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小涌谷温泉 三河屋旅館(温泉編)

小涌谷温泉 三河屋旅館(温泉編)

創業明治16年になる老舗日本旅館


 小涌谷温泉が開湯されたのは、明治10年代頃のこと、外国人居留地を擁する横浜で名を馳せていた実業家、榎本猪三郎や森田吉兵衛らは、当時、底倉村共有地であった=こちらの蓬莱山付近に目を付け、湧き出る温泉をもとに、温泉場を作ることを計画。



 既に、箱根七湯(湯本・塔之沢・宮ノ下・堂ケ島・底倉・芦之湯・姥子)がありましたが、それに次いで、明治16年、榎本猪三郎が、こちらの蓬莱楼/三河屋旅館を開業しました。大涌谷に対して、小地獄と呼ばれた荒涼たる野原を開拓し、小湧谷温泉の開発に着手したのです。



 三河屋旅館こそ、小涌谷温泉の源泉宿で、すべて自家源泉で賄われてるようですが、いまでは枯渇してしまったものも含めて源泉は5本ぐらいあり、、、それぞれの来歴やら、ハッキリした使用原則までは、詳しくは不明。開湯当時に近いであろう、オリジナルに近い源泉は、明治風呂と貸切風呂3室のみで使用、大浴場・露天樽風呂が別源泉、そして離れの貸切露天風呂も別源泉らしく、大まかに種別して、その3系統となるようだ。



 源泉はみな、自然湧出であるが、成分数値は、ビミョー的に違っては居ても、同じ湯脈においてつながってるので、詳しくは違わないと思う。入ってみた感じでは、明治風呂のお湯が、よい気もするが、ほぼ同じと言われれば、そうだろう。自分が感じたなかでは、厳密に言えば、源泉掛け流しの浴槽は、此処には、ひとつとして無いと思う。加水されているか、カルキが混入している。



 でも、どうだろう、口あけの3時過ぎに真っ先に入った感覚では、どのお湯も、非常に、よい印象。その後、たとえ、加水または、カルキ混入であっても、小涌谷温泉として本来のお湯の良さは十分に感じられたし、なにより、無色透明であっても温泉としてのパワーはあって、浴感は強めで、すぐにのぼせるくらいに攻撃的な種類のお湯のように確信できた。小涌谷温泉の湯質は、明治の開湯以来の良いお湯なのだ。



* なお、簡便な日帰り入浴等では、開放していない、宿泊のみ。

 明治風呂 : ☆☆☆



 お湯質もよく、ひのき作り香り仄かな室内、往時の雰囲気そのままの湯気抜き天井、および脱衣場のモダンな意匠スペックなどを含め、良い意味で昔ながらの箱根温泉の原型に忠実なニュアンスの雰囲気も良い。

 

 明治風呂自体は、小振りな浴槽自体と脇にある=小さな掛け湯(専門)浴槽共に、かなりカルキ消毒臭あり、循環無し。浴槽には、加水蛇口あり、上部と浴槽内側より、2点からの少なめな熱い源泉注湯あり。 





 貸切り家族風呂(写真最下) : ☆☆



 明治風呂隣りの連なりにある貸切風呂の浴槽は、スペック的には、三河屋旅館当初時のスタイルを踏襲した、小振りなもので形的には、好感が持てる。意匠的には、熱海の地元専用・共同浴場をも彷彿させる湯小屋のようだ。なるほど激アツな源泉掛け流しであるが、源泉カランから流し放しのお湯が熱いために、有る程度、加水せねばならない。なお溜まったお湯自体、つまり浴槽のお湯自体に、既にカルキ臭あり。 大浴場(内湯) : ☆☆



 あとから作られた大浴場、かなり広々していている、(がゆえに)循環仕様、上部注湯口からと、浴槽内から、常にお湯が多量に注湯されているが、温度は下がることも予想して、そのつど加熱((加温)している。カルキ臭は、かなり強い。しかし、お湯自体のパワーダウンはなく、かなり攻撃的な印象は、こちらでも感じさせた。 大浴場(樽の露天風呂) : ☆☆☆



