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今市 鰻 魚登久

今市 鰻 魚登久
美味しい鰻屋さん百撰 第42話

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 たとえ都内に名が知れて旨い鰻屋さんが何軒あろうとも、地方には地元で評判となっている銘店も数多く存在しているものです。日光で鰻が食べたいと思えば、こちらJR今市駅からも近い、今市病院近くに店を構えた、創業が大正元年となる、魚登久(うおとく)さんです。魚登久さんは正面に本館、日光杉で内装された食堂タイプのテーブル席、2階が座敷で左手には別棟となっています個室形式の別館(うなぎのねどこ)があって会食用に充てられています。なお、別館入り口には仕込み水と称した今市の湧水があって、泥をを吐かせるための立て場らしきものも設えられています。人気店ゆえ、テイクアウト含め、ほぼ事前予約のみで開店と同時に満席の札が玄関先に下がります。

* 栃木県日光市今市467 月曜&第3日曜定休
11:30~14:00(要予約)
17:30~21:00
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 うな重 :  3750円(税別)
☆☆☆☆☆ 満点!

 鰻は静岡県吉田町・川尻にある養鰻場から国産を仕入れて紀州備長炭にて炭火焼き。うな丼は半身(2400円)、1本付けが、うな重となって、さらに1.5尾を使って中入れ(2段)が特うな丼(4500円)となっています。こちらが主力、関東風で蒸しと焼きが入ります。なにしろ、こちら伝来となるタレが稀にみる極上で、甘ったるくなく、辛くもなく程よく、かつ旨味十分となっています。まずはタレの恩恵を加味した蒲焼がおススメとなります。
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* 蓋下に白い半紙を噛ませた鰻重 : このような形状を経験したのは、葛飾・青砥、鰻・いづみさんと2軒目です。丁重に見えるほか、おそらくは蒸しが入る余地を蓋との間に設けているかとも思いますが、はたまた脂取り紙?でもほんとうは、スタンバイした際に、ほかのと区別して、うな重はコレだと分かるように単に紙を挟んでいるような気もします。

 うな重と、特うな丼には、肝吸いが付きます。豆腐が入っています。お新香はキュウリと沢庵。
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 地焼き(関西風) : 3200円(税別)
☆☆☆☆★

 関東風の白焼きと、こちらの名物でもある、関西風の地焼きしたものに塩麴で食べたり、ワサビ醤油で頂くバージョンもマストな逸品となっています。炭火の扱いが旨く、外はパリッと、なかはほわッと仕上がっています。
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うなぎ肝焼き : 1串=850円(税別)
☆☆☆☆☆ 満点!

 これは限定数で、ある時、ない時があります。マストアイテム。やわらかい、極上のタレに炭香も加わって味わい倍増。小田原・友栄やら天竜川・観光荘のそれを超えます。
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突き出し : マカロニサラダならぬスパサラダ。

* 総括 :
うな重=CP=100 味=100
メモ : 寸評=この店を超えるような、すばらしいタレを他に知らない。焼きの旨さとタレで真っ向勝負の店。接客等は大衆的、田舎のそれなので期待せずとも、遠方だとしても鰻の旨さで十分に採算は採れます。
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テーマ : おいしいお店
ジャンル : グルメ

北松戸 う奈ぎ道場

北松戸 う奈ぎ道場
美味しい鰻屋さん百撰 第25話

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 美味しい鰻料理を求め、江戸川渡って、千葉県・北松戸へ。なんとも地味な駅ですが、実は松戸競輪場最寄り駅ということで、レース開催時は、きっと賑わうんでしょうね。そして、常磐線西側エリアは北松戸工業団地となっており、ライフ、キングジムなどの物流センター、宝酒造、合同酒精などの工場が建ち並んだ光景が続き、エリアを抜けた先にあるのが何の変哲もない住宅街で、しんきん通りという商店街らしき痕跡あるも、静かな道沿いに、店主自ら彫り抜いたという大きな板看板を掲げた、う奈ぎ道場さんはあります。

 こちらは道場主こと店主・鹿野さんご自宅で、いっとき、やむを得ず福岡や牛久で就業されていた時期もあったようですが、もとは2007年ぐらいから、うなぎ店として開業。道場主の名にふさわしく、日本料理の研鑽を積まれている方で、きちんと修業された和食の料理人が鰻を調理したら、どうなるのかを実践しているのが、こちらということになりましょうか。

