたれ掛かりながら、窓越しに眺めるキンカンの樹。キンカンが実った樹を眺める、とても伊豆の温泉に来たんだなぁ~と思わせるひとコマです。



お薦め度合い : ☆☆☆☆☆ 車で行く場合、場所が分かりにくいと思いますが、泉質の良さと眺めの両方が贅沢に手に入るのでお薦めです。



* なお、この浴室は、床材としてグリーンタフ(緑色凝灰岩)らしき伊豆青石が使用されています。新生代の太古に海底火山の噴火で積もった火山灰からできたものらしいですが、とても美しいです。緑色のもとは、緑泥石(クローライト)なんですね。

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居候匆々

内田百閒本の世界 その10 『居候匆々』

 初版は、昭和12年に発行された。小山書店発刊の素晴らしい装丁である。もちろん、挿画のパートナーは、版画家の谷中安規によるもの。



 単行本としての体裁が固まる前は、時事新報社による夕刊の新聞連載小説をまとめたもの。



 ハッキリ言って、小説としての内容に見るべきものは無く、文章に思った程のキレもない。戦時色強い時代背景にあって、ここまでに、精一杯な装丁本になったり、挿画のカット割りの素晴らしさなど、本としての魅力があるという意味では、百閒本のなかでも秀逸といえよう。
 谷中安規の作風は、発表当時、ビアズレーなどの影響もあって世紀末的で、たぶんにグロテスクであった。でも、百閒のなかでは、おおよそ、そういった退廃的なタッチよりも、ユーモラスで、むしろ、ほほえましいばかりの滑稽さに満ち溢れています。これで正解だったのでしょう、作家と版画家という才能の類稀なる相乗効果と言えるでしょう。 最後の写真は、昭和17年に発刊された、第二版の装丁です。こういう見開きのカットにしたのは、なんとなく、その雰囲気が伝わってくると思うんですが、装丁がひどく質素になっています。本の厚さが、初版とでは、三分の二ほどに薄くなっています。戦局によって、日本人の三分の一が削ぎ落とされた、そんな結果を、この同じ内容でも劣った紙質のために薄くなってしまった本(=文化としての象徴)にも、見ることができます。

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葉 栄枝 先生を囲んで新年会!

香港から来日した 茶人 葉 栄枝 先生を囲んで 

内輪だけで、鍋パーティーを行いました。




 香港にある茶館: 楽茶軒のオーナであり、茶人として、書道家としても著名な葉 栄枝先生は、私も師事している文人茶の師匠なのです。



 このところ、日本にお立ち寄りの際には、毎年のようにお会いできて、お茶のことやら書道のことなど、いろいろとお話しています。


 終始、にこやかだった、葉先生を撮影しました。今宵は、しし鍋を囲んで、葉先生曰く=新年会を催しました。(しし鍋のレシピは、後日、載せます。) 

 中国にも火鍋というのがあるようなので、お聞きしたところ、やはり、日本でいうところの鍋奉行のような役割付けも、中国にもあるそうです(笑)。しし鍋を食べて、暖まったところで、お茶タイムの始まりです。日本に着いてからというもの、美味しいお茶をまったく飲んでいないとお疲れ気味で、嘆いていた葉先生です。烏東山の八仙を煎れていただきました。桃のような香りに、みんな酔ったようになってました。

 その後、しばし歓談したところで、私に声がかかり、美味しくお茶を煎れて欲しいとのリクエストが飛びました。



 恐れ多くも、大先生にお茶を差し上げるというので、頑張って、巖茶を2品煎れることになりました。私が煎れたお茶も、先生は、何度も、美味しいと表現されていたので安心しました。



 巖茶が7煎目まで達したところで、まだ、これだけ美味しく煎れられるのは、GOOD!な、お手前と、お褒めの言葉も頂戴しました。何とか、お墨付きをいただいたみたいで、とても嬉しく想いました。