 外側に敷設された、ヒノキの樽風呂、こちらのお湯が、上部からのゲキ熱な源泉注湯のみで、浴槽内の注湯なし、体感温度的には、いちばん熱く、掛け流しのタイプに近い。ほとんどカルキ臭は、感じさせなかった。良い意味で、いちばん掛け流しという印象が強い。しかし、樽風呂の木質なためか、お湯の印象は、肌合いに柔らかく感じる。

 成分表から察した総括 : お湯は、思ったよりも攻撃的で、なにより温まる、が肌合いは、さほど、つるスベを感じさせない、湯上りには肌合いはサッパリする。ナトリウム=114.0mg、口に源泉を含んだ感じでは、やや塩っけを感じる。パワーの源は、メタケイ酸値が、162.0mgと多く、また硫酸イオンも、76.3あるためだろう。とくに、個人的には、メタケイ酸値が高いと、肌が紅潮するのは、よく効いてる証拠で、温まりもスゴイ。アル単であるが、肌合いは、さほど、スベスベ感はなく、しかしさすがに湯あがりは、肌合いすべすべとなって爽快である。



* 温泉総括 :  アルカリ性単純温泉 PH=8.8  49.2度(成分総計=737mg)

湯質=体感するに、とても良い、しかし、夜間からカルキ臭強い。

温泉の雰囲気=明治風呂と大浴場の屋外露天が、共に、とてもよい。宿の重厚感ある和風な雰囲気、日本庭園の素晴らしさ、大文字の明神ヶ岳が正面に見える眺望の良さ、お湯も浴質も入るべき価値ある温泉宿と思います。食事もなかなか美味しいです。



** なお、浴槽のカルキ臭は、個人的な印象なので、一般の方には、さほどというか、全く気にならない程度のレベルと考えてください。お湯の良さは、かなりイイと思います。

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箱根・小湧谷 蓬莱園のつつじ

箱根・小湧谷 蓬莱園のつつじ

 東海道・国道1号線、つづら折りの坂道を、宮ノ下方面から、のぼっていくと、やがて三河屋旅館の広大な敷地が見えてきます。旅館側から見ると、国道下に拡がった斜面に植えられた、つつじ等の自然庭園が、蓬莱園と呼ばれ、一般にも無料で開放されています。



 大木の松類が混じったなか、アセビ、大方は、カエデやモミジの類、それらの大木が林を為しており、千条の滝へと連なっている下底部の広場には、ひとの頭よりも高くなったツツジが何種類かあって咲き誇っています。もとは、新宿・大久保で盛んであった=つつじ栽培、それを、三河屋旅館の主が、こちらへと移植したのが始まりとなっており、東京とも少なからず縁があるのです。

 蓬莱園の庭は、自然の斜面を利用した庭園となっており、一段下がった広場から三河屋旅館側を眺め仰ぐ景観も綺麗です。背後には、丸山、奥に神山の山容も眺められて、雄大で優しげな箱根らしいい景色の中に、つつじの彩りが活きいきと映えます。いまどきは、加えて、うぐいすなどの囀りも優雅です。

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さあ、ヨコハマ銭湯へ行こう!横浜市浴場協同組合50周年記念誌

さあ、ヨコハマ銭湯へ行こう!

横浜市浴場協同組合50周年記念誌 発刊




 さきごろ、”神奈川県浴場組合ホームページ”が、使い易くリニューアルされたばかりだが、この4月に、”横浜市浴場協同組合50周年”にあたって、記念誌を上梓された。



 その名も、さあ、ヨコハマ銭湯へ行こう!、、、である。2010年現在、横浜市内には、105軒もの、現役銭湯がある。組合理事長は、”大曽根の太平館”のオヤジさんらしい。



 銭湯の灯を消さないように、銭湯文化の継承をしていくためにも、残しておくべき資料的な価値として、ヨコハマ全体の銭湯の歴史的概観、個々の銭湯の歴史や特徴など、細かなところまで踏み込んで取材されている。