* 松戸市栄町4-242-3 不定休
11:30~(完全予約制)
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 鰻重(地焼き仕様) :  4730円(税込)
☆☆☆☆☆  すばらしい完璧です。

 メニューはあってないようなものなので、事前に、どういうものが食べたいかをリクエストしながら相談して決めます。今回は自分好みに、あくまで鰻重主体に地焼き指定で要望してみました。生粋の料理人、気骨ある大将が丹精込めて備長炭で炭火焼し、炊き立ての土鍋ご飯に盛り付けてくれます。この日は鹿児島県産・200g強の鰻身を炭火でじっくりと炙り、地焼きにて調整。好みに応じて、ふつうに蒸しと焼き、ひつまぶしなど注文可能です。とにかく最上レベルでの鰻重一式が喰える、今もって奇特なお店です。
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 桃猫が見たポイント :
① 蒲焼 : 炭の火熾し器もあり、炭はきちんとした紀州備長炭です。炭火焼と称して、大半のお店が、安易にオガ炭で代用するなか、やはり炭火焼は備長炭を扱い慣れた真の料理人だからこその矜持です。鰻はブランド云々のまやかしに騙されてはいけません、プロはものに応じて焼きで勝負しましょう。地焼きと称してありがちなのは余分な脂が落ちずに妙にコゲコゲ一辺倒だったり、肝心のウマミが逃げたりするものですが、仕上がりでバリバリになり過ぎず、皮目がしっとり、鰻身そのものの弾力感を保ちながら、プリっぷり感が生かされててこそ、地焼きの醍醐味が味わえるというものです。

② ごはん : 山形県産コシヒカリ。土鍋で1人前炊いてくれるという割烹料亭並みの贅沢。炊き立てを安直に蒸らすことなく、お重へと運び、焼き上がった蒲焼を載せて、蓋閉めてしばらく置きます。炊き上がって、そのまま蒸らす時間を土鍋内でしようとしますとべっちゃりして悲惨な結果になり易いのですが、この絶妙なタイミングを計ったしぐさで、堅焼きの鰻身とふんわりして適度な水分量が鰻重の完成度合いを食味で実感させてくれます。さすがに割烹っぽい料理人対応です。料理を食べる側へと感動として伝えてくれるのは素材を生かす調理とその手順をわきまえ励行していけるかにかかってきますが、この心得が道場主という名の言われなのかもしれません。

③ お椀 : 肝吸いもどうしてもなら作ってくれますが、それを肝焼きに回して、あくまで懐石料理風に、料理人の腕を試すのは、やはりお椀でしょう。出汁の採り方、これが肝要。吸い口に三つ葉散らし、旬のジュンサイを、そして自家製しんじょう入り。
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④ お新香 : これも自家製の糠漬けで当然ながら美味しい。沢庵、人参、ズッキーニ、それにラッキョウの梅酢漬け。

⑤ 肝焼き : 1串=660円(税込)
☆☆☆☆

 こりっこり、食感もウマミもあって甘くてうまい!最近は肝だけを仕入れる有名店も多く、それら大概が中国産、薬で肥大したような肝が多い中、これは安心安全です。
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⑥ おこげおにぎり :  土鍋ご飯から、おこげの部分をササッと握って醤油をつけて焼きおにぎり風です。
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* 鰻重一式 :
CP=100 味=95
北松戸駅から車で送迎までしただき感謝です。
⑦ 店主の心配り : 出されたヒノキの箸は、季節がらでしょうか、冷やしてありました。お椀に水滴が施されているのは、懐石料理店ではお馴染みですが、こういう些細な事柄にも目配せできる、大将はプロの仕事人です。
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テーマ : 今日はこんなもん喰った
ジャンル : グルメ

浜松 炭焼うなぎ あおいや

浜松 炭焼うなぎ あおいや(かんたろう)
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関西風地焼きの本場を体感すべく、浜松へと遠征してきました。思えば、天竜川の発する諏訪湖、岡谷で地焼きを経験してから、そのとりことなり、いよいよ川下り、河口にも近い、鰻養殖発祥の地とされる浜松です。地焼きの名店、かんたろう、改め、あおいや。こちらは、駅でいうところ、東海道本線では天竜川が近く、1号線で下って飯田街道沿い、浜松飯田郵便局前にあります。店前には車を止めるスペースがあります。向かい合わせのカウンター席・数卓に、小上がりの座敷あり、中規模の店内は賑わってはいますが、スタッフが機敏に動いていて回転は速いように思えます。市内には、たくさんの鰻屋さんがあるため、極度な集中はない模様。かんたろうは、創業1977年となり、本店は今年から、あおいやに改名し、弟さんに譲った姉妹店である蜆塚店が、”かんたろう”と名乗っています。