 明の時代の張源という人の言葉で、お茶の極意とでも言うのでしょうか?ひとりでお茶を立てるときは、インスピレーションが活発になり、しみじみと味わい、ふたりの時、三人の時と続いて、7~8人にも大勢になれば、それは施し、つまりボランティアのように、ただサービスするだけだ、と結んでいる言葉です。

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雲表のセーター植物

雲南の高山植物 雪蓮(スノー・ロータス)=サウスレア  ネパール~ヒマラヤ、チベット、雲南の高山地方に生育するという、綿毛を被ったようなキク科トウヒレン属の植物=サウスレアは、そのユニークな外観からセーター植物という名前をつけられているという。



 日本名=ワタゲトウヒレンは、花序をつけ始める時期になると、全ての葉に綿毛が密生し、とくに先端の花序を包み込むように覆ってしまう。



 標高3000~5000メートルにおける厳しい生育環境を生き抜く知恵として、一ヶ月に満たない雪解けの間に、植物を急激に生育状態に仕立て、花を咲かせ、受粉しなければならないという任務がある。



 そんななかで、綿毛に覆われた温室状態の植物は、日中の日差しを集め、そのヌクヌクとした保温効果の中で、生育し続け、受粉のための昆虫たちも呼び込む術を作ってきた。 さて、このような変わった形態の植物は、古くから、漢方の妙薬として、珍重されてきた。お湯に浮かべて、その味を確かめてみる。ミントやハーブティーのような味わい。本によれば、高血圧症などに効能があるそうである。

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ブランドX

ブランドX それは不思議な存在。



 70年代後半から80年代のレコードは、ともすれば、(消費)市場から、とっくに姿を消してしまったままのものが多い。そんななかで、いまだに、ちゃんとタワーレコードの分別板に、その名を残しているのが、このバンドなのである。



 1978年、発売当時から、マイナーな存在であったのにもかかわらず、彼らの四作目にあたる、このアルバムは、依然として、タワーレコードでは、何の過不足も無くストックがあって、それなりに充実した扱いにあるというのは、ファンのひとりとしても、驚きというより他はない。



 ブランドXは、前に述べたように、ジェネシスのフィル・コリンズが設立当初、絡んでいたエクスペリメンタル色が強いサブ・バンドで、後にフィル・コリンズが、ピーター・ガブリエルが居なくなったジェネシスに専念するため、ブランドXからは、表面からは退く形となった。



 ロビン・ラムリーもバンドの実権を握っていたが、やはり出色は、ベースのパーシー・ジョンズとギターのジョン・グッドソールが鍵を握っていたからだったような気がする。



 ドラムにも、後のヘッドハンターズとして活躍するマイク・クラークや、リッチー・ブラックモアのレインボーを支えたチャック・バーギ、ジャコの盟友として、すっかり御馴染みとなったケンウッド・デナードら、今となっては、そうそうたるメンツが参加して、笑っちゃうほど、むちゃな変拍子を叩き込んでいた。



 このバンドの特徴は、メンバーのひとりひとりがソリストであり、個性が強い。灰汁が強い連中が、よくも集まって、バラバラなコンセプトなかで、アルバムを仕上げてきたのかと思うと、かなり奇跡に近い仕上がりだと思う。



 食材としてのメンバーの灰汁の強さはあっても、煮込まれ、流し込まれる枠型は、当時、席巻していたウェザー・リポート、マハビシュヌ、パット・メセニーなどの楽曲を彼らなりにアレンジ、解釈していたような、面白さと危うさがある。



 そのあたりのごちゃ混ぜ感、異様なテンション、粗雑な下ごしらえ、そして、いざ、鍋に放り込まれると、危険なまでに甘美なテイストとなって、化学反応をおこした、それが、ブランドXの正体なのではあるまいか?黒いマスクの下に隠された闇鍋の正体こそ、ブランドX。





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Author:momoneko0725
とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

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