倪雲林
《 倪雲林 》
中国の元末四大家のひとり。詩人であり、画人。
中国の山水画は、目指すところが、西欧的な単なる写実的風景画ではなく、おもにストイックな人物の内面を書き写した、人物画のような厳しさがある。
そこに描かれているのが、竹であれ、奇岩であれ、松であれ、それは作者の人間を追い求める、心の反映であることが多い。
画法や画論をなぞるだけであれば、薄っぺらな日本人の山水画の歴史に摩り替ってしまう。おうおうにして、その画が背後にもっている精神的な別世界は、画法とは隔絶した作者の極めてエキセントリックな人生観であったり、道教的な世界観であったりする。
山水画を観ることではなく、読むことによってしか、その高みに立つことは許されない世界がそこにある。
中国の元末四大家のひとり。詩人であり、画人。
中国の山水画は、目指すところが、西欧的な単なる写実的風景画ではなく、おもにストイックな人物の内面を書き写した、人物画のような厳しさがある。
そこに描かれているのが、竹であれ、奇岩であれ、松であれ、それは作者の人間を追い求める、心の反映であることが多い。
画法や画論をなぞるだけであれば、薄っぺらな日本人の山水画の歴史に摩り替ってしまう。おうおうにして、その画が背後にもっている精神的な別世界は、画法とは隔絶した作者の極めてエキセントリックな人生観であったり、道教的な世界観であったりする。
山水画を観ることではなく、読むことによってしか、その高みに立つことは許されない世界がそこにある。

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