* 浜松市南区飯田町616-2 月曜定休&不定休
11:00~13:45(基本、売り切れ仕舞です。)
17:00~19:45
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長焼ご飯 : 3500円(税込)
☆☆☆★

 今更ですが、選択ミスでした。こちらでは、白焼きを推奨しておきます。なにせ名古屋モードなのでタレが極甘でクドいため大方、とうきょう人にはキツ過ぎます。しかしながら、これが本筋、正真正銘、本場の地焼きです!鰻身そのまま、金串に刺して、備長炭・炭火にて強火の火力にて炙りきる感じ。小ぶりの鰻が焼かれてから、小さなパーツに小分けされ、うな重、特うな重(1.5匹分に該当)となります。

 家族連れや、少食にはうれしい、蒲焼のハーフカット、そのセットである=お子様丼(1680円・大人も注文可能)などもあって食べたいだけの分量が調整できます。鰻好きには、こちら、これだけが一番大ぶりの鰻身を1匹分使った姿焼きっぽい、長焼きです。長焼きだけは長さが大きいためお重に入りきらず、よって皿置きとなり、ご飯は別となります。お新香、肝吸い(木の芽入り)付き。

 なお、ご飯の分量は調整可能で、これは少なめ。また、ご飯にタレを回すか否かも注文時に指定できます。もちろんこれは白い飯のまま。
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きも焼き : 720円
☆☆☆

 ボリュームがすごい!串に刺さってません。これは焼き過ぎの感あり、パリパリ越してカッチカチで旨みも抜けてしまっています。ほんとうは苦み走った感じを求めていますが、この感じの仕上がり方は万人向きです。かなり大ぶりな肝です。
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* 総評 :
CP=100 味=80
コスパに大変優れた良店です。屋台で喰う蒲焼っていうような感覚で居れば正解。地焼きとしてなら、千葉県や都内の店の方が質的には優秀です。白焼きは、外側、ガリッと、中はふわっと仕上がって、地焼きの真骨頂です。薬味は塩か、醤油に練わさびで喰わせるのも庶民の味。いかんせん、あまりに甘すぎるタレが好き嫌いの分かれ目か。

テーマ : ご当地名物
ジャンル : グルメ

前橋 うなぎ 古久家

前橋 うなぎ 古久家

美味しい鰻屋さん百撰 第95話


 創業昭和7年と言う前橋市内で最古参、備長炭火焼き 鰻を掲げた、古久家さん。数年前までは親戚筋が分店を営んでいたらしいが、現在は前橋駅寄りにある創業80余年となる本店のみ。群馬大橋通りと国道50号とに挟まれた本町の一角、路地裏にある本店は、3月~10月はフグ料理も営業。



* 前橋市本町2-11-6 

毎月3・4・13・23・24日定休

11:00~13:30

17:00~18:30

 うな重(特上) : 3300円(税込)

☆☆☆☆  * 写真はご飯少な目なので本来は蒲焼が白飯から落ちそうなイメージ。



 唯一無二、独特な辛タレをまとった、こざっぱりした逸品。その独特なタレ味を自分の舌での記憶に求むるならば、南大井にある布恒更科の辛汁にも似たテイスト。みりんや砂糖を最小限に抑えた、生一本、醤油の旨みに則った素朴な味わい。国産鰻身は捌き立て、蒸しも入って瑞々しくも柔らか、きちんと炭火にて丁寧な焼き上げ。蒲焼の黒い色合いの外観だけに惑わされず、食べてみれば、まことにさっぱり、むしろ強引にタレに引きずられる嫌みなく、キレある味わいが無味の境地へと誘う。



