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ヤドリギについて

ヤドリギについて

 ヤドリギをご存じだろうか? 関東以南、ほぼどこにでも自生する半寄生植物。とくに冬枯れの山林では、白樺、ブナ、ミズナラなど木の上部=林冠に、なにやら杉玉のようにこんもりとした緑のかたまりと言おうかモコモコっとしたものが多数あって目を惹く、それがヤドリギだ。寄生している大家さんが冬ごもりで葉を落として店じまいする中、そんな芽出しまでの間に、太陽を独り占めできる、それが彼らの戦略なのだ。大企業は利益提供が為されやすいが中小企業まで利益が回らない、そういう論理は植物にも当てはまる。だから小さな植物は日陰の毎日から脱出を考える、なるべく労力を最小限にとどめて大きく成長した植物を這いあがって利益をかっさらう、それが、いわば、つる植物であったり、着生植物、そしてヤドリギだ。

 ハイブリットのソーラーカーをイメージしていただければよい。太陽から光合成してエネルギーを自家生産する場合と、そうでない状況時には寄生主である樹木から、ちゃっかりと水分と養分を頂く。ヤドリギは鳥媒花である。そして頃合い見計らって、鳥たちの喜びそうな実を付けて呼び寄せ、また木の高い場所に食べかすの糞を蒔いてもらう。鳥たちが止まる、止まり木こそ、ヤドリギが生活するに相応しいステージであるから、タネにはネバついた粘着性があって枝に留まることを策略のうちに潜ませている。なんとも策略家なのだ。

 乗鞍高原~一の瀬園地、、、どじょう池付近には、GW中に水芭蕉の群落が見ごろとなります。そしてヤドリギもたくさん見つけることができます。ちょっと圧巻です。

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オガタマノキ

オガタマノキ

 ちょうど梅が満開になる今頃の時季に、ひっそりと咲いてるのが、こちらのオガタマノキ。コブシや、もくれんは知っていても、同様のなかまである、この花の存在には気が付きにくい。



 最近は街路樹にも取り入れられてはいるものの、もとは御神木として神社などの植栽に加えられていることが多かったからだろう。漢字に記すと憶え易い、すなわち、霊魂を招く神木=招霊木。モクレン科では唯一の常緑広葉樹であり、神前にお供えする玉串に、ふつうは榊を使用するが地域によっては、それがオガタマノキであったりもする。



 花を確認し難いのは、この木が樹齢何百年という巨樹になる確率が高いから、そうであればこそ、神様が降りてきそうな神木=神籬(ひもろぎ)であるというイメージも重なってくる。ちなみに出雲大社のオガタマノキは樹齢1500年以上と伝えられている。

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花開く江戸の園芸@両国・江戸東京博物館開館20周年記念特別展

花開く江戸の園芸@両国・江戸東京博物館

開館20周年記念特別展開催中~9月1日まで




 ひさびさ、自分好みでマニアックな展覧会が今日から両国にある江戸東京博物館1階企画展示室で、特別展が企画開催されていますので初日に訪れてみました。なんでも、開館20周年を記念しての『 花開く江戸の園芸~世界がビックリ、江戸のガーデニング 』と題された奇特もので、内容は、江戸時代に隆盛を極めた園芸文化、それを浮世絵、屏風絵、本、鉢などから300点余りを紹介していこうという初の試みです。



 太平の世が長く続いた江戸時代、庶民と武家が混在する中で花開いたのが、世界的にも独自な園芸文化でした。その残存は、いまでも、古典園芸植物と呼ばれ、少ないながらもデパートの屋上などで売られていたりもします。個人的には、古典園芸植物が好きで自分でも春蘭や寒葵など手掛けてきましたが、このように公共の場で、文化的資産として認知されるのは、非常に珍しいことで、今回キュレーターが頑張った感があります。



もとから好きなジャンルだったので、なぜ、このように江戸時代に隆盛したのか、あまり疑問には上がらなかったのですが、万年青(おもと)、南天、松葉蘭(マツバラン)など江戸時代に熱狂的に栽培されたものの多くは、地味な植物ばかりでした。



 茶道の文化と同じく、もとは精神修養を含めストイックな対象として武家社会の精神から来てるのですネ。その後、長寿、金運などに園芸が宛がわれ、ブームが過熱するあまり投機対象となり、まるで美術品のごとくに扱われました。そう考えると、そういう地味なものが、いつも常緑で赤い実を付けた、オモトや南天、名前からも分かるようにオメデタイわけです。長生蘭(セッコク)、富貴蘭(フウラン)、福寿草、百万両(カラタチバナ)、松葉蘭(龍のような)ものを身近に置いて過度に愛でたわけは、熱狂以外のなにものでもありません。



 イギリスからプラントハンターとして来日していた、フォーチュンなどにとっては、まったく不可思議に、また興味深い嗜みとして映ったに違いありません。太平の世が終わって、やがて古典観葉植物熱は、武家社会の崩壊と同時に冷めたものとなります。

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キンロバイ

キンロバイ



 高山植物でキンロバイ、白色の花が咲く=ギンロバイというバラ科の低木があります。軽井沢・雲場池付近の別荘地は、植物層も豊富で、6月には、テンナンショウのなかまである=ヤマジノテンナンショウが咲き、池の周縁部には、このようなキンロバイも生えてました。



 高山帯だと丈が低く矮生化されますが、こちらでは、樹形が3~40センチぐらいまで伸びております。野生でキンロバイを観たのは、南アルプスに登っていた、まだ10代の頃、ほんとに可憐な花だった、その記憶がふと蘇る。

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コマクサ(栽培品・園芸種)

コマクサ(栽培品・園芸種)



 高山を登るもの、山野草を愛する者にとって、自生する野生のコマクサは、ある意味、高嶺の花、天上の女神でした。花は野に置けとでも言いましょうか、やはり気候が違いすぎる下界=都会での高山植物の栽培は、困難が伴います。夏場の蒸し暑さがもっとも不向きな要因なのでしょう。



 ずいぶんと交配が進んで、いまでは、可憐な栽培されたコマクサの姿が、園芸種でも栽培可能となりました。高い山の荒野のガレ場に適度に群れて咲く、野生、ほんとうのコマクサの美しさには叶うべくもありませんが、こうした栽培品を目にするにつけて、身近な場所で、ひとびとの目を楽しませてくれているのも、なかなか良いものだと思います。



** たぶん、コマクサの濃色選抜品種で、夕映という園芸種。



(撮影場所 : 草津温泉)



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とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

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