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川崎・南幸町 西口通り 桐の湯@尻手

川崎・南幸町 西口通り 桐の湯@尻手・川崎

黄褐色の鉱泉銭湯


 南武線尻手駅から、第二京浜を超え、西口通りを歩き、南幸町のバス停まえにある、ビル銭湯が、桐の湯さん。JR川崎駅西口駅からも、歩ける距離。



 このあたりは、矢向、綱島、生麦と数々の黒湯銭湯に囲まれた地域に位置しているが、こちらは、ちょっと単純鉄泉っぽい黄褐色の鉱泉を加熱した銭湯です。系統的にみると、どちらかといえば、かなり海水に近い成分の”昭和町・川崎大師 日の出おふろセンター”とか、鉱物臭があって鮮度感バッチリな”鶴見市場 平安湯”、あるいは、濾過・希釈されているが、”矢向湯”に泉質的なニュアンスは似ている。



* 川崎市幸区南幸町3-56  5の付く日は休

14:30~23:00  ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉(低張泉・アルカリ性) : ☆☆☆ (個人的な体感による効能=とてもよく温まる!すばらしい)



 湧出量は、毎分150リットル、なんと、わずか、100メートルの地下から汲み上げ、16.7度の鉱泉を、希釈なしに、加熱して、ひとつの浴槽で使用。源泉カラン(の蛇口)から見る限り、初めから、黄褐色な濁りを有した、口に含むと、かなり金気臭がする鉱泉。浴槽内でも、目視できるくらいの大きな湯華、リモナイトっぽいオレンジ色のものが多数浮遊している。



 蛇口からの源泉は、かなり金気臭がするものの、浴槽内では、ほぼ無臭で、カルキ臭もまったく気にならない。成分比では、温泉規定には達していないようにも思えるが、お湯に浸かった感じでは、鉄泉特有の温まり感、浴後の肌スベ感もあって、温泉並の浴感が強い!かなり穴場の温泉銭湯としておススメである。

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新丸子 丸子温泉

新丸子 丸子温泉@丸子通り

薪で沸かした、熱めの黒湯銭湯


 東急東横線 新丸子駅下車して、多摩川駅方向、丸子通りを線路沿いに数分歩き、中原街道へと抜ける途中、道なりの向かって、右手にあります。



 中原区内には、現在、9軒ほど銭湯があり、そのうち、3軒、橘湯と第一天神湯、丸子温泉が、黒湯を沸かした温泉となっています。銭湯でもあるのですが、ビル店舗で、いちおう二階部分には、休憩所もあって、雰囲気がセンター系らしさも入ってます、最近は、不況からなのか、2階は閉鎖されていることが多いです。



 そのため、いまでも、昼前からオープンしていて、日の高いうちに入れる黒湯としては、貴重です。綱島温泉東京園同様に、銭湯としての経営時間前に入ると、ちょっと割高になります。



* 川崎市中原区新丸子675 金曜休

11:00~15:00(600円)

15:00~22:30(450円)

  黒湯 : ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉

☆☆☆



 地下160メートルという、ごく浅いところから汲み揚げた地下水を加熱して、2つの浴槽に使用しています。泉質に関しての分析表示が掲示されていないので、細かなところまでは分かりませんが、浴感では、綱島温泉 東京園と似通ったタイプの黒湯のように感じられます。



 色合いは、透過30センチぐらい、けっこう黒っぽいほうです。多少は、黒湯特有の匂いがあります。浴槽内が仕切られており、浅い浴槽と黒湯の注湯が勢いよく岩組から流れ落ちた=深めの浴槽のふたつがあります。どちらも、スペース的には、いささか狭いものです。



 黒湯は、薪で、ガンガンに炊き出して沸かしていますので、こちらの黒湯は、41~42℃ぐらいと、湯温が非常に熱いタイプとなっています。それで、とても温まる効果が強くて、なかなか、よい黒湯と思います。ただし、水風呂がないため、長湯は、辛いかもしれません。カルキ分も多く、加えて、脂分が取れ易い泉質のため、長時間浸かると強めで、肌合いは、サラサラからガサガサとなることがあります。



 浴室は、明るく、日差しも入る、とても平和的でのんびりしたムードが味わえる銭湯。

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とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

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