 ステキとも思えるコスパは明らかで、上うな重=3000、並うな重=2300円也。鰻身の大きさによって値段が変わるのみ。ただし、肝吸いは、プラス300円。



 こちらの真価は鰻身を下支えする羽釜炊きご飯! : 美味しさの秘訣は黒タレだけではない。実はご飯は提供ベースで、そのつど羽釜にて炊いている。そして炊き立てと同時に提供している旨を聞いた。蒸らしがない分で硬めなツブ立ちの状態で自分は好みで最適化と思われたが、ひとによっては芯が残っていると感じるかもしれない。米の品質は問屋任せで炊きに特徴があって好感が持てる。

 肝吸い : 300円

☆☆☆



 よくあるような化調の即席タイプとは違って、モヤッとしたような昆布だし、節系出汁使いに椎茸入った吸い口。お新香は野暮ったい、食堂で出るようなタイプ。

 肝焼き : 1串

☆☆☆☆☆ 最高!



 メニューには載せていないが、頼んでみた。ある時ばかりの千載一遇。なんとも素晴らしい!肝の鮮度感と、炭火焼の技が光る。こういう一級品は良質の鰻を蒲焼にて自ら捌き、しかも多く提供している専門店だからこその紛れもない真味。酒飲みのアテとしてメニューを掲げた廃れもの一辺倒な串焼きやでは出会えないものだ。

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我孫子 うなぎ お賀川

我孫子 うなぎ お賀川(おがわ)

美味しい鰻屋さん 百撰 第91話


 都内にあれば日参したい、そんな気にさせる佳店 : 我孫子といえば、謂わずと知れた、全方位に鰻が美味しいまちの筆頭ですね。何軒行っても、ハズレはまずないというレベルの高さ。そんななかでも、我孫子駅南口からすぐ、ロータリー脇を右手に回った先にあるのが、鰻 お賀川(おがわ) さん。本店はJR成田線・湖北にあるらしく、ほかに和食や居酒屋、おがわ亭、魚一八などを手広く経営する店で、こちらは鰻専門店として特化されています。



* 我孫子市本町1-2-3 木曜定休

11:00~13:30(ランチ)

17:00~20:30

 地焼き鰻重(特上) : 3780円(税込)

☆☆☆☆☆



 こちらのウリ、つまり特色は、関東の蒸しが入った蒲焼と関西の地焼きが双方楽しめるということ。もちろん、ふつうに関東蒸し焼きで鰻重も可能だし、両方の食感を味わうための=東西鰻重というバージョンも試すことが可能です。1本付けが特上鰻重から、二段が5184円也。



 地焼きがなにより好物なので、地焼きのみで1尾、特上鰻重を所望。素晴らしい!ため息が出ます。きちんと本当の炭火で地焼きスタイルにて焼き上げた蒲焼は、おそらく天竜川を眺めながら喰った=観光荘以来かもしれません。このスモーキーな加減がたまりませんねぇ~、。やっぱり地焼きは良い。それにしても分厚い、見事な大ぶりの鰻身1尾分が、来店と同時に捌かれて焼きに入ります。



 ご飯は少な目にしてもらったのですが、お重よりも鰻身のほうが大きくなっていて入りきらない。鰻は愛知県・三河一色産との産地証明書が店前にちゃんと掲示されています。柏市にある”鰻問屋・もがみ”から直送されるみたいです。自家製お新香は、食べ放題を謳っており、大根と胡瓜ですが糠漬けで素朴な美味しさがあります。



* 鰻重 :

CP=100 味=95

 肝焼き : 1串=432円

☆☆☆☆

 

 プリっぷりで歯ごたえバツグン、焼きも程よく、タレは控えめです。なお、ひれ焼き、きもわさ、バラポン酢、バラ焼き(むこう骨)、やきとりも昼からスタンバイ。肝吸いは別発注で、プラス100円、大き目の肝入り、三つ葉、吸い地はやや化調を感じさせはしますが許容範囲内、まぁ、美味しい。

 メモ : ランチ時だけには、鰻丼=1404円があります。鰻重のランクは、下から、並=2160円、上=2916円となってます。年配者には、上ぐらいの分量でも堪能できると思います。



▽ 食事処のラックには、雑誌に混ざって、なんと内田百閒の本が2冊あるのを見逃しませんでした。きっと鰻が好きだった百閒のことが大将も好きなのではないかとそう推測させました。

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momoneko0725

Author:momoneko0725
とうきょうの美味しい食べ物や東日本にある温泉地の紹介です。

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